So-net無料ブログ作成
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』『既に交流のある方』
以外での、初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか端的に分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

前の5件 | -

作成期間1ヶ月! [青森では・・・]

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・やっと・・・出来た・・・!!


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俺はやったんだ・・・やり遂げたんだ・・・!!!
この1ヶ月、ほとんど休み無しで作り続けてどうにかギリギリ間に合った・・・





去年10月青森県庁ホームページhttp://www.pref.aomori.lg.jp/に10年振りとなる県レッドデータブックの掲載種の更新について、意見募集結果が掲載されました。

現在の県レッドデータ(以下RDB)は10年近く前に改訂されたのが最後で、今回の更新分で再検討された結果が2020年版として来年発行されることになる予定です。
以前、2010年版についてこのブログでも取り上げ、加えてその後観察記録追加分の情報を友人・知人から貰ったりして随時更新をかけてきましたが、一つ気になる点がありました。
200種以上の様々な分野の昆虫をリストにしたところで、ほとんどの虫屋・・・まして人口が多いクワガタ屋(と括っていいのか?)の大多数は専門外のジャンルの虫をほとんど知らないワケで(失礼)、野外で掲載種の貴重な生態を運よく目の当たりにしたとしてそれをきちんと記録に残すまで至る事はほぼほぼ無いのでは? ・・・と思っているワケです。
そもそもこう云うデータは、特定のグループに精通した者が様々なところから集まってデータを集積して作るものなので、一人の人間が全体を把握するのはまず無理だって話で、必要も無いワケです。苦手な事は得意な人に任せればいい・・・それが正しいやり方ですから。自分だって、クワガタさえ不必要に採らないようにしているワケですから、専門外の虫まで採ってくる事はそれ以上に少ないってのは当然の話。その場で見つけて「あ、これ未記録のヤツだ」とか「記録ほとんど無いヤツや」と判れば写真を撮るなり採って帰るなりして記録に残しますが、数多い昆虫の中で一人の虫屋が知ってる範囲なんて限度があります。

しかし、変な思い付きとズレた使命感だけは二人前の自分(何言ってんだ俺)は、このRDB掲載種分だけでも可能な限り一人で判別し、更なる生態の解明に貢献できるようなリストの使い方が無いかと考えたのです。
(誤解のないように言っておくと、RDBと云うのはその種の存続が危機的な状況に置かれているかどうかを指摘し環境の保全やその対策を講じる指標・足掛かりとする為のもので、決して珍品リスト扱いしているワケではありません)

中学生や高校生の頃、英語を覚えるのに英単語帳をめくって必死に覚えた人は多いと思います。
それにヒントを得て、掲載種を1種ずつカードにしてまとめておく事を思いつきました(しょうもない…)フラッシュカードと云うヤツですね。

普通なら最初っから見つけた種類を片っ端から採集して帰宅後ソートして、刊行された出版物や県庁のホームページでファイルをダウンロードし照らし合わせ「あ、掲載種混ざってたね」と云うのが『流れ』と云うものですが、最初に言った通り自分なんかは全部採ってきてソートして・・・と云う事が出来ません(やりたくありません)。つまり、RDB掲載種かどうか、掲載種であったなら記録としてどうなっているのかどうかを見つけたその場で確認し、判断したいワケです。
ただ、実際に発刊されている「青森県の希少な野生生物 -青森県レッドデータブック(2010年改訂版)-」はたしかB4版・・・だったはず。フィールドワークの最中にRDB掲載種かどうかの再確認をする時、バッグやリュックから出す資料がそんなにデカかったらやってられません。実際、B4どころかA4でもB5でもイヤです。プリンターでコピー用紙に落としたとして、土や雨でボロボロになる事必至、ページ数も約70ページに上るので、探そうにも「え~とこれはどのランクのどのページかな?(焦)」と一々探すのは疲れるものです。
それならば、いっそカードにしてラミネート加工し、ランクではなく分類ごとに分けて束ねておけばグッ[グッド(上向き矢印)]と実用的になると考えたワケです。


さぁ、「考えたワケです。」・・・と言うのは簡単ですが、これを実行に移すのは相当大変な事になるな・・・と、考案した段階から恐怖を覚えていました。





製作を開始したのは先月、10月の半ばの事でした。


1.基本データ入力

最初の作業は、RDBの2020年度版の基本情報入力から。
県が実際に発行するのは来年で、現在のところ県のホームページから入手できる情報は掲載種の名前とそのランクが載ったリストのみ。これをコピー用紙に印刷しました。

これを文書作成ソフト(ワード)でランク毎にファイルを分け入力していきます。
CA3I0683.JPG
入力していく内容は、
・ランク
・和名
・学名
・特徴(体長、色彩、形状など)
・分布/生態(全国的な記録の有無の参考、発生時期、生息環境、食草など)
・青森県での記録
の6つ。

フィールドで使う事を前提に、その種を見つけるためのヒントとして必要かつ最低限の情報を打ちこむように配慮します。小さなカードに印刷する分、情報量(文字数)が多くなりすぎるとかえって使い辛くなるので、見やすさには気を使わなければいけません。
種名は、別名がよく浸透しているものもあるので、邪魔にならない程度に追加していきます。個人的にヒメハンミョウって言うよりエリザハンミョウの方がなじみ深いし、ベッコウバチがクモバチに改称されてたのを知らなかったのでちょっとショックを受けたり。
学名は、単純作業の中で一番辛かったです。何割かはコピペしましたがほとんどは手打ち入力。苦しかった・・・ブログ記事で書いてた時は学名めんどくさくて省いてましたからね。この時の作業は目に疲労が溜まり痛かったですねぇ。
特徴、分布/生態、そして青森県での記録のところは2010年版や各図鑑、ネット情報などを参考に文字数のリミットと格闘しながら出来るだけ表現を統一して書くように編集していきました。この部分が最も大事でかつ大変なところで、一番時間が掛かったところです。特徴や生態などはまず最初の入力でほとんど片付けましたが青森県での記録はこの段階では2010年版のみを入力していきました。

2010年版の時は265種でしたが、新しい2020年版はさらに増えて321種
新しく選定された種については一から調べて入力しなければならないので面倒でしたね・・・
CランクとDランクはマジで辛いよ・・・


2.画像データ収集

ほぼ毎日平日休日関係無く寝るまで打ち込み作業をして一旦区切りがついたのが10月の末。次は虫の写真集めです。
カードの表は前述の文章データ、その裏に虫の写真を印刷するワケです。なんて無駄の無い作りでしょう。なんてクソめんどくさい作業でしょう。
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これは流石に全種を自前で用意するのは不可能でした。・・・まぁ売り物でもない個人的な工作でしたので他をどうしたかは黙って飲み込んでもらえれば(苦笑)
ランク毎にフォルダを分け、画像に一つずつ名前を打ちこんで保存し、一つずつリストにチェックをかけていきます。
現場で使う事を考えて、野外で見るなるべく自然なスタイルの写真を選ぶようにしました。チョウの中でも翅表で見分けにくいシジミチョウなんかは留まっている状態の翅裏の写真にしたり、トンボは死ぬと色がなかなか残らないので標本は避けたり・・・
時間的に余裕が無かったので選定ミスはちょいちょいしましたが仕方ないですね。・・・ミヤマキシタバはやっぱ展翅標本にするべきだったな・・・

そして、文章データと同じファイルを作って順番を合わせて画像をレイアウトしていきます。
文章データを全て刷ってから画像を印刷するので、画像に名前を打ちこんでおかないとテレコ(差し違え)が起きてしまうし、画像1枚ずつ個別に操作していくと時間が掛かり過ぎる為同じ文書ファイルに画像を貼り付けてから印刷した方が作業が楽(それでもかなり時間と体力を使うが…)なのです。ワードでレイアウトしていけばトリミング作業も不要だし。


3.文献収集(県内追加記録補填)

さて、基本情報と画像収集が一通り終わったワケですが、
その中には種名以外の情報が何も得られなかったものもいくつか残ります。

と云う事で次の作業は、図書館などを回って情報収集。
大判の図鑑など、個人では集めるのに金銭的限界がありますからね。特に、ハチとかゴミムシとかはこのやり方じゃなかったらカードの中身真っ白でしたね。

CA3I0770.JPG
そして同じく、研究会誌や同好会誌など、青森県での記録の補填作業も行います。手元にも何冊か持っているものもありますが限界があるのでメインは図書館頼りですが、タイムリミットも押し迫っているので書き写しも最終的には完璧とまでいかない状態で終わることになりましたがそれでも結構な量の追加記録を足すことが出来ました。

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ここまでくるのに・・・長かったなぁ・・・


4.印刷作業

さて、出来上がったデータの印刷に移るワケですが、
フラッシュカードの材料はこの通り。↓↓
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・名刺用紙 2種
・ラミネートフィルム
・カードリング

用紙は2種類使う事に。何故かと云うと、本音は画像を印刷するには画像品質が良い光沢紙がベストなんですが、厚手である光沢紙にラミネートをかけてしかもそれが300枚以上になると厚くなりすぎてリングでまとめきれずかさばってしまう為、紙厚を抑える為厚さを抑えたそこそこの画質の用紙と併用し、色彩や模様の微妙が重要なトンボやガなどだけを光沢紙に印刷する事にしたからですね。

ラミネートフィルムは、野外で携帯する為、100ミクロンではなく耐久性のある150ミクロン厚のフィルムを使う事にしました。と云うか、名刺用だと150ミクロンしか売ってなかったもんな。

カードリングも、ホームセンターで探して一番大きかった4cm径の物が十分かと。


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インク残量とギリギリのせめぎ合いをしながら、印刷作業に着手します。
最初に文章データを連続で刷っていきますが、画像印刷を考えて「次は普通紙3回・・・次は光沢紙1回・・・次は普通紙2回」と随時用紙を変えなければいけないので、ずっとプリンターの前にはり付いて給紙作業です。また、ウチの家庭用プリンターはオフィス用みたいなハイスペックではないので、名刺大のサイズでも1枚刷るのに1分ぐらいかかります。気が遠くなるワ・・・!!
その最中にも、「あっ!! 誤字発見!!」「未入力の記録あった!!」なんてミスに度々気付くので印刷が中断される事も何度もありました。

片面刷ったら今度は画像の方を刷っていきます。
今度は用紙を選ぶ手間は省けますが、・・・まぁ大変でしたよ・・・。順番がずれちゃって文章側を刷り直したり、プリンターヘッドが汚れて画像に黒線引かさっちゃったり・・・


5.ラミネート作業

印刷が終わったら、ラミネート作業です。
これがまた単純ながらも神経を使う作業で、フィルムの余白が結構ギリギリでちょっと雑にはさむと用紙がフィルムからはみ出てしまいます。

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しかもその前にやる作業として、カードリングを通すパンチ穴部分は用紙をカットしなければいけません。用紙のかぶった部分をパンチしてしまうとそこから紙に水が浸みて台無しになってしまうからです。
最初にまず全部の用紙の角を切って、その後ラミネートしていきました。

全部のラミネートが完了した頃には、
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うわッ・・・分厚すぎるわ・・・


6.グループ分け、そして完成へ

ここまで来たら最後はリングでまとめるだけです。
ただその前に、使いやすくする為に分類分けをする必要があります。ここまでランク毎に順番に処理してきましたが、実用性を考えるとこのまま上から適当に区切ったりしません。
コウチュウ、ハチ、チョウ、トンボ・・・とそれぞれグループ毎に山を分けていき、大きな分類で分け終わったら次にリング1個分に収まるように調整していきます。少ないグループはまとめてしまい、多いグループの鱗翅目や鞘翅目は2つ3つに細かいグループで山を分けていきます。
束ねる山が決まったら、次に同じグループでもさらに細かいグループで分けていきます。カミキリに分けたら次はハナカミキリ同士・フトカミキリ同士・・・で括って、・・・という感じで。時間も無いので結構アバウトでしたが。

最終的に8つの束にまとめ上げ、表紙タイトルになるカードを追加で作成して・・・


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完成。 化粧箱も作りました。


11月15日。ここまで丸々一ヶ月。
平日も休日もほとんど休み無しで、入力作業が3週間ほど印刷作業に入るギリギリまで続き、印刷作業が3日間、ラミネート作業が2日間。製作費用が原価で8,000円弱
この間、何か色々なものを犠牲にして没頭していました。最後の化粧箱作ってる時はさすがに「何やってんだろう俺・・・」と我に返ったこともありましたが(笑)
かなり妥協もしながらの完成でしたが、個人的には十分な物に仕上げることが出来た気がします。僅かにある心残りとしては、一部のコメツキやゴミムシなどが最後の最後まで有意義な情報が得られなかった事ですかね。





さて、文中でどうにかギリギリ間に合っただのタイムリミットだのとやたら時間を気にする書き方をしましたが、
実はこれ、ある日の為に間に合わせる必要があったからです。

その「ある日」と云うのが・・・


つい先日11月16日(土)に行われた、
納会その当日なんですね。

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自分はもう4~5年目の出席になる、青森県内の虫屋仲間達が集う納会です。
基本的にクワガタをきっかけとして知り合った仲間同士で、毎年場所を変えて開催していましたが今年は八戸市が会場になりました。
その中でのプレゼント抽選会の景品として協賛、誰も欲しがらなくてもせめて話のネタになれば嬉しいと云う感じで持って行ったワケです(笑)

関係を持つきっかけが「フィールドでの鉢合わせ(特に某オオクワ産地)と云った部分が比較的強い所為か、八戸開催の年は出席者が多くて安定しています。宿代が懐事情的に辛い部分もありますが、八戸開催でないと会えない人も居るのでその嬉しさの方が大きいです。
今年は16人と、まぁ色々な人たちが居りました。勿論(?)今年初めての出席者も居て、同じようで全然違う?毎年ながら飽きのこない新鮮で楽しい時間が過ごせました。
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話に夢中で1次会の写真撮るの忘れた・・・(画像↑↑は2次会)


それでRDBフラッシュカードのその後ですが、
くじ引き抽選で1番を引いた、うたたね猫さんがまさかの1位指名!?
まさかいきなり貰われるとは思わず心の準備が出来ていませんでしたが、喜んでもらえたようなら半分嬉しいです。あとの半分は、使ってもらえればなお嬉しいと云う事ですね(ヒヒヒ・・・)
(内部連絡:裏の写真面を晒さないでもらえれば内容は公開してもらっても構いません)


ただ、その代わりプレゼントで一つしくじった事があります。
カードの方はいいんですが、もう一つ用意していたプレゼントでしくじりました。

それがこっち↓↓

CA3I0820.JPG
来年のカレンダー

個人的に景品はこれがメインのつもりで、
こっちは準備に丸一年かけてたワケですよ!!!

ところが、納会を前にこの1ヶ月の間ずっとRDBの方に労力を注いでしまった所為で、フラッシュカードが完成した納会前夜の時点でカレンダーはまだ完成しておらず、あとまだ表紙のデザイン冬季閉鎖スケジュールの編集印刷・製本作業が残っていたワケです。

そんでもって表紙作りをゼロから始め、デザインが終わったのが当日朝4時

疲れて寝て、起きたら朝9時半

冬季閉鎖スケジュールを編集し終わったのが昼11時半

プリンターの接続が何故かうまくいかず、やっと印刷開始したのが11時50分
ところがこの印刷作業ってのがカードの時にも説明しましたが時間がかなり掛かるもので、A4を写真用に印刷すると早くても1枚4分半。津軽側メンバーの出発予定が午後3時。残り3時間で印刷も終わって製本組み立ても終わって、そしてシャワー浴びて荷物の準備まで終わらせないといけない。
(↑↑もう後手後手の愚駄愚駄じゃねーか!!!)


当初、5部くらい用意する予定でしたが、
表紙と12ヶ月分で1部13枚、5部刷って計65枚・・・1枚の印刷時間が4分半掛かるとなると・・・
・・・刷るだけで5時間近くかかる!!?

各地を巡り、虫に目もくれず風景撮影の為だけに行っては、ときには人通りの少ない時間を狙って奥入瀬渓流を一日撮り歩いたり、ときには赤沼撮影の為に真っ暗な内から山に入ったけど実はもう現場は紅葉が終わりかけてたり、ときにはホワイトアウトした八甲田山中で道脇に突っ込み車のバンパー割ったりして金と休日を犠牲にしながら十和田市の一年を追いかけてきた事を思い返しつつも、断腸の思いで部数を減らす決断に至りました。
作成数3部・・・少なッ。

出来栄えについてはありがたくもお褒めの言葉を頂けましたが、想定以上の参加者数で景品が全員に行き渡らなかった点を含め、このカレンダー部数減刷はここ最近で何よりも悔しい出来事となりました。
(と云う事でまた内部連絡です[たらーっ(汗)]当日参加者の中でこのカレンダー貰ってやってもいいよと云う方で直接連絡着かない方が居りましたら、ブログのコメントで年内に連絡頂ければお送りします。コメントは承認制ですのでネット公開しません。)



さて、フラッシュカードはこの冬の間に自分用のを再作成するかな。

それが出来たらもう3セット目は絶対作らない!!!!

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2019年 最後のヒメオオ狩り [日昆 採集記 【2019年】]

青森でもいよいよヒメオオクワガタの終わる時期となってしまいました。

あちこちで喋ってたのでブログでも重複しているかもしれませんが、今秋はホントに台風が邪魔してくれましたね・・・!
青空に映えるヒメオオの写真を撮りたかったので機を窺っていましたが、毎週末毎週末・・・一体何なんじゃ!! 結局今年まともなヒメオオ日和だったのは9月最初に行った津軽半島だけでした。

「せめて少しであろうとヒメオオを見に行きたい」と、林道に突入した10月の採集の2編をまとめて書いておきます(中身あんまり無いから)





  10月14日 今年最後のヒメオオ狩り・・・?

去年久し振りに見に行って、環境の荒廃具合が凄まじかったホームのポイントの事は記事にしましたが、今年はまだ見に行っていなかったので、この日はそこへ行く事にしました。

 《環境の荒廃具合が凄まじかったホームのポイント》
   ⇒ 2018-10-11 『2011→2018』

ところが現地に着くと丁度タイミング悪く、スギの伐採で林道が塞がっていて通れない・・・!!
このポイントはスギの植林を抜けた先にヒメオオのポイントが在るので迂回路もありません。重機が通って道もヌタついてるし、仕事の邪魔までして虫を採るワケにもいかないので残念ながら諦める他ありません。


時間もまだ十分あるので、別のルートを辿り同じエリアの別ポイントへ行ってみる事にしました。

このエリアには有力なポイントが3ヶ所在って、
1つ目が今来たポイントで2011年に初めてヒメオオポイントとして自力で見つけた場所(何度も記事にしている)
2つ目が似たような環境でスギ林の奥・終点付近にヒメオオがかたまっているポイントで1つ目よりちょっとだけ数が少ないポイント、
3つ目はこれもたまに記事に出しているポイントで自分史上最高の桃源郷。

まずはこの内の2つ目へ突入。
このポイントは時期を外すと個体数が少ないし個人的に魅力を感じないポイントだったので久しく来ていなかったのですが、

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ポイントに着いてみると、最初に発見した2015年と比べても特に変わっていなくて安心しました。雑草などで地面が隠れる事もあまり無く(画像ではちょっと藪っ気が強く見えていますが・・・)、ヤナギにはまだまだ新しめの齧り痕が・・・
周囲を注視すること間もなく、ヒメオオ♂の姿を確認する事が出来ました。少し念入りに探したところ、合計で4頭ほどを発見、時期も終わりなのでこんなものでしたが最盛期の数を予測する分にはまだまだこのポイントも数年は安泰でしょうかね。


ただし、ポイント自体の荒廃は無かったものの、そこに至るまでの途中で痛ましい光景に出くわしました。
CA3I0622.JPG
崩落して流されてしまった道。
ヒメオオポイント(林道終点)まではあと数百mと云うところなので歩いても苦にならない箇所でしたが、台風の影響は確実に積み重なっています。


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この林道を戻った後、残る3つ目の桃源郷ポイントへ行ってみる事にしました。

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やはり曇天だと上を見上げるのがしんどい・・・
反射した雲からの逆光で枝に付いたヒメオオが見分けにくいのですが、それでも他に人が来ていないおかげかある程度の数を見ることが出来ました。

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林道の終点を折り返した時点で10頭以上、逃がしながら追加を探して最終的には約20頭程度を見ることが出来ました。
今の時期にしてはそれなりの数は居たのかなと納得しましたが、50mm越えは見つかりませんでした。





  10月21日 すっかり紅葉・・・んん?

この日はヒメオオとはあまり関係なく、紅葉の進み具合を見に行く為午前中に山に向かいました。

TVのニュースや新聞ではもう紅葉情報が飛び交い、山に入ってみると呆れるほど驚くような数の観光客が景観スポットに集まっていました。駐車場のキャパ400%超、遥かに足りてない状況です、観光業者のミニバスが駐停車禁止の場所に停める始末、しかも地元業者。全然癒されない。むしろイライラする。

そんな人ごみを横目に、ちょっと気になる林道が近くにあるのでついでに入ってみる事にしました。何年も前に一度通ってはいたのですが、当時はヒメオオを気にしていなかったので今一度見てみようと云う思いつきでした。

CA3I0650.JPG
あまり遠景で楽しめる場所ではありませんがとても美しい紅葉です。
静かで、人がごった返すような観光スポットよりずっと癒されます。


植生も結構良さげながら意外とどのヤナギもキレイな幹枝で、やっぱりそうは上手くいかないよなァ~と思った矢先にそれは待っていました。


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居だでばナ!!!!

例年、この山塊のヒメオオは終わるのが早く、本体まで見つけられるとはつゆとも思っていなかったので息が止まりました。まさかこの時期このエリアで新規開拓できるとは・・・!!!
網を持っていなかったので樹を揺さぶって落とし、危うく見失う寸前で運よく再発見。キレイな完品で心も錦色・・・(笑)
そのまま林道を抜け、山を下りました。


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CA3I0653.JPG
それから数時間後、午後になりもう一度同じ林道へ様子を見に行ってみる事にしました。

さっき採れた樹(バッコヤナギ)には多数の齧り痕があったので、時間を置いて見れば別個体が付いてるんじゃないかと云う淡い期待をしていましたがやはり何も付いていなく・・・

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ヤラセ写真を撮りながら大人しく引き返し始めたところ、今度は別の樹(オノエヤナギ)にヒメオオを発見。

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往路では見辛い位置に付いていたので引き返して正解でした。
(どこにいるでしょう? 結構判りやすいですよね。)

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地上160cmの位置で写真も撮りやすい♪♪
♂♀ペアで居ましたが、時期の所為もありどちらもB品。それでも、今期ほとんどまともな写真が撮れていなかったのでありがたくシャッターを切らせてもらいました。


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紅葉とヒメオオの組み合わせと云う贅沢な時間を過ごせました。これでホントに今年のヒメオオは終わりです。






 近況・・・

ここ最近毎日ずっとパソコンでとある打ちこみ作業を続けている中の気分転換として、今回の記事を書いてみましたがかえって疲れましたね(苦笑)
パプアヒラタ以来、飼育種の続投記事も予定していたのですが書く余裕が全然ありません。年末の虫屋納会に関連しての作業なので、しばらくそれまではブログもいじれなさそうではありますが、それが終わったらこの作業の中身も書いてみたいと思っています。

・・・その為には、まずきちんと作業を間に合わせないとな・・・(焦)

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2019年度羽化報告 パプアヒラタクワガタ [〆パプアヒラタ]

この1ヶ月、本当に苛々する限りです。
毎週末台風。もー何なの!!?(怒)
土日に台風→月曜収まる→火曜から晴れる→土日に台風→・・・
台風過ぎ去った後も、ヒメオオ採集の為には天候や環境が安定するまで1~2日かかるから週明けに来る月曜の祝日もほとんど採れない。
で、いよいよ最後のチャンスになろうかと云うこの10月半ばの連休に19号が接近とか・・・酷い・・・酷過ぎる・・・

採集に行けない(と云うか外に出られない)という事で、3日間の間はツケを溜めていた飼育・展即作業をコツコツ片付けている事にしました。ちょうど今日、最新号のBE-KUWAも届いた事だし。

そのついでですが、
増種記事を書いたいくつかの種類の内、最初に紹介だけしていてその後とんと音沙汰も無い種類のその後を書いていこうと思います。
まずは1年4ヶ月前に一度書いただけのパプアヒラタの結果です。



記事の最後、セットしたところで終わりましたが
その後無事幼虫も採れ(あぁ、結構簡素なセットだったっけ忘れてた)20頭前後割り出すことが出来ました。

Dorcus arfakianus.JPG
2019年10月現在までに、全ての個体が羽化しています。

幼虫飼育は、
・オオヒラタケ菌床(ブナ)
・生オガ発酵マット(ブナ)
をエサとし、

・プリンカップ120cc
・プリンカップ200cc
・プリンカップ430cc
・PPボトル1100cc
・クリアボトル1400cc
で飼育しました。
確か・・・全部1本がえしです(「確か」ってお前・・・)


CA3I0592.JPG
♂♀比は、どちらかと云うと♂の方に偏った感じで、体長は最大52mmくらい。
(間違ってエグレギウスが羽化してきたら嬉しいな~なんて思ってましたが流石に世の中そうそう都合よくいきませんでしたね)

管理温度帯も2~3種類に分けていましたが、
♀は省スペースで管理している個体ほど早く羽化し、1月には成虫が見えてきました。
♂は早い個体だと2~3月に羽化している個体も居ましたが、温度帯の低い個体は最終的に7月までに羽化。

温度帯・幼虫期間に関わらず、体長は容器サイズに比例して大きくなり、

カップ120cc~200cc → 20mm台後半~30mm台後半
カップ430cc → 40mm台前半~40mm台半ば
ボトル1100cc~1400cc → 48mm~52mm

と、分かりやすい結果になりました。
大きくなった個体群は、エサの種類・温度管理帯に関わらず、ほとんどが52~51mmで止まってしまったので、このサイズがウチでの限界なんでしょうね・・・納得してしまいました。
17~18℃で管理していた個体の中で1頭、かなり長く幼虫のままでいる期待の♂が居たのですが、羽化して間もなく身体も固まりきる前に力尽きてしまいました。平地系の虫でもアルファク産ならこのくらいの低温でも大丈夫思っていたのですが、どうしてなんだろうねぇ・・・?


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そして、これも解らないまま終わったのですが、全頭短歯型
エサも、容器サイズも、温度もバラバラなのに、1頭も長歯が出ませんでした。

人によっては長歯も出しているという事なので、数を持っていればどれかで出てくるのではと思っていたんですが甘かったですねぇ。長歯が生まれる為に決定的に足りない何かの要素が有ったのか、確率的な問題で長歯が生まれにくいのか。(もうちょっと高温の方が良いのか?)
今回の最大個体に仮に長歯が付いたらおそらく54~55mmくらいになったんでしょうね。


CA3I0910.JPG

逆に、最小♂個体はサイズ忘れたこんな感じ。
間違って120ccのカップに入れるとこうなっちゃうワケですね。


CA3I0593.JPG
パプアヒラタと言えば、亀のような平べったい個性的な体型が印象的ですが、49mmの♂の前胸幅を測ると20mmあるんですね。数字にしてみるとかえってしょぼく感じるような気がしますが・・・


CA3I0594のコピー.jpg
頭部もかなり奇抜だよなぁ・・・と思って試しにそこだけ抜き出してみましたが、こう見るとその奇抜さがより際立ちますね。南米のオオズ属のような、アリっぽさを感じます。
・・・てか怖っ!!


パプアヒラタクワガタ♂.JPG
今回、サイズ狙いでちょっとだけ気合入れて飼育したつもりでしたが、以上のような感じで限界(と云うか壁?)が見えてしまったのと、色々と楽しめた満足感も得られやりきった気分なので、ちょっと名残惜しいですがこのWF1で最後にしようと思います。
今日届いたBE-KUWAでも、過去に自分が挫折した種類がいくつも更新されていて切ない気分になりましたが、このパプアヒラタもそんな切ない虫になった気がします。

鈴木知之氏の「熱帯雨林のクワガタムシ」に出てくる現地環境のような、ウロ木を置いて多頭飼育の様子を観察してみるのも興味がありましたが実行せずに終わりましたね。
今では手に入りやすくなりましたし、やってみると面白いと思いますよ。


パプアヒラタクワガタ  完 


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令和元年 ライトトラップ全記録 9月 [日昆 採集記 【2019年】]

今年のライトトラップ記録、4日連続でUPしてきましたが今夜は最終月・9月分です。


※気温や湿度に関しては、採集時間中を通しての記録と云うワケではなく、記録に残している内の一部のみ切り取って載せている日もあります。
※主な成果は、持ち帰るか否かに関わらず、特筆するべき種類や個体を主観で選別して挙げています。





 9月1日(日) 市町村B‐3(三八上北地域)
【 温度 】 16.2℃
【 湿度 】 78%
【 天候 】 晴れ 強風
【主な成果】 無し

7月分の挽回の為、8月の新月回りは出来るだけ休まず行こうという事でこの日も市町村Bへ。この日はちょっと場所をずらして違う山の斜面を照らしてみることに。

しかし、この日は流石にライトトラップには厳しい条件。

満天の星空(つまり晴れて放射冷却)
爽やかな空気(乾燥。78%と云う数字は温度が下がって飽和量が変わっただけで、元々は更に低かった筈)
激しい横風(全然虫が来ないし場所的に回避しようがない)
目の前を走り回るウサギ(邪魔くせぇ!!!)

ノコギリだかミヤマだかの♀が2頭ほど遠くに落ちていたが、
1時間ほど経っただろうか、馬鹿らしくなってきて撤退。
せっかくの別ポイント調査だったがあまり意味が無い日だった。


 9月2日(月) 市町村D(三八上北地域)
【 温度 】 18.5→17.3℃
【 湿度 】 80→90%
【 天候 】 曇り
【主な成果】 オオクワガタ♀

昨日は精神的に疲れたのでロケーションを切り替え市町村Dへ。
市町村Bも今期よく通ったが、こちらもオオクワの♂を狙っていかないと累代が危うい。

昨日と比べて条件は少し上向いているのでイケるだろうと思いきや、あまり飛来数のペースが上がらない。時期も遅いので他種の飛来が多ければ良い日だと云うワケでもないが・・・
たまに見栄えのするノコギリの♂などが来るので、空中に視線を向ける集中力も続いている。

正直にライトの正面に飛んでくるので、狙いを澄ましてスウィーピングの練習もするが、なかなか上手く捕えられない。

そうしている内に、また飛んで来た何かを見事振り捕らえた21時06分
それがこの日最初で最後のオオクワガタだった。

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大腮含め全身傷・摩耗無しのド完品個体。
それどころか大腮内側には羽脱時に付いたと思われるフラスがまだ残っていた。
羽脱当日だろうか。コイツは組んでも絶対・・・絶ッ対産まない。


 9月3日(火) 市町村B‐2(三八上北地域)
【 温度 】 20.5→20.0℃
【 湿度 】 78→75%
【 天候 】 曇り
【主な成果】 無し

市町村Bはやはり正直にこの夏通い続けた場所で粘るべきだろうと、前回のような変化球は止めてB‐2のポイントで点灯。

大量に飛来する雑虫としては、アリが多いポイントや、カゲロウが多いポイントなどは在ったが、このポイントは見ているとやたらハエが多い。飼育でよく見るキノコバエの仲間と思われるが、この日は特に多い。

いつもながらの、ミヤマ・ノコギリ・コ・オニの4種のクワガタが飛んで来たが、数は少なくギリギリ2桁に届いたあたりで飛来はストップ。21時半過ぎで消灯した。


 9月5日(木) 市町村J(三八上北地域)
【 温度 】 17.6℃
【 湿度 】 88%
【 天候 】 晴れ
【主な成果】 なし

まだ行った事の無い市町村に一度は挑戦しておこうと思い立ち、ライト初挑戦の市町村へ。
一日とは言え鬱憤が溜まっていたのか、悪条件だった昨日からあまり好転していないにも関わらず新規ポイントに入った結果は散々なものだった。

まず、気温が低い。空は晴れて放射冷却が起こっている。
湿度は88%を指していたが、気温が高かった日中の状態から空気中の水分量の変化(海からの湿った風や雨)が無く、温度だけ下がり飽和水蒸気量が少なくなった為に相対的に湿度が高く表示されているだけで、「空気中の水分量が多い=蒸している」ワケではない。
『昼夜の気温差』が肝で、これでまんまと「うん、今日は湿度充分!イケる♪」と思って空振りしてしまうワケ(自分も今年になって気付いた・・・勉強って大事だな・・・)
実際、空気は「ひんやり」と感じるだけで、「しっとり」とした感覚は無い。

そして、月の影響。この日のあたりから月も膨らんできて、沈む時刻も夕暮れ直後から夜遅くにずれてくる為、林道に入っても割りと明るい。

極めつけは、下見をしなかった為に、ライトをパッとつけたらその先がスギ林だった事。

ガもほとんど飛んで来ない。

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唯一飛んで来たクワガタは、台湾の小型種みたいな毛の擦れたミヤマ♂。


 9月6日(金) 市町村K(三八上北地域)
【 温度 】 21.7℃
【 湿度 】 85→90%
【 天候 】 薄曇り のち晴れ
【主な成果】 無し

去年、新ポイントを発見し何度も通った当時未開拓の市町村がある。
良ポイントなのだが、ライトを掛けるには風に弱く標高がやや高いと云った条件があり、採集できる時期とタイミングがややシビアな場所でもある。

そんな場所にもかかわらず今年はまだ一度も顔を出していなかったので、秋が深まってしまう前に一発「挨拶」に来ておこうと思い、夕方に急いで出発した。
ここ数日、採集条件が整わず特に気温に泣かされてきたのだが今日は何とか高いまま保っていてくれそうだ。

現地入りすると、去年と比べて虫の落とし場所が少し荒廃していた。誰も来ていないのか?
気温と湿度はセーフ・・・しかし・・・、・・・半月の影響が強く厳しいのは変わらない。雲は多いが薄くてぼんやり月の位置が見て取れる。

到着早々に点灯開始、
前の日までよりはましだが虫の勢いはやはり弱い・・・ヤママユやキカマキリモドキ、エンマコオロギなど秋の虫に焦燥感を煽られながらカタい虫の飛来を待つがまるで反応なし。既に記憶が曖昧になっていてこの時ノコギリの♀くらいは飛んで来たかも知れないが、そのくらい何も来なかったという事である。
そんな状況のまま数十分が経過・・・

ライト正面に久し振りのヒット。黒い♂の影がユラユラと迫ってきたところを逃さず網でキャッチ・・・!

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サイズは普通だが良型のコクワ・・・!
時刻は20時半、いよいよ今夜も本番入りか・・・と思った矢先、頼みの綱だった雲が散開。あいつらはどこに行った!?!?

それから一気に静まり返った。満天の星空の下、機材を片付けるのも月光のお陰でとても楽チンだった・・・


 9月7日(土) 市町村D(三八上北地域)
【 温度 】 22→20℃
【 湿度 】 80→90%UP
【 天候 】 晴れ 時々曇り
【主な成果】 オオクワガタ♀

日に日に月が膨らんでいく中、心配なのは雲の量ただ一つ。
今年のこの時期なら、雲が空を覆ってさえいれば気温も湿度も保たれるのだが、現地に到着すると7:3くらいで星空が見えている・・・山に入る前はしっかり曇ってたのにィ!!

ライトを点けると早速カメムシが集まってくる。そして、市町村Tでお馴染みの大量のエゾハサミムシが群がってきた。
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数は市町村Tで出くわすほどのインパクトは無いものの、身体に付いてからチョロチョロ走り回り、服の中に入った時のチクチクした不快感はアリやガのそれとは比較にならない。

月がまだ山裏に隠れている内に勝負を決めたいと思っていたが、既に背後の山の木立の隙間から黄色い光が洩れてきていた。
そうなると、ライトアップしている正面の山肌からは月が見えているワケで、案の定クワガタは飛んで来ない・・・

雲は、流れは速く続々流れてくるがなかなか上手い具合に月を隠すルートにはまってくれない。
ゴールデンタイムに差し掛かっても状況は変わらず、飛来したクワガタは僅かに月が隠れた隙に飛んで来たノコギリ♀とアカアシ♀の2頭だけ。

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↑↑ライトの横にはしっかりと月の姿が。カメラの性能でぼやけて真ん丸に写っているが、半月である。


しかし、ダラダラと雲観察し続ける間に時間が大分経過していて、月が移動してもうすぐで正面の山の裏まで渡り抜けようと云うところまで迫っていた。
虫は落ち着いてしまっているし時間的にもキワどいところだが、敢えてこのまま採集を続行。

そのまま時間が経過・・・
西へ流れた月が、間もなく山に埋まろうとしていた時だった。

頼りげの無い小さな雲が月に掛かった1分前後の間に、久し振りの大型甲虫が飛び込んできた。

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21時19分、やっぱりこのポイントは今年の青森の中では一番のあたり場所なんじゃないかと思うほどの好感触があるのだが・・・やっぱり♂は厳しいか・・・

この後、完全に月は山の裏に隠れたものの、遅い時間でもう虫が動かなくなり今度こそ終了。
粘った末に来たこのオオクワも、どうしようもないのでリリース。
あァ・・・今年はもう諦めるしかないのか・・・?


 9月9日(月) 市町村D(三八上北地域)
【 温度 】 22.4→20.5℃
【 湿度 】 90%UP
【 天候 】 晴れ のち曇り
【主な成果】 無し

この日も雲に踊らされただけだった。

月齢も悪く、今週十五夜だと云う時期にもかかわらず、雲がかかりそうと云うだけの理由で山へ突撃。先週の出来事が脳裏にチラついていたのは言うまでもない。

現地に入ると、やはりと言うか、月がキレイだった・・・
今日に至っては、前回と違い月以外の条件も悪い為長丁場で粘るのはほぼ意味が無いと判断。時折現れる雲も役に立たず、チャイロスズメバチと2戦して終わった。
機材を片付けて道を戻ると、水銀灯の明かりが・・・。こんな時期に自分以外にもライトを焚きに来るなんて物好きだなァ・・・と徐行してすれ違おうとすると・・・知り合いだった。
八戸のY氏で、久し振りの再会で近況報告に花が咲いてしまったがライトはこちらも無駄咲きで終わってしまった。


ちなみに翌日、広く分厚い雲が県内全域を覆った。
青森市内では溜め息をつく虫屋が、八戸市内では歯軋りをする虫屋が恨めしく空を見上げていたのである。今期ほぼ最後のチャンスだったんだけどなァ・・・


 9月28日(土) 市町村D(三八上北地域)
【 温度 】 15.9→14.6℃
【 湿度 】 86→90%UP
【 天候 】 薄曇り 微風
【主な成果】 無し

日中は爽やかな秋晴れだったが、午後から雲が広がり急に暗くなってきた。
既にヒメオオ採集のモードに入って久しかった自分も、「あれッ? これって・・・」とソワソワしてきてしまった。
そこにタイミングよくNo.7から電話が入り、勢いで「今夜現地で会いましょう」と口をついてしまった。

野暮用を済ませた頃には18時過ぎ。現地へ到着した頃には既にNo.7はライトを煌々と焚いていた。
青森でこんな時期までライトのチャンスを窺っていた彼も奇特だが、驚くべき事に他にA坂氏も来ていて近くのポイントに突入していると聞かされた。

No.7から自分も今日ポイント入りすると話をしてくれていたみたいで、A坂氏がポイントを譲ってくれたらしく自分が予定していたポイントへ無事入ることが出来た。

しかし、採集自体は悲惨で寂しいものだった。
ガやハチがちょっとだけ集まってきた程度で、No.7と共にクワガタはゼロ。A坂氏の所が一番気温が高かったらしいがそれでもアカアシのみだったという。

最終的に20時半までに全員消灯。短い夜だった。
この産地のブリードは、来年以降までお預けになるだろう・・・





今年の採集を数字でまとめると、出撃回数は
6月・・・4回(うち中止1回)
7月・・・4回
8月・・・16回(うち中止2回)
9月・・・8回
合計・・・32回

採集場所数は11市町村17ヶ所
ただ、中止したポイントも含まれるので、実質10市町村15ヶ所ですね。

灯火に飛来するクワガタ種別の所感としては、
オオクワガタ
2市町村で飛来し合計♀6頭でしたが、市町村Dではどれも未交尾♀ばかりと思われる個体ばかりで、終盤は♂目当てでそこに行き先を絞り粘ったのですが結果は実らず。
わずかに聞いていた話では、例年ほどメジャー産地は振るわなかったようで、鉄板ポイントでも不振だったり採れても♀しか飛んで来ないと云う感じだとか。

コクワガタ
環境に関わらず、採れやすいポイントと全く採れないポイントの差が激しかった印象です。採れる所では毎回♂も飛んでくるのに、来ない所では♀すら飛んで来ない。
気になったのは、シーズン後期に2次発生と思われる新しい個体が飛んで来なかった事。元気な2次発生個体によって追い出された1次発生個体ばかりが飛ぶ日に当たったのか、違う要因が絡んでいるのか答えは見つからず。

アカアシクワガタ
特に酷かった去年~一昨年に比べると飛来数はちょっとは多かったのですが、シャワーと呼べるほど一度に多数飛んで来たのは1・2回くらいでしょうか・・・アカアシシャワー自体元々そんなに長期間見られるワケでもありませんが・・・
サイズも本当に小さいものばかりで、40mm超えの♂すら何頭も見ていません。

ヒメオオクワガタ
今年飛んで来たのは1♂だけでしたので、何も判断出来るものもありません。

ミヤマクワガタ
今年は目立って大きな♂が得られませんでした。67~68mmくらいまで(例年は68~70mm)で、このくらいがそこそこ数が採れる青森産のサイズの上限です。運のいい人は70mmUPも採れたそうです。
4ヶ月通して、毛の抜けていない発生直後らしき♂個体が見られ、一挙に発生せずダラダラと活動を始めているのかな?と云う印象でした。しかし、今年はあんまり♀を見なかったなぁ・・・

ノコギリクワガタ
ミヤマと違ってちょっと環境を選ぶらしく全く飛んで来ない場所もありました。これは今年に限った事ではないのですが。
ミヤマと同じく今年は大型の♂はほとんど見られず最大59~60mm(例年は62~64mm)でした。

オニクワガタ
例年より発生が遅れた印象です。スタートは例年とあまり変わりませんが個体数が増えたのは8月の半ば頃? ただ、一部の地域では当たり年でした。個体数が多く見られた・・・と云うのは記事にある通りですが、最大はおよそ23mm台。




以上が今年4ヶ月分のライトトラップ採集記録の全てです。

こうしてまとめてみると、今年はシーズン後半に集中的に採集に行っていたのが自分でもよく分かりました。今振り返ると随分昔のようにも感じますが、8月の末頃から9月初頭には8日連続で採集に行ってたりもしたんですねぇ~・・・
なのに、何と結果に結びつかない日が多い事・・・(悲) ちょっと冒険的な市町村に行く時に限って天気が悪い日に当たりますな。

また、今年はメジャーな産地には7月以降ほとんど行かなかったのもあって現地での賑わいぶりやらその成果と云うのをあまり見聞きしなかったのですがどうだったのでしょうかね? 報告を聞いていても、良い成果があったと云うのはほとんど聞かなかったのですが・・・


ちょっと無茶していた部分もあった夏でしたが、来年もこのくらい行きたいですね。




・・・ちなみに、
今年の採集の激しさを物語る遺物を最後に載せておきます。

それは、成果として持ち帰った虫の数々・・・ではなく(恥)、
ハンディライトで使った大量の使用済み乾電池。

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こんなに使ってたの・・・・・・怖ッ!!!


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令和元年 ライトトラップ全記録 8月 [日昆 採集記 【2019年】]

今年のライトトラップ記録3日目、今夜は8月分です。
この月から一気に出撃回数が増えました。


※気温や湿度に関しては、採集時間中を通しての記録と云うワケではなく、記録に残している内の一部のみ切り取って載せている日もあります。
※主な成果は、持ち帰るか否かに関わらず、特筆するべき種類や個体を主観で選別して挙げています。





 8月1日(木) 市町村C(津軽地域)
【 温度 】 23.6℃
【 湿度 】 83%
【 天候 】 曇り やや霧あり
【主な成果】 コクワガタ♂ ヒメオオクワガタ♂ ミヤマクワガタ

この日は、ファーブルハウス鈴木店長と魅惑の聖域へ環境の確認をすべくある市町村へ今年初入山。

・・・と期待していたが、入ろうと云う寸でのところで道路が封鎖されており断念。
もう夕方になっていて時間も無くなってきたので急いで隣の市町村Cへ移動し、お互い別行動で自分はまだ入った事の無かったポイントへ向かった。

ところが、着いたポイントには先行者が既に待機しておりまた断念。
結局、7月7日と同じポイントに入り点灯。

やや不安定だがある程度向かい風。
アカアシがまずまとまって飛来すると、次第にミヤマの時間に変わった。羽脱直後のキレイな個体も擦れの激しく大腮の折れた個体も多様に混ざったが、その反面ノコギリは1頭も飛んで来なかった。コクワも僅かに混ざるが、オニクワに関してはまだ早かったようだ。

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この夜は全部で40頭ほどのクワガタが飛来したが、その中身はコクワ・アカアシ・ミヤマの3種で占められた。

その中、たった1頭、
CA3I0235.JPG
ライトから50メートル離れた手前にヒメオオの♂が落ちてきていたのは見逃さなかった。
小さな個体ではあるが、なかなか飛来しないヒメオオがライトで採れると特別感がある。


しかし、この夜のハイライトはヒメオオではなかった。

ゴールデンタイムが過ぎて飛来数がめっきり減ってきた時間帯、
マンネリ気分も吹き飛ぶ大物が飛んで来た。

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特大のコクワ♂
〆た後に詰めて測ると51.9mmを示している。
ここは個人的に思い入れの強い市町村なので、そこでこうした大物に会えたのは僥倖の極みと言える。
家宝にしよう。


 8月2日(金) 市町村E(津軽地域)
【 温度 】 22.4℃
【 湿度 】 90%
【 天候 】 強風
【主な成果】 ミヤマクワガタ♂

県内でも今年まだ行っていないエリアであるこの市町村には、去年から目を付けている興味深い採集ポイントがある。
去年、ルートを下調べして意気揚々と突入したのだが、道が壊れていて無茶を通した末にスタックし泣く泣く撤退した苦い記憶があるポイントで、その為に目的地へは辿り着けなかった。だが、そのポイントへはもう一つ別のルートがある事も分かっていたので、今年はそちらから突入してみようと計画していたワケだ。

このルート自体は手前までは来たことはあったが、
その時点でだいぶ自然回帰していたため、地図上で想定するにおそらく1kmほど手前で車が進めなくなる計算。
そこまで行けるのであれば投光器だろうが発電機だろうが人力で持って行ってやろうじゃねぇか!!! とまた無茶を計画し、昼間の明るい内から突入。


長々砂利道を登って行くと、車両終点に辿り着く前に問題に直面。
このブログでも何度か載せたような光景に遭遇した・・・


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林道強制分断!

既にアプリで地図が読み込めない場所だったので、想定していた車両終点からどのくらい手前で足止めを食らったのか分からないが、この崩落箇所を発電機を持って渡すのは現状不可能。
ハイワット機材でのライトトラップを諦め、プランBでHIDハンディライトをリュックに詰めて向かう事に変更。

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道の形状を紙の地図と照らし合わせながら歩いていくこと暫らく、遂に目的としていた場所に到着。
これがまた心が躍る地形で、ライトトラップの環境が少ないこの地域にしてはかなり魅力的なポイントだった。

しかし、ある程度想像がついてはいたが・・・ ハンディライトじゃ光がほとんど届かない(泣)

来たからにはやる以外に選択肢は無いが、やる前から悟りきってしまうには辛い道のりである。
おまけに風が強い・・・

暗くなりライトを点灯するが、
期待の山肌にはビームが届かず闇の中に消えていく・・・虚しい。

もはやまともに勝負する事は諦め、歩いてきた林道の脇に並ぶつまらない木立に照らす以外にやりようが無かった。
ほとんどガも飛んで来ないが、他のポイントではあまり多く飛来してこなかったウエツキブナハムシがここでは大量に押し寄せてきた。


さて、結果的にいくつクワガタが飛んで来たのかと云うと・・・


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絶対ゼロだと思っていたので逆に驚いた。
条件の厳しさや機材の貧弱さで絶望視していたので、いつもは持って帰らないサイズだがお土産にしたのは言うまでもない。


帰宅後、地図上で確認してみると
崩落地から採集ポイントまでは3.5kmの距離だったことが判明。


 8月3日(土) 市町村T‐2(三八上北地域)
【 温度 】 21.4℃
【 湿度 】 90%
【 天候 】 無風
【主な成果】 オニクワガタ♂

No.2と2人で7月20日のリベンジへ。

前回と違い荷役の労力を惜しみ手抜きポジションでライト点灯。
手抜きとは言えどう結果が出るか分からない場所だったので、ある意味実験でもある。


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結果は何とも笑えない成果に終わった。
今期初のオニクワが確認できたがもうそんなことはどうでもよかった。


 8月4日(日) 市町村A(津軽地域)
【 温度 】 24℃
【 湿度 】 75%
【 天候 】 霧
【主な成果】 無し

B、C、D、E、ときて、ここでA。そう、これは番号ではなくイニシャルである。
・・・しかし何の面白みも無い夜だったのでこんな小細工は全く意味が無いのだが。

地元の人間としては目が離せないポイントではあるのだが、
非常に条件が厳しく、回数は少ないが過去まともにクワガタが飛んで来てくれていなかった。

まだ適切なライトの位置が決めきれていない事や、乾燥とガスに苦しめられあっけなく終了。


 8月7日(水) 市町村T‐3(三八上北地域)
【 温度 】 21.6℃
【 湿度 】 75%
【 天候 】 晴れ
【主な成果】 無し

採集のメッカ、Tとは言っても流石に隅々まで調べ尽くしているワケもなく、
この日の風向き等の天候事情、そして平日であるという事も加味し、通うのが楽な市町村Tの中で面白そうだと気になっていた新ポイントに狙いをつけた。

徒歩でないと辿り着けない為HIDハンディライトでの採集。
初挑戦のポイントで地形がちょっと特殊な為、ライトを置く一番効率的な場所を探し当てるのに時間が掛かってしまった。

しかし、この日はほとんど虫が動かずアカアシやミヤマの♀が極僅かに挨拶に来ただけで終わった。
この当時他の人とのやり取りを思い返すに、ちょうどエアポケット(ほとんど飛来がない時期)に入っているのではと考えられた。


 8月13日(火) 市町村F(下北地域)
【 温度 】 21℃
【 湿度 】 記録なし
【 天候 】 晴れ 強風
【主な成果】 無し

今期まだ下北方面に行っていなかった空腹感と、他の地域が晴れて月の影響を避けられない事情も相まってこの今期初の下北採集。
コクワがまだこの地域で採れていないのでどこでもいいやと甘く見ていたのが馬鹿だった・・・

風向きを考慮していなかった。
この地域はやませの影響が強く、現地に入って絶望。予報通りかもしくはそれ以上の東風が吹きつけ、ライトに甲虫が1つも落ちてこず、ただ山を照らしていただけの1時間だった。

そそくさと撤収し近くの集落の外灯を回ったが、月光と強風の下で辛くもミヤマの小さな♂を発見したに過ぎなかった。こんなにまで寂しい夜だとそんな小さな♂でさえケースにしまう始末である・・・。

生涯2度目の大きな黒いワンちゃん(←そう。「アレ」である)にも遭ったが、驚く様子も無く車の前をゆっくり横切って草むらへ消えていく様子は印象的だった。半島全域的にこんなのが普通に家の周りをうろついてるなんて、流石は下北半島・・・


残念ながら、月の出の周期と天候不順が重なり、盆の期間中でまともに採集に行けたのはこの日のみだった。


 8月17日(土) 市町村T‐4(三八上北地域)
【 温度 】 記録なし
【 湿度 】 記録なし
【 天候 】 晴れ
【主な成果】 無し

なんだかんだ言って市町村Tも今年何度来ているんだろう?
もういい加減卒業したんじゃなかったのか?

月の出てくる時間帯が少しずつ遅くなってきて、またライトトラップ向けの周期に入ってきた。ちなみにこの日の月の出は19時44分。月齢は16でほぼ満月と変わらない。

以前虫仲間と一緒に探索しに来たが時間の都合で調査しきれなかった場所が在ったので、今夜はその現場を見に行ったと云うワケ。

盆休みも終わったのでこの日は夕方に出発して現地入り。
地図と記憶を頼りに道の入り口を見つけたのは19時半を回ってからだった。思っていたよりも奥深く、次第に道の下り傾斜がきつくなってきて停車。馬力の無い軽自動車ではオフロードタイヤを履いてても滑り落ちていってしまいそうだ。
HIDハンディライトを持って徒歩で傾斜を下り、辿り着いたのは手付かずの穴場ポイント・・・

・・・ではなかった。
期待に反して樹が覆い被さり窮屈で、ライト向けの場所ではなかった。


車に戻り、急勾配の坂をローギアでなんとかギリギリで脱出し、既に月が昇って明るくなっている中、そこからほど近い高標高ポイントで投げやりにHIDハンディライトを点灯。
奇跡は起きなかった。


 8月18日(日) 市町村B‐2(三八上北地域)
【 温度 】 26→23℃
【 湿度 】 70→80%
【 天候 】 曇り 無風
【主な成果】 アイヌコブスジコガネ

前回この市町村に来た時はHIDハンディライトでの肌寒い採集だったが、今日は暑い。
ポイントを替え、大型機材を積んでの採集。

知られているポイントだったので、場所が取れるか道中ずっと不安だったが無事ガラ空き。
18時を過ぎてもなお気温が26~25℃を行ったり来たりしていたがそうこうしている内に点灯時間に・・・
雑虫の騒ぎ方は今期一番良いのではないか?
羽アリの絨毯爆撃。わずかでも光が反射しようものならアリがぶわっと纏わりついていく。

オニクワもいくつかまとまって飛んで来て、コクワも飛来。ノコギリ♂も懐かしく感じる。
久し振りにまとまった数のクワガタを見ることが出来たが、ドラマチックな夜にはならなかった。

ついでに、
この晩人生で初めて(?)アイヌコブスジコガネが飛んで来た。
・・・いや、「飛んで来ていたのに気が付いた」と言った方が正確か・・・
2頭飛んで来ていたのだが、地面と同じ色なんだもんなァ、うっかり ふ


 8月20日(火) 市町村G(津軽地域)
【 温度 】 21→19℃
【 湿度 】 75→90%
【 天候 】 小雨 霧 雷
【主な成果】 無し

地図を見ていて、新ポイントと期待しても良さそうな地点を発見。
夕方、HIDハンディライトを持って急行する、場所的には発電機は持って行けそうにない。

CA3I0301.JPG
無事現場に辿り着いたが、条件は大分悪い。気温、湿度は良いが、断続的に背後からゴロゴロと身体に響く雷鳴が聞こえる上、狙いの照射ポイントが思いの外遠く、100ワット未満のHIDハンディライトでは明らかな出力不足だった。
極めつけに、ガスまで漂う始末。ガス自体はそれほど濃くはなかったが、照射する先が離れているせいでほとんど光が届かず、光が散って山の斜面がもうほとんど見えていなかった。

CA3I0302.JPG
点灯開始直後に来たノコギリ♂、そして穴の開いた小さなミヤマ♂。
いつもながら惨憺たる結果であった。


 8月21日(水) 市町村H(津軽地域)
【 温度 】 21→20℃
【 湿度 】 70%
【 天候 】 晴れ 追い風
【主な成果】 ミヤマクワガタ♂ ヒゲナガカミキリ♀

この日の風の影響を考えて、昨日に引き続き初めてのポイントでライトを点灯。
今日の採集エリアはクワガタが少ない事が前から判っていて、正直言ってあまり魅力を感じない所である。ただ、植生自体は良いので、むしろ何故そんなに採れないのか不思議に思い興味が湧くエリアでもある。

点灯開始から間もなくチャイロスズメバチとの攻防を制したところで、1頭目の飛来個体。
CA3I0306.JPG
67mmでそこまで大きくもなければ一部欠けや傷もある不完品個体ではあったが、このエリアでは割りと貴重な方だったので確保。
他にミヤマの小さな個体が3~4頭だけで終わり、思っていた以上にクワガタが飛んで来なかった。その上、風向きを選んでこの場所に来たと云うのに現地に着いたら風向きが逆。そりゃクワガタも落ちてこないわ。

その他には、久し振りに見たタダのヒゲナガカミキリ。ライトトラップに選ぶ場所の所為でもあるが、ヨコヤマヒゲナガより見る機会が少ない。マツ林なんてまず照らさないもんな。


 8月24日(土) 市町村B‐2(三八上北地域)
【 温度 】 19.5→20.3℃
【 湿度 】 86→72%
【 天候 】 曇り 直前に雨 向かい風
【主な成果】 コクワガタ♂複数 ヨコヤマヒゲナガカミキリ♂

18日に引き続き市町村Bのポイントへ。
この日、青森県は全域的に雨雲が流れていてどこもライトをかけるには厳しい日であったが、雨雲予測では唯一ここだけが雨を躱せることになっていた。

夕方から待機していたが、18時を過ぎもうちょっとで点灯時間が来ると云うところでポツポツと地面がまだら模様に・・・
このポイントは電波状況が比較的良く、ケータイで雨雲レーダーを開くと幸いにもにわか雨ですぐ過ぎ去る模様。暫らく車内で待機。強まる事もなく、18時半過ぎ辺りで完全に止んだ。

雨が降ったお陰で一気に湿度が上昇し90%近くに。
夜が深まるにつれ次々クワガタが飛来し、コクワガタの♂が3頭連続で飛来。
CA3I0372.JPG

今日はやたらと大粒なクワガタが飛んでくるな・・・と錯覚したが、それもその筈この夜は不思議な現象が起きていた。数は全部で22頭ほどと、多くも少なくもなかったが、
CA3I0375.JPG
全部♂。
♀しか飛んで来ない日はざらにあるが、逆にこのくらいの量で全く♀が混じらなかったと云うのは個人的には初めての出来事だった。
クワガタは結局持ち帰るものは無かったが、消灯直前で落ちてきたヨコヤマヒゲナガカミキリだけはつまんで帰った。


ちなみに、この日の点灯中前半は飛来数は多かったが、次第に道路も乾いてきて湿度も70%台に落ちると、一気に静かになってしまった。
雨が降っていなかったら今日はどういう結果になっていただろうか・・・?


 8月27日(火) 市町村GT‐5(津軽&三八上北地域)
【 温度 】 (G)15.6℃ (T‐5)19→18℃
【 湿度 】 (G)85% (T‐5)86%
【 天候 】 晴れ
【主な成果】 無し

山を走り回っている所為で、車の正面は虫がベッタリ・・・
フロントガラスは汚れが付きすぎて、素人には良さが分からない抽象的な絵画みたいになっていた。

前回があまりにも天気が悪過ぎた為、リベンジに市町村Gへ。
HIDハンディライトが適わないと判ったハズなのだが、ガスが無かったら「もしかするかも知れない・・・」などと淡い夢を抱き、

玉砕。
ガスこそ無かったものの、キレイな星空、放射冷却で低温になり話にならなかった。

30分ほどで早々に敗走し、あまりにも時間が早かった為急遽ハンドルをきって市町村Tへ。
あまりにも条件が悪いこんな日は残念ながらこっちくらいしか虫が採れない。

標高の低いポイントを選んで点灯させてみたものの、ノコギリが僅かに数頭飛んで来ただけで終わった。


 8月28日(水) 市町村B‐2(三八上北地域)
【 温度 】 19.5℃
【 湿度 】 88→90%UP
【 天候 】 曇り一時土砂降り
【主な成果】 コクワガタ♂

この日は青森県内ほぼ全域土砂降り。
雨雲予測を見ると、この雨雲からは唯一市町村Bだけが躱せそうなので、ワイパーフル稼働で現地へ急行。
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周囲の市町村が全部雨と云う影響もあって、湿度は完璧。
コクワの飛来も見慣れてきたが、その後21時過ぎになって恐れていた雨が降り出した。雨のゴールデンタイム(=土砂降り)へ突入し強制終了した。


 8月29日(木) 市町村B‐2(三八上北地域)
【 温度 】 21℃
【 湿度 】 75→78%
【 天候 】 不明
【主な成果】 オニクワガタ多数

昨日に引き続き市町村Bへ。
他の市町村は昨日の雨で蒸し上がっていたようで、メジャー産地では軒並みオオクワガタが飛来したらしく、あるポイントでは2桁もの飛来があったとの事。

一方、こちらはと云うと、湿度がいまひとつ足りない状況の中40頭ほどのクワガタが飛来した。

CA3I0393.JPG
面白い事にその過半数がオニクワ
通常、オニクワが一晩で飛んでくる数は少ないので、かなり貴重な体験だった。♂が9割以上を占めていたが、残念ながら24mmを超えていそうな特大の個体は来なかった。


 8月30日(金) 市町村D(三八上北地域)
【 温度 】 20℃
【 湿度 】 90%UP
【 天候 】 雨
【主な成果】 オオクワガタ♀ ヨコヤマヒゲナガカミキリ♂

この日は、7月23日にオオクワが1♀採れた市町村Dへ。
この日も青森県は雨雲に覆われ、平日の夕方から出発して点灯が間に合う距離の市町村の中で、雨が弱いのはここだけ。
前回採れた♀を産卵セットに入れたものの無反応で、どうにか♂が欲しいところ。

温度、湿度、ともに充分。ガスも気にならない。
点灯からそれほど間もない内に、変な軌道でライト前の草むらに甲虫が落下。オオクワ来たか!? と駆け寄ったが、何故か2頭のヨコヤマヒゲナガカミキリに変わっていた。流石、山は俺がクワガタ屋だと云う事をよく分かってらっしゃる(怒)

ちなみにこの後もヨコヤマヒゲナガが3頭飛来したがいずれも着地せず。

さてクワガタの話だが、さっきと似た軌道でまた草むらに落下。
CA3I0399.JPG
20時15分、今度はオオクワガタ34mmの♀。・・・♂じゃなかったのが惜しい。

そして、さらに15分後・・・
20時30分43mmの♀が飛来。・・・♂は・・・まだか・・・っ。


短時間に♀が2頭来たので、今日は粘ってみるかと、翌31日の1時までライトを点灯し続けた。
しかし時期的な問題か、夜遅くなるとクワガタは来なくなり終いには雨が降り出す始末。

CA3I0402.JPG
今日の結果はこれで終了。オオクワは2次発生のかなりキレイな個体である。


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今までほとんど満足にオオクワが飛んで来た事は無かったので、オオクワガタをリリースすると云う行為はこの日が初めて。


 8月31日(土) 市町村 I(津軽地域)
【 温度 】 記録なし
【 湿度 】 記録なし
【 天候 】 土砂降り
【主な成果】 無し

この日は、前回8月1日に通行止めをくらい泣く泣く引き返した津軽某所のリベンジへ向かった。今回はちゃんと通行止め解除の情報を得ているので前回と同じ失態は犯さない。

しかし、今回は天気を見誤った。
昨夜市町村Dで深夜1時まで粘ったツケが回ってきて、夕方まで爆睡。
予定の出発時刻を大幅にオーバーし、慌てていた所為か雨雲予測をきちんとチェックしないまま出発してしまい、山に入ったと同時にバケツをひっくり返したような土砂降りに・・・
ある程度まで進んだところで車を停め、採集中に食べようと思っていた夕飯のコンビニおにぎりを食べてUターン。

・・・何しに来たんだろう。

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↑↑山に入る前の空模様。画像左側から出てきたこの雲が、30分後に猛威を振るう事になった。





9月の部へ続く

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