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2021年の挑戦 [日昆 日常雑記]
2月に入り久しい現在ですが、未だ春の訪れる兆しが見えない青森。
こんばんは、むし社さんから間違ってBE-KUWA最新号が届いた会長です。
先月末に記事を更新したばかりなので、まだ次の記事を書かなくてもいいかなぁ~と思いたかったのですが、色々と飼育種の記事が後に閊えているので、前回の総括も含めての目標記事です。
まずは、去年の目標が最終的に達成できたのかを振り返っていきます。ちなみに、目標数は2つでした。
① ヒメオオクワガタ某村リベンジ
「某村」・・・バレてはいますが引き続きボカしておきます(笑)
つまりこういう事ですね。
結果・・・×
今期はヒメオオ採集へは平年ほど行く事が出来ず、それ以上に結果を残せていませんでした。具体的には、数は県域全て足しても5回も行ってなかったと思います。行った場所はほとんどが既知ポイントで、新規開拓はこの某村の1回のみ。

9月27日入りと、時期としてはまだ余裕と思えました。ところが、この年の数少ない他産地での観察においては、多産地以外は大体発生が終わっておりました。
この日は天気もよく、フィールドワークも快適に行なえるコンディション。
フェリー埠頭も観光客の姿が多く見られました。

この村も、もうほとんどの林道を踏査し尽してしまい、未だ調べていない林道ももう僅かでした。
今回来た場所も、その僅かな林道の一つでした。
山深い場所でしたが、植生が今一つ良くありません。
現地としてはちょっと標高も高めのエリアなのですがイマイチ原生のブナが見当たらなかったです。

ヤナギも幹や枝を細かにチェックしていったのですが、見つけられたのは1頭のスジクワガタのみ。小さい♂でしたが、あまりに寂しかったので採って帰っちゃいました。
結局、終点まで来てヒメオオの齧り痕すら見つかりませんでした。
② 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
結果・・・〇
こちらは前回の記事に書いた通り、14ヶ所がクリアできました。
やろうと思えば一年でこれだけ進められるんだよなぁ(笑)
今まで怠け過ぎていた事がよく分かります。
では、2020年でどのくらいマップが埋まったか見ていきます。
まずはじめに、2019年時点での達成数です。

2019年時点では、達成済みエリア(緑)は43エリア中16ヶ所でした。半分もいってなかったんですよ(苦)
クリア出来てる場所は主に八甲田~十和田山地周辺と白神山地周辺で、半島部と三八上北が今一歩進んでいない事から、夏場の自分の動向が容易に想像できますな。
そして、
2020年クリアの14エリアを更新すると・・・

ずいぶん埋まった・・・!!!
津軽地域のほとんどと、三八上北地域の半分程度が緑に塗り潰されました。
中でも、三厩&小泊、階上、大間と云った青森市から特に遠い町村のクリアは面倒に感じていたので、かなり気が楽になりました。
カウントすると、40市町村+飛び地3ヶ所43エリア中 30ヶ所をクリア。
残り13ヶ所となりました。
――それと、余談でこれは一昨年の2019年のヤツで
「オオクワのブリード」と云うのがあったんですが、
実はこの年採れた幼虫がまだ一切羽化しておりません(焦)
いやもう存在感が薄すぎてと云うか割り出し以降の飼育熱がどうにもやっぱり下がってしまったんですよ。セミ化しているかもしれませんが、おそらく羽化したとしても♀34mm・♂52mmくらいとかになる雰囲気をひしひしと感じるんですよね・・・
さて、振り返るのはお終いにして次に今年の抱負ですが、
これもまた2つだけに絞っておこうと思います。
① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
もう今年でカタを付けたい!
コレクションし始めてから10年が経ち、他の採集への配分も考えるとダラダラとこれ以上引き延ばせません。
たかがコクワと思いきや、市町村を意識して採集していると他の虫に対しては身動きがとり辛い事この上ないです。他の人達は老いも若くも皆もっと効率的に立ち回っているだろうと思わずにはいられません。去年はとくにコクワを集中的に狙って動いていたのでその事が身に染みて感じました。
残るエリアは13ヶ所。
去年で14ヶ所もクリアした上に未達成エリアへも何度も通っていましたから、気を抜かずにアクセスし続けていれば今年中にクリア出来るでしょう!
ただ、未達成エリアの中には、
去年何度も通ったのにかすりもしなかったエリアが多数あるので、これまで以上に1個1個の市町村の難度が高く感じられます。
特にマップ上だけで見ると、♀しか採れてない上北エリアは個人的には鬼門です。
たとえば、野辺地もこれまで樹液や外灯を狙ったけどそのアテが外れて、果てに崖の真下でライトトラップまでしたのに♂は無し。さすがにもうあんな所に発電機持って行きたくないので、改めて樹液狙いで乗り込みたいと思いますが、いまいちクリアのイメージが湧きません。
② 初記録を狙う
とても漠然としていますが、ここで言う「初」とはいわゆる「分布記録」の事です。
実は・・・、と言うか、
フィールドワークをよくしている人なら経験があると思うんですが、
「あの時こんな虫(や他の動植物)を見たんだけど、後で調べたらこの地で記録が無い種だった」
と云う貴重な発見をしておきながら、大して気に留めてなかった所為で写真も撮ってないし現物も残ってないと云う非常に歯痒い思いを何度もしているんですね。
全ては自己の無知による自業自得なのですが、
今年は、その過去の失敗を取り戻したいと思っているんですよ。
勿論、昔の失敗に固執せずまた別の発見にも新知見が雑ざっていないか注視するつもりですが、今回のこれに関しては、当時の失敗と同じモノで挽回するつもりで立てたモノです。
と云う事で、今年も去年に引き続き主に野外での採集関連に偏りました。
今年の目標は、①にせよ②にせようまくいけばブログ外の媒体で公式に発表するところまで想定しているので、気合入れてやってやろうと思います。
こんばんは、むし社さんから間違ってBE-KUWA最新号が届いた会長です。
先月末に記事を更新したばかりなので、まだ次の記事を書かなくてもいいかなぁ~と思いたかったのですが、色々と飼育種の記事が後に閊えているので、前回の総括も含めての目標記事です。
まずは、去年の目標が最終的に達成できたのかを振り返っていきます。ちなみに、目標数は2つでした。
① ヒメオオクワガタ某村リベンジ
「某村」・・・バレてはいますが引き続きボカしておきます(笑)
つまりこういう事ですね。
結果・・・×
今期はヒメオオ採集へは平年ほど行く事が出来ず、それ以上に結果を残せていませんでした。具体的には、数は県域全て足しても5回も行ってなかったと思います。行った場所はほとんどが既知ポイントで、新規開拓はこの某村の1回のみ。
9月27日入りと、時期としてはまだ余裕と思えました。ところが、この年の数少ない他産地での観察においては、多産地以外は大体発生が終わっておりました。
この日は天気もよく、フィールドワークも快適に行なえるコンディション。
フェリー埠頭も観光客の姿が多く見られました。
この村も、もうほとんどの林道を踏査し尽してしまい、未だ調べていない林道ももう僅かでした。
今回来た場所も、その僅かな林道の一つでした。
山深い場所でしたが、植生が今一つ良くありません。
現地としてはちょっと標高も高めのエリアなのですがイマイチ原生のブナが見当たらなかったです。
ヤナギも幹や枝を細かにチェックしていったのですが、見つけられたのは1頭のスジクワガタのみ。小さい♂でしたが、あまりに寂しかったので採って帰っちゃいました。
結局、終点まで来てヒメオオの齧り痕すら見つかりませんでした。
② 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
結果・・・〇
こちらは前回の記事に書いた通り、14ヶ所がクリアできました。
やろうと思えば一年でこれだけ進められるんだよなぁ(笑)
今まで怠け過ぎていた事がよく分かります。
では、2020年でどのくらいマップが埋まったか見ていきます。
まずはじめに、2019年時点での達成数です。

2019年時点では、達成済みエリア(緑)は43エリア中16ヶ所でした。半分もいってなかったんですよ(苦)
クリア出来てる場所は主に八甲田~十和田山地周辺と白神山地周辺で、半島部と三八上北が今一歩進んでいない事から、夏場の自分の動向が容易に想像できますな。
そして、
2020年クリアの14エリアを更新すると・・・

ずいぶん埋まった・・・!!!
津軽地域のほとんどと、三八上北地域の半分程度が緑に塗り潰されました。
中でも、三厩&小泊、階上、大間と云った青森市から特に遠い町村のクリアは面倒に感じていたので、かなり気が楽になりました。
カウントすると、40市町村+飛び地3ヶ所43エリア中 30ヶ所をクリア。
残り13ヶ所となりました。
――それと、余談でこれは一昨年の2019年のヤツで
「オオクワのブリード」と云うのがあったんですが、
実はこの年採れた幼虫がまだ一切羽化しておりません(焦)
いやもう存在感が薄すぎてと云うか割り出し以降の飼育熱がどうにもやっぱり下がってしまったんですよ。セミ化しているかもしれませんが、おそらく羽化したとしても♀34mm・♂52mmくらいとかになる雰囲気をひしひしと感じるんですよね・・・
いやぁ・・・オオクワガタって難しい・・・
さて、振り返るのはお終いにして次に今年の抱負ですが、
これもまた2つだけに絞っておこうと思います。
① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
もう今年でカタを付けたい!
コレクションし始めてから10年が経ち、他の採集への配分も考えるとダラダラとこれ以上引き延ばせません。
たかがコクワと思いきや、市町村を意識して採集していると他の虫に対しては身動きがとり辛い事この上ないです。他の人達は老いも若くも皆もっと効率的に立ち回っているだろうと思わずにはいられません。去年はとくにコクワを集中的に狙って動いていたのでその事が身に染みて感じました。
残るエリアは13ヶ所。
去年で14ヶ所もクリアした上に未達成エリアへも何度も通っていましたから、気を抜かずにアクセスし続けていれば今年中にクリア出来るでしょう!
ただ、未達成エリアの中には、
去年何度も通ったのにかすりもしなかったエリアが多数あるので、これまで以上に1個1個の市町村の難度が高く感じられます。
特にマップ上だけで見ると、♀しか採れてない上北エリアは個人的には鬼門です。
たとえば、野辺地もこれまで樹液や外灯を狙ったけどそのアテが外れて、果てに崖の真下でライトトラップまでしたのに♂は無し。さすがにもうあんな所に発電機持って行きたくないので、改めて樹液狙いで乗り込みたいと思いますが、いまいちクリアのイメージが湧きません。
② 初記録を狙う
とても漠然としていますが、ここで言う「初」とはいわゆる「分布記録」の事です。
実は・・・、と言うか、
フィールドワークをよくしている人なら経験があると思うんですが、
「あの時こんな虫(や他の動植物)を見たんだけど、後で調べたらこの地で記録が無い種だった」
と云う貴重な発見をしておきながら、大して気に留めてなかった所為で写真も撮ってないし現物も残ってないと云う非常に歯痒い思いを何度もしているんですね。
全ては自己の無知による自業自得なのですが、
今年は、その過去の失敗を取り戻したいと思っているんですよ。
勿論、昔の失敗に固執せずまた別の発見にも新知見が雑ざっていないか注視するつもりですが、今回のこれに関しては、当時の失敗と同じモノで挽回するつもりで立てたモノです。
ついでに言うと、これに関してはクワガタの話ではないです。
と云う事で、今年も去年に引き続き主に野外での採集関連に偏りました。
今年の目標は、①にせよ②にせようまくいけばブログ外の媒体で公式に発表するところまで想定しているので、気合入れてやってやろうと思います。
(飼育中の虫、大丈夫かな・・・)
青森県産コクワガタ市町村巡り 2020年総集編 [日昆 採集記 【2020年】]
新年1回目、通算701回目の記事となります。
今年の冬は全国的に積雪や暴風雪に見舞われていますね。去年の暖冬小雪が恋しくなります、これが同じ国かと疑いたくなるほどです。
・・・とは言っても、青森に関して言えば昔はこんなのが毎年普通だったワケで、特別厳しいってほどじゃないんですよね(苦笑)
さて、2021年一発目の記事は、タイトルの通りコクワ採集です。
近年、冬場は専ら飼育ネタばかりを取り上げていましたが、去年は盛夏から秋にかけての採集シーズンにインドアな記事ばかり書いていました。その調整・・・と云うワケではありませんが、コクワについては書きたい採集(と言うか、後々自分が忘れてしまわないように遺しておきたい)が多々溜まっていたので、冬の間にまとめてから2021年
へ進みたいと云うふうには去年から考えていました。
ちなみに、オオクワとヒメオオについては、新規開拓も失敗し内容も薄いのでスキップします(恥)
なお、2020年の目標に掲げていた佐井のヒメオオに関しては、次回の記事で書くことになるでしょう・・・!(多分)
そのコクワ採集2020総集編ですが、今回取り上げるのは以下の場所に限ります。
・♀は採っていたが、♂が未採集だった市町村
・♀も含めコクワガタ未採集だった市町村
これら以外の市町村でもコクワが採集出来た所はありますが、
そこまで書いたらこの記事きっとフリーズすると思います。
そして、♂が採集できた順及び♀初採集順で市町村ごとにまとめたのですが、
当時から期間が空いてしまったので、詳しい状況や行程を忘れてしまったものも多々あります。老いでしょうか・・・
各市町村ごとに、
・地域の概要:地理的な特徴や自然環境、他に郷土の特色についての説明です。青森県外の方にも出来るだけ分かりやすい観点で、時に俗っぽい内容も織り交ぜたつもりです。
・採集:その市町村で、主に生体が採れた日の採集行程を書いていきます。それ以外でも複数回当地へ行っている場合がありますが、それらは割愛します。また、本筋から脱線した部分もありますがご愛嬌。
・採集を終えての感想、その後:目的を達成して(もしくは採集を終えて)から、その市町村での採集に関する感想や現在に至る経緯、難易度についての所感を簡単にまとめます。また、幼虫採集分のその後の羽化報告も書いています。
の3つの項目に分けています。
今年の冬は全国的に積雪や暴風雪に見舞われていますね。去年の暖冬小雪が恋しくなります、これが同じ国かと疑いたくなるほどです。
・・・とは言っても、青森に関して言えば昔はこんなのが毎年普通だったワケで、特別厳しいってほどじゃないんですよね(苦笑)
さて、2021年一発目の記事は、タイトルの通りコクワ採集です。
近年、冬場は専ら飼育ネタばかりを取り上げていましたが、去年は盛夏から秋にかけての採集シーズンにインドアな記事ばかり書いていました。その調整・・・と云うワケではありませんが、コクワについては書きたい採集(と言うか、後々自分が忘れてしまわないように遺しておきたい)が多々溜まっていたので、冬の間にまとめてから
ちなみに、オオクワとヒメオオについては、新規開拓も失敗し内容も薄いのでスキップします(恥)
なお、2020年の目標に掲げていた佐井のヒメオオに関しては、次回の記事で書くことになるでしょう・・・!(多分)
そのコクワ採集2020総集編ですが、今回取り上げるのは以下の場所に限ります。
・♀は採っていたが、♂が未採集だった市町村
・♀も含めコクワガタ未採集だった市町村
これら以外の市町村でもコクワが採集出来た所はありますが、
そこまで書いたらこの記事きっとフリーズすると思います。
そして、♂が採集できた順及び♀初採集順で市町村ごとにまとめたのですが、
当時から期間が空いてしまったので、詳しい状況や行程を忘れてしまったものも多々あります。老いでしょうか・・・
各市町村ごとに、
・地域の概要:地理的な特徴や自然環境、他に郷土の特色についての説明です。青森県外の方にも出来るだけ分かりやすい観点で、時に俗っぽい内容も織り交ぜたつもりです。
・採集:その市町村で、主に生体が採れた日の採集行程を書いていきます。それ以外でも複数回当地へ行っている場合がありますが、それらは割愛します。また、本筋から脱線した部分もありますがご愛嬌。
・採集を終えての感想、その後:目的を達成して(もしくは採集を終えて)から、その市町村での採集に関する感想や現在に至る経緯、難易度についての所感を簡単にまとめます。また、幼虫採集分のその後の羽化報告も書いています。
の3つの項目に分けています。
ご 注 意 本記事を一度に最後まで読むと、あなたの健康を害する恐れがあります。次の人は、数回もしくは数日に分けてお読みください。 ・長文記事を読むと気分が悪くなる方 ・じっくり読む時間がない方、または長い記事だと流し読みする方 ・どうせこの次は暫らく更新しないことを悟っている方 「地域の概要」の項では一部失礼で不適切な表現が含まれておりますが、一個人の意見であることを前提としてお読みください。 主にコクワガタしか出てきません。 どこかでオオクワガタとか出てくるかもと期待しないでください。 時折、あたかも苦労したことを強調するような表現をしていますが、実際苦労しました。「〇〇産?コクワなんて普通に採れたよ(笑)」などと報告しないでください。凹みます。コクワなんだから採れて当たり前なのは分かっています。 |
歴シート ~2020~ [日昆 諸記]
気が付けばもう明けようとしている2020年。
何かと新型コロナウィルスに足止めを食らう年でしたね。
春頃にマスク・消毒液・ティッシュの不足と転売問題があったのもまだ記憶に新しいところ。外に出るにしても、離島へ行楽に行ってはダメとか、そもそも山に行くのも誰かの迷惑になるから自粛しろだとか、昆虫採集もところによっては非常に苦しい制限を受ける時期もありました。
残念なのは、状況が終息することなく来年も続くのがほぼほぼ決まっていると云う事です。
青森県でも、10月半ば以降罹患者が急増し、今では下北以外の地域で万遍なく患者が報告される毎日。倒産、一斉解雇、なんて単語も地元のニュースで報じられるようになり、生活の不安も増していくばかりです。唯一この状況で個人的に得をしたのは、仕事関係の行事がほぼ白紙になり要らぬ時間を浪費しなくて済んだことでしょうかね。
そんなこんなで今年最後の記事は締めの歴シートです。
飼育種のまとめが例年の主な内容ですが、軽く採集関連に関しても振り返ってみようと思います。
・採集を振り返って・・・
採集では、特にコクワガタ採集に奔走した記憶が強烈に残っています。
マグソクワガタも、ヒメオオクワガタもシーズン中やっていたにはやっていたのですが、例年ほど多くはこなしていませんでした。
マグソは久しぶりに新記録産地を1ヶ所開拓しましたが、ヒメオオは残念なことに今期は開拓ゼロ。2011年のヒメオオ採集以来、新規産地無しに終わった初の年だったと思います。
なんでだったろなぁ・・・当時の記憶を手繰り寄せた限りでは、9月に入ってからも気温だけはそれなりにあって、ルッキングもコクワガタメインだったような気がします。また、飼育の方にちょっと時間を割いた事もあって山に行かず、9月後半になってしまう頃には多産地以外はほとんどヒメオオは終わっていたんですよね。
で、最盛期シーズンの夏場については、
ライトトラップ&外灯採集と、樹液採集が半々?くらいの割合でした。
特に今年は、平日にコクワを狙って多方面へ赴く採集が高かったです。日付をまたいで朝の5時くらいに帰宅し、その3時間後には起床して仕事へ――と云う日も何度かありました(こんな歳にもなってそんな事をまだやってるんだなと思うとなんだか面白くもありますが)。
オオクワ採集で同じ所に何度も何度も通うと云う事はありましたが、コクワでそれをやったのは今年が初めてだったかもしれません(笑)
あと、採集と直接関係ないですが、
ちょうど1年前にようやくスマホに替えたワケですが写真の撮りやすさが一段と上がり、とても楽だと感じた事も今年の特徴と言えるかもしれません。
「この時間帯は上手く写らない」
「影で黒くつぶれてしまう」
と云ったもどかしさが幾分解消されたので、採集写真として残せる野外での画像の種類も以前と比べて結構増えたのはとても嬉しいですね(その反面、その写真を載せる採集記事を書いてないのは非常に勿体ない話だけど)。
余談として、このスマホを買った販売店はその後ぶっ潰れました。清々しました。
・飼育を振り返って・・・
年の初め頃は、「今年はほぼほぼ採集一本でいくだろう!」なんて思っていたのですが、結果的に以下の通り。
【2020年の入手分】 50音順 ※青字は今年初入手
ギラファノコギリ(ニシヤマ亜種) 成虫
ドルサリスノコギリ(ヒロミ亜種) 成虫
プラティオドンネブト(原名亜種) 成虫
ミクラミヤマ 幼虫
モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種) 成虫
こうして見ると、意外にも虫を増やしてたんだなぁ(笑)
思い返せば、下半期はほとんど飼育記事しか書いてなかったもんな・・・
モーレンカンプは去年のリベンジ、プラティオドンは年甲斐もなく競りに熱くなって痛い出費。
ペレンのニシヤマギラファは買ったら誤同定、メタリやファブリースは沢山採れるのになぜオキピやギラファは採り辛いんでしょうね、不思議な島です。♀も居らず宙ぶらりんな♂を眺めながら、いつか近い内に♀が来ることを願い、遠いかの島に想いを馳せて待つのもある意味楽しい時間かもしれません。
そんな中、
ここにきてブログでは今回初お目見えの虫が1種あるのがお分かり頂けると思います。
タイミングを見て、ちょうどいい時期が来たら書こうと思っていたらそのちょうどいい時期が来る前に終わりはじめてしまったので正直書き辛いです。

実はこの虫、今年の増種一番手なんですよね。
東京の虫仲間のご厚意で2血統・計10頭の幼虫を頂き、手探りで飼育していたのですが、なんとも申し訳ない事に♀と♂で羽化ズレ。ギリギリ♂がペアリングに間に合うかというトコロで♀が固くなり・・・
頂き物なだけに、すごくモヤモヤしたものが心の底に残ってしまいました。
あとできる事と言ったら、
この残った僅かな個体を眺めながら、行った事の無い御蔵島やその他近隣の伊豆諸島に想いを馳せることくらいでしょうか・・・
【飼育状況】
セット中![[on]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/174.gif)
ズベールホソアカ(多分スカ)
フキヌキシカ(多分スカ)
アマミシカ(多分スカ)
オオクワ
コクワ
ハルマヘラプラティオドン 4セット(同一♀)
ドルサリス・ヒロミ
成虫管理中![[次項有]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/117.gif)
コクワ
オオクワ
アマミシカ
スジ
アカアシ
ミクラミヤマ
メリーメンガタ
ツツイシカ
ペレンギラファ
プランディゴホンヅノ
幼虫管理中![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/150.gif)
オオクワ
ミクラミヤマ
ルリ
モーレンカンプオウゴンオニ
スラウェシギラファ
アクタエオンゾウ
以上飼育状況をまとめると、
今回で事実上の飼育撤退となる種類が多数います。
恥を忍んでそれらを挙げると、
・アマミシカ(!!!)
・ミクラミヤマ
・ツツイシカ
・フキヌキシカ(!!)
・ズベールホソアカ(!!)
大事にしていた(ハズ)のシカクワが・・・! 3種も終了確定・・・
・・・ってつまりそれって我が家からシカが全部消えるって事だ(焦)
特に、アマミシカは今期やたらと♀に偏り、貴重な♂はモタモタしてる間にオダブツに・・・
嗚呼・・・もう残った♀を眺めて奄美大島と徳之島に想いを馳せるしかなくなったね。想いを馳せる島ちょっと多くないかい。
また、地味にズベールホソアカも貴重なシブヤン島産で国内に僅かながら根強いファンも居ましたから、せめて撤退するにしてもその方々に次世代幼虫を渡して終わりたかったところです。シブヤンズベールも意外と入荷が無いので、シブヤン島にもついでに思いを馳せておきましょう。島のイメージは全然湧かないんですけど。
ゴホンヅノは、暫らく前から更新が止まっていますが
非常に残念なことにタイ産原名亜種は羽化した個体が夏までの間に全て突然死。今年は輸入制限が厳しく成虫の入手が難しかっただけに、せっかく羽化したものが謎の死を遂げて全滅したのは本当にやりきれません。
プランディもけして少なくない数の成虫が突然死を遂げたものの、こちらは飼育数に助けられ、どうにか生き残りの数がまとまった状態で現在に至っています。幼虫は全て羽化してしまったので、カウント取ってデータを残さなければいけないのですがなかなか進んでおりません。置き場所メチャクチャなんでチェックし辛いんですよねぇ。
カウントし終えた個体も数にちょっと余裕が出来たんで、少し前にヤフオク出品してみた事もあったんですが寒さのリスクもあってか(12月初頭)買い手は現れませんでした。
こうなりゃ一か八か休眠が春まで続くことを期待してまた出品してみるか・・・
・・・というワケで、これで今年最後になりますが、
この記事を以ってブログ記事数が700件に達しました。
気が付けばこんなに書いていたんですねぇ、
いらなく数ばかり増えてしまったモンです。
何かと新型コロナウィルスに足止めを食らう年でしたね。
春頃にマスク・消毒液・ティッシュの不足と転売問題があったのもまだ記憶に新しいところ。外に出るにしても、離島へ行楽に行ってはダメとか、そもそも山に行くのも誰かの迷惑になるから自粛しろだとか、昆虫採集もところによっては非常に苦しい制限を受ける時期もありました。
残念なのは、状況が終息することなく来年も続くのがほぼほぼ決まっていると云う事です。
青森県でも、10月半ば以降罹患者が急増し、今では下北以外の地域で万遍なく患者が報告される毎日。倒産、一斉解雇、なんて単語も地元のニュースで報じられるようになり、生活の不安も増していくばかりです。唯一この状況で個人的に得をしたのは、仕事関係の行事がほぼ白紙になり要らぬ時間を浪費しなくて済んだことでしょうかね。
そんなこんなで今年最後の記事は締めの歴シートです。
飼育種のまとめが例年の主な内容ですが、軽く採集関連に関しても振り返ってみようと思います。
・採集を振り返って・・・
採集では、特にコクワガタ採集に奔走した記憶が強烈に残っています。
マグソクワガタも、ヒメオオクワガタもシーズン中やっていたにはやっていたのですが、例年ほど多くはこなしていませんでした。
マグソは久しぶりに新記録産地を1ヶ所開拓しましたが、ヒメオオは残念なことに今期は開拓ゼロ。2011年のヒメオオ採集以来、新規産地無しに終わった初の年だったと思います。
なんでだったろなぁ・・・当時の記憶を手繰り寄せた限りでは、9月に入ってからも気温だけはそれなりにあって、ルッキングもコクワガタメインだったような気がします。また、飼育の方にちょっと時間を割いた事もあって山に行かず、9月後半になってしまう頃には多産地以外はほとんどヒメオオは終わっていたんですよね。
で、最盛期シーズンの夏場については、
ライトトラップ&外灯採集と、樹液採集が半々?くらいの割合でした。
特に今年は、平日にコクワを狙って多方面へ赴く採集が高かったです。日付をまたいで朝の5時くらいに帰宅し、その3時間後には起床して仕事へ――と云う日も何度かありました(こんな歳にもなってそんな事をまだやってるんだなと思うとなんだか面白くもありますが)。
オオクワ採集で同じ所に何度も何度も通うと云う事はありましたが、コクワでそれをやったのは今年が初めてだったかもしれません(笑)
・・・しかもそれで採れてないという・・・
遅々として進んでいなかったコクワ40市町村コレクションも今年で相当溜まったので、来月まとめる予定の【2021年の挑戦】の記事では、塗り潰されてだいぶ青森県の形に近づいてきたコクワ地図を載せられると思います。あと、採集と直接関係ないですが、
ちょうど1年前にようやくスマホに替えたワケですが写真の撮りやすさが一段と上がり、とても楽だと感じた事も今年の特徴と言えるかもしれません。
「この時間帯は上手く写らない」
「影で黒くつぶれてしまう」
と云ったもどかしさが幾分解消されたので、採集写真として残せる野外での画像の種類も以前と比べて結構増えたのはとても嬉しいですね(その反面、その写真を載せる採集記事を書いてないのは非常に勿体ない話だけど)。
余談として、このスマホを買った販売店はその後ぶっ潰れました。清々しました。
・飼育を振り返って・・・
年の初め頃は、「今年はほぼほぼ採集一本でいくだろう!」なんて思っていたのですが、結果的に以下の通り。
【2020年の入手分】 50音順 ※青字は今年初入手
ギラファノコギリ(ニシヤマ亜種) 成虫
ドルサリスノコギリ(ヒロミ亜種) 成虫
プラティオドンネブト(原名亜種) 成虫
ミクラミヤマ 幼虫
モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種) 成虫
こうして見ると、意外にも虫を増やしてたんだなぁ(笑)
思い返せば、下半期はほとんど飼育記事しか書いてなかったもんな・・・
モーレンカンプは去年のリベンジ、プラティオドンは年甲斐もなく競りに熱くなって痛い出費。
ペレンのニシヤマギラファは買ったら誤同定、メタリやファブリースは沢山採れるのになぜオキピやギラファは採り辛いんでしょうね、不思議な島です。♀も居らず宙ぶらりんな♂を眺めながら、いつか近い内に♀が来ることを願い、遠いかの島に想いを馳せて待つのもある意味楽しい時間かもしれません。
そんな中、
ここにきてブログでは今回初お目見えの虫が1種あるのがお分かり頂けると思います。
タイミングを見て、ちょうどいい時期が来たら書こうと思っていたらそのちょうどいい時期が来る前に終わりはじめてしまったので正直書き辛いです。
ミクラミヤマ 東京都 御蔵島村
実はこの虫、今年の増種一番手なんですよね。
東京の虫仲間のご厚意で2血統・計10頭の幼虫を頂き、手探りで飼育していたのですが、なんとも申し訳ない事に♀と♂で羽化ズレ。ギリギリ♂がペアリングに間に合うかというトコロで♀が固くなり・・・
頂き物なだけに、すごくモヤモヤしたものが心の底に残ってしまいました。
あとできる事と言ったら、
この残った僅かな個体を眺めながら、行った事の無い御蔵島やその他近隣の伊豆諸島に想いを馳せることくらいでしょうか・・・
【飼育状況】
![[on]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/174.gif)
![[on]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/174.gif)
ズベールホソアカ(多分スカ)
フキヌキシカ(多分スカ)
アマミシカ(多分スカ)
オオクワ
コクワ
ハルマヘラプラティオドン 4セット(同一♀)
ドルサリス・ヒロミ
![[次項有]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/117.gif)
![[次項有]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/117.gif)
コクワ
オオクワ
アマミシカ
スジ
アカアシ
ミクラミヤマ
メリーメンガタ
ツツイシカ
ペレンギラファ
プランディゴホンヅノ
![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/150.gif)
![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/150.gif)
オオクワ
ミクラミヤマ
ルリ
モーレンカンプオウゴンオニ
スラウェシギラファ
アクタエオンゾウ
以上飼育状況をまとめると、
今回で事実上の飼育撤退となる種類が多数います。
恥を忍んでそれらを挙げると、
・アマミシカ(!!!)
・ミクラミヤマ
・ツツイシカ
・フキヌキシカ(!!)
・ズベールホソアカ(!!)
大事にしていた(ハズ)のシカクワが・・・! 3種も終了確定・・・
・・・ってつまりそれって我が家からシカが全部消えるって事だ(焦)
特に、アマミシカは今期やたらと♀に偏り、貴重な♂はモタモタしてる間にオダブツに・・・
嗚呼・・・もう残った♀を眺めて奄美大島と徳之島に想いを馳せるしかなくなったね。想いを馳せる島ちょっと多くないかい。
また、地味にズベールホソアカも貴重なシブヤン島産で国内に僅かながら根強いファンも居ましたから、せめて撤退するにしてもその方々に次世代幼虫を渡して終わりたかったところです。シブヤンズベールも意外と入荷が無いので、シブヤン島にもついでに思いを馳せておきましょう。島のイメージは全然湧かないんですけど。
ゴホンヅノは、暫らく前から更新が止まっていますが
非常に残念なことにタイ産原名亜種は羽化した個体が夏までの間に全て突然死。今年は輸入制限が厳しく成虫の入手が難しかっただけに、せっかく羽化したものが謎の死を遂げて全滅したのは本当にやりきれません。
プランディもけして少なくない数の成虫が突然死を遂げたものの、こちらは飼育数に助けられ、どうにか生き残りの数がまとまった状態で現在に至っています。幼虫は全て羽化してしまったので、カウント取ってデータを残さなければいけないのですがなかなか進んでおりません。置き場所メチャクチャなんでチェックし辛いんですよねぇ。
カウントし終えた個体も数にちょっと余裕が出来たんで、少し前にヤフオク出品してみた事もあったんですが寒さのリスクもあってか(12月初頭)買い手は現れませんでした。
こうなりゃ一か八か休眠が春まで続くことを期待してまた出品してみるか・・・
ブログに載せた在庫 92種類
すべての在庫 12種類(という事にしておこう)
・・・というワケで、これで今年最後になりますが、
この記事を以ってブログ記事数が700件に達しました。
気が付けばこんなに書いていたんですねぇ、
いらなく数ばかり増えてしまったモンです。
750キロを突っ走れ! ~ ペレン島からの珍虫 ~
前回の記事からもう2ヶ月近く経ってしまいました。
こんばんは、会長です。
11月に入ってからは、
・標本作業
・カレンダー製作
・図書館巡り(文献漁り)
・その他諸々の作業
に追われて休日平日の境が無いような感じになっていて、
ブログの更新にまで手が回りませんでした。
年末も迫る中、ようやく一つだけ=カレンダー製作と云うメンドウな仕事が終了したので、久々にブログをいじる事が出来ました。
当初の予定であれば、
シーズン終了時からずっと書きたかった
・コクワガタ
・ヒメオオクワガタ
の採集記に取りかかりたかったのですが、
急遽「これは書かなければなるまい・・・!」と云うイベントが起こってしまった(?)ので、今回はその顛末を書きまとめることにしました。
そろそろ雪が降り積もり始めるか・・・と云う12月第2週のある日の事。
この時、自分は間接的に虫に関係する「ある大きな買い物」をした直後で懐も厳冬期に入っておりました。
飼育中の虫の世話もギリギリ手が回るかどうか(イヤ、本当はもう・・・)と云う中で色々と作業に追われている状況でした。それにも関わらず、ちょっとした合間にネットオークションや昆虫通販サイトを眺めては、「こんな虫が今出回ってるんだ~」とか「あ~この虫欲しいなァ~!」などと目の保養だけは怠らずに続けていたのですが(ダメダメなヤツだな)、
一際目を引くクワガタを見つけたのです。
「ペレン島産 ギラファノコギリ 1ペアのみ入荷」
ネットオークションにて、インドネシア便ワイルド生体の中にその名前がありました。この展開、少し前にもブログであったな・・・
よく知らない方であれば、
「ペレン産? なんか普通そうだけどそこまで反応するような虫なの?」
と訝しむ字面だと思います。
今唯一生存しているスラウェシのギラファでさえ投げやり飼育な自分も、これら↑↑の理由からちょっと興味が湧いてきました。
・・・否、湧いてきたと言うか、元々この辺りのギラファはずっと入手の機会を窺っていたんです。
しかし、この時はまさに苦しい財務状況。
年末年始にかけてまだ出費があるし、ゴホンヅノやオウゴンオニその他で飼育スペースにもあまり余裕が無い・・・
高値になる事も予想されるし、ひとまず様子を見るだけにしておこうと見送る方向で考えることにしました。
その2日後。
ついに青森市内にも雪が積もり始めてしまいました。
予報を見てもこの先融けて消えることも無さそう(根雪)で、いよいよ厳しい季節がやってきたなァ~と思いながらカレンダーの印刷作業をしていたところでスマホのアラートが鳴りました。
例のギラファのオークション終了時刻直前の知らせでした。
確認だけするつもりで商品ページを開いてみると、
終了時刻間近で9,000円ちょっと。
意外・・・
ペレン産ともなれば国内のギラファマニアは放っとくハズはないのにそれでも4ケタ止まり。
世のギラファ好きからしても、実際のところペレン産への関心は薄いのか?
それとも、冬季だからと云う事で死着リスクが怖くて入札しないのか?
はたまた、♀がかなり小さい事でブリードしても幼虫の大型化ポテンシャルが低そうだと見積もったからか?(出品生体のサイズは♂85mm・♀31mm)
当初はスルーして見送るつもりが、にわかに気持ちが揺らいできました。
まだ10,000円超えてないし、どうせまだこの入札者はやる気が残っているだろうと、
つい出来心で1回だけ入札をかけてしまったのが運命の分かれ道でした・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・落札しました!
ええぇ~~~!!!!!??
ウソだろ!? 誰も高値更新しなかったの!?
いや~・・・困った・・・困ったなぁ・・・
落札できると思ってなかった(落札する気が無かった)ので俄然焦りました。雪積もってんだぞ青森は!
落札してしまったからには腹を括るしかありません。
(こういう言い方は炎上案件になりかねませんね)
安全面を考え、ゆうパックの利用&自宅配達ではなく局留めとし、さらに留め置いておく局も自宅近くの局ではなく貨物集配の市内拠点を指定。冬季はいつもクロネコヤマトを使っていたので、ゆうパックでの受け取りについてはちょっと探り探りでした。
それから、毎日毎日一向に晴れる兆しが無くずっと大雪。
天候を窺っている内にとうとう発送日の期限がやってきてしまいました。
「この日」・・・そう、
なんとあの衝撃的な大雪がニュースになったその当日に発送されたのです。
判る人には分かると思いますが、発送元はまさにその時大雪で交通インフラに影響が出ていた北陸地方。高速道路で立ち往生、自衛隊が出動しミヤネ屋の中山リポーターが関越道に閉じ込められていたその日です・・・!

青森県内でさえこんなホワイトアウトしてるのに、北陸は一体どんな事になってるのだろう・・・
青森までの約750km、死のドライブが夕方にスタートしました。
もう気が気でなりません。数時間おきに追跡番号で輸送状況をチェックします。仕事にも身が入りませんよ。
向こうからこっちまで配達込みでの最短到着は【翌日14~16時】で、通常スムーズに運送されていけば翌日午前中には市内の集積センターに到着すると思われますが、この状況だとルート次第では翌々日まで青森に来ないのでは・・・などと最悪のケースを想像してしまいます。
翌日。運命の日。
荷物の追跡情報が更新され、昼過ぎの13時半にセンターへ到着した事を確認。

この日は幸いにも昨日よりは空模様も穏やかで、日中はギリでプラス気温。局留め保管とは言え、暖かいに越したことはありません。
仕事終わりにそのまま郵便局へ直行。18時半頃に到着しました。

この青森西郵便局が指定の場所。
青森市(旧)内には郵便物の集積センター(←呼び方が合ってるかは分かりません)が青森中央郵便局・青森西郵便局の2ヶ所在るのですが、ゆうパックについてはこの青森西の方を中継するようです。
(以前青森中央郵便局で局留めした時、一度青森西に到着してから青森中央へ運ばれる流れで記録が付いていました)
受け取り手続きを終え、ヒーターで暖まった車内へ戻るとすぐにテープを剥がし
開梱!
まずは大きい方のカップに目が行きます。
ヒョコヒョコと触角が動いている。
ヨッシャ・・・♂はちゃんと生きてる!!!
そして次は大事な♀の方。
小さい方のカップを開けてティッシュを取り除くと・・・・・・
こんばんは、会長です。
11月に入ってからは、
・標本作業
・カレンダー製作
・図書館巡り(文献漁り)
・その他諸々の作業
に追われて休日平日の境が無いような感じになっていて、
ブログの更新にまで手が回りませんでした。
年末も迫る中、ようやく一つだけ=カレンダー製作と云うメンドウな仕事が終了したので、久々にブログをいじる事が出来ました。
当初の予定であれば、
シーズン終了時からずっと書きたかった
・コクワガタ
・ヒメオオクワガタ
の採集記に取りかかりたかったのですが、
急遽「これは書かなければなるまい・・・!」と云うイベントが起こってしまった(?)ので、今回はその顛末を書きまとめることにしました。
そろそろ雪が降り積もり始めるか・・・と云う12月第2週のある日の事。
この時、自分は間接的に虫に関係する「ある大きな買い物」をした直後で懐も厳冬期に入っておりました。
飼育中の虫の世話もギリギリ手が回るかどうか
一際目を引くクワガタを見つけたのです。
「ペレン島産 ギラファノコギリ 1ペアのみ入荷」
ネットオークションにて、インドネシア便ワイルド生体の中にその名前がありました。この展開、少し前にもブログであったな・・・
よく知らない方であれば、
「ペレン産? なんか普通そうだけどそこまで反応するような虫なの?」
と訝しむ字面だと思います。
ペレン島と云うと、 インドネシアの数ある島々の中でも知名度ならかなり上位に挙がる島と思われます(個人脳内調べ)。 有名な他の島と言えばスマトラ島やボルネオ島など、大きな島ばかりな中にあってこの小さなペレン島の存在感の異質さは独特なものがあります。 そのペレン島と云うワードを有名たらしめるのは、ほとんどメタリフェルホソアカクワガタによるものと言ってもいいのではないでしょうか。兎にも角にも、ペレン島=メタリフェルと云う方程式が外産クワガタ有識者の意識に焼き付いているハズです。 次いでこの島の虫で知られているクワガタと云えば、ファブリースノコギリとオオヒラタあたりでしょうか。 毎年毎年メタリフェルが大量に輸入されているイメージが定着しているからか、この島の名前に物珍しさを感じる事が無いと言われても否定しないのですが、ことギラファノコギリに関しては本当に滅多な事では目にしません。 すぐ隣にあるスラウェシ島からは、毎年多数の入荷がありよく目にするのですが、このペレン島のものは生体での流通は過去に指折り数える程度と目されていて、中には今回が生体国内初入荷ではないかと思っている人もいるとか。 ただし、それらを含めても過去入荷あったのはほとんどが♂のみかもしれません。 いくら調べても、ペレン産の画像や記述には生体♀に関するものが全くヒットしないんです。ネットに書いてある事が全てではないので単なるリサーチ不足なのかもしれませんが、ペレン産をブリードしたとするサイトは1つも無いので、今回入荷した♀はひょっとしたらとんでもない大珍品なんじゃないかと思えてきました。なんせ、あれだけメタリフェルの入荷しているペレン島からギラファを持ってきたのは初めてだと輸入業者が説明しているワケですからね。元々その島のギラファが珍しいのか、メインターゲットのメタリフェルの採り方ではギラファは採り辛いのか、そのあたりはよく分からないんですけども。 |
今唯一生存しているスラウェシのギラファでさえ投げやり飼育な自分も、これら↑↑の理由からちょっと興味が湧いてきました。
・・・否、湧いてきたと言うか、元々この辺りのギラファはずっと入手の機会を窺っていたんです。
しかし、この時はまさに苦しい財務状況。
年末年始にかけてまだ出費があるし、ゴホンヅノやオウゴンオニその他で飼育スペースにもあまり余裕が無い・・・
高値になる事も予想されるし、ひとまず様子を見るだけにしておこうと見送る方向で考えることにしました。
その2日後。
ついに青森市内にも雪が積もり始めてしまいました。
予報を見てもこの先融けて消えることも無さそう(根雪)で、いよいよ厳しい季節がやってきたなァ~と思いながらカレンダーの印刷作業をしていたところでスマホのアラートが鳴りました。
例のギラファのオークション終了時刻直前の知らせでした。
まァー俺にはそんな関係ないしー
新しく虫買う余裕なんてないしー
どうせバカ高くなってるだろしー
確認だけするつもりで商品ページを開いてみると、
終了時刻間近で9,000円ちょっと。
意外・・・
ペレン産ともなれば国内のギラファマニアは放っとくハズはないのにそれでも4ケタ止まり。
世のギラファ好きからしても、実際のところペレン産への関心は薄いのか?
それとも、冬季だからと云う事で死着リスクが怖くて入札しないのか?
はたまた、♀がかなり小さい事でブリードしても幼虫の大型化ポテンシャルが低そうだと見積もったからか?(出品生体のサイズは♂85mm・♀31mm)
当初はスルーして見送るつもりが、にわかに気持ちが揺らいできました。
まだ10,000円超えてないし、どうせまだこの入札者はやる気が残っているだろうと、
つい出来心で1回だけ入札をかけてしまったのが運命の分かれ道でした・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・落札しました!
ええぇ~~~!!!!!??
ウソだろ!? 誰も高値更新しなかったの!?
いや~・・・困った・・・困ったなぁ・・・
落札できると思ってなかった
落札してしまったからには腹を括るしかありません。
(こういう言い方は炎上案件になりかねませんね)
安全面を考え、ゆうパックの利用&自宅配達ではなく局留めとし、さらに留め置いておく局も自宅近くの局ではなく貨物集配の市内拠点を指定。冬季はいつもクロネコヤマトを使っていたので、ゆうパックでの受け取りについてはちょっと探り探りでした。
それから、毎日毎日一向に晴れる兆しが無くずっと大雪。
天候を窺っている内にとうとう発送日の期限がやってきてしまいました。
「この日」・・・そう、
なんとあの衝撃的な大雪がニュースになったその当日に発送されたのです。
判る人には分かると思いますが、発送元はまさにその時大雪で交通インフラに影響が出ていた北陸地方。高速道路で立ち往生、自衛隊が出動しミヤネ屋の中山リポーターが関越道に閉じ込められていたその日です・・・!
青森県内でさえこんなホワイトアウトしてるのに、北陸は一体どんな事になってるのだろう・・・
青森までの約750km、死のドライブが夕方にスタートしました。
もう気が気でなりません。数時間おきに追跡番号で輸送状況をチェックします。仕事にも身が入りませんよ。
向こうからこっちまで配達込みでの最短到着は【翌日14~16時】で、通常スムーズに運送されていけば翌日午前中には市内の集積センターに到着すると思われますが、この状況だとルート次第では翌々日まで青森に来ないのでは・・・などと最悪のケースを想像してしまいます。
カイロは間に合うのか!ギラファは生きて着くのか!
翌日。運命の日。
荷物の追跡情報が更新され、昼過ぎの13時半にセンターへ到着した事を確認。

この日は幸いにも昨日よりは空模様も穏やかで、日中はギリでプラス気温。局留め保管とは言え、暖かいに越したことはありません。
仕事終わりにそのまま郵便局へ直行。18時半頃に到着しました。
この青森西郵便局が指定の場所。
青森市(旧)内には郵便物の集積センター(←呼び方が合ってるかは分かりません)が青森中央郵便局・青森西郵便局の2ヶ所在るのですが、ゆうパックについてはこの青森西の方を中継するようです。
(以前青森中央郵便局で局留めした時、一度青森西に到着してから青森中央へ運ばれる流れで記録が付いていました)
受け取り手続きを終え、ヒーターで暖まった車内へ戻るとすぐにテープを剥がし
開梱!
まずは大きい方のカップに目が行きます。
ヒョコヒョコと触角が動いている。
ヨッシャ・・・♂はちゃんと生きてる!!!
そして次は大事な♀の方。
小さい方のカップを開けてティッシュを取り除くと・・・・・・
・・・?・・・!!??
脅威の標本箱 [日昆 日常雑記]
あらゆる生物の中でも、
節足動物・・・とりわけ昆虫は他と比べて、
そのままの形で半永久的に残しやすい。
言い換えれば、
昆虫は標本作りがとても簡単な生物なのだ。
「生きているものは、皆美しい」
使い古された言葉ではありますが、こと昆虫に関しては、
「死してなお、美しい」
と付け加えることが出来ます。
はい。今日は、標本のお話です。
つい先日、このような本が発刊されました↓↓

【Amazon.co.jp 限定】驚異の標本箱-昆虫- 超美麗昆虫ポストカード5枚付
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 著者: 丸山宗利・吉田攻一郎・法師人響
- 発売日: 2020/10/16
- メディア: 大型本
発売から1週間が経ちましたが何やら某SNSでは絶賛の嵐だそうで、5,000円超と安くない価格にしては驚異の売れ行きとなっているようです(amazon調べ)
今までによくあった、「きれいな昆虫を選りすぐった写真集」とはちょっと違い、「よくよく観察すれば虫そのものが美しいという事を、色々な虫を使い見せ方によって紹介していく本」と言った方がいいかもしれません。
「紙の本が売れない」「きれいな写真はSNSで」と云う今の時代にこうした本が出てくるのは、とても心躍るものがあります。
さて、最初にも書きましたが今日の本題は「本」ではなく「標本」。
驚異の標本箱もすごい内容ではありますが、今回の記事は残念ながらただの宣伝ではありません。願わくば、この後お見せする惨憺たる光景の「口直し」に・・・と思い紹介したまでであります。ちなみにアフィリエイトもしてませんし。
(また、著者の一人である法師人響さん=旧 あしかさんには以前よくブログへコメント頂いてましたので、そのお返しになれば・・・なってないか)
ただしこの先は、閲覧注意。
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