セラートゥスの不安 ~割り出し5連続~ [セラートゥスネブト]
こんばんは、資料集めに買った文献がダブりだった事が判ってガッカリしている会長です。しかも、2冊です。
先週は、念願だったキミオイゴホンヅノカブトを見事に全滅させてしまった事を書きました。今回は続いて、同じく長期間放置をかましていたセラートゥスネブトの割り出しを書いていきます。
辛い内容ばかり(先に書いておきます)ですが、変にリキまず書けるのである意味気が楽です。
今世代=F2は、全部で5セットを組みました。
【セット内訳】
①2023年6月30日セット
容器:ブロー容器2000
マット:D. h. リッキー食べカス(月夜野きのこ園完熟マット)+生オガ発酵マット少し
(充填量は容器の5分の1)
管理温度:24℃前後(夏季は23~28℃)
②2023年7月22日セット
容器:DAISOガラスビン 2リットル
マット:ルカヌスマット(マスターズ製)
管理温度:24℃前後(夏季は23~28℃)
③2023年9月18日セット ♂3頭・♀4頭
容器:コバエシャッター 小
マット:ルカヌスマット(マスターズ製)
管理温度:24℃前後
④2023年10月18日セット (③から1♀移行)
容器:クリアボトル 800cc
マット:F2幼虫食べカス(銘柄なんだっけな~)
管理温度:24℃前後
⑤2023年10月28日セット (③から1♀移行)
容器:クリアボトル 1100cc
マット:D. h. リッキー食べカス・フン混み(月夜野きのこ園完熟マット)
管理温度:24℃前後
セット時期、マット、何から何までバラバラです。
F1世代時にイケたマットを新品で使ったり、「袋に何も書いてないけど何だっけコレ?」みたいなのを間に合わせでブッ込んだりしました。もう3世代目なので、セッティングも必要以上に緊張せずに色々試してみました。決して行き当たりばったりではありません、決して。
セット後、①~④では容器側面に丸い産卵坑が見えていて、
手応えも十分・・・と云った感想を持っていました。
【割り出し】
それから数ヶ月を経て現在、
親虫は全て死亡しあとは割り出すのみと云う状態。
前回記事同様、すっかりなおざりにされたセットを処分すべく、
2月11日に全てのケースの割り出しを行ないました。
「処分」・・・と言うのも、
セット後なかなかの時間が経過したにもかかわらず全然幼虫の姿が見えてこないからです。おまけに、水分が徐々に抜けてきたマットがそのまま萎縮している状態。幼虫がいれば、マットが撹拌されて動くはずですがそれもないワケです。
もはや年貢の納め時だと思っていたので、「処分」と言った方が合ってるのです。
もう正直言って、現実を直視するのが怖くて開けたくありません。
とりあえず、一番小さな④から手を付けることにしました。
あれッ!? エッ!!!?
いたんですけど―――
数は4頭とかなり少なかったものの、幼虫が存在していた事で俄然「やる気」が湧いてきました。
幼虫を個別に分けた後、続いて⑤へ。
リッキーの食べカスをそのまま詰めたボトルですが、壁面に産卵坑が見えておらず「5つのうちで最も望みが薄かったセット」です。
予想通り、産卵数ゼロ。
しかしそれでも、マットに潜り産卵環境を探していた形跡があったのは意外でした。ひとつ反省する点があるとするなら、セットする時ちょっと水分少なかった気がします。
次は、マットをちょっとしか入れていなかった①に着手します。
これは半年以上前に組んだものですが、産卵坑はあるもののマットが委縮しています。暴いてみると、やっぱりゼロ。思い当たる節としては、夏季にちょっと蒸れていた時期があったような記憶があり、「産んでたけど卵が死滅した」可能性があります。
同じ理由で②も回収ゼロ。
このセットは産卵坑も沢山出来ていたので、蒸れてなかったら幼虫が採れていただろうと思うとやりきれません。
最後に残ったのはコバシャ小で多頭セットした③。
♀を4頭も投入し、その内の1頭は後に個別セットへ移行した④でもあるので一番期待できます。
地上部は足場材とゼリーの殻で一杯になっています。
ケース側面は粘菌類で中が見えなくなっていて、水分の蒸発でマット自体も委縮しています。これを見る限りとても産んでそうに見えませんが、さっきの奇跡的展開を見た後なので分かります。――これは【いる】と――
チっクショーーー!!!!!
4♀♀もいて全滅ですよ。
マット内は潜った痕跡が縦横無尽に残っていたので、明らかにマットの好みの問題だと思われます。最初は結構反応良かったのに・・・
結局、F3幼虫は合計で3令×4頭だけと云う事になりました。
幸いにも♂1頭・♀3頭のようなので、毎度毎度の事ながら首の皮一枚で世代が繋がりました。
一部界隈では「セラートゥスは国内で絶滅した」と云う噂が流れていますが、少なくともここではなんとか生きていますよ、ハイ~
【温室の片隅にて・・・】
さて、割り出しを全て終えて「これで終わり」かと思いきや、一つ忘れていたものがありました。
去年の世代F2の幼虫飼育中、管理が悪くてマットが補充できずに成長不良を起こさせてしまった♂幼虫が2頭いたのですが、時間が経った後に破れかぶれでエサ交換したビンが温室の片隅に残っていたんですね。
幼虫は2頭ともほぼほぼシワくちゃの蛹化前みたいな状態だったので、羽化出来ないかもしれないと思って1本のビンに2頭入れておいたのですが
1頭だけ羽化してました!!
正直言ってビンの中には何も残っていないだろうとすら思っていたので、大変驚きました。強いな・・・お前さん。
体長27mmほどと、見栄えも悪くないです。無責任ながら、一体あれからどういう展開でここまでに至ったのか不思議に思えるくらいです。今、この時期にこうして新成虫を眺めてみると、「あぁ、やっぱりセラートゥスは大事に飼育していくべきだな」と再認識させられましたね。
せっかくこうしてきれいに羽化してきてくれた以上、この好機を逃すワケにはいきません。今回採れたF3幼虫も、♂は1頭だけですし、♀は羽化までそう遠くはないでしょうから、このF2最後の♂個体には種親としての役割を与えたいと思います。
そして、今一度ネブト飼育について気を引き締めたいと思います。
先週は、念願だったキミオイゴホンヅノカブトを見事に全滅させてしまった事を書きました。今回は続いて、同じく長期間放置をかましていたセラートゥスネブトの割り出しを書いていきます。
辛い内容ばかり(先に書いておきます)ですが、変にリキまず書けるのである意味気が楽です。
今世代=F2は、全部で5セットを組みました。
【セット内訳】
①2023年6月30日セット
容器:ブロー容器2000
マット:D. h. リッキー食べカス(月夜野きのこ園完熟マット)+生オガ発酵マット少し
(充填量は容器の5分の1)
管理温度:24℃前後(夏季は23~28℃)
②2023年7月22日セット
容器:DAISOガラスビン 2リットル
マット:ルカヌスマット(マスターズ製)
管理温度:24℃前後(夏季は23~28℃)
③2023年9月18日セット ♂3頭・♀4頭
容器:コバエシャッター 小
マット:ルカヌスマット(マスターズ製)
管理温度:24℃前後
④2023年10月18日セット (③から1♀移行)
容器:クリアボトル 800cc
マット:F2幼虫食べカス(銘柄なんだっけな~)
管理温度:24℃前後
⑤2023年10月28日セット (③から1♀移行)
容器:クリアボトル 1100cc
マット:D. h. リッキー食べカス・フン混み(月夜野きのこ園完熟マット)
管理温度:24℃前後
セット時期、マット、何から何までバラバラです。
F1世代時にイケたマットを新品で使ったり、「袋に何も書いてないけど何だっけコレ?」みたいなのを間に合わせでブッ込んだりしました。もう3世代目なので、セッティングも必要以上に緊張せずに色々試してみました。決して行き当たりばったりではありません、決して。
セット後、①~④では容器側面に丸い産卵坑が見えていて、
手応えも十分・・・と云った感想を持っていました。
【割り出し】
それから数ヶ月を経て現在、
親虫は全て死亡しあとは割り出すのみと云う状態。
前回記事同様、すっかりなおざりにされたセットを処分すべく、
2月11日に全てのケースの割り出しを行ないました。
「処分」・・・と言うのも、
セット後なかなかの時間が経過したにもかかわらず全然幼虫の姿が見えてこないからです。おまけに、水分が徐々に抜けてきたマットがそのまま萎縮している状態。幼虫がいれば、マットが撹拌されて動くはずですがそれもないワケです。
もはや年貢の納め時だと思っていたので、「処分」と言った方が合ってるのです。
もう正直言って、現実を直視するのが怖くて開けたくありません。
とりあえず、一番小さな④から手を付けることにしました。
あれッ!? エッ!!!?
いたんですけど―――
数は4頭とかなり少なかったものの、幼虫が存在していた事で俄然「やる気」が湧いてきました。
幼虫を個別に分けた後、続いて⑤へ。
リッキーの食べカスをそのまま詰めたボトルですが、壁面に産卵坑が見えておらず「5つのうちで最も望みが薄かったセット」です。
予想通り、産卵数ゼロ。
しかしそれでも、マットに潜り産卵環境を探していた形跡があったのは意外でした。ひとつ反省する点があるとするなら、セットする時ちょっと水分少なかった気がします。
次は、マットをちょっとしか入れていなかった①に着手します。
これは半年以上前に組んだものですが、産卵坑はあるもののマットが委縮しています。暴いてみると、やっぱりゼロ。思い当たる節としては、夏季にちょっと蒸れていた時期があったような記憶があり、「産んでたけど卵が死滅した」可能性があります。
同じ理由で②も回収ゼロ。
このセットは産卵坑も沢山出来ていたので、蒸れてなかったら幼虫が採れていただろうと思うとやりきれません。
最後に残ったのはコバシャ小で多頭セットした③。
♀を4頭も投入し、その内の1頭は後に個別セットへ移行した④でもあるので一番期待できます。
地上部は足場材とゼリーの殻で一杯になっています。
ケース側面は粘菌類で中が見えなくなっていて、水分の蒸発でマット自体も委縮しています。これを見る限りとても産んでそうに見えませんが、さっきの奇跡的展開を見た後なので分かります。――これは【いる】と――
チっクショーーー!!!!!
4♀♀もいて全滅ですよ。
マット内は潜った痕跡が縦横無尽に残っていたので、明らかにマットの好みの問題だと思われます。最初は結構反応良かったのに・・・
結局、F3幼虫は合計で3令×4頭だけと云う事になりました。
幸いにも♂1頭・♀3頭のようなので、毎度毎度の事ながら首の皮一枚で世代が繋がりました。
一部界隈では「セラートゥスは国内で絶滅した」と云う噂が流れていますが、少なくともここではなんとか生きていますよ、ハイ~
【温室の片隅にて・・・】
さて、割り出しを全て終えて「これで終わり」かと思いきや、一つ忘れていたものがありました。
去年の世代F2の幼虫飼育中、管理が悪くてマットが補充できずに成長不良を起こさせてしまった♂幼虫が2頭いたのですが、時間が経った後に破れかぶれでエサ交換したビンが温室の片隅に残っていたんですね。
幼虫は2頭ともほぼほぼシワくちゃの蛹化前みたいな状態だったので、羽化出来ないかもしれないと思って1本のビンに2頭入れておいたのですが
1頭だけ羽化してました!!
正直言ってビンの中には何も残っていないだろうとすら思っていたので、大変驚きました。強いな・・・お前さん。
体長27mmほどと、見栄えも悪くないです。無責任ながら、一体あれからどういう展開でここまでに至ったのか不思議に思えるくらいです。今、この時期にこうして新成虫を眺めてみると、「あぁ、やっぱりセラートゥスは大事に飼育していくべきだな」と再認識させられましたね。
せっかくこうしてきれいに羽化してきてくれた以上、この好機を逃すワケにはいきません。今回採れたF3幼虫も、♂は1頭だけですし、♀は羽化までそう遠くはないでしょうから、このF2最後の♂個体には種親としての役割を与えたいと思います。
そして、今一度ネブト飼育について気を引き締めたいと思います。
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