強い虫 [〆グアンシィシカツノ]
夏。
飼育・採集と記事ネタが溜まりたい放題なんですが、
書く時間がなくなって放置気味です。
言わせていただきます、ネタは溜まってるんです。
採集記や、オオクワの採集についての考察なんかも書こうと考えていたんですが
時間の都合で断念です。
先日、こんなものを見つけました。
これはとある公園の外灯の柱なんですが、
地上1mの高さにガーゼが張り付けられ、そのガーゼにクロヤマアリがたかっています。
この外灯はクワガタやカブトが飛来する採集ポイントでもあるので
おそらく近所の小学生が採集目的で砂糖水でも浸み込ませて設置したものなのでしょう。
(夏休みシーズンなので自由研究用にアリのワーカーを確保する目的かもしれませんが)
今この時代でも昆虫採集に興味を持つ少年がいる事は嬉しい事ですね、
後は設置したガーゼを放置しなければいいのですが…
さて、今回は時期的にはあまり要らないと思われがちな?飼育ネタ。
大図鑑にならって大抵の人は現在「シカノコギリ」と呼んでいるシカツノです。
(私は頑なに「シカツノ」で通します 笑)
シカツノの記事は割り出してから書いていないので10ヶ月振りです。
割り出した幼虫は2頭の♂をカワラ菌床に入れた以外は
全部90ccマットに投入後、カップ組は交換無しで羽化。
前向きな考察をするとしたら、
この種は狭いスペース・極度の乾燥等、非常に過酷な環境に耐える事が出来る
と見てよさそうです。
そして、カワラでスタートした2頭は、
今年2/1に800ccPPと1400ccクリアのボトルに投入。
それぞれ外から蛹室が見えなかったので5/4に掘ってみると、
双方羽化していました。
まずは小さい方から。
2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ菌床+カワラMO混合1400ccクリアボトルへ 9.7g
5/4 掘り出し 羽化確認
2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床+カワラMO混合600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ800ccPPボトルへ 11.2g
5/4 掘り出し 羽化確認
エサ交換時に体重を比べずただ順番に掘り出したものから菌床に
投入していたので、交換時のボトルが両者逆にしていたら
どうなったか悔いが残るのですが…まぁ50mm台半ばが出てきたので満足です。
さて、約2~3mmのサイズ差としていながら
体格は結構違います。
それがこの大腮の湾曲の強さの違い。
小さい方に大して大きい方は大腮先端が大きく下に湾入しています、
角度にして10度程度ですが、見た目にしてみれば非常に違います。
大腮を抜いた胴体部分だけで見れば3mmもの差があるにもかかわらず
サイズとして伸びにくいと云う事ならば、
幼虫時代に体重を増やしても羽化サイズが一定まで達すると詰まってしまう
と考える事も出来そうです。
丈夫で飼育向けと云われる本種でも、
もしこれが当てはまるなら60mmオーバーは中々難しいかもしれません。
まぁこれはあくまで安易な想像ですが…
さて、話変わって割り出しを終えた後、
親個体がどうなったのか…
成長・成熟が速い種類なので、交尾・産卵を終えると瞬く間に寿命が来るのかと
思っていたので、温室の外に管理ケースを置いてペアで余生を送らせていたのですが…
まだ生きています。
羽化してから1年は経っていて、それでも1年は大して驚く事は無いと思いますが…
越冬時のケース内容ですが、
デジケースHR-1に微粒子マットを1cm程薄く敷いた上に多少樹皮を散らしただけ。
それを、時に0℃近くまでなる冬の自部屋に置いていたわけです。
(厳冬期に最低平均4~8℃付近)
この温度・環境で越冬出来ると云う事は、
つまるところこの種は冬眠できると云う事で結論できるんじゃないでしょうかね?
冬眠、つまり寒い時期に活動を休止しジッと耐えるわけで、
勿論この間エサを与えてはいません。
活動再開後も、活発に活動し触角・脚部の末端神経もきちんと生きており、
非常に丈夫なようです。
本種が飼育に向いたクワガタであると言われるのは、
幼虫飼育・成虫飼育共に言えるようです。
飼育・採集と記事ネタが溜まりたい放題なんですが、
書く時間がなくなって放置気味です。
言わせていただきます、ネタは溜まってるんです。
採集記や、オオクワの採集についての考察なんかも書こうと考えていたんですが
時間の都合で断念です。
先日、こんなものを見つけました。
これはとある公園の外灯の柱なんですが、
地上1mの高さにガーゼが張り付けられ、そのガーゼにクロヤマアリがたかっています。
この外灯はクワガタやカブトが飛来する採集ポイントでもあるので
おそらく近所の小学生が採集目的で砂糖水でも浸み込ませて設置したものなのでしょう。
(夏休みシーズンなので自由研究用にアリのワーカーを確保する目的かもしれませんが)
今この時代でも昆虫採集に興味を持つ少年がいる事は嬉しい事ですね、
後は設置したガーゼを放置しなければいいのですが…
さて、今回は時期的にはあまり要らないと思われがちな?飼育ネタ。
大図鑑にならって大抵の人は現在「シカノコギリ」と呼んでいるシカツノです。
(私は頑なに「シカツノ」で通します 笑)
シカツノの記事は割り出してから書いていないので10ヶ月振りです。
割り出した幼虫は2頭の♂をカワラ菌床に入れた以外は
全部90ccマットに投入後、カップ組は交換無しで羽化。
前向きな考察をするとしたら、
この種は狭いスペース・極度の乾燥等、非常に過酷な環境に耐える事が出来る
と見てよさそうです。
そして、カワラでスタートした2頭は、
今年2/1に800ccPPと1400ccクリアのボトルに投入。
それぞれ外から蛹室が見えなかったので5/4に掘ってみると、
双方羽化していました。
まずは小さい方から。
52.5mm
2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ菌床+カワラMO混合1400ccクリアボトルへ 9.7g
5/4 掘り出し 羽化確認
55mm
2011/10/27 割り出し KBカワラ菌床+カワラMO混合600ccガラス(少々乾燥気味)
2012/2/1 KBカワラ800ccPPボトルへ 11.2g
5/4 掘り出し 羽化確認
エサ交換時に体重を比べずただ順番に掘り出したものから菌床に
投入していたので、交換時のボトルが両者逆にしていたら
どうなったか悔いが残るのですが…まぁ50mm台半ばが出てきたので満足です。
さて、約2~3mmのサイズ差としていながら
体格は結構違います。
それがこの大腮の湾曲の強さの違い。
小さい方に大して大きい方は大腮先端が大きく下に湾入しています、
角度にして10度程度ですが、見た目にしてみれば非常に違います。
大腮を抜いた胴体部分だけで見れば3mmもの差があるにもかかわらず
サイズとして伸びにくいと云う事ならば、
幼虫時代に体重を増やしても羽化サイズが一定まで達すると詰まってしまう
と考える事も出来そうです。
丈夫で飼育向けと云われる本種でも、
もしこれが当てはまるなら60mmオーバーは中々難しいかもしれません。
まぁこれはあくまで安易な想像ですが…
さて、話変わって割り出しを終えた後、
親個体がどうなったのか…
成長・成熟が速い種類なので、交尾・産卵を終えると瞬く間に寿命が来るのかと
思っていたので、温室の外に管理ケースを置いてペアで余生を送らせていたのですが…
まだ生きています。
羽化してから1年は経っていて、それでも1年は大して驚く事は無いと思いますが…
越冬時のケース内容ですが、
デジケースHR-1に微粒子マットを1cm程薄く敷いた上に多少樹皮を散らしただけ。
それを、時に0℃近くまでなる冬の自部屋に置いていたわけです。
(厳冬期に最低平均4~8℃付近)
この温度・環境で越冬出来ると云う事は、
つまるところこの種は冬眠できると云う事で結論できるんじゃないでしょうかね?
冬眠、つまり寒い時期に活動を休止しジッと耐えるわけで、
勿論この間エサを与えてはいません。
活動再開後も、活発に活動し触角・脚部の末端神経もきちんと生きており、
非常に丈夫なようです。
本種が飼育に向いたクワガタであると言われるのは、
幼虫飼育・成虫飼育共に言えるようです。
割り出し続き その1 [〆グアンシィシカツノ]
延ばし延ばしだったセットを最近組んだり、
加齢(3令に)する前に割り出したりと作業は続いていたんですが、
小ネタなのでさっぱり文章削いで記録していきます。
本日はまずシカツノ。(10月末に割り出しました)
本種は小ケースで微粒子発酵マットに軟らかめの夏菌材を埋め込んだセットです。
非常にアクティブに産卵してくれたおかげで表面はボコボコです。
割り出してみた感覚だと、
材内の表面近くと材周辺のマット内にばかり集中していました。
総数は、
14頭
適産です。強がりではないですが、
採れ過ぎても面白みのない個体が羽化する羽目になるので丁度いい数です。
採れる時は30~40は超えるようですが勿論経験からの話ではないのであしからず。
それとほとんどいちゃもん付けるような内容ですが、
新大図鑑では、
本種が「シカノコギリ」と書いていたり
マキシカが「フタマタシカ」と書いていたりいますけども。
独立色を出したいのか知りませんがややこしくてこの名前にする必要あるのか?
だったらせめて【属和名】+【属和名】の連結じゃなくて新しい単語持ってくればいいじゃない?
まぁ、どちらにせよ、呼ぶ人の自由ですかね。
加齢(3令に)する前に割り出したりと作業は続いていたんですが、
小ネタなのでさっぱり文章削いで記録していきます。
本日はまずシカツノ。(10月末に割り出しました)
本種は小ケースで微粒子発酵マットに軟らかめの夏菌材を埋め込んだセットです。
非常にアクティブに産卵してくれたおかげで表面はボコボコです。
割り出してみた感覚だと、
材内の表面近くと材周辺のマット内にばかり集中していました。
総数は、
14頭
適産です。強がりではないですが、
採れ過ぎても面白みのない個体が羽化する羽目になるので丁度いい数です。
採れる時は30~40は超えるようですが勿論経験からの話ではないのであしからず。
それとほとんどいちゃもん付けるような内容ですが、
新大図鑑では、
本種が「シカノコギリ」と書いていたり
マキシカが「フタマタシカ」と書いていたりいますけども。
独立色を出したいのか知りませんがややこしくてこの名前にする必要あるのか?
だったらせめて【属和名】+【属和名】の連結じゃなくて新しい単語持ってくればいいじゃない?
まぁ、どちらにせよ、呼ぶ人の自由ですかね。
干からびるぅ~~ [〆グアンシィシカツノ]
また一つ自分の悪い癖がある事に気付いた。
ウチの場合、「菌床が酷く放置されている」
昔からよく菌床(ブロック・ボトル・カップ)を、買ったはいいが使わず1年近く又はそれ以上
放置して、いざ使うとなった時にめっちゃパサパサになっていたり
分解が進んで悲惨なほどグニャグニャになっている事が多々あった。
そんなに菌床を買う事なんて無いのに……
今もそうした状況である。
半年以上も前に買った850ccボトルが4本。
いつ詰めたかも覚えてない200ccカップが15個程。
そして気を付けないといけないのがちょっと前に抽選プレゼントで当たった5つのブロック。
これは流石に早いトコ詰めたい…
さて、今日はそんな菌床を早々に処分するため取り敢えず
ボトルに手頃な幼虫を突っ込んでみました。
疑惑の四川省シカツノ。
いや~小さい幼虫ですな~
カップに入れてたのは仕方ないですが6cm弱の虫ってこのくらいだっけ?
と思うような大きさです。
まぁ加齢直後だからそんなもんかな。
入れたボトルはオオヒラタケ菌の850cc。
しかもこれ、2本くらい美味しそうなでっかいでっかいキノコが生えていたんです。
その中でも1本は水分が抜けて中身が一回り縮んでいまして、
他の3本が400g前後なのに対して
問題の1本は250gほどととんでもない事になっていました(ひぃぃぃ~~~)
入れる虫が悪食な種類なのでこれでも多分大丈夫なんでしょうね~
この幼虫達辛い環境の中で1頭も落ちずに生きていますからね…
非常に初心者向けですねぇ…
因みに、例の超チビティモーレンシスが本日羽化しました~
見る限り今期のギネスなんて全然デカイです。ってレベルです。
ウチの場合、「菌床が酷く放置されている」
昔からよく菌床(ブロック・ボトル・カップ)を、買ったはいいが使わず1年近く又はそれ以上
放置して、いざ使うとなった時にめっちゃパサパサになっていたり
分解が進んで悲惨なほどグニャグニャになっている事が多々あった。
そんなに菌床を買う事なんて無いのに……
今もそうした状況である。
半年以上も前に買った850ccボトルが4本。
いつ詰めたかも覚えてない200ccカップが15個程。
そして気を付けないといけないのがちょっと前に抽選プレゼントで当たった5つのブロック。
これは流石に早いトコ詰めたい…
さて、今日はそんな菌床を早々に処分するため取り敢えず
ボトルに手頃な幼虫を突っ込んでみました。
疑惑の四川省シカツノ。
いや~小さい幼虫ですな~
カップに入れてたのは仕方ないですが6cm弱の虫ってこのくらいだっけ?
と思うような大きさです。
まぁ加齢直後だからそんなもんかな。
入れたボトルはオオヒラタケ菌の850cc。
しかもこれ、2本くらい美味しそうなでっかいでっかいキノコが生えていたんです。
その中でも1本は水分が抜けて中身が一回り縮んでいまして、
他の3本が400g前後なのに対して
問題の1本は250gほどととんでもない事になっていました(ひぃぃぃ~~~)
入れる虫が悪食な種類なのでこれでも多分大丈夫なんでしょうね~
この幼虫達辛い環境の中で1頭も落ちずに生きていますからね…
非常に初心者向けですねぇ…
因みに、例の超チビティモーレンシスが本日羽化しました~
見る限り今期のギネスなんて全然デカイです。ってレベルです。
和訳 ~わや苦~ [〆グアンシィシカツノ]
『わや』・・・津軽弁で「すごく」「とても」の意
おそらく今年最後になるであろう増種ネタです。
今日はファーブルハウスにて、前々から興味のあったこのクワガタを入手しました。
↑↑って学名かオイィィィ!!!!!!!
まぁこれがこのクワガタにおける問題点とも言えましょう。(この件は後回し)
そして問題はもう一つ、産地の問題です。(この件も後回し)
冒頭で書いたんですがこれで今年の増種は終了となります、多分。
今年はあちこちのブログでも登場しお目にかける機会も多かったクワガタかと思います。
さて本種についてですが、
2009年にドイツで記載されたばかりの1属1種の変わり種なんですな、
現地の昆虫雑誌の表紙にも堂々と登場していますね~
生体も同年の6月に初上陸しています。
入荷初期はペア価格で20万円以上でしたね~
そんでもってこのクワガタの面白い所が、形。
どう面白いかというと見て頂ければ分かるんですが↓↓↓
これが今回購入した幼虫の親♂です。
【撮影協力 ファーブルハウス】
自分は本種の写真を見たときに「すごく『中国』っぽい!!!!!!」と感心しました。
なぜって……
だって何か見た目が『兵馬俑』ってカンジが
しませんか???
………いや、しないんなら別にいいんだけどサ。
大腮の構造を見て分かる通り、
内歯の出方がすごく独特ですよね。
また体型も変わってます、
♂は前胸背が大きく膨らんでいて胸マッチョなシカクワガタによく似ています。
そして♀に至ってはまるでコクワガタのようなルックスです。
中国4000年の歴史が染み込んだ感じです(意味不明)
飼育についてはクセも無く成長も成熟も早いようで簡単なようです。
とある面でお世話になった某Mさんによれば、
オオヒラタケ菌床・カワラ菌床・発酵マットのいずれでも良く成長するようです。
ナントカドーニカ60mm近くまでいきたいところですね~
新しく入荷した在庫 1種類
ブログに載せた在庫 53種類
全ての在庫 34種類
おそらく今年最後になるであろう増種ネタです。
今日はファーブルハウスにて、前々から興味のあったこのクワガタを入手しました。
Kirchnerius guangxii Schenk, 2009 中国 四川省
↑↑って学名かオイィィィ!!!!!!!
まぁこれがこのクワガタにおける問題点とも言えましょう。(この件は後回し)
そして問題はもう一つ、産地の問題です。(この件も後回し)
冒頭で書いたんですがこれで今年の増種は終了となります、多分。
今年はあちこちのブログでも登場しお目にかける機会も多かったクワガタかと思います。
さて本種についてですが、
2009年にドイツで記載されたばかりの1属1種の変わり種なんですな、
現地の昆虫雑誌の表紙にも堂々と登場していますね~
生体も同年の6月に初上陸しています。
入荷初期はペア価格で20万円以上でしたね~
そんでもってこのクワガタの面白い所が、形。
どう面白いかというと見て頂ければ分かるんですが↓↓↓
これが今回購入した幼虫の親♂です。
【撮影協力 ファーブルハウス】
自分は本種の写真を見たときに「すごく『中国』っぽい!!!!!!」と感心しました。
なぜって……
だって何か見た目が『兵馬俑』ってカンジが
しませんか???
………いや、しないんなら別にいいんだけどサ。
大腮の構造を見て分かる通り、
内歯の出方がすごく独特ですよね。
また体型も変わってます、
♂は前胸背が大きく膨らんでいて胸マッチョなシカクワガタによく似ています。
そして♀に至ってはまるでコクワガタのようなルックスです。
中国4000年の歴史が染み込んだ感じです(意味不明)
飼育についてはクセも無く成長も成熟も早いようで簡単なようです。
とある面でお世話になった某Mさんによれば、
オオヒラタケ菌床・カワラ菌床・発酵マットのいずれでも良く成長するようです。
ナントカドーニカ60mm近くまでいきたいところですね~
新しく入荷した在庫 1種類
ブログに載せた在庫 53種類
全ての在庫 34種類