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青森の昆虫専門店、店舗終了によせて [青森の昆虫事情]

去る11月24日、青森県で唯一の昆虫専門店だったファーブルハウスが店頭販売を終了し、青森県昆虫業界史上の一時代が終わりました。

 過疎の進む北の果て、どう考えても商売にならなそうなこの青森の地で愛玩昆虫を商材にして戦い続けて(?)きたここの店長・鈴木さんとも、開店以来色々な事をしてきたり話を聞いたりしてきました。

 利用客の立場としては、ちょっとイレギュラーな営業形態の為に困る事も多々あったお店で(逆にこっちが困らせる事も多々ありましたが)同じような思いをした人が他にも居たようですが、店長自身はあまり書きたがらない話もあるので、そんなファーブルハウスのあれこれについて、一人の客、そして一人の虫仲間として、許される範囲ギリギリ(笑)で記念に記事を書いておきたいと思います。


虫好きの出会う場所
 有店舗型の昆虫専門店と云うのは、なかなか同好の士と出会う機会が少ない我々のような人間にとって貴重な交差点のような役割を持ち、非常に大きな存在であると思っています。
何しろ、普段の生活の中ではわりと(?)マイナーな趣味で後ろ指をさされるような経験をする人も少なくない世界です。話が合う人になかなか出会えない世界(理解を示してくれる場合は多々ありますが)でもあります、「あそこなら話が分かる(出来る)と決めつけて向かって行ける場所と云うのは本当に有り難いもんです。
 開店した2009年当時は、たしかTwitterも浸透してなくて、SNSで流行ってたのは個人ホームページ、ブログ、mixi、Facebook・・・くらいでしょうか。個人同士でオフ会する事は今よりはずっとハードルが高かったんじゃないかと思います。これ以外で虫好き同士が出会う場と言ったら、地元の同好会に所属しての集まり(ライト層が入り辛い)とか、フィールドで鉢合わせる(確率低いし、カブクワが標的の場合バチバチしやすくて仲良くなりにくい)くらいでしょうか? 特に、交流環境が恵まれていない田舎の場合、突発的に虫好きになるライト層の拠り所が無く、誰と関わることもできず趣味の限界点が早く訪れる危険が高くなるように思います。
 そんな中だからこそ青森で昆虫専門店と云うのは、迷える子羊達に射した一筋の光・・・と言っても過言ではないと思うのです。
自分も開店初日に店に行って以降、数えきれないくらい店へ足を運びましたが、そこで他の客と虫の話をする機会も数多くありました。中には、それがきっかけで虫仲間としてその後交流する事になった人も複数います(今のNo.7もその一人です、初めて会った時の事を覚えていないんだけど)

-互いに影響し合う-
 店長の話を聞くと、カブクワだけではなく色んな生き物趣味の人が来たようで、魚(釣り・観賞魚)、チョウ、ガ、カミキリ、オサムシ、セミ、水生昆虫、奇虫、ザリガニ、爬虫類など色々・・・、客同士のみならず店長自身も他人の趣味に影響されたのか、最初はカブトとクワガタだけだったのが他の分野にも食指を広げ(昔は釣りとかしてたらしいし大体生物全般好きだからね)、時期によっては〇〇を取り扱ってみたり、△△に傾倒したりと、交流によって趣味の世界が広がっていくのはこんな感じなんだなと、他人目線で窺い知ることが出来ました(自分は人に感化されて趣味を持つタイプではないもので・・・)
そんなもんだから、時としては「いやァ~そんなに今ガの話をされてもなァ~(困)」なんて事もあったり(苦笑) 店長の手もとに今在るカトカラやセミの標本箱も、10年前だったら考えもしなかったでしょうね。ネットの世界だけだったら、なかなかこうはならなかったと思います。

-メディア向きじゃない人柄-
 また、客以外にも色々な人が店に入ってきたようですが、書いてもよさそうな話だと『テレビ番組関係との相性の悪さ』
メディア取材の中ではテレビ・ラジオあたりに対する拒否感が強く、昨今の昆虫ショップは「×××テレビが取材に来ました。〇月△日放送です、見てね」なんて書いているのをよく見かけるようになりましたが、この店はその辺不器用と言うか、時代と逆行しているというか、

・街ブラ系の番組ロケ(だったっけ?)でふらッとカメラを回しながら入って来たクルーに強制退去&取材NG
 (これは仕方ないか?)
・地元の夕方の情報バラエティー番組の夏休み昆虫採集企画を拒否
 子供たち集まれ~的な内容で、店長には最も向かないタイプだったそうな)
・ラジオ出演も却下、知り合いの採集屋に席を譲る
 (やはりクワカブで企画練るとどうしても子供たち集まれ~になっちゃうんでしょうね)

等々、話を聞く度に「うわァ~もったいねぇ~」と思うのですが、逆に店長がやる気を見せそうな番組構成だったらどんな仕上がりになっていたのか・・・
この先ワンチャンないかな(笑)

-鈴木店長-
 あと、「初めての客視点で見るとこんな店長だよ」と云う内容で言うと、
高校生くらいまでの若年世代
親子連れ(主に母子)
の客層はきっと好感度が激しく分かれたんじゃないかなぁ・・・
店のホームページにも書いてありましたが店長は体育会系の人間で、「こっちはお客と云う名の神様だからな」と云う態度で入ってきたり、狭い店内にもかかわらず無言で入ってきた上に扉を開けっ放しにするような客にはまともに接客もしない事もあったとか。
・・・で、話を聞くと上記2タイプの客層はこの琴線に触れる事が多かったらしく、狭い店内に入ってきて「こんにちは」「お邪魔します」の一言も無い・・・と云う事も多かったのだそう。若年層はまぁ解かると云うか、自分も高校生の頃「もうちょっと相手の目を見て喋れ」と店長に何度か注意される事もあったからなぁ・・・(笑) 親子連れの場合、小さな子供にせがまれてイヤイヤ店に入る母親の態度が露骨だったりするんでしょう(汗)
こういう時の店長の佇まいって、「ただの気怠そうなヤ〇ザ」と変わらないみたいなので、一度行ったらもう行きたくないって思う人も少なくない気はする・・・(汗)
(自分の時は入店第一号で特になんとも思わなかったんですが・・・)

 ・・・と云うか、興味持ちたての虫好きが持つ昆虫ショップ店長の見た目のイメージってどんななんでしょうかね?
さかなクン養老孟司みたいな感じ?
それとも笑い飯・西田(昭和昆虫博士やないか!!)佐野史郎(例のアノ役)とか?
・・・否!! 実際のところは哀川翔遠藤憲一やべきょうすけです(偏見!!)

では鈴木店長の場合ですが~・・・どう見ても太ってた頃のマキシマムザ亮君です。
(ちなみに他の人の意見では、八戸の某氏曰く「井筒和幸監督でしょ」)


 「よく分からんけど、ちょっと変わった店だからとりあえず入ってみよう」と云う客には向かない店だった反面、虫関連でももしくは全く関係無かろうとも知りたいことがある・・・と云うような、買いたい物は無くとも何らかの目的を持った客にとってはかなり充実した空間だったのではと思います。


採集と休み
 カブクワを中心とした専門店は大きく分けて2種類、ブリーダータイプの店キャッチャータイプの店に分類できると思っています。前者は主に国産及び外国産の生体を多様に取り揃えていて成虫・幼虫問わず沢山の在庫を店頭に並べている感じの店、後者は取扱い生体は前者に劣る反面独自に採集した確実な産地ラベルの個体を販売している感じの店、と云った具合。例外はあるものの基本的にはこの2種類の比率が店ごとに違っていて、専らどちらかに偏った店となるとパッと思い浮かぶ所も多いんじゃないでしょうか。
 ファーブルハウスに関しては、最初の2~3年は5:5くらいのちょうどイイトコでバランスがとれていました。年中パターンを変えつつ樹液や外灯回り等で採集を継続しながら、初心者受けする外国産大型種やブリードにクセのある美麗種を含め何十セットも組んだりして、一時期は大ホソアカ帝国と化した事もありましたね(その時の名残か、未だにチュウホソアカの問い合わせが来るらしいですね)
しかしその後段々と採集の方にウェイトが偏り始め、最終的に採集9飼育1ゴリゴリのキャッチャータイプの店になっていた事は、お店のホームページで『飼育と採集の知恵袋』カテゴリを読んだ人なら一目瞭然ですよね。

-採集屋・ファーブルハウスへ-
 2年目(2010年)の夏からライトトラップに参入した店長は電気系の知識とかもそれほど無かった筈にもかかわらず、年を追う毎にメキメキ知識と経験を積み重ねていき、採集屋と化していったワケですね。僅か数年でライトラ技術が県下随一まで(個人的な意見だけど)になったのは本職だからだろ?と思いきやそんな単純な理屈ではないんですね。
見た目が反社アレなんで、どうせ「オラァァ爆光じゃァ~!!! ガハハハハ!!!」て感じ(解かり辛かったらすみません)だと思いきやかなりの分析派で、月齢・天候や採集現場の環境の見立ては勿論の事、当日から数日遡っての気象条件の計算、現場から離れた地形の影響や青森県の特有の気象環境、他の採集者の出入りの影響やその他色々、前年までの結果や成績を汲んでのトライ&エラーを県内の各地で行っているワケです。飛んで来るクワガタも分析してどう手元に引き寄せるか、どうしたら取り逃がさないようにできるかの技術や見識も磨き上げられているので、店長の助言により「遂に念願の青森産オオクワガタが採れました!」と云う人も少なくないはず。
直接店に来てではなく、山で採集する時に知り合ったと云う関係性の人も多数居り、採集の情報を交換したり、時に同時展開でライトトラップをしたり、果てはここ数年毎年開かれている納会で語り合う関係も生まれています。

-採集者同士の関係の気難しさ-
 本職として採集に行くので出会う人数が多い事もあり、気が合い打ち解ける人も居れば、意見が合わず対立してしまう人も居たとの事。
・・・と言うか、実は自分も昔はその一人だったんですけどね(苦笑)
自分の時は、やはり意識の違い・行動に対する信頼性の問題なんかが引き金になって一時的にお互いの距離が開いたという事なんですが、他の人の場合も具体的な内容は違えどそういったところが原因なんですよね。
でもさすがに、「オオクワたくさん採ってていい気になってる!気に入らねぇ!」みたいな逆恨み的で勝手に敵対視する人は始末に負えないですが・・・

 ただその延長で、特定の誰かだけと仲良くしたり、反対に特定の誰かと対立したりが極端になってくると出来上がってきてしまうのが、いわゆる『派閥』と表現する感じの人間関係。『虫屋仲間・虫友達』ではなく『派閥』
ものものしい(?)グループ名を名乗り誰かを相手にマウンティングを取ったり、集団でネットに誹謗中傷を書き込んだりと云った話が古今東西あるワケですが、その辺りで誤解を受けないように(自分たちの為にも)説明しておきます。

 極端な話、「オオクワ採集をする人同士が出会う=どこかの派閥に入る」みたいな認識を持っている人が居るかも知れません。
オオクワに関しては、情報がかなり重要で、採集者同士で交換する情報は非常に有用である事は事実ですが、
「あそこで採集する為にはその地域のベテランである〇〇氏に挨拶しないといけない」
とか、
「会って話をするからにはそこのグループに入って連絡先を交換しなきゃいけない」
とか、
それは誤解です。

 特に、地元の話に当て込んでみると、今現役で採集している仲間内の最年長が鈴木店長ですが、絡みが無い他の地元採集者や、県外から遠征で青森に来る採集者の方の一部からは「青森のは鈴木一派が独占してて・・・」なんて見方をされる事もあるようですがあれは吐き気がしますね。と言うか無理でしょ。
他にも、「青森だと鈴木っていうショップ店長が現場を仕切ってる」・・・みたいな言われ方が一時期されたのを耳にしましたが、なんとも近視眼的でこれも迷惑な話です。
鈴木店長自身、採集を始めた頃に津軽側グループvs南部側グループみたいな構図(青森らしいよね)の中に巻き込まれ面倒な経験をしたとの事らしく、虫屋の店長と云う立場柄、まかり間違ってこうした『派閥』構造になってしまわないよう人間関係に気を使っているのを、やりとりの中でしばしば感じるものがあります。
意見が合ったり共感できるからこそ一緒に採集したり情報をやり取りするのであって、例えば自分の場合だと鈴木店長に弟子入りしたつもりもないし向こうも同じでしょう。「え? 鈴木さんそれ違いますけど何言ってんスか(真顔)」なんて会話も普通にありますからねぇ。他の知り合いだって、「ファーブルハウス鈴木のグループか」と聞かれても「えっ、いや違うけど って言うか何それどういう事?」と返すと思います。気分悪くするでしょうね・・・。
上下の関係が強いられるような事が趣味の世界で起こると短期間で関係が決裂すると云う例も、自分達はほぼ同時期にわりと近くで見ているので、年齢や経験・分野の違いこそあれど「良い虫仲間」であるべきと云うのを認識として共有しているワケです。
 まぁ店長の場合は実際、技術も熟練していて経験も豊富、現場の地形も熟知している人ですから、青森の狭い採集エリアで皆仲良く採集する為にアドバイスや注意を促す事も多いので、話を聞いた人の中には「難癖を付けられた」と思う人も居るのかも知れません。「青森云々・・・」の話の出所って、こういう絡みの末に敵対意識が芽生えた人だったりするのかも知れません。人って難しいですね。

 敵対意識、派閥意識、この両者は限りなく近い所にあります。近年青森も鈴木店長を含めてそういった誤解を受ける様な雰囲気があったので、ちょっと軸がボヤけましたがついでに書いてみました。
(じゃぁお前ら日昆はどうなのかって? 見事な有象無象&烏合の衆ですけど? ・・・アレっ?・・・ちょっと泣けてきた・・・)

-ワット数は重要ではない-
 話を戻して、範囲の狭い話題が続きますが、店長のその採集手腕の凄さを語る為に外せないのは、硬軟織り交ぜたそのライト機材の豊富さ
スタンダードの400W水銀灯をはじめ、1500Wメタハラから乾電池式のUV-LEDまで。HIDランプも色々試してきて、いつぞやはその実験に自分も同行する事もあったのがいい思い出です。
国内の採集者の中には何人かとんでもないランプマニアがいるようで、流石にそこまでは集めてはいないと思いますが、青森で採集する場合の必要十分な機材は絞り込んでしまったでしょう(ここからの時代は機材が衰退する一方ですしね)。青森の場合は、気象条件の悪い中・採集環境が悪い中から虫を採る技術が大事なので、意外と小物を使うんですよね。
これが先にも書いた通りで、店長の場合、大爆弾を毎回たくさん並べてダイナミックなナイター・・・はせず、現地で道具を選んでメインと補助を状況や時間帯によって巧みに使い分けています。その日の道具選びの読みと変態的な使い方が、ライトラにおいてあの人を化け物たらしめる所以でしょうか。

-よく閉まる店-
 そんなこんなでシーズンになると採集採集また採集・・・で店を閉める事が多くなるので、営業時間13時~19時って書いてるのに店へ行ったらシャッター閉まってるなんて事は日常茶飯事でした。昼3時なら居るだろうと思って店に行ったら閉まってる、・・・なんて事が何度あった事か!!
採集シーズンは早めに店を閉めると云う事は書いてあるんですが、せめて休店する日は公示してくれませんか(泣)
県外など遠方から来て、「今日開いてるはずなんだけど店閉まってた」と泣きを見た人もかなり多いはず・・・


販売生体
 採集はともかくとして、最後に書いておきたいのがお店で実際に売ってる虫の話。
・・・と言うかここまで書いたらもう終わっておいた方がいいんじゃないかな(汗)

 基本的に、国産及び外国産のカブトムシ・クワガタが売られていて他の昆虫(等)もごく偶に置かれていたのですが、後年は外国産の取扱いが少なくなり果ては国産の陳列数もごく僅かと云う状況になっていました。
これもひとえに、周囲が心配するほど店長の商売っ気が欠如している事に起因します。

-生体、あるんですか?-
 棚に置いてある生体も、特に採集品とかは値札が付いてない事も多いので売り物なのかどうかが分かり辛い・・・・・・
値段を訊くのも気が引けるんですよね。さんざん質問した後に結局買わなかったら、睨まれて舌打ちでもされるんじゃないだろうか・・・客によって提示金額を変えているのではないか・・・などと。繊細過ぎるかも知れませんが(苦笑)
実際のところ、「とにかく売りつけよう」みたいな圧迫感も無いし、価格的にはかなり良心的で市内から採集に行って採ってくるよりも安い設定ですからね。
その辺も含め、話を聞くとこのお店の場合、他の主要な専門店と違って販売生体を問い合わせる時は『在庫確認』ではなく『相談(採集依頼)の方が向いてるタイプなんでしょうね。

 →「青森産〇〇クワガタの成虫って今在庫ありますか?
 →「青森産〇〇クワガタの成虫を探しているのですが予約等お願いできますか?

こういった部分が、はじめの方に書いた『目的を持って来た客にとっては・・・』を表す分かりやすい例ではないでしょうかね。

-いつの間にか終わってたセール期間-
 そしてもう一つ、正月の初売り6月頃の周年セールを毎年やっていたんですが、日程の告知がとにかく遅い!!!
大きなお世話以外の何物でもないのですが、言わせてほしい!! と言うか毎年本人に直訴しているのですが、セールの2~3日前に発信してもほとんど誰も気付かないでしょー!
飼う人だってブリードには計画だってあるだろうし、通販ショップもたくさん在る今の時代に、パッと見せてサッと売れる事ってそんなに無いでしょうよ~!
正月の初売りだって、貴重なWILD生体を出す大事なセールなんだから、せめて2週間近く前にはセール日教えておかないと、正月ってみんな意外とスケジュールがシビアで動きにくいんですから~!



 そんなファーブルハウスも、過ぎてみれば10年が経っていました。

10年前その当時、自分はまだ18歳。高校3年生です。
開店初日に心躍らせながら店のドアを開けた時の事、今思えば煙草のヤニが全然無くて小奇麗だったな~(笑)
消耗の激しい営業内容でいつかは終わりが来る・・・とは思っていましたが、欲を言えば更に永く続いてほしかったと今でも思わずにはいられません。
《出会う事が稀な県内の虫好き同士を繋げる場》としての役目は一通り果たしたと、本人の中で区切りが付いたようで今後は通販による営業に専念するとの事。

日昆カステラ(これは嬉しかったなぁ).jpg 先日の閉店セールの際には、八戸での納会の時のお礼として、RDBを渡したうたたね猫さんからこんな素晴らしいプレゼントを頂き、その日はコガネのブリードや新ライト機材など虫談義に花を咲かせましたが、こういった交流や新しく繋がりを持てる頻度もこれから減っていくのだろうか・・・と思うと寂しさを禁じ得ません。


 奇しくも今年2019年と云うタイミングで店舗閉店した事についても、平成が終わり次の時代に移りゆく、ある種の寂しさか喪失感のようなものを煽り立てられました。

・・・と言ったところで、とりとめのない今回の記事を締める事にします。





閉店セールの直前に店長が体調を崩し、そこからしばらくの間はホームページの更新もあまりしていなかったようなので、ちょっとしたお見舞い代わり・・・そしてちょっとしたイジリ返しの記事でした。

※あと、年が明けて1~2ヶ月経ってもブログが更新されていなかったら
自分は十和田湖に沈められているか八甲田山に埋められている可能性が高いです。


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リュウキュウノコギリ番外編 クメジマノコギリクワガタ羽化報告 [〆鹿児島県産 トカラノコギリクワガタ]

2019年もあと僅かです。
今年は秋以降色々作業に追われ、飼育種の近況について記事を書けていなかったのですが、パプアヒラタ以降も書こうと思っていたものがいくつかあります。年末年始の間に書けるだけ書けたらいいのですが・・・

今回は、2017年11月に八戸で開かれた納会の時に頂いたクメジマノコギリのその後です。

飼育経過と言っても、結局はノコギリなので記事にするほどの内容は無く、
羽化してからの一挙紹介と云う流れになりました。最近このパターンばっかですね。
リュウキュウノコ系はトカラが既に家に居り(入手元も同じY氏ですし)、飼育も容易で手を抜いても大きくなってくれたので、良く言えば手が掛からない・悪く言えば・・・ゴニョゴニョ、と云った道のりでした。
(あと、『大きくなってくれる』って言うとすぐギネス級を想像する人がいるけど違うからね?)

写真として残していた個体だけを今回紹介します。


【産地】 沖縄県 島尻郡 久米島町 (以下省略)

【累代】 WF1



CA3I0277.JPG
2017年9月11日 割り出し 菌糸カップ120ccへ
     12月4日 発酵マット500ccガラスビンへ
2018年4月8日 発酵マット追加
     5月29日 羽化 34mm

順調に育ってくれましたが、♀の1頭目を掘り出しての感想は、
太っ!!!

トカラノコとの比較画像はありませんが随分丸っこい体型で目新しく感じます。


♂-①
CA3I0276.JPG
2017年9月 割り出し 菌糸カップ120ccへ
(以降記録廃棄の為データ無し)

続いて♂ですが、
この個体、記事にするしばらく前に亡くなってしまいうっかり処分してしまって、どう飼育してサイズは何mmだったかが今では全く確認できません・・・
たしか40mmくらいだったと思うのですが。

観察すると、流石クメノコですね。短歯とは言えちょっと横幅があります。
そして黒くてツヤツヤ、これはポピュラーなアマミノコギリを見た事が無い自分としては新鮮なビジュアルです。(いや、チビレコードのギラファとかならちょっと似てるな・・・)


そして次が、早くも最後の個体紹介(恥)
今回飼育の♂で最大の個体です。

♂-②
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CA3I0275.JPG
2017年9月7日 割り出し 菌糸カップ120ccへ
     12月4日 発酵マット800ccクリアボトルへ
2018年4月8日 蛹確認 人工蛹室へ
     4月20日 羽化 54mm

ギリギリこの1頭だけが長歯になってくれました。
「大きくなってくれた」なんてよく言えたもんだね(苦笑)

小型の♂個体が光沢が強いのはどの種でもよくあることですが、大型になっても光沢が味わえるのはなかなか嬉しいものです。


CA3I0279.JPG
3個体を並べてみました。・・・黒い・・・

羽化した後1シーズン休眠しっぱなしで、今年2019年に活動開始しました。

この時ちょうどトカラノコも羽化していたのでツーショットを撮ってみました。
CA3I0281.JPG
・・・うわ、失敗した。主役がトカラノコに負けている!(画的に)

活動開始後、この後ブリードに続けようかどうかを考えましたが、
迷っている内にどんどん寿命に近づき、結局セットを組まないまま飼育終了となりました。
カテゴリ内なのでついでに書いておくと、実はトカラノコの方も♀がまともなのが羽化せず現在累代の危機に瀕しています。正直クメノコより焦る・・・!


CA3I0274.JPG
と云うワケで、これにてクメジマノコギリ・・・終了です。
ありがとうございました。


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歴シート ~2019~ [日昆 諸記]

今年の飼育種のまとめともなっている毎年末お約束の歴シート。
最初は観る気が無かったSASUKEから目が離せなくなってしまい、記事を書くのがメチャメチャ億劫です(笑)


今年は去年に引き続き、プランディゴホンヅノの飼育スペースが第一であると云う事と、現行外産飼育種の維持を念頭に置いてきた(結果論です)事から増種はあまりありません。
しかしながら、いくつかの種に関しては1回やったからもういいかなと見切りを付けた部分もあります。特に国産種では、WILDオオクワが他の国産種にとって代わるような形になったので種類数は減ったかなぁと。
逆に外国産に関しては、温度管理が必須なわりにちょっと増種欲に駆られてしまい、秋以降ちょっとネットサーフィンで今後の目星を付けにいくことが多くなっていました。

実は、今年まだ書いていない増種記事があるのですが、記事にするほどの内容の厚みが無かったので書けませんでした。
それが今ここでバレてしまうワケですね。




【2019年の入手分】50音順 青字は今年初入手

アクタエオン(レックス)ゾウ 幼虫
メリーメンガタ 成虫
モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種) 成虫

この中ではメリーとモーレンのクワガタ2種記事未公開と云う事になりますね。で、その内モーレンは今回初飼育と云う事になるんですが・・・
モーレンはもうセットも組んで割り出しもこの間済ませたのですが・・・
失敗したなんて恥ずかしくて書けなかったんだ!

理由は解ってるんです。
だからコレに関してはここで終わらせず来年リベンジを誓っているので、その時に改めて記事を書こうと思っています。
でもねぇ・・・なんでまたオウゴンオニにブームが来るんだか~
ローゼンとババは分かるけど、今までスポットライトが当たらなかったスマトラのモーレンが何故か人気なんだよなぁ・・・

メリーについては、またWILDからのスタートなんですが、ちょっとクセがあってつまずきながらもブリード自体は上手くいっているので割り出した頃にまた記事を書きたいと思います。



【飼育状況】

[on]セット中[on]
オオクワ 2産地
シブヤンオキピ
ツツイシカ
アマミシカ 2産地
ニシヤマギラファ
ズベールホソアカ
メリーメンガタ

ツツイシカはかなり前のセットで、冬に突入するまで常温放置だったので
この正月中に暴こうと思います。幼虫がデカい(泣)

オオクワは・・・どっちも産まずにそのまま越冬かと思いきや片方の材からフラスが出ていました。私の勝ちです。


[次項有]成虫管理中[次項有]
オオクワ 2産地
コクワ
トカラノコ
アマミシカ 2産地

アッサムシカ
ツツイシカ
ニシヤマギラファ
アングスティコルニスミヤマ

原名ゴホンヅノ
プランディゴホンヅノ

色々あるけど何はともあれ、
アッサムシカ早く♀起きて!!!!!


[ぴかぴか(新しい)]幼虫管理中[ぴかぴか(新しい)]
オオクワ

アングスティコルニスミヤマ

原名ゴホンヅノ
プランディゴホンヅノ
レックスゾウ

少なッ!!!!?
まぁカブトでメチャ場所取ってるしこの後割り出して幼虫増えるから丁度いいのかな?

今のところ、ゴホンヅノは蛹化&羽化ラッシュを迎えていて移動が細々とあるので正月の間にちょっとチェックがてら整理したいと思います。




・・・と云う事で(?)、いい年を迎えたいですね。
2020年に会いましょう!


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