ブリーディングディスク自作 [飼育ファイル]
どうもこんばんは。雨の中、樹から落ちて背中を痛打した会長です。
今回もまた飼育ネタです。
オオクワガタの飼育法が公開されてから約30年が経ち、外国産クワガタの輸入が解禁されてから約20年が経とうとしている今現在、クワガタの飼育法の金型はほぼほぼ完成形となって落ち着いてきたように感じます。
大型化を狙う飼育方法でも、目からウロコの、意外なアイテムを飼育に転用したり、発想が面白くて妙ちくりんな飼育法が取り上げられたりするのは、一昔前に比べてだいぶ減りましたよね。現在では、合うエサのレシピの研究や管理の精度を上げたりと云ったぐらいでしょうか?
勿論これは自分が単に不勉強なだけで、実際には今でも続々と飼育法の新路線を模索している人達は大勢居るとは思いますが・・・
自分は飼育関連の情報となると、最近ではネット上の飼育ブログ記事や雑誌の飼育記事くらいからしか得ていません。
ネットの記事だと一番おいしいところと云うのは内緒だったりノータッチだったりすることが多く、雑誌の記事と云ってもその雑誌自体今となっては1タイトルしか生き残っていないので記事の絶対量も少ないものですよね。
そんな中、
その生き残ってる1タイトルの雑誌(まぁつまりBE-KUWAですね)の1年前の号で、久し振りに『面白い飼育法の紹介記事』を見つけました。
ブリーディングディスク? ほぉ~ゥ!!?
カタカナで書くと、「累代飼育用の円盤?」と意味が分からなくなってしまいますが、記事によるとブリーディングと云うのは、
繁殖作業/累代飼育の事(breeding)ではなく、
まして各種液剤の分離・にじみ現象(bleeding)でもなく、
呼吸に関連する分野、つまり・・・菌糸ビン飼育における安定した酸素濃度を保つための管理法(breathing)の事のようです。
飼育法の詳細やデータは執筆者の方が当時の誌面で書かれているので、一読者の自分がここでその内容を紹介するのははばかりますが、
簡単に言えば「幼虫を菌糸ビンに投入したらその上にディスクをはめ込んでフタして逆さにして飼育する」ワケです。
幼虫飼育中の通期確保・酸素濃度安定化を図る飼育法はこれまでもネット上や各雑誌でたまに考案・発表されていました。
ボトルやケースの側面に無数の穴を開けたり、ビンの底に砂利の層を作ったり、果ては酸素を出し続ける添加剤が現れたり・・・
良い結果が出たり出なかったり、その方法で効果があったのかは今でも答えが出ていないものがほとんどだとは思われますが、
「空気(酸素)の循環」と云うのは、大型狙いのブリーダーの間では今昔変わらず関心の高い要素なのではないでしょうかね。
さて、その記事を読んで早速自分も試してみようと、記事を参考にしながら
自分で使い易いように・そして作り易いようにアレンジしつつ、材料探しを始めました。
まず、作成の前に決めておかないといけなかったのが菌糸ビンの口・フタ部分の構造。
メーカー毎に異なるし、容量によって口径も違います。ディスクそのものをボトルのこの部分に取り付けて使う性質上、また、材料調達が簡単に進むか分からない現段階では、いくつかある種類の中から一つに絞っておかなければなりません。
おおまかに分けるとボトルのフタ構造には3つくらいの種類があるかと思います。
A・・・はめ込み型のフタ(タイベストシートをはさむタイプ)
ボトル本体とフタの間にタイベストフィルターや不織布をはさんで使うタイプ。通気はフタ天面に開けられた穴と、フタ外縁部にある段差部分の隙間から行います。主にPPボトルで使われるタイプ。
B・・・はめ込み型のフタ(フタの中にフィルターが組み込まれているタイプ)
フタの中に、スポンジ製または紙製のフィルターを内蔵しているタイプ。通気は内部のフィルターを通してフタの外縁部に複数ある穴から行います。主にPPボトル、クリアボトルで使われるタイプ。
C・・・ねじ込み型のフタ(ねじ回して締めるタイプ)
ボトル本体とフタの両方に付いたネジ山をかみ合わせて締めることが出来るタイプ。通気はフタ天面中央に開けられた穴から行います。主にクリアボトル、ガラスビンで使われるタイプ。
メーカーによってそれぞれさらに構造が微妙に変わってくるのですが、
今回このディスクを作るにあたっては我が家で一番使い勝手が良く在庫も多いCのタイプを前提仕様としました。
そして次に、ボトルを逆さにした際にディスクを菌床の地表部に突っ張らせる為の脚部分。
そもそも、記事に載っていたディスクが業者にオーダーして作ってもらったと云う事で、材料自体自分一人の力で全て手に入れることが難しく、出来るだけ簡素な作りにしたかったと云う部分があります。
元の記事では、この脚部分が800cc用では1ヶ所、1400cc用では2ヶ所で支えるようになっていて、材料としては樹脂製の円筒形キャップをネジで留めて支える構造になっていました。
そこから、「支点を増やせばネジだけで支える事も出来るのでは?」と思い、材料調達の簡略化を図り、キャップではなくネジを支柱材料にする事に。
メーカーによってボトルに詰めた菌床の嵩もまちまちなので菌床の地上部からフタまでの距離も違うのですが、参考にした菌糸ボトルから今回16mmの長さのネジを選びました。
また、ネジの頭の形状は幼虫の邪魔になりにくい低頭ネジ、材質は勿論(?)ステンレス製にしました。
同時に同じ材質のワッシャー、スプリングワッシャー、ナットも確保。
(わざわざスプリングワッシャーまで入れる事は無かったかな・・・?)
最後に、一番大事なディスク部分の調達。
これが一番苦労しました。元の記事では前述のとおりオーダーメイドとの事で、ボトルの口径に合わせて切り出した樹脂製円盤で、自分でこれを手に入れるには
1.同サイズ同材質(もしくは近いサイズ・材質)の既製品を探して購入する
2.同じ(もしくは近い)サイズで、異なる材質の円盤型既製品を探して購入する
3.樹脂板を購入して円形に切り出す
4.業者に製作を依頼する
以上4つの選択肢があるのですが、
「4」は個人的には使わない方向で考えます。そうなると「1」~「3」のどれかなんですが、早速「1」で探してみるとこれが大変で、全く見つからない(焦)
樹脂製の円盤なんてホームセンターか100円ショップを回れば余裕で見つかると思ってたらどこにも置いてなかった・・・
次に「2」、似たような商品・・・小皿、コースター、ディスプレイ用プレートなど、円盤型で通気穴の加工が可能で尚且つボトルの口径に合うサイズの商品が無いか探してみたのですがこれも見つかりません・・・。100円ショップでちょうどいいサイズの円盤型コースターを見つけたりもしましたが生憎材質が石膏、加工できねぇ!!
「3」も、値段を見ると分かりますがとにかく高っけぇ!! 何枚か切り出そうと思うとそれなりのサイズを買わねばならず、しかも薄手だと歪むし幼虫が噛み破る危険もあるので、材質次第ですが1~2mm以上の厚さは必須。しかしそのくらいの厚さになるとどうやって円形に切り出すか、労力と手段で難易度がグッと上がります。八方ふさがりです。
そんな中、色々と探していると、ネットでアクリル製の円盤を発見!!!!
流石にボトルの口径にピッタリ(口径より1~2mm小さいくらいがベスト) とまではいきませんが、逆さにしても隙間から幼虫が落ちない程度には合っています。
いくつかメーカーがありましたが、やたら高価な割りに商品説明が不十分なところが多かった中に一つだけ信用できそうなところがあり、そこのを注文してみました。
到着した商品を手にとってみてようやく一安心、メーカーの名前を見ると有名店のロゴが。青森に無いんじゃそりゃ見つかるワケ無いわな(笑)、これが去年の今頃の話です。
そして今年2月、我がキョウダイに東京でこれを探してきてほしいとおつかいを頼み、容器のバリエーションに合わせて70mm・90mm・100mmを複数枚を入手しました。しかし・・・1枚で200~400円は安くないな。
そんなこんなで無事必要材料を揃えることが出来たので作成していきます。
元の記事では円盤を切削して、脚部分を取り付ける他、通気確保の為いくつか穴やスリットを開けています。自分も今回、円盤に直径3mmの穴を複数開けてみましたが、ボトルの口に円盤を合わせると隙間が割りと大きく開く為(ボトルの内径:約76mm-円盤の径:70mm=隙間は最大で約6mm、最小で約3mm)円盤自体にはそれほど多く穴は開けませんでした。
脚のネジは3点にし、幼虫が押したり菌床の一部が空洞化・劣化を起こしてもグラつかないようにしました。
完成したのがコレ↓↓
この写真だけ見るととてもシンプルな物ですが、自分にとってはここまでかなり長く感じました(疲) ちなみに、今回この記事を書く前にネットで調べてみたら、同じ構造で作った方が他にも居て面食らいました(笑)
取り敢えず投入する個体の用意数を見て5枚だけ作ってみました。
800ccボトル用の70mmサイズです。
4月30日、テストとして5本のボトルに各種幼虫、
・ツツイシカ ♂3令中期 ×4頭
・アスタコイデスノコギリ ♂3令初期 ×1頭
を入れて様子を見ることにしました。
幼虫を投入したら↑↑画像のようにディスクを中に設置し、フタを閉めます。
投入後幼虫がきちんと潜ったらボトルをひっくり返し、通気確保で割り箸を枕木とした上にボトルを置き冷やし虫家で管理。
テキトー飼育だったところからの菌糸ビン投入なのでサイズは期待していませんが、気のせいか投入後暴れも無く、壁面に出てくることもあまり無いまま2ヶ月ほど経ち、その後段々と壁面にも現れるようになり、今現在順調に蛹化・羽化に至っています。
10月30日時点で、興味深いことに5頭全てがボトル上部に蛹室を作り、ツツイシカは全頭羽化済み、アスタコは現在蛹と云う状況です。
今回のツツイは、
幼虫管理が前半は適当だったくせに、ボトル内の新成虫はショボイながらも自己最大を更新しそうなサイズに映っています(↑↑の画像は以前羽化した自己最大♂:ダナン産62mm)。
見たところ60mm台半ばでしょうかね。
なおアスタコだけは、サイズが思いっきり小さく、管理の仕方と言うよりエサが合わなかった可能性が高いです(汗)
実験としては条件もバラバラで数も極めて少ないですが、状況や使用種を見ながらこれからもこのやり方を試していきたいと思います(円盤だって安くなかったから使っていかないと損だしね)
今回の分(ツツイシカの分だけ)も、
1ヶ月くらい経ったら全頭掘り出してみて報告に挙げたいと思います。
今回もまた飼育ネタです。
オオクワガタの飼育法が公開されてから約30年が経ち、外国産クワガタの輸入が解禁されてから約20年が経とうとしている今現在、クワガタの飼育法の金型はほぼほぼ完成形となって落ち着いてきたように感じます。
大型化を狙う飼育方法でも、目からウロコの、意外なアイテムを飼育に転用したり、発想が面白くて妙ちくりんな飼育法が取り上げられたりするのは、一昔前に比べてだいぶ減りましたよね。現在では、合うエサのレシピの研究や管理の精度を上げたりと云ったぐらいでしょうか?
勿論これは自分が単に不勉強なだけで、実際には今でも続々と飼育法の新路線を模索している人達は大勢居るとは思いますが・・・
自分は飼育関連の情報となると、最近ではネット上の飼育ブログ記事や雑誌の飼育記事くらいからしか得ていません。
ネットの記事だと一番おいしいところと云うのは内緒だったりノータッチだったりすることが多く、雑誌の記事と云ってもその雑誌自体今となっては1タイトルしか生き残っていないので記事の絶対量も少ないものですよね。
そんな中、
その生き残ってる1タイトルの雑誌(まぁつまりBE-KUWAですね)の1年前の号で、久し振りに『面白い飼育法の紹介記事』を見つけました。
ブリーディングディスク? ほぉ~ゥ!!?
カタカナで書くと、「累代飼育用の円盤?」と意味が分からなくなってしまいますが、記事によるとブリーディングと云うのは、
繁殖作業/累代飼育の事(breeding)ではなく、
まして各種液剤の分離・にじみ現象(bleeding)でもなく、
呼吸に関連する分野、つまり・・・菌糸ビン飼育における安定した酸素濃度を保つための管理法(breathing)の事のようです。
飼育法の詳細やデータは執筆者の方が当時の誌面で書かれているので、一読者の自分がここでその内容を紹介するのははばかりますが、
簡単に言えば「幼虫を菌糸ビンに投入したらその上にディスクをはめ込んでフタして逆さにして飼育する」ワケです。
幼虫飼育中の通期確保・酸素濃度安定化を図る飼育法はこれまでもネット上や各雑誌でたまに考案・発表されていました。
ボトルやケースの側面に無数の穴を開けたり、ビンの底に砂利の層を作ったり、果ては酸素を出し続ける添加剤が現れたり・・・
良い結果が出たり出なかったり、その方法で効果があったのかは今でも答えが出ていないものがほとんどだとは思われますが、
「空気(酸素)の循環」と云うのは、大型狙いのブリーダーの間では今昔変わらず関心の高い要素なのではないでしょうかね。
さて、その記事を読んで早速自分も試してみようと、記事を参考にしながら
自分で使い易いように・そして作り易いようにアレンジしつつ、材料探しを始めました。
まず、作成の前に決めておかないといけなかったのが菌糸ビンの口・フタ部分の構造。
メーカー毎に異なるし、容量によって口径も違います。ディスクそのものをボトルのこの部分に取り付けて使う性質上、また、材料調達が簡単に進むか分からない現段階では、いくつかある種類の中から一つに絞っておかなければなりません。
おおまかに分けるとボトルのフタ構造には3つくらいの種類があるかと思います。
A・・・はめ込み型のフタ(タイベストシートをはさむタイプ)
ボトル本体とフタの間にタイベストフィルターや不織布をはさんで使うタイプ。通気はフタ天面に開けられた穴と、フタ外縁部にある段差部分の隙間から行います。主にPPボトルで使われるタイプ。
B・・・はめ込み型のフタ(フタの中にフィルターが組み込まれているタイプ)
フタの中に、スポンジ製または紙製のフィルターを内蔵しているタイプ。通気は内部のフィルターを通してフタの外縁部に複数ある穴から行います。主にPPボトル、クリアボトルで使われるタイプ。
C・・・ねじ込み型のフタ(ねじ回して締めるタイプ)
ボトル本体とフタの両方に付いたネジ山をかみ合わせて締めることが出来るタイプ。通気はフタ天面中央に開けられた穴から行います。主にクリアボトル、ガラスビンで使われるタイプ。
メーカーによってそれぞれさらに構造が微妙に変わってくるのですが、
今回このディスクを作るにあたっては我が家で一番使い勝手が良く在庫も多いCのタイプを前提仕様としました。
そして次に、ボトルを逆さにした際にディスクを菌床の地表部に突っ張らせる為の脚部分。
そもそも、記事に載っていたディスクが業者にオーダーして作ってもらったと云う事で、材料自体自分一人の力で全て手に入れることが難しく、出来るだけ簡素な作りにしたかったと云う部分があります。
元の記事では、この脚部分が800cc用では1ヶ所、1400cc用では2ヶ所で支えるようになっていて、材料としては樹脂製の円筒形キャップをネジで留めて支える構造になっていました。
そこから、「支点を増やせばネジだけで支える事も出来るのでは?」と思い、材料調達の簡略化を図り、キャップではなくネジを支柱材料にする事に。
メーカーによってボトルに詰めた菌床の嵩もまちまちなので菌床の地上部からフタまでの距離も違うのですが、参考にした菌糸ボトルから今回16mmの長さのネジを選びました。
また、ネジの頭の形状は幼虫の邪魔になりにくい低頭ネジ、材質は勿論(?)ステンレス製にしました。
同時に同じ材質のワッシャー、スプリングワッシャー、ナットも確保。
(わざわざスプリングワッシャーまで入れる事は無かったかな・・・?)
最後に、一番大事なディスク部分の調達。
これが一番苦労しました。元の記事では前述のとおりオーダーメイドとの事で、ボトルの口径に合わせて切り出した樹脂製円盤で、自分でこれを手に入れるには
1.同サイズ同材質(もしくは近いサイズ・材質)の既製品を探して購入する
2.同じ(もしくは近い)サイズで、異なる材質の円盤型既製品を探して購入する
3.樹脂板を購入して円形に切り出す
4.業者に製作を依頼する
以上4つの選択肢があるのですが、
「4」は個人的には使わない方向で考えます。そうなると「1」~「3」のどれかなんですが、早速「1」で探してみるとこれが大変で、全く見つからない(焦)
樹脂製の円盤なんてホームセンターか100円ショップを回れば余裕で見つかると思ってたらどこにも置いてなかった・・・
次に「2」、似たような商品・・・小皿、コースター、ディスプレイ用プレートなど、円盤型で通気穴の加工が可能で尚且つボトルの口径に合うサイズの商品が無いか探してみたのですがこれも見つかりません・・・。100円ショップでちょうどいいサイズの円盤型コースターを見つけたりもしましたが生憎材質が石膏、加工できねぇ!!
「3」も、値段を見ると分かりますがとにかく高っけぇ!! 何枚か切り出そうと思うとそれなりのサイズを買わねばならず、しかも薄手だと歪むし幼虫が噛み破る危険もあるので、材質次第ですが1~2mm以上の厚さは必須。しかしそのくらいの厚さになるとどうやって円形に切り出すか、労力と手段で難易度がグッと上がります。八方ふさがりです。
そんな中、色々と探していると、ネットでアクリル製の円盤を発見!!!!
流石にボトルの口径にピッタリ(口径より1~2mm小さいくらいがベスト) とまではいきませんが、逆さにしても隙間から幼虫が落ちない程度には合っています。
いくつかメーカーがありましたが、やたら高価な割りに商品説明が不十分なところが多かった中に一つだけ信用できそうなところがあり、そこのを注文してみました。
到着した商品を手にとってみてようやく一安心、メーカーの名前を見ると有名店のロゴが。青森に無いんじゃそりゃ見つかるワケ無いわな(笑)、これが去年の今頃の話です。
そして今年2月、我がキョウダイに東京でこれを探してきてほしいとおつかいを頼み、容器のバリエーションに合わせて70mm・90mm・100mmを複数枚を入手しました。しかし・・・1枚で200~400円は安くないな。
※おことわり※
あくまで自分個人で実験する為だけに材料を調達していますので、当記事で紹介している製品・材料についての情報は各自でお調べください。
そんなこんなで無事必要材料を揃えることが出来たので作成していきます。
元の記事では円盤を切削して、脚部分を取り付ける他、通気確保の為いくつか穴やスリットを開けています。自分も今回、円盤に直径3mmの穴を複数開けてみましたが、ボトルの口に円盤を合わせると隙間が割りと大きく開く為(ボトルの内径:約76mm-円盤の径:70mm=隙間は最大で約6mm、最小で約3mm)円盤自体にはそれほど多く穴は開けませんでした。
脚のネジは3点にし、幼虫が押したり菌床の一部が空洞化・劣化を起こしてもグラつかないようにしました。
完成したのがコレ↓↓
この写真だけ見るととてもシンプルな物ですが、自分にとってはここまでかなり長く感じました(疲) ちなみに、今回この記事を書く前にネットで調べてみたら、同じ構造で作った方が他にも居て面食らいました(笑)
取り敢えず投入する個体の用意数を見て5枚だけ作ってみました。
800ccボトル用の70mmサイズです。
4月30日、テストとして5本のボトルに各種幼虫、
・ツツイシカ ♂3令中期 ×4頭
・アスタコイデスノコギリ ♂3令初期 ×1頭
を入れて様子を見ることにしました。
幼虫を投入したら↑↑画像のようにディスクを中に設置し、フタを閉めます。
投入後幼虫がきちんと潜ったらボトルをひっくり返し、通気確保で割り箸を枕木とした上にボトルを置き冷やし虫家で管理。
テキトー飼育だったところからの菌糸ビン投入なのでサイズは期待していませんが、気のせいか投入後暴れも無く、壁面に出てくることもあまり無いまま2ヶ月ほど経ち、その後段々と壁面にも現れるようになり、今現在順調に蛹化・羽化に至っています。
10月30日時点で、興味深いことに5頭全てがボトル上部に蛹室を作り、ツツイシカは全頭羽化済み、アスタコは現在蛹と云う状況です。
今回のツツイは、
幼虫管理が前半は適当だったくせに、ボトル内の新成虫はショボイながらも自己最大を更新しそうなサイズに映っています(↑↑の画像は以前羽化した自己最大♂:ダナン産62mm)。
見たところ60mm台半ばでしょうかね。
なおアスタコだけは、サイズが思いっきり小さく、管理の仕方と言うよりエサが合わなかった可能性が高いです(汗)
実験としては条件もバラバラで数も極めて少ないですが、状況や使用種を見ながらこれからもこのやり方を試していきたいと思います(円盤だって安くなかったから使っていかないと損だしね)
今回の分(ツツイシカの分だけ)も、
1ヶ月くらい経ったら全頭掘り出してみて報告に挙げたいと思います。
【2018年度羽化報告 ツツイシカクワガタ実験分】 ⇒ 2019-4-12 『2019年羽化報告 ラオス産ツツイシカクワガタ』 |
冷やし虫家 壊れました [飼育ファイル]
冷やし虫家、1台壊れました。
いや、と言っても最近の話ではなく、
もう去年?一昨年には温度が保てなくなっていたのですが、そのまま
『冷やさない虫家』として、温度管理がほぼいらないステージの個体を入れていました。
一昔前と比べて飼っている種類も数も少ないので
今ある3つの温室で飼育管理自体は出来るのですが、温度環境の違う場所をいくつか用意しておきたいと思うとやはり壊れたまま放置しておきたくはないもの。
特に、3つの内2つは自作温室で温度管理にムラが起こり、1つだけ『生きてる冷やし虫家』だけしか恒温管理ができないとなるとギラファの超大型♂もなかなか羽化させられません。
春から秋にかけてだいぶ世話が〇〇になると云う自分の管理体制では結構冷やし虫家には助けられてきたものです。
壊れたのは2008年型のモデル。
新品で入手したものではないですが入手元の話ではあまり使わない内に飼育撤退したとの事でしたので、庫内もきれいでしばらく重宝していたのですが・・・
方々で聞く通り、家電としては非常に脆く年中稼働で2年くらいで壊れてしまいました。
導入したのは2014年の夏でした・・・
まだ生きてるTF型の方は、壊れてはいないですが
箱の枠がガツンガツンぶつかってホント取り出し辛い!! 切実です。
この狭い扉のために、扉の大きな2008年型は大きなビンやケースを入れるのに
大変重宝したので、「壊れました、ハイ粗大ゴミ~」とは出来ないんです(苦)
今は冬場で時間にも余裕があるし、
庫内に放りこんでいるのはヒメオオ3ペアとトカラノコ2ケースだけなので、
一念発起で『冷やさない虫家』の修理に着手しました。
早速分解!!
まず制御カバーを外しました。サーモセンサーや温度表示も問題無い事から、
基盤には原因は無いものと思われます。
残念ながら工業系の知識が皆無なので、雰囲気でしかモノを言えません・・・
(ええ、機械いじりが不得手なのにこれをバラシてるんですよ・・・)
ペルチェユニットを見てごらんなさい! うゥ~ワ汚ったねぇ!!!
ノーメンテだとこんなに汚くなるんだな。
というワケで早速ウェットティッシュとエアダスターできれいにホコリを掃除しましたが
もちろん根本的な原因の解決になってないので通電しても暖まりません。
やはりペルチェを交換するしかないようだ・・・
ここからが面倒なペルチェユニット分解作業。
ヒートシンクを固定しているブラスチックの固定具を外しています。
大変困るのですがすでに+ネジの頭が既にちょっとナメています。
手遅れになる寸前でなんとかこうにかネジを回すことに成功します。
何もしてないのに固定具の穴が変形・・・と言うか破損?しています。
こうなる前は一体どうなっていたんでしょうねぇ。
庫内側もネジを外し、ユニットを取り外してヒートシンクとアルミブロックを分離。
・・・・・・!!!?
ネジが固い!!!
何とかネジを5本全部回しました。しかし・・・
・・・外れない・・・・・・!!! ブロックが外れません。
よく見ると接着剤でピッタリ貼り付けてる(苛)
接合部にマイナスドライバーをあてがって力づくでこじって剥がします(汗)
続いてアルミブロックの反対側(そっち側にペルチェ素子が組み込まれています)を剥がすべく、周りを埋めているウレタンを切り取っていきます。
分解作業の最中、参考になる資料として
自分と同じく「壊れた冷やし虫家を修理した工程を載せているウェブサイト」を探して見てみました。いくつかありましたが、それらは皆除去したウレタンの代わりにスタイロフォームを同じサイズに切り出して後ではめ込んでいましたが、自分は横着者なので(汗)同じウレタンをまた作業後に元に戻して再利用するためにカッターでキレイに切り取ります。
ただ、思ったよりもキレイに切り取るのが面倒です。
いくつか切り出したところで、ペルチェを覆う黒いカバーが現れました。ひとまず、ウレタンはまだ全部取り除いてませんが見えているところだけネジを外してみることにしました。
・・・・・・・・・ウンっ!! 固い・・・全然回らない・・・(汗)
・・・・・・・・・あっ。
・・・あぁ~~・・・・・・・・・・・・・・・
もう俺に出来る事は無い。
修理を載せてたサイトにも、ここのネジは全部外すことが誰も出来なかったようで、
断念してドリルでネジを粉砕していました。
残念ながら今手元にはドリルがないので、
これにて修理未完了!
交換用のペルチェ素子も手元にないし、どちらにしても今は直せないもんなぁ・・・
あぁぁ・・・壊すだけ壊しておいて修理を途中で断念すると、
この散らかった光景を見てるだけで疲れます。
とりあえず外したパーツを全部戻して、取り払ったスポンジやウレタンを庫内に放りこんでまた元の場所に戻しました。
作業を始めたのが日曜日の深夜、
作業を止めたのが翌月曜日の午前3時。
いや、と言っても最近の話ではなく、
もう去年?一昨年には温度が保てなくなっていたのですが、そのまま
『冷やさない虫家』として、温度管理がほぼいらないステージの個体を入れていました。
一昔前と比べて飼っている種類も数も少ないので
今ある3つの温室で飼育管理自体は出来るのですが、温度環境の違う場所をいくつか用意しておきたいと思うとやはり壊れたまま放置しておきたくはないもの。
特に、3つの内2つは自作温室で温度管理にムラが起こり、1つだけ『生きてる冷やし虫家』だけしか恒温管理ができないとなるとギラファの超大型♂もなかなか羽化させられません。
春から秋にかけてだいぶ世話が〇〇になると云う自分の管理体制では結構冷やし虫家には助けられてきたものです。
壊れたのは2008年型のモデル。
新品で入手したものではないですが入手元の話ではあまり使わない内に飼育撤退したとの事でしたので、庫内もきれいでしばらく重宝していたのですが・・・
方々で聞く通り、家電としては非常に脆く年中稼働で2年くらいで壊れてしまいました。
導入したのは2014年の夏でした・・・
【導入したのは2014年の夏でした・・・】 ⇒ 2014-7-15 『はじめました』 |
まだ生きてるTF型の方は、壊れてはいないですが
箱の枠がガツンガツンぶつかってホント取り出し辛い!! 切実です。
この狭い扉のために、扉の大きな2008年型は大きなビンやケースを入れるのに
大変重宝したので、「壊れました、ハイ粗大ゴミ~」とは出来ないんです(苦)
今は冬場で時間にも余裕があるし、
庫内に放りこんでいるのはヒメオオ3ペアとトカラノコ2ケースだけなので、
一念発起で『冷やさない虫家』の修理に着手しました。
早速分解!!
まず制御カバーを外しました。サーモセンサーや温度表示も問題無い事から、
基盤には原因は無いものと思われます。
残念ながら工業系の知識が皆無なので、雰囲気でしかモノを言えません・・・
(ええ、機械いじりが不得手なのにこれをバラシてるんですよ・・・)
ペルチェユニットを見てごらんなさい! うゥ~ワ汚ったねぇ!!!
ノーメンテだとこんなに汚くなるんだな。
というワケで早速ウェットティッシュとエアダスターできれいにホコリを掃除しましたが
もちろん根本的な原因の解決になってないので通電しても暖まりません。
やはりペルチェを交換するしかないようだ・・・
ここからが面倒なペルチェユニット分解作業。
ヒートシンクを固定しているブラスチックの固定具を外しています。
大変困るのですがすでに+ネジの頭が既にちょっとナメています。
手遅れになる寸前でなんとかこうにかネジを回すことに成功します。
何もしてないのに固定具の穴が変形・・・と言うか破損?しています。
こうなる前は一体どうなっていたんでしょうねぇ。
庫内側もネジを外し、ユニットを取り外してヒートシンクとアルミブロックを分離。
・・・・・・!!!?
ネジが固い!!!
何とかネジを5本全部回しました。しかし・・・
・・・外れない・・・・・・!!! ブロックが外れません。
よく見ると接着剤でピッタリ貼り付けてる(苛)
接合部にマイナスドライバーをあてがって力づくでこじって剥がします(汗)
続いてアルミブロックの反対側(そっち側にペルチェ素子が組み込まれています)を剥がすべく、周りを埋めているウレタンを切り取っていきます。
分解作業の最中、参考になる資料として
自分と同じく「壊れた冷やし虫家を修理した工程を載せているウェブサイト」を探して見てみました。いくつかありましたが、それらは皆除去したウレタンの代わりにスタイロフォームを同じサイズに切り出して後ではめ込んでいましたが、自分は横着者なので(汗)同じウレタンをまた作業後に元に戻して再利用するためにカッターでキレイに切り取ります。
ただ、思ったよりもキレイに切り取るのが面倒です。
いくつか切り出したところで、ペルチェを覆う黒いカバーが現れました。ひとまず、ウレタンはまだ全部取り除いてませんが見えているところだけネジを外してみることにしました。
・・・・・・・・・ウンっ!! 固い・・・全然回らない・・・(汗)
・・・・・・・・・あっ。
・・・あぁ~~・・・・・・・・・・・・・・・
もう俺に出来る事は無い。
修理を載せてたサイトにも、ここのネジは全部外すことが誰も出来なかったようで、
断念してドリルでネジを粉砕していました。
残念ながら今手元にはドリルがないので、
これにて修理未完了!
交換用のペルチェ素子も手元にないし、どちらにしても今は直せないもんなぁ・・・
あぁぁ・・・壊すだけ壊しておいて修理を途中で断念すると、
この散らかった光景を見てるだけで疲れます。
とりあえず外したパーツを全部戻して、取り払ったスポンジやウレタンを庫内に放りこんでまた元の場所に戻しました。
作業を始めたのが日曜日の深夜、
作業を止めたのが翌月曜日の午前3時。
こんなタイミングでやるべき作業じゃなかった・・・
タグ:温室
温室本格稼働! ~棚と熱源と空調~ [飼育ファイル]
ネタはあるんですがね・・・
なんかこうパソコンに向かって文章を考えて打ち込むって作業をする意欲が全く湧き起こらない今日この頃。
こう云う時って無理して書いたりしない方がいいんでしょうかね・・・?、それとも一念発起してやり出せばまた徐々にエンジンが掛かってきたりするんですかねぇぇ~・・・?
こんな感じで言い訳がましくスタートした今回の記事ですが、
ようやく本格稼働に至った新型温室についてです。
新型温室なんて書いてますが、
この温室自体は今から1年以上も前に記事にUPした自作の簡易温室の事です。
今まで本格稼働していなかったというのも変な話ですが、
熱源とか空調機器とかはあったんですが金銭的な問題で棚がまだ用意できず
開封したマットをタライに入れて40℃ほどの庫内で風を当てながらガス抜き&脱水を行う用途で稼動させていました(ある意味こっちの方が便利なんですが・・・)。
去年から見る見る内に我が家の一大勢力(ギラファとも言う)が規模を増している中、800リットルの温室1台と冷やし虫家2台では賄いきれなくってきていて、ただのガス抜き庫をきちんとした昆虫飼育庫にする事は急務になっていました。
先に温室内の棚・熱源・空調機器のレイアウトを思案し、
金が無い中で一番良いと思った構図が完成し、1ヶ月ほど前から棚を導入し始め
今日ようやく温室内部の設備が完成しました!!!!!
温室内の棚には何を用いたら一番良いかと云うところから考えましたが、
これまでもそうしてきたように、やはりスチールラック(メタルラック)にするのが良いという事で早々に決定。
スチールラックにする理由は以下の通り↓↓
①先に箱の寸法が決まっている(出来上がっている)ので、箱に合わせて棚のサイズを自分で合わせやすい(棚板の広さや支柱の長さが細かく用意されているので自分でベストな大きさを選択しやすい)。
②棚自体に壁が無いので、狭い温室の中では空気の流動の邪魔になりにくい。
③材料を切り出して自作するのが面倒だったから。
・・・・・・。
スチールラックは、既に「組み立てればいいだけ」のセット商品も販売されていたのですが、残念ながら温室の寸法に丁度合った物は探してみても売られておらず、仕方なく一つずつ単品で揃えていきました。
今回はガンガン情報を載せていきますが、
自分が使用したのはドウシシャ製Luminous LIGHTというシリーズです。
この中で温室の寸法に丁度いい幅74.5cm×奥行34.5cmのサイズを選びました。
これを2枚用意し支柱と一緒に組み立てた2段ラックを計2台作成しました。
この温室の内寸は横幅91cm×奥行85cm×高さ85cmでして、入れようと思えばもうちょっと大きなサイズのラックも作れるのですが、空調の問題を考えまして一回り小さなラックにする事にしました。
ラックを小さくしたことについて、空調の理由についてはまた後で書きますがおまけに・・・わりと大事な理由がもう一つあるんです。これも後述します(笑)
ラック自体、部品一つ一つを買っていくと少し¥が張るので、2台のラックは毎月財布と相談しながら一つずつ組み立てました。
ラックの部品自体は1台あたり、
・棚板(74.5cm×34.5cm) × 2枚
・支柱(70cm)2本組 ×2組
で組み上がります。
ここまでくるのに時間が掛かったな・・・
次に、熱源と空調についてです。
簡易冷温庫内で使える熱源と云うといくつかありますね。
その中でも、自分は旭光電機工業製ペットヒーター100Wを設置しました。
温室を自作した当初から白熱電球を熱源として加温していたのでその流れと云うのが理由の一つと、あとは値段が安くて助かるんで。
熱源を何にするかについて、飼育者各々が思っている事はあるんではないかと思いますが個人的に最近気になるのは、
爬虫類や両生類の水槽、小型哺乳類や鳥類のケージの下に敷いて使うシートタイプのヒーターが自作温室の熱源の定番・・・と云うか正解!みたいな論調で触れ回る人が一部で現れている事です。
まぁ自分が気になっているというだけのお話なのでそれだけなのですが、初心者がネット上で飼育方法などを訊くような場所に頻繁に現れては、「温室にはそれ(前述のヒーター)を使うのが当たり前です」「ひよこ電球は危険です、今時そんな物使ってる人なんていません」などだいぶ押しつけがましい偏った意見を出しています。特に見た目では多少影響力を持っているので少々無茶苦茶な意見でも信用されてしまってるのも少なくないようです。
・・・少し話が逸れてますが、シートタイプのヒーターは自分も使った事がありますが正直用足りません。
関東以南で100リットル以下の容積を暖めるには問題ないと思いますが、それ以北の地域でまたはそれ以上の容量の温室で使うには無理があります。電力は8wから40w超のものまであるようですが、表面がじわっと暖かくなるだけで温室内部全体まで空気を暖めるに至らない場合も多く、w数が大きくなるほどシートのサイズが格段に大きくなり飼育容器に直接触れてはいけない事を考えると非常に邪魔になりやすいです。おまけに値段も高い・・・消費電力が小さいのでその分加温も緩やかだという長所はありますが、温度管理を厳密に保たなくていい時以外は個人的にはあまり名前を出したくありませんね。
同社の製品中で最も出力が大きく、空調が問題なければ自分のとこ(青森)で使っている分にはこの630リットル超の温室でも十分設定温度に上げる事が出来ています。
とは言え、100wの電球の周囲は焼けるような高温に覆われています。
サーモでON/OFFしているので発熱が24時間継続しているわけではありませんが、単純に取り付けただけでは周囲が高温で飼育に不適な環境になったり・・・溶けたり(場合によっては焼ける)するリスクもあるのでこれはちょっと悩みました。
考え過ぎてパンクした感もあるのですが、
まずヒーターの設置場所を
温室一番奥のこの部分の、ラックの角の真下に配置。
普通にラックへ直接引っ掛けてぶら下げると、一段目の棚とスタイロフォームに対し急激に接近してしまうので
別売りのワイヤーバー用フックを結束バンドで固定し棚に反対に引っ掛けそこにヒーターをぶら下げます。
温室の床とラックの一段目双方の間にそこそこ距離を取って浮かせるようにしました。
そしてこの位置の重要性はもう一つあり、
ヒーターの直近にあるこのデスクファンがそれになります。
今回選んだこの空調機器はYAMAZEN製デスクファンで、今は生産停止したコンパクトな縦長タイプの物です。
このデスクファンは以前記事にも書いていて、この温室での使用を念頭に置き前々から買い置いていたものです。2台。
この時の記事にも書いていますが、最近安価でコンパクトな扇風機でも電源などが電子制御されていて、電源ONにしていても通電が断たれるとその後自力では稼動しない(ONしない)物が多く、停電から復旧した時にもOFFのままになりますし、時刻を設定して通電を止めたりさせる「24時間タイマー」の使用も出来ません(必要かどうかはさておいて・・・)。
しかしこのデスクファンはツマミを回して強/弱/OFFを切り替える何ともアナログな製品。
ここが気に入って買う理由としました。
そして、ラックと温室壁面との狭いスペースにも収まるこの形状も大事な理由です。
どう云う事かといいますと、
先程ラックの大きさについての話の部分で書いた空調の問題に繋がりまして
温室内寸より一回り小さいスペースに留めたスチールラックを庫内中心に置き、
そのラックの周囲と温室の壁に出来た少々の空間をこの2台のデスクファンを使って無理なく空気循環させ、庫内温度を安定させるための配置を行うにはこのデスクファン本体の形状と排空口の形がベストだと思ったからなんです。
この横に狭い排空口がベストでして、普通の大きさの排空口(あ、送風口か)だとラックの置いてある内側の場所にまで風が当たってしまい、その場所の飼育個体に悪影響が出てしまいます。
(大体風が当たった所って、温度が低くなったりして菌床の状態が不安定になったりマットが冷えたりするんですよねぇ)
イラストで図解するとこんな感じになります。
ペイントでこれ書くのに1時間くらい掛かっちまった(疲)
まぁ送風した空気が壁で曲がってグルグル循環するかって言うとそう上手くもいかないんだろうけどサ。
ちなみに図中のサーモから出てる黄色い〇は温度センサーで、
空調ファンの送風方向の先にあるように見えますが、センサー自体は温室の上段付近に固定しているので直接風を受けているわけではありません。
そしてさっきの熱源の位置との話に戻るんですが、
ヒーターの隣にデスクファンが置いてある事でスムーズに温風を飛ばす事が出来ます。
デスクファンは本体の後ろの吸入口から空気を取り込みますが、ヒーターで暖まった空気が近いので、暖かい空気をそのまま吸って送ることにもなりますし、デスクファンが壁際なので送風が内側の空気(つまりラック内部側の空気)を巻き込みやすくなっています。
なお効率を図ってヒーターをデスクファンの真後ろや正面に置くのは、機器の寿命を著しく縮める危険がありそうなので避けています。
『デスクファンの背後にヒーターを配置』すると、極度に暖められた空気を直接・断続的に吸い続けるためデスクファンが痛むのが早まりそうで、
逆に『デスクファンの正面にヒーターを配置』するのは、サーモ制御で点灯したり消灯したりする電球本体に継続的に風が直接当たる事になるため電球の寿命が短くなったり、ガラスが破損する危険が大いにあります。強化ガラスとは言えども、ね。
さて、熱源と空調設備については以上なんですが、
今度はラックの大きさが何故これなのかと云う話に戻ります。
そもそもまず、何故1台にせずに2台くっ付けるのかと云うと、
・・・まぁ単純な話、1台だと寸法にあった棚板が売られていないからなんですよ。
横幅が91cmで奥行きが85cmって、ほぼ正方形じゃん!?
ほとんど正方形の棚板のラックなんて見たことありますぅ?
だから2台併設って云うワケです。
そしてなぜ、その2台のラックを奥から2台並べず横に2台並べるのか。
こうして並べちゃうと真ん中の支柱が邪魔になって中のビンやケースを取り出しにくいぢゃないかと云う意見はごもっとも。
でもね奥さん・・・これは作った自分が誤算だったんだけども、これまで散々寸法を書いておいてなんだけども
この温室奥行きあり過ぎて手を伸ばしても奥まで手が届きにくいのョ(嘲笑)
それで棚の奥に幼虫の入ったビンでも在ったとしよう、ラックにはビニールシートでもアクリル板でも敷いているという前提で、目一杯腕伸ばして掴んだビンを慎重に手前にスライドさせてきたらラックとラックの繋ぎ目部分の骨組みのパイプにガツン!
・・・と云うのを、いちいち気を付けながら出し入れするのって結構面倒くさいですよ?
しかもそれが、暴れのリスクがある3令後期のギラファの特大ビンだったり蛹化・羽化中だったり産卵中のケースだったりしてごらんなさい。
飼育してるこっちが暴れたくなりますよ。
なので、奥に置いてある重いビンや産卵ケースを手前までスル~っと動かせる
こう云った置き方の方が精神衛生上安心かつ効率が良いんです。
ただ、ラックをそういう風に配置しても奥までスル~っと飼育容器をスライドさせるには敷く物も重要です。
ビニールシートでは、滑りが悪くて摩擦が起きてしまいます(スライド移動させられない)し、元の棚板が細いスチールパイプを並べて作ってあるので長期間敷いているとパイプの骨に沿ってビニールが沈んでしまいます。
ベニヤ等の木板だと、最初はよくても次第に湿気で歪んで振動が加わりやすくなってきます。
何も敷かないってのは勿論もっての他です。
確かに送られている空気は普通に棚を抜けていきますし、カップ・ボトル類や底が平坦なガラスビンもスライドさせて移動させるのが容易ですが、上に置いたケースの足が引っ掛かって横移動できなくなります。形状によってはハマります(汗)
そう考えると、厚めのプラスチック板やアクリル板などを切り出すのが一番だと思ったのですが、スチールラックのコーナーでこんな物を発見しました。
さっきから画像に写っていましたから分かり辛いですが、
この棚専用のウッドシート。
ウッドシートと言っても詳しく言えば繊維板の表面を塩ビで加工した製品なんですが
この製品が在ったために、わざわざ自分で板を4枚分切り出して自作する手間が省けました。
更におまけにこんな嬉しい点が!
このウッドシート、棚板の外枠のパイプの太さを超える厚みがあるのでラックとラックの間をスライドさせて動かせるようになると云う効果が。
こりゃ実質的に1段の棚板が1枚になったと云うことではないか!!!
・・・え、これなら別にラックを奥から並べてもいいんじゃないかって?
まぁ・・・、でもケースの足は流石に引っかかるからな・・・(苦笑)
因みに、多数ある寸法の棚板の内
この寸法がウッドシートが発売されている最大の規格らしいです。
(ウッドシート自体は全ての棚板寸法に合わせて出されていないようです)
これが、ラックの寸法をここまでに留めたもう一つの理由です。
因みに棚板にシートを敷いたとしても、前述した説明の通りラックの周囲には空気循環用のスペースが確保されており、シートが原因で温室内の温度が偏る可能性はほとんど変わりません。
以上でこれが、1年前に製作した自作温室の本格完成の前蛹・・・・・・全容です。
もうね・・・ホントに長かったんでラックが並ぶ庫内を見ては達成感に浸ってますよ(笑)
これで燃え尽きちゃって、この後からの肝心の幼虫飼育が疎かになってしまうのがいつもの自分なんだけどもね(嘲笑)
こうご期待! (←どっちの意味でだろうねェ~)
・・・それにしても、だいぶ宣伝染みた記事を書いたな・・・
販売元からいくらか宣伝広告料もらってもバチは当たらんでしょう。
なんかこうパソコンに向かって文章を考えて打ち込むって作業をする意欲が全く湧き起こらない今日この頃。
こう云う時って無理して書いたりしない方がいいんでしょうかね・・・?、それとも一念発起してやり出せばまた徐々にエンジンが掛かってきたりするんですかねぇぇ~・・・?
こんな感じで言い訳がましくスタートした今回の記事ですが、
ようやく本格稼働に至った新型温室についてです。
新型温室なんて書いてますが、
この温室自体は今から1年以上も前に記事にUPした自作の簡易温室の事です。
【1年以上も前に記事にUPした自作の簡易温室】 ⇒ 2014-1-3 『スタイロフォーム製 簡易冷温室作成 2』 |
今まで本格稼働していなかったというのも変な話ですが、
熱源とか空調機器とかはあったんですが金銭的な問題で棚がまだ用意できず
開封したマットをタライに入れて40℃ほどの庫内で風を当てながらガス抜き&脱水を行う用途で稼動させていました(ある意味こっちの方が便利なんですが・・・)。
去年から見る見る内に我が家の一大勢力(ギラファとも言う)が規模を増している中、800リットルの温室1台と冷やし虫家2台では賄いきれなくってきていて、ただのガス抜き庫をきちんとした昆虫飼育庫にする事は急務になっていました。
先に温室内の棚・熱源・空調機器のレイアウトを思案し、
金が無い中で一番良いと思った構図が完成し、1ヶ月ほど前から棚を導入し始め
今日ようやく温室内部の設備が完成しました!!!!!
温室内の棚には何を用いたら一番良いかと云うところから考えましたが、
これまでもそうしてきたように、やはりスチールラック(メタルラック)にするのが良いという事で早々に決定。
スチールラックにする理由は以下の通り↓↓
①先に箱の寸法が決まっている(出来上がっている)ので、箱に合わせて棚のサイズを自分で合わせやすい(棚板の広さや支柱の長さが細かく用意されているので自分でベストな大きさを選択しやすい)。
②棚自体に壁が無いので、狭い温室の中では空気の流動の邪魔になりにくい。
③材料を切り出して自作するのが面倒だったから。
・・・・・・。
スチールラックは、既に「組み立てればいいだけ」のセット商品も販売されていたのですが、残念ながら温室の寸法に丁度合った物は探してみても売られておらず、仕方なく一つずつ単品で揃えていきました。
今回はガンガン情報を載せていきますが、
自分が使用したのはドウシシャ製Luminous LIGHTというシリーズです。
この中で温室の寸法に丁度いい幅74.5cm×奥行34.5cmのサイズを選びました。
これを2枚用意し支柱と一緒に組み立てた2段ラックを計2台作成しました。
この温室の内寸は横幅91cm×奥行85cm×高さ85cmでして、入れようと思えばもうちょっと大きなサイズのラックも作れるのですが、空調の問題を考えまして一回り小さなラックにする事にしました。
ラックを小さくしたことについて、空調の理由についてはまた後で書きますがおまけに・・・わりと大事な理由がもう一つあるんです。これも後述します(笑)
ラック自体、部品一つ一つを買っていくと少し¥が張るので、2台のラックは毎月財布と相談しながら一つずつ組み立てました。
ラックの部品自体は1台あたり、
・棚板(74.5cm×34.5cm) × 2枚
・支柱(70cm)2本組 ×2組
で組み上がります。
ここまでくるのに時間が掛かったな・・・
次に、熱源と空調についてです。
簡易冷温庫内で使える熱源と云うといくつかありますね。
その中でも、自分は旭光電機工業製ペットヒーター100Wを設置しました。
温室を自作した当初から白熱電球を熱源として加温していたのでその流れと云うのが理由の一つと、あとは値段が安くて助かるんで。
熱源を何にするかについて、飼育者各々が思っている事はあるんではないかと思いますが個人的に最近気になるのは、
爬虫類や両生類の水槽、小型哺乳類や鳥類のケージの下に敷いて使うシートタイプのヒーターが自作温室の熱源の定番・・・と云うか正解!みたいな論調で触れ回る人が一部で現れている事です。
まぁ自分が気になっているというだけのお話なのでそれだけなのですが、初心者がネット上で飼育方法などを訊くような場所に頻繁に現れては、「温室にはそれ(前述のヒーター)を使うのが当たり前です」「ひよこ電球は危険です、今時そんな物使ってる人なんていません」などだいぶ押しつけがましい偏った意見を出しています。特に見た目では多少影響力を持っているので少々無茶苦茶な意見でも信用されてしまってるのも少なくないようです。
・・・少し話が逸れてますが、シートタイプのヒーターは自分も使った事がありますが正直用足りません。
関東以南で100リットル以下の容積を暖めるには問題ないと思いますが、それ以北の地域でまたはそれ以上の容量の温室で使うには無理があります。電力は8wから40w超のものまであるようですが、表面がじわっと暖かくなるだけで温室内部全体まで空気を暖めるに至らない場合も多く、w数が大きくなるほどシートのサイズが格段に大きくなり飼育容器に直接触れてはいけない事を考えると非常に邪魔になりやすいです。おまけに値段も高い・・・消費電力が小さいのでその分加温も緩やかだという長所はありますが、温度管理を厳密に保たなくていい時以外は個人的にはあまり名前を出したくありませんね。
同社の製品中で最も出力が大きく、空調が問題なければ自分のとこ(青森)で使っている分にはこの630リットル超の温室でも十分設定温度に上げる事が出来ています。
とは言え、100wの電球の周囲は焼けるような高温に覆われています。
サーモでON/OFFしているので発熱が24時間継続しているわけではありませんが、単純に取り付けただけでは周囲が高温で飼育に不適な環境になったり・・・溶けたり(場合によっては焼ける)するリスクもあるのでこれはちょっと悩みました。
考え過ぎてパンクした感もあるのですが、
まずヒーターの設置場所を
温室一番奥のこの部分の、ラックの角の真下に配置。
普通にラックへ直接引っ掛けてぶら下げると、一段目の棚とスタイロフォームに対し急激に接近してしまうので
別売りのワイヤーバー用フックを結束バンドで固定し棚に反対に引っ掛けそこにヒーターをぶら下げます。
温室の床とラックの一段目双方の間にそこそこ距離を取って浮かせるようにしました。
そしてこの位置の重要性はもう一つあり、
ヒーターの直近にあるこのデスクファンがそれになります。
今回選んだこの空調機器はYAMAZEN製デスクファンで、今は生産停止したコンパクトな縦長タイプの物です。
このデスクファンは以前記事にも書いていて、この温室での使用を念頭に置き前々から買い置いていたものです。2台。
【この温室での使用を念頭に置き前々から買い置いていたものです。】 ⇒ 2014-7-15 『はじめました。』 |
この時の記事にも書いていますが、最近安価でコンパクトな扇風機でも電源などが電子制御されていて、電源ONにしていても通電が断たれるとその後自力では稼動しない(ONしない)物が多く、停電から復旧した時にもOFFのままになりますし、時刻を設定して通電を止めたりさせる「24時間タイマー」の使用も出来ません(必要かどうかはさておいて・・・)。
しかしこのデスクファンはツマミを回して強/弱/OFFを切り替える何ともアナログな製品。
ここが気に入って買う理由としました。
そして、ラックと温室壁面との狭いスペースにも収まるこの形状も大事な理由です。
どう云う事かといいますと、
先程ラックの大きさについての話の部分で書いた空調の問題に繋がりまして
温室内寸より一回り小さいスペースに留めたスチールラックを庫内中心に置き、
そのラックの周囲と温室の壁に出来た少々の空間をこの2台のデスクファンを使って無理なく空気循環させ、庫内温度を安定させるための配置を行うにはこのデスクファン本体の形状と排空口の形がベストだと思ったからなんです。
この横に狭い排空口がベストでして、普通の大きさの排空口(あ、送風口か)だとラックの置いてある内側の場所にまで風が当たってしまい、その場所の飼育個体に悪影響が出てしまいます。
(大体風が当たった所って、温度が低くなったりして菌床の状態が不安定になったりマットが冷えたりするんですよねぇ)
イラストで図解するとこんな感じになります。
真上からの図
ペイントでこれ書くのに1時間くらい掛かっちまった(疲)
まぁ送風した空気が壁で曲がってグルグル循環するかって言うとそう上手くもいかないんだろうけどサ。
ちなみに図中のサーモから出てる黄色い〇は温度センサーで、
空調ファンの送風方向の先にあるように見えますが、センサー自体は温室の上段付近に固定しているので直接風を受けているわけではありません。
そしてさっきの熱源の位置との話に戻るんですが、
ヒーターの隣にデスクファンが置いてある事でスムーズに温風を飛ばす事が出来ます。
デスクファンは本体の後ろの吸入口から空気を取り込みますが、ヒーターで暖まった空気が近いので、暖かい空気をそのまま吸って送ることにもなりますし、デスクファンが壁際なので送風が内側の空気(つまりラック内部側の空気)を巻き込みやすくなっています。
なお効率を図ってヒーターをデスクファンの真後ろや正面に置くのは、機器の寿命を著しく縮める危険がありそうなので避けています。
『デスクファンの背後にヒーターを配置』すると、極度に暖められた空気を直接・断続的に吸い続けるためデスクファンが痛むのが早まりそうで、
逆に『デスクファンの正面にヒーターを配置』するのは、サーモ制御で点灯したり消灯したりする電球本体に継続的に風が直接当たる事になるため電球の寿命が短くなったり、ガラスが破損する危険が大いにあります。強化ガラスとは言えども、ね。
さて、熱源と空調設備については以上なんですが、
今度はラックの大きさが何故これなのかと云う話に戻ります。
そもそもまず、何故1台にせずに2台くっ付けるのかと云うと、
・・・まぁ単純な話、1台だと寸法にあった棚板が売られていないからなんですよ。
横幅が91cmで奥行きが85cmって、ほぼ正方形じゃん!?
ほとんど正方形の棚板のラックなんて見たことありますぅ?
だから2台併設って云うワケです。
そしてなぜ、その2台のラックを奥から2台並べず横に2台並べるのか。
こうして並べちゃうと真ん中の支柱が邪魔になって中のビンやケースを取り出しにくいぢゃないかと云う意見はごもっとも。
でもね奥さん・・・これは作った自分が誤算だったんだけども、これまで散々寸法を書いておいてなんだけども
この温室奥行きあり過ぎて手を伸ばしても奥まで手が届きにくいのョ(嘲笑)
それで棚の奥に幼虫の入ったビンでも在ったとしよう、ラックにはビニールシートでもアクリル板でも敷いているという前提で、目一杯腕伸ばして掴んだビンを慎重に手前にスライドさせてきたらラックとラックの繋ぎ目部分の骨組みのパイプにガツン!
・・・と云うのを、いちいち気を付けながら出し入れするのって結構面倒くさいですよ?
しかもそれが、暴れのリスクがある3令後期のギラファの特大ビンだったり蛹化・羽化中だったり産卵中のケースだったりしてごらんなさい。
飼育してるこっちが暴れたくなりますよ。
なので、奥に置いてある重いビンや産卵ケースを手前までスル~っと動かせる
こう云った置き方の方が精神衛生上安心かつ効率が良いんです。
ただ、ラックをそういう風に配置しても奥までスル~っと飼育容器をスライドさせるには敷く物も重要です。
ビニールシートでは、滑りが悪くて摩擦が起きてしまいます(スライド移動させられない)し、元の棚板が細いスチールパイプを並べて作ってあるので長期間敷いているとパイプの骨に沿ってビニールが沈んでしまいます。
ベニヤ等の木板だと、最初はよくても次第に湿気で歪んで振動が加わりやすくなってきます。
何も敷かないってのは勿論もっての他です。
確かに送られている空気は普通に棚を抜けていきますし、カップ・ボトル類や底が平坦なガラスビンもスライドさせて移動させるのが容易ですが、上に置いたケースの足が引っ掛かって横移動できなくなります。形状によってはハマります(汗)
そう考えると、厚めのプラスチック板やアクリル板などを切り出すのが一番だと思ったのですが、スチールラックのコーナーでこんな物を発見しました。
さっきから画像に写っていましたから分かり辛いですが、
この棚専用のウッドシート。
ウッドシートと言っても詳しく言えば繊維板の表面を塩ビで加工した製品なんですが
この製品が在ったために、わざわざ自分で板を4枚分切り出して自作する手間が省けました。
更におまけにこんな嬉しい点が!
このウッドシート、棚板の外枠のパイプの太さを超える厚みがあるのでラックとラックの間をスライドさせて動かせるようになると云う効果が。
こりゃ実質的に1段の棚板が1枚になったと云うことではないか!!!
・・・え、これなら別にラックを奥から並べてもいいんじゃないかって?
まぁ・・・、でもケースの足は流石に引っかかるからな・・・(苦笑)
因みに、多数ある寸法の棚板の内
この寸法がウッドシートが発売されている最大の規格らしいです。
(ウッドシート自体は全ての棚板寸法に合わせて出されていないようです)
これが、ラックの寸法をここまでに留めたもう一つの理由です。
因みに棚板にシートを敷いたとしても、前述した説明の通りラックの周囲には空気循環用のスペースが確保されており、シートが原因で温室内の温度が偏る可能性はほとんど変わりません。
以上でこれが、1年前に製作した自作温室の本格完成の
もうね・・・ホントに長かったんでラックが並ぶ庫内を見ては達成感に浸ってますよ(笑)
これで燃え尽きちゃって、この後からの肝心の幼虫飼育が疎かになってしまうのがいつもの自分なんだけどもね(嘲笑)
こうご期待! (←どっちの意味でだろうねェ~)
・・・それにしても、だいぶ宣伝染みた記事を書いたな・・・
販売元からいくらか宣伝広告料もらってもバチは当たらんでしょう。
カブト・クワガタ飼育済リスト [飼育ファイル]
先日の初飼育種(スペクタビリスノコギリ)の登場で
ブログで飼育種としてカウントした数が80種類に達しました。
今はあまり増種をしなくなり昔よりは計画的な飼育を行なっていますが
以前は毎日毎週のように初飼育(初登場)のカブクワを紹介していました。
ブログネタの為に頻繁に仕入れていた等と云う馬鹿な真似はした事はありませんでしたが、流石にあの頃は世話が隅々まで行き渡っていなかった感覚はありました。
中には、「こんなの飼育してたっけ・・・??」などとおめでたい疑問が浮かぶものも。
そんな恥ずべき自分を戒める意味も含め、これまでに飼育してきた昆虫の中で
クワガタムシとカブトムシに限って順にリストアップしていきます。
小学生の時から飼い始めた今までのカブクワの種類を記録しておくための備忘録として随時加筆・訂正していきます。
どんな種類をどう飼育したか、詳しくは省きますが
今後また同じ種類を再飼育する際の参考と云うことで短い感想を残します。
【 種類名 】・・・
外国産の場合、和名として一般的に分かりやすい「種小名」+「属和名」で表します。
亜種が分かれている場合、括弧で表し
タイプ亜種(基亜種・原亜種)は「原名亜種」
別亜種の場合は「産地名」もしくは「亜種小名」で表します。
【 飼育経験形態 】・・・
これまでを通して、どのように飼育を展開した事があったかを分けます。
成虫飼育・・・
成虫を、エサをやるだけなどして累代繁殖をしなかった(試みなかった)観賞飼育のみ
幼虫飼育・・・
幼虫から飼育したもの。羽化までいったものもいかなかったものも含むが
羽化までいったものでもその後は成虫飼育(観賞飼育)のみ
累代飼育・・・
成虫に卵を産ませるための飼育を行ったもの。
産卵に成功し、以降幼虫を羽化させ1サイクル以上させたもの
⇒【〇表記】
産卵させられなかったり、幼虫・蛹で死んで次世代の成虫まで続かなかったもの
⇒【×表記】
【 飼育した経緯・結果・感想 】
初めて飼育に至った時の経緯、初飼育してみての手応え、等々
感想を数行にまとめて書きます。
(2024年2月6日編集)
流石に多くてリスト表も長くなってきたので、
ブログ開始以前に飼育した種類までで一旦終了してそれ以降は追記から続きます。
(昔の飼育種の中で、飼育したこと自体忘れているものがいるかも知れないので思い出ししたら訂正します)
ブログで飼育種としてカウントした数が80種類に達しました。
今はあまり増種をしなくなり昔よりは計画的な飼育を行なっていますが
以前は毎日毎週のように初飼育(初登場)のカブクワを紹介していました。
ブログネタの為に頻繁に仕入れていた等と云う馬鹿な真似はした事はありませんでしたが、流石にあの頃は世話が隅々まで行き渡っていなかった感覚はありました。
中には、「こんなの飼育してたっけ・・・??」などとおめでたい疑問が浮かぶものも。
そんな恥ずべき自分を戒める意味も含め、これまでに飼育してきた昆虫の中で
クワガタムシとカブトムシに限って順にリストアップしていきます。
小学生の時から飼い始めた今までのカブクワの種類を記録しておくための備忘録として随時加筆・訂正していきます。
どんな種類をどう飼育したか、詳しくは省きますが
今後また同じ種類を再飼育する際の参考と云うことで短い感想を残します。
飼育した経緯・結果・感想 |
【 種類名 】・・・
外国産の場合、和名として一般的に分かりやすい「種小名」+「属和名」で表します。
亜種が分かれている場合、括弧で表し
タイプ亜種(基亜種・原亜種)は「原名亜種」
別亜種の場合は「産地名」もしくは「亜種小名」で表します。
【 飼育経験形態 】・・・
これまでを通して、どのように飼育を展開した事があったかを分けます。
成虫飼育・・・
成虫を、エサをやるだけなどして累代繁殖をしなかった(試みなかった)観賞飼育のみ
幼虫飼育・・・
幼虫から飼育したもの。羽化までいったものもいかなかったものも含むが
羽化までいったものでもその後は成虫飼育(観賞飼育)のみ
累代飼育・・・
成虫に卵を産ませるための飼育を行ったもの。
産卵に成功し、以降幼虫を羽化させ1サイクル以上させたもの
⇒【〇表記】
産卵させられなかったり、幼虫・蛹で死んで次世代の成虫まで続かなかったもの
⇒【×表記】
【 飼育した経緯・結果・感想 】
初めて飼育に至った時の経緯、初飼育してみての手応え、等々
感想を数行にまとめて書きます。
(2024年2月6日編集)
小学1年生で初めて飼育したクワガタ。この当時♂♀1ペアをホームセンターで購入し、大ケースに丁寧に皿木や登り木・落ち葉を配置して飼育した。この年、夏休みの自由研究でとりあえず「ノコギリクワガタの観察」などとテーマを決めたが自身自由研究と云う宿題の意味が分からずクラスで唯一白紙提出した・・・という恥ずかしい思い出がある。ホームセンターで幼虫を買って羽化させたりはしたが卵を産ませたりは特に今の時点まではしていない。 | |
ノコギリクワガタと同時に初めて購入し飼育したカブトムシ。小学1年生当時は観賞飼育しかしなかったが後に採集個体を産ませて累代もしてみたが、非常に観察飼育に向いているのが理解できる。 | |
軽量で活発なため観賞飼育に向いていて多頭飼育もなかなか面白い。適当に加水した産卵木を置いておけば簡単に産卵する。飼育個体は天然個体に比べ、栄養の割に歯型が良く発達する為か身体が細く見えるものが多い気がする。 2011年頃から標本を遺すようになったことをきっかけに、青森県40市町村全地域で本種の蒐集を開始、2023年に全市町村分の(♂個体)採集をコンプリートした。2024年には、自身初めてとなる県外採集での本種採集を和歌山県(紀伊大島)で行なった。 | |
小学2年生の時ホームセンターで大量の本種が陳列されていたことに衝撃を受け、ネームバリューもあってすぐに欲しくなり♀1頭を4200円で親に買ってもらった(♂♀別々で陳列されていたが♂は高くて飼うのを諦めた。ただ、当時は♀だけでも感動した)。本種を含むドルクス属のクワガタは個人的に飼育熱が冷めやすく、産卵後割り出したらその後一気にやる気が無くなるので大量飼育を始めてからは自己採集品以外飼育したいとは思わなくなった。 | |
小学3年生の年に自宅の網戸に飛んできた1♀が初飼育。丁度同じ年に初めてペットショップで販売を見かけたのでそれも購入。小学生時代は自分の中では本種はノコギリやコクワのもう一段格上の位置づけで認識していた。そして小学校入学以前はこいつに毒があると思っていた。 | |
小学3年生の頃本種にぞっこんだった。他の種類(ドルクス等)しか見たことがなかっただけに見た目のインパクトは強烈だった・・・。最初の飼育では「産卵させたい」と勿論思ったのだがマット産みを知らずに材メインでただの観賞飼育に終わった、そういうのもいい思い出だな・・・ | |
たしか小学3年生で買ってもらったもの。青森にいない虫だとか云うのを抜きにしても当時初めて見た新手の種類に興奮してホームセンターで即決したんだった。虫も魅力的だったが、「ヒラタクワガタ」と書かれたミタニデザインのシールが貼られた小ケースからして、何か特別なクワガタというような印象を持ったのも購入した大きな要素だった感じがする(子供側からしたら、虫だけじゃなく外側の飾り方も有効なんだなと今になって思う)。豆粒のような♂♀だったがそれはそれは感動した。 数年後(確か中学生くらいの時)、黒石市(か弘前市)のホームセンターで【黒石ヒラタ】なるトンでも生体が売られていたのを見た時は色々な意味でグサッときた。 2024年1月には、本種の採集を目的に和歌山県(紀伊大島)へ遠征、念願だった自己採集を遂げた。 | |
小学校の校庭のポプラから採集した1♂を飼育したのが初め。個人的に好きな種類なので♂を見ると累代したくなるのだが、そういう時に限っては♀が居ないし、♀を採った時には♂が居ないと飼育する気が起きないしで、なんだかんだで観賞飼育しかしたことが無い。 | |
ホームセンターで初めて見かけたのは小学3年生の時だったが1万円近かったのもあって断念、翌小学4年生の時に3千円強になっていたのを見て購入。小銭を溜めに溜めてレジに持っていって店員に渋い顔をされたのも今となってはいい思い出。初の外国産飼育種、ブリードは未挑戦。 | |
※編集中 | |
小学5年生になった年、いつも通っていたホームセンターのペットコーナーで『ご希望のクワガタ・カブトの種類があればお取り寄せします』と貼り出されていたのを発見して大興奮して注文したのがはじまり。1週間だかそのくらいで入荷し、ケースに1ペア入ってたのが3つくらい陳列されていたのを見て、大興奮の中レジで会計した。この当時売られていたのは短歯(湾曲が無い「太めのコンフキウス」みたいな歯型のもので標本に残している)だったが、勿論そんな事はどうでもよかったものだ。累代にも挑戦し、的外れなレシピの産卵ケースからなんとか両手指ほどの数を回収し幼虫飼育を開始したが管理をミスってその後大半の個体を乾燥死させてしまい、残り少ない幼虫を途中からNo.3と分けあって飼育し、羽化したのは確か1頭か2頭の♀だったと思う(それでもめちゃ嬉しかったのは云うまでも無い) | |
ギラファなどと一緒にメタリフェルをホームセンターで注文してみたものの、いざ届いたと思ったら本種だった・・・。「え・・・?違うんだけど・・・」と言ってもしょうがないかと思って購入してそのまま観賞飼育。その時の個体は標本に残し、ブログ開始後にまた飼育開始。結果何も残らず轟沈。 | |
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ギラファやメタリフェルと一緒に注文したもので、自分の希望ではなく一緒にいたキョウダイが希望したものだった。他に頼んだ人はいなかったらしく店に入荷したのはその注文した1ペア分のみで7,800円だった。ブリード法も知らなかったので乾燥気味の未発酵マットで半ば観賞用にセットを組んだら見事に観賞飼育に終わってしまった。その後プレ企画で当てた幼虫を育てたNo.3から譲ってもらったり何度か飼育した。 | |
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ホームセンターに入荷していた「ミャンマー産」とされるものを1ペア購入したのが最初。知識も足りず、この時は材メインの「オオクワ用」セットを組んだ事もあって、採れた幼虫は僅か2頭だった。「たった2頭だけ」だった事から、変な “こだわり” をかけてしまい、こともあろうに2令幼虫を材飼育するべくぶっといクヌギ材へ直入れ(!?)してしまった。確かこの時使った材はアンテには適さないような堅めのヤツで、その後投入口で死んでたのを発見して飼育終了したんだっけな。 2023年秋、あの時のリベンジも含めた意味で、同じくミャンマー(カチン)産のWILDを購入した。 | |
この頃色々な大型クワガタに興味があり、ティタヌスもその例外ではなくホームセンターに安価に売られていたのを見て手を出したと云う流れ。この時確か、スマトラ産も陳列されていたが個人的な好みでスラウェシの細身で内歯上がりに魅了されてたと思う(今でも割りとその方向性は変わらない)。 | |
初めて弘前市のホームセンター内のペットショップに立ち寄り、そこで本種の初令幼虫3頭セットが売られているのを見て感激し購入、たしか最初に買った個体は温度管理不十分か何かで死亡した記憶がある。そのすぐ後にまた1・2度幼虫を購入し、3令で買った幼虫でようやく♂個体の羽化に至った(と思う)。当時は常温飼育。 | |
※編集中 | |
1度か2度、ホームセンターで見惚れて買った事があり、自分としては当時珍しく衣装ケースまで使って産卵にも挑戦してみたが・・・(笑) | |
かつてタテヅノカブト採集などで有名なグランドビートルから購入。ブッダは好きな種類だったが、この時はほとんど観賞用でブリードに挑んだ記憶はない・・・。当時は1,000円ほどで買ったためいつかその内ちゃんとブリードしようっと・・・などと思っていたら現在ほぼ全く入荷が無くなっており、入ったと思えば万単位の虫に・・・ | |
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初令幼虫を買って飼育開始、常温管理の中、爬虫類用のシートヒーターを使いながら羽化。その後ブリードでは、10個程度の卵しか採れず、最終的に♀2頭が羽化するも、♂を仕入れようかとか悩むも上手くいかず累代終了。 | |
※編集中 | |
デパートの昆虫展示会イベントの最終日、ワゴンセールになっていた♀単品を800円で購入しました。ツヤの中で一番好きだった事もあって初めて飼育したツヤクワガタとなったワケですが、この当時でも飼育難度がバカ高い事は知っていました、と云う事であえて無茶苦茶なレシピで産卵セットを組んでみました(水分過多で分解が進んだ菌床の食べ残しとか入れてた)。結果何も残らず玉砕したのは言うまでもありません。 その数年経ち、2016年に再挑戦。園芸用品からも各培地を購入しマットを積層し組んでみましたが、1卵として拝むことはできませんでした。 | |
※編集中 | |
中学生時代にNo.3がどこかのプレ企画に応募しチェリフェルネブトと一緒に送られてきた内の片方をもらったのがこれだった。月夜野の完熟マットをテキトーに詰めた小ケースで産卵セットを組んだが見事に何も起こらなかった・・・ | |
飼育を最初に始める以前から数年ずっと憧れていた種類で、WILDの入荷時期を知らずブリード品もあまり出回ってなかった事もあり、中学生になってようやく入手できた。初めてのブリードではWF1で66~68mmまでが最大で羽化し、1頭だけ眼がグレーに濁った♂が羽化した。以降WILDを2度3度ほど購入しブリードしているが、何故かWF1から先のブリードが続かなく産卵で失敗し続けている。 | |
市内のデパートで催された昆虫展示イベントに行った際、売店で売られていた成虫ペアをNo.3と共同購入。セットを組んだものの、見事に失敗する。 | |
※編集中 | |
高校受験合格発表当日に大阪のショップから届いたもので、累代もしたがあまり産ませられず羽化サイズも微妙だった。後にそれを虫仲間に譲渡したら、見事に大きな♂を翌年には見せてもらった。 | |
2007年、シェンクリンと一緒に大阪のショップから購入したもので、マルスと一緒に並べて初令幼虫から常温で飼育、無事羽化。♂♀羽化ズレがないペアが出来たのだが、その後のブリード予定を計画していなかったので、観賞飼育でその時は終了した。 | |
ケータイのサイトで入荷情報を見て、2007年9月に東京・高田馬場のショップから購入したのが最初。書籍その他では「おとなしい」ばかり強調されて紹介されていたので、届いたばかりの生体がケースの中でブンブン五月蠅く飛び暴れていたのは、初めて生体を見た感動も相まって大きな衝撃を受けた。 その後も何度と生体を入手しているが産卵自体は竹マット以外のカブトマットなどで割りと難なく産卵までは成功している。産卵までは・・・だけど。 | |
福袋に入っていたもので成虫ペアだったが、元々の本命ではなかった品物だったので普通に観賞飼育したのみで終わった。この時、殺菌灯によるブルーヘラクレスの作成の被検体として観察していた。 | |
※編集中 | |
実はこの虫に関しての記憶がほとんど無いのではあるが、三重の通販ショップから購入したと思う。何がどう違うのかは分からないが、思い出補正がかかっているからかジャワ亜種など他の産地のものより魅力的な亜種に感じてならない(これはスマトラ島産)。 | |
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本亜種が日本に初めて生体として輸入された2008年の冬、取り扱っているところがどこかにないかと必死に探して見つけ出した福岡のショップから幼虫を購入して飼育開始(非常に良い人だった・・・)。200ccのカップで極小サイズの♂が羽化したり、稀に赤みが強烈に現れる個体が出たり、特大♂の羽化が難しかったりと、他の亜種と比べても飼育の仕方にバリエーションがあって結構面白いと個人的には思う。 | |
今は無きクワネットの出店業者が出していたペルー・イキトス産初令幼虫を購入して、居間で常温管理。その間の3年と云う長い月日で常温環境は流石に辛かったと思われ、羽化までに生き残れた2頭の個体はいずれも♀。成虫になってから片割れを探そうとも思ったが、モヤモヤとした気持ちを持ちつつ累代は諦めた。2019年正月にエクアドル産を入手して飼育を再開。 | |
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材にしか産まないかと思ってたんですがマットからも出てきました。幼虫はマットで飼育したんですが、WF1最大はLBマット1リットルで出た63mm。このサイズでも見栄えがするんで次世代も結構意気込んでセットしたんですが、たまに聞く「ブッダはWF1から続かない」という噂どおり、途絶えました。近年の入荷減と密かなブームのせいか、昔は1,000~2,000円で手に入ったのに今では5,000円とか普通にしますね。 |
流石に多くてリスト表も長くなってきたので、
ブログ開始以前に飼育した種類までで一旦終了してそれ以降は追記から続きます。
(昔の飼育種の中で、飼育したこと自体忘れているものがいるかも知れないので思い出ししたら訂正します)
はじめました。 [飼育ファイル]
夏です。
7月ももう半分終わりました。
そんな事は分かっています。
採集にかまけて飼育がおざなりになっている今日この頃、
簡易温室は氷を投入しても昼間の暑さから守ってくれなくなってしまっています。
去年の時点で大容量の温室の方はギラファ幼虫に食い破られ
大きな穴が数ヶ所開いている状態。
まだ・・・コーキングして穴を塞いでいません 早くやれ ってな話ですね。
今年作った新作温室の方は、完成以来
この中でひよこ電球を点けて基本的に『発酵マットガス抜き室』と化しています。
中に置くラックがまだ入って無いので使えないんですよ。
それでもこうして空調管理用にデスクファンも新たに仕入れてはみました。
今まで買った空気循環用ファンはマイコン制御なので
停電になったり電気のブレーカーが落ちる度に手動で再稼働させなくてはいけないので
ダイヤル式のローテクノロジーな電源構造のファンの方が助かります。
あまり空間も取らないのでいいと思ったのですが・・・
さて、今日の本題はデスクファンではありません。
少し前の話になるんですが、もっと別の飼育機材を我が家でも導入しました。
今まで、金が無いことから作ったスタイロフォーム簡易温室で、試行錯誤の結果
冬場はひよこ電球&足置きコタツ・夏場の冷却は「氷」と云う
超地道な飼育を歩みながらも見事に怠けている自身の飼育スタイルで
パッとしない昆虫飼育(?・・・自分の考え方の問題だけど)を行なっているのは
ブログの内容を見る限りは明らかでした。
本当に氷はね・・・面倒くさい!でも部屋にクーラーなんて無理!
情熱と飼育結果は比例するんだと言われれば何も言えないのですが、
こういう時の自分ってセルフハンディキャップを作りがちになって
「採れなかった時」「大きいのが羽化しなかった時」の言い訳をしたがるんでしょう。
「氷を変えなかったから温度管理が悪くて産まなかった・小さく羽化した」ってね。
ただ、もし氷を変えなくてもある程度一定に温度管理が行えるなら・・・
地道にスタイロフォーム温室オンリーで頑張ってきた自分に
ある日悪魔の囁きが聴こえました。
それはある意味、スタイロフォーム派(?)の自分の魂を売ったような感覚でした。
7月ももう半分終わりました。
そんな事は分かっています。
採集にかまけて飼育がおざなりになっている今日この頃、
簡易温室は氷を投入しても昼間の暑さから守ってくれなくなってしまっています。
去年の時点で大容量の温室の方はギラファ幼虫に食い破られ
大きな穴が数ヶ所開いている状態。
まだ・・・コーキングして穴を塞いでいません 早くやれ ってな話ですね。
今年作った新作温室の方は、完成以来
この中でひよこ電球を点けて基本的に『発酵マットガス抜き室』と化しています。
中に置くラックがまだ入って無いので使えないんですよ。
それでもこうして空調管理用にデスクファンも新たに仕入れてはみました。
今まで買った空気循環用ファンはマイコン制御なので
停電になったり電気のブレーカーが落ちる度に手動で再稼働させなくてはいけないので
ダイヤル式のローテクノロジーな電源構造のファンの方が助かります。
あまり空間も取らないのでいいと思ったのですが・・・
さて、今日の本題はデスクファンではありません。
少し前の話になるんですが、もっと別の飼育機材を我が家でも導入しました。
今まで、金が無いことから作ったスタイロフォーム簡易温室で、試行錯誤の結果
冬場はひよこ電球&足置きコタツ・夏場の冷却は「氷」と云う
超地道な飼育を歩みながらも見事に怠けている自身の飼育スタイルで
パッとしない昆虫飼育(?・・・自分の考え方の問題だけど)を行なっているのは
ブログの内容を見る限りは明らかでした。
本当に氷はね・・・面倒くさい!でも部屋にクーラーなんて無理!
情熱と飼育結果は比例するんだと言われれば何も言えないのですが、
こういう時の自分ってセルフハンディキャップを作りがちになって
「採れなかった時」「大きいのが羽化しなかった時」の言い訳をしたがるんでしょう。
「氷を変えなかったから温度管理が悪くて産まなかった・小さく羽化した」ってね。
ただ、もし氷を変えなくてもある程度一定に温度管理が行えるなら・・・
地道にスタイロフォーム温室オンリーで頑張ってきた自分に
ある日悪魔の囁きが聴こえました。
それはある意味、スタイロフォーム派(?)の自分の魂を売ったような感覚でした。
さて、その機材と云うのは・・・・・・
スタイロフォーム製 簡易冷温室作成 2 [飼育ファイル]
さて、去年目標に掲げた
飼育部屋環境の改善は
以前記事にしたLEDシーリングライトに代える事よって
大幅に成し得る事が出来ました。
そしてもう一つ、
最善を図る上で大切なことがもう一つありました。
それが、
簡易温室の改善です。
今ある3つの簡易温室の内、
一番最初に作った温室は裁断ミスも多くそのせいで隙間もあり
長年使ってきたこともあって(そんなに経ってないけど)虫食い痕が激しく、
また置き場所の割に容量が少なく、飼育できる虫の数もその分制限されてしまうので
より大きな温室を新しく設置しようと考えていました。
そういうわけで去年末に一念発起し、制作にこぎ着けました。
今までに作った温室は、いずれもスタイロフォームIB製の箱で
改善すべき今ある温室はスタイロフォームを1枚半使って作ったものですので
(因みにスタイロフォームの寸法は1820mm×910mm×30mm)
それより大きなものを作る必要があります。
が、今まで作成した事がある温室は
・1枚
・1枚半
・2枚
・4枚 (記事 ⇒ スタイロフォーム製 簡易冷温室作成)
の4パターンだったのですが、
今回は3枚使用して箱を作る事にしました。
飼育部屋環境の改善は
以前記事にしたLEDシーリングライトに代える事よって
大幅に成し得る事が出来ました。
そしてもう一つ、
最善を図る上で大切なことがもう一つありました。
それが、
簡易温室の改善です。
今ある3つの簡易温室の内、
一番最初に作った温室は裁断ミスも多くそのせいで隙間もあり
長年使ってきたこともあって(そんなに経ってないけど)虫食い痕が激しく、
また置き場所の割に容量が少なく、飼育できる虫の数もその分制限されてしまうので
より大きな温室を新しく設置しようと考えていました。
そういうわけで去年末に一念発起し、制作にこぎ着けました。
今までに作った温室は、いずれもスタイロフォームIB製の箱で
改善すべき今ある温室はスタイロフォームを1枚半使って作ったものですので
(因みにスタイロフォームの寸法は1820mm×910mm×30mm)
それより大きなものを作る必要があります。
が、今まで作成した事がある温室は
・1枚
・1枚半
・2枚
・4枚 (記事 ⇒ スタイロフォーム製 簡易冷温室作成)
の4パターンだったのですが、
今回は3枚使用して箱を作る事にしました。
安定した温度管理をするために ~ファン設置~ [飼育ファイル]
先日のニルギリに気を取られ過ぎて他の種類がいつの間にか結構な進展を迎えております。
記事に出来るものは後日まとめるとして、
本日は飼育設備の追加についてです。
約800リットルの第3簡易温室が出来てから2度目の冬を過ごしておりますが、
足置き炬燵・サーモスタットを導入したとはいえ、
この段階では「虫を凍死させない」ようにできただけで、
安定的な温度を、温室内で均一にするまではできませんでした。
部屋ごとエアコンで温度管理している場合なら、
床と天井近くの温度差を逆手にとって上手く管理できるのでしょうが、
非常に狭い簡易温室では扉の開閉や熱源の位置の関係もあって上手くいきません。
そうなるとやはり必要なのが、温室内の空気の流動です。
温室完成当初はあまり気にしていなかったものの、
いざ加温してみると温室内で天井と底の温度差が最高で7~8℃も生じる事には
さすがに真剣に空気循環について考えざるを得ませんでした。
とは言え、そこかしこのホームページで見るような、
自分で配線して空調ファンを取り付ける…なんて器用な真似も技術も無いので
既製品を買うことにしました。
良いのがないかなァ~と探していたところで見つけたのがコレ↓↓
フカダック製の『折りたたみファン』と云う商品。
簡単に考えるところならホームセンターでよく見かける
丸っこい形状のサーキュレーターがあるのですが、
コレの気に入ったポイントの一つはココ↓↓
約5cmと云う薄さ!!!
これならギュウギュウの温室でもいくらでも工夫しようがあるので、
だいぶ前にホームセンターで初めて見たとき第一印象で決めてました(笑)
3段階(弱・中・強)で風量を調節でき、
なおかつ温室内で使うので正直サーキュレーターほどパワフルなものは必要なく、
このファンならそれより若干風力も控えめで消費電力も12Wと省電力。
だからと言って良い面ばかりではありませんでしたが…
スイッチがタッチ操作。
これでは一度通電が遮断されるともう一度タッチしないと通電されない、
つまりコンセントタイマーを使用して一定時刻毎にON/OFFが出来ないんですな。
まぁそのあたりは目を瞑るとして、
価格も代引き料込みでも2,000円(通販で)しなかったので良かったかな~
安物なので早々に壊れてしまいそうな怖さもありますが…
さて、早速温室内にセットしてみました↓↓
いえ、「置き方が変だ」と云うツッコミは心の中でだけしておいてください
一番風がよく通るのはここの配置くらいなので……
矢印(黄)の方向に風を送ります。
暖かい空気を下に送るというやり方になります。
風量も、弱で十分 いや寧ろ強いくらいです。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
さて、効果がどのくらい表れたのか、比較してみました。
左がファン停止時の温度で右が稼動時のもの。
画像上の爬虫類サーモの数字は、
温室上段の現在温度(尚、設定温度は夜間温度設定で23℃)
画像下のデジタル温度計の数字は、
上表示が温室内底面の現在温度
下表示が部屋内の現在温度(床から約1mの高さ)
撮影した時間は画像に写っている通りですが、
部屋の中は日中の最高温度でも8~9℃、冷え込む深夜~朝だと2~4℃になります。
温室内では、サーモのセンサーを室内上段に取り付けていることもあり
室内上段は温度が一定なのですが、
それより下…つまり室内中段~底面は不安定で、ファンが無い状態だと
底面は足置き炬燵の火力が『弱』の場合16~17℃・『中』の場合18~20℃で留まります。
ファンを稼働させてみると、
画像のように室内上段から底面にかけて見事に温度が均一に保たれていることが見て取れます。
ついでに中段の温度計も。
上表示が温室内上段の数字
下表示が温室内中段の数字。
と言ってもこの温度計自体誤差が大きいので数字の正確さには欠けるのですが、
やはり効果は見られます。
(温室内の温度計なので温室の扉を開けて撮ったら温度が変動してしまったみたいです)
△ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
これで漸くまともな温度管理が出来るようになった、と言って良いのでしょうかね?
一定の温度を均一に保つのは、虫の繁殖・育成に効果的な上、
ブリードにおいてより正確なデータを得るのに大いに役立ちますからねぇ。
記事に出来るものは後日まとめるとして、
本日は飼育設備の追加についてです。
約800リットルの第3簡易温室が出来てから2度目の冬を過ごしておりますが、
足置き炬燵・サーモスタットを導入したとはいえ、
この段階では「虫を凍死させない」ようにできただけで、
安定的な温度を、温室内で均一にするまではできませんでした。
部屋ごとエアコンで温度管理している場合なら、
床と天井近くの温度差を逆手にとって上手く管理できるのでしょうが、
非常に狭い簡易温室では扉の開閉や熱源の位置の関係もあって上手くいきません。
そうなるとやはり必要なのが、温室内の空気の流動です。
温室完成当初はあまり気にしていなかったものの、
いざ加温してみると温室内で天井と底の温度差が最高で7~8℃も生じる事には
さすがに真剣に空気循環について考えざるを得ませんでした。
とは言え、そこかしこのホームページで見るような、
自分で配線して空調ファンを取り付ける…なんて器用な真似も技術も無いので
既製品を買うことにしました。
良いのがないかなァ~と探していたところで見つけたのがコレ↓↓
フカダック製の『折りたたみファン』と云う商品。
簡単に考えるところならホームセンターでよく見かける
丸っこい形状のサーキュレーターがあるのですが、
コレの気に入ったポイントの一つはココ↓↓
約5cmと云う薄さ!!!
これならギュウギュウの温室でもいくらでも工夫しようがあるので、
だいぶ前にホームセンターで初めて見たとき第一印象で決めてました(笑)
3段階(弱・中・強)で風量を調節でき、
なおかつ温室内で使うので正直サーキュレーターほどパワフルなものは必要なく、
このファンならそれより若干風力も控えめで消費電力も12Wと省電力。
だからと言って良い面ばかりではありませんでしたが…
スイッチがタッチ操作。
これでは一度通電が遮断されるともう一度タッチしないと通電されない、
つまりコンセントタイマーを使用して一定時刻毎にON/OFFが出来ないんですな。
まぁそのあたりは目を瞑るとして、
価格も代引き料込みでも2,000円(通販で)しなかったので良かったかな~
安物なので早々に壊れてしまいそうな怖さもありますが…
さて、早速温室内にセットしてみました↓↓
いえ、「置き方が変だ」と云うツッコミは心の中でだけしておいてください
一番風がよく通るのはここの配置くらいなので……
矢印(黄)の方向に風を送ります。
暖かい空気を下に送るというやり方になります。
風量も、弱で十分 いや寧ろ強いくらいです。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
さて、効果がどのくらい表れたのか、比較してみました。
左がファン停止時の温度で右が稼動時のもの。
画像上の爬虫類サーモの数字は、
温室上段の現在温度(尚、設定温度は夜間温度設定で23℃)
画像下のデジタル温度計の数字は、
上表示が温室内底面の現在温度
下表示が部屋内の現在温度(床から約1mの高さ)
撮影した時間は画像に写っている通りですが、
部屋の中は日中の最高温度でも8~9℃、冷え込む深夜~朝だと2~4℃になります。
温室内では、サーモのセンサーを室内上段に取り付けていることもあり
室内上段は温度が一定なのですが、
それより下…つまり室内中段~底面は不安定で、ファンが無い状態だと
底面は足置き炬燵の火力が『弱』の場合16~17℃・『中』の場合18~20℃で留まります。
ファンを稼働させてみると、
画像のように室内上段から底面にかけて見事に温度が均一に保たれていることが見て取れます。
ついでに中段の温度計も。
上表示が温室内上段の数字
下表示が温室内中段の数字。
と言ってもこの温度計自体誤差が大きいので数字の正確さには欠けるのですが、
やはり効果は見られます。
(温室内の温度計なので温室の扉を開けて撮ったら温度が変動してしまったみたいです)
△ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
これで漸くまともな温度管理が出来るようになった、と言って良いのでしょうかね?
一定の温度を均一に保つのは、虫の繁殖・育成に効果的な上、
ブリードにおいてより正確なデータを得るのに大いに役立ちますからねぇ。
………ちゃんと成績、上げられるだろうか……