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走る巣 [日昆 日常雑記]

最近の出来事を2編書いてみます。


走る巣 
この季節、採集から帰る自分の車の中は毎晩のように虫だらけになる。
それは別に、採集の成果品を大量に土産として持ち帰っていると云う意味ではない、と言うかそもそも何か土産になる虫が採れる日の方が少ない。虫だらけになると云うのは、ライトトラップ終了後に車内に積んだ機材に付いていた雑虫が車内で乱舞する事である。
自分のライトトラップの撤収作業に関しては、特に根拠は無いが丁寧な方ではないかと自負している。機材に纏わり付いた虫を掃除する時、そのやり方も人それぞれで箒ではたく人、そのまま車に積む人など色々だが、自分の場合はブロワーで機材隅々まで吹き飛ばしている。極力丁寧に何度も確認してから車内に積み込むが、それでも毎回2~5匹程度は無賃乗車している。そして10分20分すると天井やフロントガラスに移動してきて捕獲されるのだ。
帰宅する頃には細かいハエ類や動きの遅いハムシ・テントウムシ類を除いてはほとんど車外へ逃がし終わっている。

紛れ込んでくる昆虫代表上位5類
その1.小ガ類
その2.カメムシ類
その3.ハエ類
その4.ヨコバイ・アワフキ類
その5.カワゲラ類

たまに意外な面子が翌日に見つかる時もある。つい数日前にもそんな出来事があったのだが、この時ばかりは少し気味の悪い体験であった。

昼、仕事中の休憩で自家用車に乗り込んだ時である。
座席に着き、運転操作で手元に目線を移すと1匹のアリがいた。見た感じ家や仕事場周辺で見るタイプの種ではない。おそらく、昨日の山でのライトトラップ時に紛れ込んできたのだろう、そう思って手で車外に放る。
体を戻すと次はまた1匹、違う所を歩いている。考えれば無理もない、採集後に紛れ込んできて日中の日射で熱死した「エサ」が車内に転がっているし、勝手に逃げていってくれるように窓をうっすら開けている。入ってくる理由もあるしいつでも入って来れる。
しかし、段々とそれだけでは話が収まらない。よく見ると、車内にいるのは1匹や2匹どころではなく、数は少ないがアリの道が出来ていてその上をアリ達が行き交っている。すれ違いざまに「挨拶」までしている奴らまでいる。結構入ってきてしまっていたようだ。
すばしっこく歩き回るアリを摘まんでは外に出してを繰り返して事なきを得る。個人的にあまりアリは得意ではなく、種を同定してやろうなどとも思わなかったしもう会う事も無いだろうと思ったが、その日の夕方にはまた望まぬ再開を果たしてしまった。また複数だった。
運転席ドア付近・ウェザーストリップのゴムの合わせ目の付近を経由してどこかに抜けているのではないかと思えた。車内をうろついていただけと思っていたが、その後車体の外側を歩き回る個体も多数見られた。フロントガラスを歩き回らないでほしい。
この不可解な状態は数日続き、ある時の夕方にはこんな奴まで見つかる始末。
翅アリ.png
翅アリであった。運転席の窓の外に引っ付いていたが、明らかに色形がそのお仲間と同じである。

まさかとは思うが、偶然とも思えない。
この車はアリの巣になっているのではないか!?

この車体(ボディかフレーム)のどこかに女王が居て、ここを拠点として巣を営んでいるのではないだろうかと思うとなんだか寒気までしてきた。これは何とかしなくてはいけない、しかし巣を特定するには個体数が少ないし殺虫剤で車内を燻蒸すると次回以降採集で生き虫を持ち帰る事ができなくなるだろう。
やれる事としては、まず洗車くらいだった。ここ数週間、夜間に採集に行く所為で虫汚れや足回りの泥汚れも酷く、洗ってもすぐ汚すので面倒になって洗車していなかった。フロントガラスも虫汚れをのばしてしまうのでワイパーも使えなかったほどだ。
これでダメならいよいよ運転席の足元にアリフマキラーの粉剤を撒こうと思ったが、ピカピカになった車体から以後そのアリが発見される事は無くなった。

結局、そのアリが車内で営巣していたかどうかは分からないままに終わってしまった。自分自身、採集に関連して神仏の類を信じてはいないが、もしかしたら連日車体を汚しまくって放置していた自分へ、車をもっと大切にしろと云う戒めがアリと云う化身となって現れたのかもしれない。




その中にいたのは
我が家では、よくハチが巣を作る。
春~夏にかけて、フタモンアシナガバチ、キアシナガバチなどアシナガバチなどスズメバチ科や、ミカドトックリバチやスズバチなどドロバチ科が家の壁面や敷地内で巣を作るのをよく見る。とは言っても、人的被害の危険を伴うアシナガバチは軒並み駆除してしまうのだが。
アシナガバチ類は駆除してしまう一方で、同じ有剣類のドロバチ類は放っておく場合が多い。真社会性のハチとは違って単独だし、庭木の害になるイモムシ類を狩ってくれる益虫(まぁアシナガもそうなんだけど)だし、いつかスズバチ寄生のオオセイボウが我が家で拝めるかもしれないとか考えると、駆除なんてつまらない事は考えられないのである。

話は変わって、2年前に台風で倒壊して道を塞いでいた腐木が我が家で保管してある。ゆくゆくはクワガタ飼育の産卵木として使う為であるが、その為にはまず「虫出し」をしなければならない。野外にあった腐木には既に「住人」が棲んでいるため、クワガタに使った時にその「住人」が悪さをしないよう無害化する必要があるからだ。ビニールの袋に除湿剤と共に入れて密封し一冬寝かせ、翌年の春以降にその袋を開けて羽脱してきた虫を適切に処理するのである。
去年の晩夏のこと。その虫出しを一通り終え、乾燥させるために玄関先に長らく置いていた腐木にハチが訪れているのに気付いた。アシナガバチではないと気付いたのでじっくり観察してみると、そのハチは腐木に開いた孔に入っていく。この孔は、この春に出てきた「住人」のコバネカミキリが開けた羽脱孔で、腐木には何個もその孔が開いている。
調べてみると、このハチがオオフタオビドロバチである事が分かった。このハチは、竹筒やカミキリ類の羽脱孔など筒状の既存孔にメイガ類などの幼虫を採り貯めて幼虫の育児房とする種で、よく見られる一般的なドロバチなのだそうだ。
我が家の玄関先には物が雑多に積み上げられていて、雨風に加えて人目をも凌げるような空間が多々あり、ハチが目を付けるのも無理はない。思い返せば、この種はここ数年毎年玄関先で巣作りに励んでいた。なぜなら、玄関先に置いてあるリール式の注水ホースを水道につなげて蛇口を捻ると、勢いよく大量のイモムシが噴き出してくるトラウマもののサプライズが毎年1~2回は起こっていたのだが、その犯人がこのハチだったからだ(ちなみに、このホースの「詰め物」に気付かず散水シャワーヘッドをホースにつなげてしまった為に、シャワーヘッドが詰まって壊れた事もある)。細い空洞なら節操なく巣にしてしまうのがこのハチの特徴なのだろう。
この腐木も同じく、親がせっせと獲物のイモムシを穴の中に運び込んでいた。これは、クワガタ用産卵木を作っていた自分としては迷惑な話に他ならない。このまま使おうとして木をカットしたら中でイモムシがグチャグチャになって出てきた・・・なんて事を想像すると、手を出したくても出せない。勿論、孔をほじくるワケにもいかないし、よく見ると泥で既に塞がれた孔もいくつかある。仕方がないので来年この「新たな住人」が羽脱するまで待つ事にし、この腐木を使うのはまた一年おあずけになった。むき出しで立て掛けていた腐木をビニール袋に収め、屋内で保管する事に。

そして今年の初夏、室内保管していた腐木から「新たな住人」が羽脱してきた。
3頭ほどビニール内でうろちょろしているのを確認したところで外玄関にビニール袋のまま移動させ、自然に逃げていくまで待った。
オオフタオビドロバチ.JPG
しかし、予想外な事にこのハチ、ビニール袋の上部の口を開け放っているにもかかわらず、ビニール袋の中でうろうろしていて一向に出ていこうとしない。むき出しで置いておくとまたイモムシを運び入れてしまうのでビニール袋からは出せないのだが、まさかハチ自体が出ていけないとは思わなかった。ビニール袋内面や木の表面で彷徨う個体数が、朝見た数と夕方見た数で全く同じなのだ。数日の内に、袋の中で餓死と思われる死亡個体まで出てしまった。これはもう放置しただけでは駄目だと悟り、外界に脱出する手伝いとして新成虫を見つけ次第手作業で野外に放してやる羽目に。
数日ごとにビニールをずり下げてハチを放出した。個体数も結構多く、死亡個体も含めると総数で2桁に達していた。だらだらと新成虫が羽脱してきては放出するのを繰り返し、遂に先週「最後の1匹」と思われる個体が出てきて、この長い戦いも終わりを迎えた。

しかし、その「最後の1匹」は今、我が家でゼリーを与えて観察飼育している。
あれだけどっかに飛んでいってほしかったのに、まさかこんな事になるとは・・・

何故ならその個体の腹節には、「別の住人」が顔をのぞかせていたからである。そう、ネジレバネ(スズバチネジレバネ)が寄生していたのだ。これを見逃す手は無い。

とんだ珍事であったが、こんな貴重な体験をしているにもかかわらずまだ採集の方では念願叶わずオオクワガタには今年まだ出会えていない。
・・・やはり、採集の神様と云うのは存在するのかもしれない。そしてその神様は、絶対意地が悪いに違いない。



タグ:アリ ハチ
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STAG(2006年) [日昆 日常雑記]

ああ。
俺ってなんでこう
バカなんだろうなァ・・・。






3月某日
青森市内のGEO店内での事です。

レンタル落ちのセール品棚を眺めていると、妖しげなタイトルの作品が目に入りました。





「STAG(スタッグ)」

Stag。成熟期の♂のシカや、転じて独身成人男性の事を指す単語ですが、ここにおいてはいわゆるクワガタムシ=Stag beetleの事です。

手に取ってパッケージデザインを見ると、軍人が巨大なクワガタと対峙している画が。・・・クワガタ・・・?
ジャケットの上には、
「数億年 奴らは獲物を待っていた」・・・なるほど。絶対つまらない。
これを見るくらいなら隣に在るドウェイン・ジョンソンのジュマンジの方(←観てない)が面白いだろうなァ・・・





STAG表.JPG
買ってしまった・・・

STAG裏.JPG
裏面には、「驚異のVFX映像で描く戦慄のモンスター・パニック大作!!」の見出し。
コピペが過ぎる!!
このタイプの映画は、何度このフレーズを使い回すのでしょうか。


買ってしまったものの、1人で観るのが怖い(と言うか空しい)ので、他の奴らも巻き込んで鑑賞会することにしました。

13日夜、毎週のように集まっているパンドラ&No.6宅がその会場です。

No.6 「いいんじゃない? まあまあ面白そうだけど」


 ※ここから、ネタバレを含みます。



本編内容
1948年、スイスの岩塩鉱山で採掘中の作業員達がエメラルドに埋め尽くされた一画を見つけ出す。直後、そこから現れた巨大昆虫に襲われて作業員はほぼ全滅し、唯一の生存者がここの地図を持って脱出した。

そして現代に話は移る。
岩塩鉱から生き残り余生を送っていた彼の所へマルセルという男が岩塩鉱を売ってほしいと訪ねてくる。交渉に応じない事にしびれを切らしたマルセルは仲間と共に彼を殺害、地図を強奪する。
この作品の主人公であるツアーガイドのジョン・パーマーとその家族は、ギリシャ旅行を計画していた手前、2人の男女・ヴィンセントソフィアから洞窟探検のガイド依頼を受ける。

探検当日、パーマー家がヴィンセントらの紹介で合流したのは、地図を手に入れエメラルド盗掘を目論んでいるマルセル達だった。
山小屋に、妻のサマンサ・娘のエミリー・息子のマイルズをマルセルの仲間・ステファンが待機する事になり、ジョンは他の者達と共に洞窟に入っていく。掘削用のビーム銃で瓦礫を破砕し、脆い足場を慎重に進み洞窟の奥へ進む一行であったが、マルセルは仲間のイオンと口論になり、集団から離れたところでイオンを崖下に落としてしまう。

一方で地上に残ったメンバーの内、マイルズは探検に連れて行ってくれなかった不満から、洞窟組の跡をつけて単独で忍び込んでいた。マイルズが居なくなった事を心配したサマンサは皆と手分けして捜索するが、湖畔に男の死体が打ち上げられているのを発見し、異常な事態である事に気付く。

マルセルは「イオンが滑って落ちた」とジョンらを呼び止めるが、彼らがライトを向けた先に見たのは上半身が不自然に飛び散ったイオンの死体だった。死亡者が出た事で探索の打ち切ると言い出したジョンと、探検を強行しようとするマルセルは対立。マイルズは本性を現わし、地上にいる家族を人質にすると脅す。
その時、ステファンからマイルズが行方不明である事が無線で知らされる。マルセルは他の者に悟られないように、ステファンに家族を縛り上げるようにスランス語で指示を出す。しかし、フランス語を理解していたサマンサはステファンを奇襲、エミリーを連れて山小屋に避難した。

ジョンは、洞窟に来た目的がエメラルド盗掘であるとマルセルから聞かされるが、その時巨大昆虫が一行に襲い掛かってきた。
一行は手持ちの武器で応戦するものの、その衝撃で洞窟の一部が陥没し出口が塞がれてしまう。陥没の影響で地上に開いた穴から巨大昆虫が次々と現れ、サマンサ達を追いかけはじめる。

巨大昆虫に追われる中、対立の末ヴィンセントはマルセルに撃たれ死亡。メンバーが徐々に減っていきながらも一行は、巨大昆虫に追われるように洞窟の奥深くへ進んでいく。
山小屋に戻ったサマンサ達は、予め外界への通信手段を絶っていたステファンに捕まり拘束される。無線が繋がらずマイルズも見つからない事に苛立つステファンは、ドアを叩く音をマイルズだと思い込むも、ドアを突き破ってきた巨大昆虫に惨殺され首を切り飛ばされる。
サマンサとエミリーは、追われながらもショットガンを手に山小屋から脱出する。

洞窟内では、巨大昆虫に追われるマイルズが間一髪でジョンらと合流し、遂に大量のエメラルドに辿り着いた。脱出口を見つけ出口に辿り着くも、「もうお前らは用済みだ」とマルセルはジョンに銃口を向けられる。
一巻の終わりかと思われた瞬間、背後から現れた巨大昆虫に体を真っ二つに引き裂かれマルセルが死亡。この瞬間、反動でマルセルの撃った弾が仲間のハンスを直撃。
奥から次々湧いてくる巨大昆虫に応戦しつつ、ジョンらはハンスを連れて行こうとするがハンスはそれを固辞。最期を悟ったハンスは、ジョンらの逃げる時間稼ぎの為に単身その場に残りビーム銃を撃ち続けた。

生き残った彼らを待ち受けていたのは、巨大昆虫の大量の卵が並ぶ育児室。
世話役も大量に蠢いている中、部屋の反対側の出口に向かって慎重に進むが、躓いたソフィアは卵を潰してしまう。部屋は騒然とし、奥から現れたのは他の虫よりもさらに巨大な女王。
決死の状況下、「女王を倒せば他の虫は混乱する」と云うマイルズのアドバイスを受け、ジョンは女王に渾身の一撃を撃ち込む。女王の悲鳴に反応した他の虫達が逃げ出すものの、マルセルが持っていた爆弾を仕掛け洞窟の爆破を試みる。
地上では、依然サマンサ達が巨大昆虫と格闘していたが、繋がった無線機を通じて女王の悲鳴が伝わり、地上に出ていた巨大昆虫達は一斉に退避した。
仕掛け終わった爆弾のスイッチを入れ、次々と爆発が起こる中、一行は全速力で出口を目指していく。

爆発の揺れに家族の安否を心配するサマンサとエミリーは、最悪の状況を想像して絶望しかけたものの、間一髪地上に逃げ帰ったジョンらと再会の喜びを分かち合った。
パーマー家以外で唯一生き残ったソフィアは、ジョンに問いかけた。「これからどうするの?」
ジョンは、「家族と休暇旅行に行くのさ」と笑顔で答えた。


DVDを再生、
ひとまず冒頭の新作案内を楽しむのがここでの恒例。
押〇学の出演した実写版の中華一番!とか、映画本編より面白そうな同時収録のチャーリー・ジェイド第1話など、充分楽しんだ後に本編へ。

さぁ、この映画は果たして楽しめるのだろうか・・・


気になるシーンとその反応
①モンスター登場が・・・
1948年のスイスの岩塩鉱。
労働者と監督が終業時刻でモメて殴り合いの喧嘩、そのはずみで壁面の瓦礫が崩れエメラルドで埋め尽くされた小部屋を発見。

瓦礫がどう見ても石で出来てるように見えません・・・

そして、エメラルドの山に驚嘆し振り返った監督の背中に、黒く鋭いものがブスリ!!!
即死した監督を放り投げ、巨大昆虫がその全貌を披露。

え、ちょっと待って出てくるの早くね!?
まだ始まって2分半だよ??
こういうモンスターパニック物って、大体最初は姿を見せないで人を襲っていくものじゃないか? そんで、暫らく物語進んでからやっとモンスターの姿を視聴者に見せるもんだよね??
リアルでクワガタ採りに行った時より出会うの早いよ・・・!!

パンドラ 「あんなに大きいクワガタっているのッ!?」

自分 「・・・・・・」

パンドラ 「クワガタってあんな走るの早いの!?」

自分 「・・・・・・」

パンドラ 「ねぇクワガタが人を襲うって事あるの!?」

自分 「んな事あるワケねぇだろ!!!!!」


片足を切断されながらも、命からがら男が一人逃げ延びたところでオープニング。

パンドラ 「あ~面白い映画だった(棒)」

No.2 「あぁ、もうエンディングだろ?」

自分 「早えェよ[たらーっ(汗)] 諦めるなよ(苦笑)」

実際、バケモノが出てくる予算の少ないB級C級以下の映画って、
終盤になってやっとモンスターがちょろっとだけ出てくるなんて事もしょっちゅうあるので、出し惜しみなくちゃんとその姿を見せてくれたのは良かった点と言えるでしょうが、如何せん早過ぎた。物語の雰囲気に慣れる前にサクッと人殺して湧いて出てきましたからね。


②エミリー
探索組と居残り組が別れ、シーンはエミリーとステファンの2人きり。
若い男女が見つめ合いながら会話を始め・・・

あれッ・・・ちょっとヤバくないかコレ!?
こういう時、いわゆるB級とかC級の映画って、しょっちゅう不必要なセックスシーンに突入しがちなワケですが・・・小学3年の子供も一緒に観てるんだけど(焦)

・・・と思いきや何事も無くストーリーは進展。

登場時はパンドラに「おいろけ担当か」と言われた巨乳キャラでしたが、その後も服をビリビリに破かれて半裸になるような展開も無く安心しました。


③掘削用レーザー銃
この映画では複数の銃器が登場しているんですが、なぜかその中に巨大昆虫を除いてたった1つだけ非現実的なアイテムが登場します。
それが、このレーザー銃(笑)
当初、岩の破砕用として持ってきた物でしたが、言わずもがな巨大クワガタ相手に撃ちまくる事になるワケです。
作中でのSF要素がクワガタとレーザー銃の2つだけと云う事もあって、この銃設定はメチャメチャ浮いてるように感じます。

虫とのアクションシーンを派手にしたかった為なんでしょうが、どうせそんな物を登場させるなら、もっとSFの方向に振り切った方が視聴者の為だと思うんですけど・・・


④真のチート武器
さて、中途半端にSF要素が盛り込まれた本作では前述の通りレーザー銃などと云う現実離れのトンデモ武器が登場したんですが、実は一番トンデモナイ武器が別にありました。

地上に現れた巨大昆虫に追われ、さらには復活したステファンに拘束されるサマンサとエミリー。あわや絶体絶命かと云うところで、ドア越しに首チョンパされてステファンは絶命。クワガタに囲まれたサマンサ達はショットガンを連射して山小屋を脱出する・・・と云う場面。

女性2人を捕まえたステファンがあっさり殺されてしまう展開に脱力する間もなく、直後のサマンサの射撃シーンに対し、No.2から激しいツッコミが入りました。

No.2 「リロードしてねぇ・・・!! ありえね――(笑)」

いつもゲームで銃を撃ちまくってるNo.2らしい着眼点。
たしかに次々と湧いてくるクワガタに向かって、ショットガンを7~8発は連射しています。その後のカットでも連射。その間まったく弾を込める動作をしていません。
確かに、世には十数発連射できるハイテクなショットガンがあるそうですが、見た感じ一般的な銃です。スイスの山小屋にそんな物もあるとは思えないしね。

ついでに、海外のレビューサイトでもこの件にツッコミが入っていました。
もしこの映画がゲーム化されるとしたら、一番強いキャラはきっとサマンサに違いないでしょう(笑)


⑤エメラルド(笑)
洞窟の奥深くで、マルセルは遂にエメラルドの部屋に到達するのですが、
エメラルドの欠片を拾うシーンで我々視聴者は爆笑。

パンドラ 「UFOキャッチャーの中に敷いてるヤツ(笑)」

ピンクや水色等のカラフルなアクリルアイス、俗にアクリル石って言うやつです。
その緑のヤツを拾ってる・・・(笑)

想像してしまう。笑いが堪えられん・・・[あせあせ(飛び散る汗)]
人殺してバケモノに追いかけられてまで探しに来たお宝が、アクリル石・・・[あせあせ(飛び散る汗)]


⑥ちゃっかりお宝を・・・
クワガタの巣(笑)を爆破し、無事地上に戻ってこられたジョン達でしたが、最後に家族でハグするジョン達にソフィアが爽やかに黒い袋を投げ渡しました。
観ていた自分ら一同、「あれっ? まさか・・・?」と思いましたがそのまさか、中からはエメラルドがゴロゴロと。
生き延びて脱出しただけじゃなくクリア特典をしっかり戴いてました。

ジョン 「退屈な金持ちになれるぞ[ぴかぴか(新しい)]

No.2 「イヤそこは『お前たちが父さんの一番の宝物だよ エンド』だろォ!!?」


登場する巨大昆虫について
さて、ここまでにいくつかツッコミどころを書いてみましたが、これらは勿論序の口で、行動の矛盾・ご都合展開・意外性が皆無など、一時停止したくなるシーンが数多くありました。

しかし、このDVDで一番の見どころ(?)である巨大昆虫こそが一番のツッコミ対象だったのは、映画を見ていない人でも察するところでしょう。

出てきたSTAG.JPG
まず、物語中盤までのこの虫の特徴を書いてみると、
・明らかに哺乳類のサイの形をした角があり、後頭部から大腮が生えている
・人を襲い、血肉を貪る
・大きさはシロクマ並みのものから、人の口に入れる小さいものまで
・どの大きさのものでも容姿は同じ
・歩く、走る、跳ぶ、穴を掘る、岩壁のみならず鉄板や家屋の壁も登れる
・脚が長く、体位が高い
・鳴き声を上げる
・集団で居るのに互いに殺し合いもする
と、ここまでまだ中盤に見られた特徴であるにもかかわらず、何もかも新種過ぎて怖さの欠片も感じられません。(と言うか、こんな設定無くてもクワガタが人を襲う映画なんぞ怖くなりようもビックリしようもないんですが)

画的にあえて現実の昆虫に当てはめようとするならば、
・大腮の生えてる位置はどちらかと言うとカミキリ
・体型や体位はゴミムシかハンミョウ
・岩穴を出入りしたり行列で歩く様子はシロアリ
・飛んだり飛び降りたりする様子はカマドウマ
もうグチャグチャです。
さらに言うなら、銃弾を真横に避けたりする時の動きはヨコバイっぽさも。
獲物を前にして殺し合いもするなんてのは、果たして社会性があるのかないのか・・・
鳴き声も、銃弾を浴びて「キシャーーー!!」なんて悲鳴上げてるけどどこから発してんのヨ。明らかに「ハムナプトラ」ですよね。あっちの方は恐怖感も気持ち悪さも最高でしたが、こっちの方は全くその手のモノは感じられません。
まだ2歳9ヶ月のパンドラ&No.6の娘も「ぜんぜんこわくない♪ ぜんぜんこわくな~い♪」と笑っていたんですから、虫を見慣れてる自分らでなくても怖がらせるのは無理ってもんです。

そして、洞窟内では積極的にエサとして人間を狙い襲ってくるのですが、人間がいない間どうやって生きてたんだ??
パッケージの数億年がどうとか、劇中でエジプト神話のオシリスがどうとか、一切正体も発生理由も語られていないボヤ~っとした設定がB級映画らしいですね。
似たような状況に陥る洞窟アドベンチャー映画に「ディセント」と云うのがありましたが、こっちの方はまだ化け物のクオリティが高いし怖かったので(巨大昆虫でもないし)、理由付けなんて関係なく面白かったんですけどね。


そんな中、物語が終盤に向かいつつある中で気にしつつあった一つの疑問。

 これ以外のヤツは果たして出てくるの??

大小の差はあれど全部大きさが一緒なので、気になってくるのはコレ↓↓
出てこなかったSTAG.JPG
パッケージにデカデカと写っている超巨大昆虫。出てきているヤツと形が全然違ってコイツの方がよりクワガタっぽいです。
見た感じでは相当デカいけど、最後の方に出てくるのかな?


なんて思ってたら、
一行が広い育児室に辿り着くシーンがやってきたワケです。
地面には無数の卵。甲斐甲斐しく世話している働きクワガタ(?)達。
もう何が何だか解らない!

こっそり部屋を抜けようとして誤って卵を踏み潰してしまうベタベタな展開で、奥からポッと出で現れたのが女王!!!

そうか、パッケージのこのクワガタは女王だったワケか・・・?
・・・と思いきや残念!!!!!
ただデカくなっただけェェェェェ!!!!?
女王も他の奴と一緒じゃん!!!!!
大小問わず全て同じ姿って、もはやシミとかじゃないか?
つまり、B級以下映画お得意のパッケージ詐欺です(笑)

それにしても、
サラッと「女王」とか言って流していますがこれこそが何よりもツッコむべきところじゃないでしょうか。
その昔、ジャッキー・チェンの「タキシード」を見た時にも同じような要素があった事を思い出しました。ちなみにその時はアメンボですよ(笑)
なぜアメリカ人は【昆虫=社会性】と云う構造にしたがるんでしょう?
SFモンスターの巨頭・「エイリアン」の前例からそういう風にした方が面白くなるからなんでしょうが、その割にはこの女王クワガタは速攻で撃退されてて見せ場が一つも無かったんですよねェ。


この映画、実は・・・
結局、最後まで観たあとに500円を惜しむ事になったワケですが、
この後ネットでこの映画について調べてみると脱力しました。

そもそも、アメリカではこれをクワガタだとは一言も言ってなかったんですね。
劇中でも「beetle」としか発してないし、映画の説明やレビューにもstag beetleなんてどこにも書いてなかった・・・

原題も「Caved In」
STAGって日本で付けたタイトルだったのね~

一応、アメリカのパッケージデザインにはコーカサスオオカブト(惜しい!)がデザインされてて、他にはヨーロッパミヤマに銃を向けてるポスター(笑)もあるんですが、違いは分かっていないようです。






ツッコミどころは有るけどそんなにブッ飛んでもいない映画。
クワガタ好きだからと言って別に観ても得しない映画。

そんな映画が在ったんだと云う事を書こうと思い、早2週間。
これでようやく記事が終われます。もうグダグダです。




最後に、
このDVDを買って一番爆笑したところを紹介しておきます。

それは、本作のDVD新作予告の煽り文句でした。



    本作予告での 名言


巨大な鋏で獲物を引き裂く、体長5メートルの古代昆虫・・・
スタッグビートル!!!


闇の底に蠢く、人類最悪の敵!!!




タグ:紹介 名言集
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2021年の挑戦 [日昆 日常雑記]

2月に入り久しい現在ですが、未だ春の訪れる兆しが見えない青森。
こんばんは、むし社さんから間違ってBE-KUWA最新号が届いた会長です。


先月末に記事を更新したばかりなので、まだ次の記事を書かなくてもいいかなぁ~と思いたかったのですが、色々と飼育種の記事が後に閊えているので、前回の総括も含めての目標記事です。

まずは、去年の目標が最終的に達成できたのかを振り返っていきます。ちなみに、目標数は2つでした。



① ヒメオオクワガタ某村リベンジ

「某村」・・・バレてはいますが引き続きボカしておきます(笑)
つまりこういう事ですね。

     結果・・・×

今期はヒメオオ採集へは平年ほど行く事が出来ず、それ以上に結果を残せていませんでした。具体的には、数は県域全て足しても5回も行ってなかったと思います。行った場所はほとんどが既知ポイントで、新規開拓はこの某村の1回のみ。

KIMG1295.JPG
9月27日入りと、時期としてはまだ余裕と思えました。ところが、この年の数少ない他産地での観察においては、多産地以外は大体発生が終わっておりました。

この日は天気もよく、フィールドワークも快適に行なえるコンディション。
フェリー埠頭も観光客の姿が多く見られました。


KIMG1312.JPG
この村も、もうほとんどの林道を踏査し尽してしまい、未だ調べていない林道ももう僅かでした。
今回来た場所も、その僅かな林道の一つでした。

山深い場所でしたが、植生が今一つ良くありません。
現地としてはちょっと標高も高めのエリアなのですがイマイチ原生のブナが見当たらなかったです。

KIMG1318.JPG
ヤナギも幹や枝を細かにチェックしていったのですが、見つけられたのは1頭のスジクワガタのみ。小さい♂でしたが、あまりに寂しかったので採って帰っちゃいました。
結局、終点まで来てヒメオオの齧り痕すら見つかりませんでした。


② 県内全市町村のコクワガタ採集制覇

     結果・・・

こちらは前回の記事に書いた通り、14ヶ所がクリアできました。
やろうと思えば一年でこれだけ進められるんだよなぁ(笑)
今まで怠け過ぎていた事がよく分かります。

では、2020年でどのくらいマップが埋まったか見ていきます。

まずはじめに、2019年時点での達成数です。
青森県 コクワ採集済みマーキングシート2019t.png
2019年時点では、達成済みエリア43エリア中16ヶ所でした。半分もいってなかったんですよ(苦)
クリア出来てる場所は主に八甲田~十和田山地周辺と白神山地周辺で、半島部と三八上北が今一歩進んでいない事から、夏場の自分の動向が容易に想像できますな。

そして、
2020年クリアの14エリアを更新すると・・・

青森県 コクワ採集済みマーキングシート2020.png
ずいぶん埋まった・・・!!!
津軽地域のほとんどと、三八上北地域の半分程度が緑に塗り潰されました。
中でも、三厩&小泊、階上、大間と云った青森市から特に遠い町村のクリアは面倒に感じていたので、かなり気が楽になりました。

カウントすると、40市町村+飛び地3ヶ所43エリア中 30ヶ所をクリア。
残り13ヶ所となりました。



――それと、余談でこれは一昨年の2019年のヤツで
「オオクワのブリード」と云うのがあったんですが、

実はこの年採れた幼虫がまだ一切羽化しておりません(焦)

いやもう存在感が薄すぎてと云うか割り出し以降の飼育熱がどうにもやっぱり下がってしまったんですよ。セミ化しているかもしれませんが、おそらく羽化したとしても♀34mm・♂52mmくらいとかになる雰囲気をひしひしと感じるんですよね・・・
いやぁ・・・オオクワガタって難しい・・・





さて、振り返るのはお終いにして次に今年の抱負ですが、
これもまた2つだけに絞っておこうと思います。

① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
もう今年でカタを付けたい!
コレクションし始めてから10年が経ち、他の採集への配分も考えるとダラダラとこれ以上引き延ばせません。
たかがコクワと思いきや、市町村を意識して採集していると他の虫に対しては身動きがとり辛い事この上ないです。他の人達は老いも若くも皆もっと効率的に立ち回っているだろうと思わずにはいられません。去年はとくにコクワを集中的に狙って動いていたのでその事が身に染みて感じました。

残るエリアは13ヶ所
去年で14ヶ所もクリアした上に未達成エリアへも何度も通っていましたから、気を抜かずにアクセスし続けていれば今年中にクリア出来るでしょう!

ただ、未達成エリアの中には、
去年何度も通ったのにかすりもしなかったエリアが多数あるので、これまで以上に1個1個の市町村の難度が高く感じられます。
特にマップ上だけで見ると、♀しか採れてない上北エリアは個人的には鬼門です。
たとえば、野辺地もこれまで樹液や外灯を狙ったけどそのアテが外れて、果てに崖の真下でライトトラップまでしたのに♂は無し。さすがにもうあんな所に発電機持って行きたくないので、改めて樹液狙いで乗り込みたいと思いますが、いまいちクリアのイメージが湧きません。


② 初記録を狙う
とても漠然としていますが、ここで言う「初」とはいわゆる「分布記録」の事です。

実は・・・、と言うか、
フィールドワークをよくしている人なら経験があると思うんですが、
「あの時こんな虫(や他の動植物)を見たんだけど、後で調べたらこの地で記録が無い種だった」
と云う貴重な発見をしておきながら、大して気に留めてなかった所為で写真も撮ってないし現物も残ってないと云う非常に歯痒い思いを何度もしているんですね。

全ては自己の無知による自業自得なのですが、
今年は、その過去の失敗を取り戻したいと思っているんですよ。

勿論、昔の失敗に固執せずまた別の発見にも新知見が雑ざっていないか注視するつもりですが、今回のこれに関しては、当時の失敗と同じモノで挽回するつもりで立てたモノです。

ついでに言うと、これに関してはクワガタの話ではないです。




と云う事で、今年も去年に引き続き主に野外での採集関連に偏りました。
今年の目標は、①にせよ②にせようまくいけばブログ外の媒体で公式に発表するところまで想定しているので、気合入れてやってやろうと思います。
(飼育中の虫、大丈夫かな・・・)


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脅威の標本箱 [日昆 日常雑記]

あらゆる生物の中でも、
節足動物・・・とりわけ昆虫は他と比べて、
そのままの形で半永久的に残しやすい。


言い換えれば、
昆虫は標本作りがとても簡単な生物なのだ。




「生きているものは、皆美しい」

使い古された言葉ではありますが、こと昆虫に関しては、
「死してなお、美しい」
と付け加えることが出来ます。


はい。今日は、標本のお話です。






つい先日、このような本が発刊されました↓↓



【Amazon.co.jp 限定】驚異の標本箱-昆虫- 超美麗昆虫ポストカード5枚付

【Amazon.co.jp 限定】驚異の標本箱-昆虫- 超美麗昆虫ポストカード5枚付

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 著者: 丸山宗利・吉田攻一郎・法師人響
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: 大型本


発売から1週間が経ちましたが何やら某SNSでは絶賛の嵐だそうで、5,000円超と安くない価格にしては驚異の売れ行きとなっているようです(amazon調べ)
今までによくあった、「きれいな昆虫を選りすぐった写真集」とはちょっと違い、「よくよく観察すれば虫そのものが美しいという事を、色々な虫を使い見せ方によって紹介していく本」と言った方がいいかもしれません。

「紙の本が売れない」「きれいな写真はSNSで」と云う今の時代にこうした本が出てくるのは、とても心躍るものがあります。





さて、最初にも書きましたが今日の本題は「本」ではなく「標本」。
驚異の標本箱もすごい内容ではありますが、今回の記事は残念ながらただの宣伝ではありません。願わくば、この後お見せする惨憺たる光景の「口直し」に・・・と思い紹介したまでであります。ちなみにアフィリエイトもしてませんし。
(また、著者の一人である法師人響さん=旧 あしかさんには以前よくブログへコメント頂いてましたので、そのお返しになれば・・・なってないか)





 ただしこの先は、閲覧注意。




〉〉 脅威の標本箱


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2019年の挑戦 [日昆 日常雑記]

新年一発目の記事となります、こんばんは会長です。

CA3I0847.JPG
溜まっていく一方だった標本の作業も正月からチマチマ進めています。
展足も油抜きもずっと中途半端だったので進む進む(苦笑) 展足してからそのまま1年、アセトンに漬けて半年経ってるモノもたくさんあったのは流石に怠け過ぎだと思いましたね・・・
平成も終わるという事で世間では何かと慌てている様子も見られるようですが、採集や標本ラベルには平成の表記は使わないので虫には関係ないですよね。



ウルトラQ.jpg


さて今年も気持ち新たに新年の抱負を書いていく記事ですが、
かつてこの記事がその一年にきちんと反映された記憶が無いのは気のせいか・・・?
いやァ・・・来年は節目の年ですから今からしっかり決めておかないと・・・


まずは去年の課題を振り返っていきます。

① 採集時期本格化前に前シーズンの虫を処理

     結果・・・×

これはほとんどと言っていいほど進んでいませんでした。
その分、去年出来なかった分を取り返すようにして、記事の冒頭で書いた通り今やっている感じです。


② オオクワガタをブリードしてみる

     結果・・・ほぼ×

♂♀揃えたところまでは良かったんですが、記事にも書いた通り幼虫は1頭も得られず今に至ります。これをしくじるとは自分も思っていませんでした(汗)
普通だったら去年だけで《採集》→《セット》→《産卵》→で今頃3令幼虫が居るはずだったのですがね・・・
人為的ミスもありましたが、流石に飼育品とは違って野外品はそう簡単ではありませんね。


③ 県内全市町村のコクワガタ採集制覇

     結果・・・

まだまだ未採集の市町村も多い中、去年は
三戸町
南部町
田子町
三八地域3町しか追加がなかったのは正直言ってイマイチです。
いずれも外灯廻りとライトトラップで得たものですが、この他半島地域で最北ラベル狙いで掛けていたバナナトラップも密かに失敗し(大間でスジクワガタは採れたけど) 、コクワ狙いで採集に行った回数もそれほど多くなかったのは反省しました(2017年よりはマシだけど・・・)


④ ゴホンヅノ幼虫軍団の頭数保持

     結果・・・?

これは・・・

ひとまず保留にしておきます。
去年の年末に出来事をまとめて記事にしておこうと思っていたのですが間に合いませんでした、と云う事でもう少し経ったら全部まとめて記事にして結果を書きたいと思います。 ・・・えぇ。



ほぼ軒並み「ダメっぽい」感じで終わってしまった(?)去年分でしたが、
続いて今年の目標を書いていきます。



① オオクワガタをブリードしてみる
② 県内全市町村のコクワガタ採集制覇

この内、メインは②のコクワ採集です。
去年を思い返せば、6月から7月の2週目までの間はずっと十和田に通い詰めでオオクワ採集一辺倒でした。見栄えのするコクワの大型♂を外灯廻りで手っ取り早く集めやすい期間が、オオクワの為に丸々潰れてしまった格好です。
今年はもう十和田へオオクワ通いをする必要が無くなった分、コクワに割く時間が増えたので去年一昨年と比べればペースが上がるハズ・・・だとは思います。

今のところ集まっている市町村を塗りつぶしていくとこんな感じ。
青森県 コクワ採集済みマーキングシート 1-2.png
・・・日昆メンバーで既に♂個体を所蔵している
・・・日昆メンバー以外が採集した♂個体を所蔵している
・・・♀個体のみ所蔵している

残りの地域が半島地域や南部方面が多いので、平日の夜にドライブがてら採集すると云うような事は難しくなりますが、津軽半島や三八上北の沿岸地域などは条件のいい日なら一晩で複数クリアできそうなエリアなので、ライトトラップの都合も考えてカレンダーと睨めっこしながら進めていきたいと思います。

また、当然ながら市町村毎にコクワガタの採集の難しさ、集めやすさに差があります。
クワガタムシ科中で最普通種でもある本種にそこまで気を使って考える事ではないかも知れませんが、これから集めるにあたって自分が各市町村のことをどう構えて捉えているか簡単に、とても簡単にまとめてみました。

市町村名
生息範囲の広さ
(★=狭い ⇔ ★★★=広い)
採集の行ない易さ
(★=制限が多くやり辛い ⇔ ★★★=楽でやり易い)
平内町
★★★
★★
蓬田村
★★★
★★★
外ヶ浜町 蟹田・平舘
★★★
★★★
外ヶ浜町 三厩
★★
★★
今別町
★★★
★★★
五所川原市 市浦
★★
★★
中泊町 小泊
★★
★★
つがる市
★★
★★★
鶴田町
★★
★★
藤崎町
黒石市
★★★
★★★
八戸市
★★
★★
五戸町
★★★
★★
階上町
★★★
★★
新郷村
★★★
★★★
三沢市
★★
おいらせ町
六戸町
★★
東北町
★★★
★★
七戸町
★★★
★★★
野辺地町
★★
★★★
横浜町
★★
★★
六ヶ所村
★★★
★★
むつ市
★★★
★★★
東通村
★★
大間町
★★
★★
風間浦村
★★★
★★
佐井村
★★★
★★

うわァ・・・ためしに表にしてみたら思いの外多かったなァ・・・(辛)

日昆での採集ではない市町村や、自治体レベルでは採集しているけど飛び地になっている未採集の旧町村も含めました。
★による評価は主観ですが、
【生息範囲の広さ】「土地に対して、コクワガタが生息していると思われる環境及び採集が可能な環境が占める割合」を見たもので、単に山林面積の割合ではなく、針葉樹の割合や、住宅地や農地であってもコクワが棲めそうな環境があるかどうかも見ています。
【採集の行ない易さ】「その場所で採集をするまでに至る障害がどれほど少ないか」を見たもので珍品度ではなく、植生が悪く山の奥へ行かなければならないかとか、住宅が多く採集時の行動に気を配らなければならないかとかの、労力や注意点の多さについてのものです。

集め始めた当初の知見では、現在の未採集地の内攻略が難しいと思っていたのは「面積が狭い」「住宅地の割合が高い」の2大要素を持つ藤崎・鶴田・六戸・おいらせの4町くらいでしたが、最近になって東通も大変だと云う事が分かってきました。やませが吹き付け低温と乾燥に見舞われる土地で、標高も低く植生が悪い、人口も少なく取りたてて目立つ施設が無いので水銀灯が無くどこも外灯はLED(本当に目立つ施設は遥か手前から鉄柵が通せんぼですからねこの辺は)。山の中でライトトラップすれば採れるんだろうけどラベル的にはつまらなくなってしまうのが迷いどころです。

できれば今年の内にある程度の極地ラベルを入手しておきたいところですが・・・

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ウズラ飼育記 [日昆 日常雑記]

さて、今日の午前中にブログで
チョウ類に着手しました。」と書いたのですが、









はい、はじめました。
を 飼いはじめました。











昆虫ではありません。

鳥類(ちょうるい)です。




一体何がそうさせたのか自分でも分かりませんが、
2月のある日にちょっと興味を持ち始めていろいろ調べている内に飼おうと云う流れになっていったのです。
鳥や動物を飼い出す事には大きな理由は無く、ここに至るまでの間にドラマチックで劇的な何かがあったワケではありません。
まして、虫に興味が無くなったとかそう云う事でもありません。

ここまで煽っておいてお粗末ですが、このブログでこれ以降記事にする事もほとんど無いと思います。

その為、今回は飼い始めてから現在に至るまでの経過の全てを、
日付の経過と共に全てまとめてみます。




 2月18日 挑戦
冒頭で、「何がそうさせたのか分からない」とは書きましたが、鳥を飼う事に興味を持ったきっかけはインターネット動画でした。可愛いのなんのって(笑)

興味を持ってから飼育法を調べてみると、
飼うのに必要な広さ、エサ、道具、温度、食べてはいけない物、注意しなければいけない事がネット上で色々書いてあります。

そして飼う覚悟を固めたこの日、いよいよ仕入れに行く事にしました。




    ・・・あ、いえいえ、スズメを拾いに行くワケじゃないです(モ〇冬樹)




向かった先は・・・










市内のスーパー




(笑)

売ってるんですよスーパーに、生きてる鳥が。














〉〉続きを読む


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2018年の挑戦 [日昆 日常雑記]

ウルトラQ.jpg




もう3月も終わりですか・・・
毎年恒例の目標を掲げておく(だけの)記事ですが、今年も4分の1終わっちゃってます。
目標を立てておきながら結局その時の気分であちこちフラフラしてる自分が、今年もどこまでこの目標に向かって頑張れるのか個人的に懐疑的なんですが、2020年まであと2年なので頑張ります(意味不明)



まず、
去年の目標がどのくらい達成できたかを振り返ってから今年の目標を並べたいと思います。


2017年の挑戦の結果は、

① 日昆として採集体制の見直し


     結果・・・

これはもう、十分達成したと言っていいでしょう。
そもそも、去年記事にした段階で既に計画してたことだったワケですから当たり前です。特にハイワットクラスのライト機材の事ですね、正直に言うと既に機材増強は決めていた事ですからこの目標表明はあの長文記事のただの伏線だっただけです。

ほとんど自分で必要機材を選定・構築し、なんとか必要な物を各品生産終了前に入手することが出来た事は今となっても自分で感心してしまいます。今から必要機材をゼロから集めようとすると、今年からはほぼ全部が供給側の都合に合わせざるを得なくなってしまいますからね。投光器は基本中古品、電球や玄人好みの型の投光器は廃版プレミア価格。いやぁ・・・去年揃えておいてホントに良かった~


② 青森県産クワガタ2種の革新

     結果・・・×

ひとかすりもしなかったですね。
こう云うのって宣言するんじゃなくて達成できたら報告すりゃいい事ですよね。
結局2種ってなんの2種で何をしたかったのか全然誰にも言えないまま終わりましたからね。


③ 県内全市町村のコクワガタ採集制覇

     結果・・・ほぼ×

僅かに3ヶ所ほどの町村で初個体を入手したものの♀だけのパターンもあったりとコレクションとしては不十分な状態で翌年持ち越しになっているので進んでいないようなものですね。


④ 県産ヒメオオクワガタの市町村別攻略

     結果・・・

国内全土でも未報告と思われる本州最北地のラベルを採集出来たりなんかはしたんですが、ヒメオオシーズン前半にちょっとライトトラップで粘ってしまった点が引っかかるので、今思えば、8月の終わり頃からでもヒメオオ採集に切り替えていればもっと色々な場所から発見できたんだろうなと思います(とか言いつつ、そうはいかない事情もあったけどサ)、実際のところ未採集ラベルの産地をいくつか回っていても、発生が終了してて採れなかった事が多数ありました。




・・・とこんな感じで、

「新しいライト機材」を入手した事が目標の遂行に影響を与えた一年でした。えぇまぁ見た感じ悪い影響の方が強く出てますが。
この年はライト機材の使用感覚を掴むために他の事を置き去りにしました。
・・・そういう事だと納得はしても、やっぱり後悔はします。
だって実際、去年採ったオオクワガタ・・・採った機材全部HIDハンディライトですからぁ~!
残念!!!
まるでハイワット機材全然ダメだったみたいじゃないか。


こうして考えた今年の目標はほとんど守りに入ってます。もはや目標と言っていいのか?
この4つとなりました。


① 採集時期本格化前に前シーズンの虫を処理
前にもこんな感じの目標立ててた気がするけど・・・気のせいか。
既にもういろんな物で散らかっている部屋に無造作に放置されている虫、きちんと管理できなければただのゴミ(汗)
去年~一昨年の小型種やヒメオオ、ついでにメモリアルなギラファ・・・程度なんですが、これらを全部片付けてすっきり切り替えて今シーズンの採集に精を出したいところです。
ちょっと自分で自分を追い詰める意味で目標にしてみた項目です。


② オオクワガタをブリードしてみる
9年続けている虫ブログでこんな事書くとすごくマヌケに見えますけど。
今まで数回、指折り数える程度の経験のオオクワ飼育を、もうちょっとまともに成果を出してみようと近年考えるようになってきました。
これまで、オオクワ飼育は【成虫飼育→ペアリング→産卵→割出し】までは順調にこなせていたんですが、幼虫を割り出したところで完全燃焼してしまいその後が先細りで成虫羽化数が少なくしかも小さい・・・と云うパターンばかりでした。いやぁホントにドルクスってチカラが入らないわ・・・
今度やる時も勿論成虫から始めて、キチンと幼虫のエサ交換をして♂♀共に大きな新成虫を拝んでやろうと思っています。
ただ、自分は血統物なんか飼育しても面白くもなんとも思わないので、モチベーションを上げる意味で自己採集品からのスタートにするつもりです。←この流れはまぁ至極当然とも言えますわな、・・・このブログでYGとか川西とかやっても・・・ねぇ?

ただ、(♂は居るので)同産地ラベルの♀を採集できるか 出来たとしてそれはいつかは分からないので、
ひとまず、他の地域の採集に影響が出ないようセーブしながらも、そこそこちゃんとしたコンディションのオオクワWILD♀を入手することに一時的に力を傾けてみようと考えています。
できればちゃちゃっと一発で採ってきて他の種類の採集に移りたい


③ 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
これも毎年毎年毎年言ってる目標です。
現在まででコレクションは特に上北~三八地域が弱いので、この方面を埋めていきたいところです。

正直、休みの日などは夜間採集の為に山奥の方に出向くので、平地の採集は意外と時間が取り辛いと云う難点があります。
平日の時間の使い方などをうまくやりくりして地道に地図を塗りつぶしていこうと思います。


④ ゴホンヅノ幼虫軍団の頭数保持
現在約70頭を抱えているゴホンヅノカブトの幼虫、今使用しているマットは死亡率がかなり低いので、大多数の個体が続々と2令以上に成長している今 一気に個体数が減る危険性も低くなりこれから一気にマットを消費するステージに入ろうとしています。
我が家の王道パターンで3令幼虫がエサ不足でバタバタといってしまわないよう、エサと場所と時間を当ててやるのは今の年間パターンに当てはめるとうまくやれるかどうかは中々難しそうです。他の人が普通にやってることを出来ないのは非常に恥ずかしい・・・





と、云うワケで まぁこれらが今年の目標ですが・・・総括すると
『当たり前の事をきちんと続けられるようにボク頑張るョ』、ってことですナ(恥)
タグ:日昆
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