新たなる光 [日昆 日常雑記]
約4年前、この部屋にはシャンデリアがありました。
飼育部屋として使っているこの自部屋の照明は、自部屋として使い始めた頃はこんな洒落たものが天井からぶら下がってました懐かしぃー。
しかし、シャンデリアだと冬場などに夜の室内で飼育作業をするにはどうしても暗すぎるのが悩みの種でありました。虫の飼育以外の部分で言えばこの内観は雰囲気があって楽しかったので、しばらくの間はこのシャンデリアにも合うLED電球を探していたのですが断念、2013年12月に思い切ってLEDシーリングライトに変えました(過去記事参照)。
この時取り付けたのは、当時国内では家庭用としては最高の明るさ7300lm(~14畳用)のツインバード製のシーリングライトでした。
これで、部屋での作業も安泰だ・・・
と、思ったのも束の間、長くは続きませんでした。
購入・取付けから1年が経った頃、違和感を覚えるようになりました。
ぼやぁ・・・っと暗く感じるのです。
そして、その後しばらくして気付いたのですが、調色機能が壊れていて電球色がほとんど点灯できなくなっていました。
更に、ついこないだカバーを開けて分かった事なのですが
全灯にしてこれ↑↑です。
昼光色LEDチップのおよそ半数が点灯していません、こりゃ暗いワケだ!!
盤面を見てみるとはんだが切れて部品が飛んでいました・・・
保証期間の1年もとっくに切れていてしかもメーカーは取扱いが終了しています。
このままではいかん・・・
と、現状を改善すべくこの冬決意を固めました。
新・シーリングライトの導入。
年々LED照明の技術は進歩しより明るい製品が開発されています。当時は業界では最高が7300lmでしたが、各メーカーのパンフレットを集めて探すとこんなものが・・・
見つけたのは日立のラインナップ。
たくさんある製品の中でも特に明るい機種を発見しました。
20畳!!!? 10000ルーメン!!!?
前にシーリングを買った時には見た事が無いクラスです。
各メーカーでもほとんどの規格が14畳までである中、ごく僅かに20畳クラスの規格を見つけることが出来ました。受注生産品かと心配しましたが通常生産しているようで安心しました。
製品スペックや価格等最終確認を行い、1月末に購入へ踏み切りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日2月初め、シーリングライトが到着。
今まで使っていたやつと比較すると、圧倒的にチップ数が多いです。
否が応にも期待してしまいます。
・・・という事で、早速取り替えてみました。
前回からどれほど変わったのか、同条件で写真を撮って比較してみたところこうなりました↓↓
部屋内
全然変わったように見えねぇ・・・!!!
ただ、肉眼では見違えて明るく感じるのは確かです。
天井(照明周囲)
これも大差なさそうに見えますが、
よく見ると交換前の写真では天井が広く黒潰れしているのに対して交換後はその範囲がかなり減っているのが判ります。
床面
一番大事な床面の見え方。前までは割り出し作業が差し障るような妙な暗さを感じましたが、交換後はお釣りが来るほど明るいのと、青白く見えた演色性の低さも改善しました。
旧使用品 | 今回導入品 | |
定格光束 | 7300lm | 10000lm |
適応畳数 | ~14畳 | ~20畳以上 |
定格消費電力 | 107w | 最大121.7w |
固有エネルギー 消費効率 | 68.2lm/w | 140.0lm/w |
調光 | 10段階 | 連続 |
調色 | 昼白色~電球色 3段階 | 昼光色~電球色 連続 |
演色性 | Ra80 | Ra85 |
他 機能 | 常夜灯(5段階調光) 壁スイッチ点灯切替え操作 消灯タイマー 60分 他 | 常夜灯(連続調光) 壁スイッチ点灯切替え操作 消灯タイマー 30・60分 ひろびろ光(調光・調色) ラク見え(演色性Ra90) 他 |
シンプルで使いやすかった前の製品と比べるとちょっとゴチャゴチャしている感じはありますが、非常に高いスペックで不自由が無くなったのは大変嬉しい限りです。
ちなみに、
パナソニックでも20畳用の規格があったのですが、演色性の点と、こんな面白い機能↓↓が付いていたのが決め手で日立の方を選びました。
ひろびろ光、接地面側への配光です。
部屋の構造上、天井照明の設置場所が天井よりもだいぶ低い位置なので、通常のシーリングライトだと天井に光が届きません。
実際には虫部屋として使ってる分には天井が暗かろうが構うことはないのですが、部屋全体に明かりが届くならその方が有り難いですからね。
おおぉ~~~!!!
これで冬場の虫作業も安泰だな♪
早速ゴホンヅノの割り出しといこうか・・・
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一年サイクル ~虫を追いつ追われつ~ [日昆 日常雑記]
明けちゃいました、どうも会長です。
今年に入ってから初の記事です、
既に新年の挨拶も必要無くなってしまった時期でもう間もなく2月になろうとしていますが、こんな時期だからこそ書いておきたい内容を記事にまとめてみたいと思います。
野外ではほとんどの昆虫が活動を止め、雪の下に埋まっているこの季節、昆虫趣味を楽しむ人達はその地域や内容によって様々に変化がある時期だと思います。
夏場と違う採集法でこの時期も採集する人、虫は一旦冬季停止して他の趣味にシフトチェンジする人、夏の為に黙って貯金する人、年中やる事が変わらない人、・・・色々でしょう。
自分も、採集・標本・飼育と大きく分けて3種類の楽しみ方をしていますが、一年の中でその比重は変化していっています。
全員が全員そうだとは言えませんが、この1月2月の時期と云うのは夏に向けての充電期間であったり飼育スケジュールの計画を練る期間だったりします。自分もこの時期は標本の作製や整理をしたり採集で使う地図の記入作業をしたり、シーズンオフだからこそ腰を据えて出来る室内作業に専念しています。
そんな季節毎の昆虫趣味のバランスを客観的に振り返ってまとめてみれば、趣味として楽しむにあたって改善点や自身の楽しみ方の傾向も新しく見えてきたりするんじゃないかと思ったので、
今回は自分の昆虫趣味の1年サイクルについて振り返ってみます。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
前述したように自分は大別して採集・標本・飼育の3つが核なんですが、具体的には以下の内容。
【採集】
一昔前は一年中フィールドに出て採集していましたが、今は「山の雪が固まってきた頃」から「雪が積もり始める頃」までに期間は狭まりました。暦上では3月上旬から11月末がシーズン。その前提として青森県外には一歩たりとも採集には行きません。色々見聞きしていると他の皆さんは離島のロマンを求めて県外に高飛び遠征しているようですね。興味が無いと言うと嘘になりますが、県内の採集だけでやりたい事やらなければならない事が山積しているから・・・と考えるととても浮気している暇はありません。まぁ自分の中で何を優先するかと云うだけの話、伊豆諸島や南西諸島に行ったりするか地元を丹念に回り続けるかはその人の価値観次第で別れるんですね。
採集のターゲットは基本的にクワガタのみで、その経過で採れた物であれば気紛れで他の虫も採集・観察するという感じ。県下に分布する12種全部を狙ってはいますがその年の気分によって注力する種類が偏ったりします。
【飼育】
国産・外国産問わず飼育し、その範囲はカブトとクワガタに限ります。自分の温室の容量と相談しながらブリードや増種を行います。飼育種の種類としては色虫(準色虫?)が基軸でドルクスなど黒虫はほとんどやっていません、昔は兎に角色々やってみたいと欲望のままに増種していたような気がしますが今はもうちょっと冷静に考えて飼育種を管理していこうと考えています。
近年は採集の二の次になっている状況で、ブリードは産卵セットを組んだ以降がグダグダになる傾向にあり、年間を通すとモチベーションの上下が激しく、結果として割出遅れで頭数激減したり大型♂が羽化できなかったりと良くない循環に嵌まっているのは否めません。
【標本】
自分で採集した個体や、飼育した個体の中の一部のみを展足して納めています。採集品は基本的に産地ラベルを重視。標本を買ったりと云う事は今のところ無し。
基本的には採集シーズン中は〆た個体を生状態で保管(恥)しシーズンオフにまとめて処理していますが、シーズン中でもその時々で余裕を見て展足・油抜き・マウントしています。保管場所も限りがあるので、処理する度にスペースから押し出すような感じで標本を移動させています。
こうしたスタンスで行っている3通りの楽しみ方が一年の間にどう変化していくかを、2つのグラフを参考に月毎にまとめてみました。
自分の昆虫趣味の分野を採集・飼育・標本の3つに分け、合計を100%とした場合にその時期傾倒している分野の1年間のバランスの変化を表したものです。
※例えば8月の間は、採集が95%で飼育と標本がそれぞれ2~3%となっていて、この場合、「採集ばかりしていて飼育関連作業や標本作成作業はほとんどやっていない」と云うように解釈できる。
自分がクワガタ採集に行く場合の種類ごとの年間スケジュールと、実際に行っている採集方法です。灯火採集は、外灯などの屋外照明を回っていくのと、灯火機材を設置して行うトラップが含まれます。樹液採集は、樹木に付いている成虫を採る方法の他、バナナなどを使ったトラップや、樹液やトラップには集まりませんが野外活動している成虫を採る方法(マグソとか)も含まれます。材採集は腐木中に居る成虫や幼虫を採集する方法です。
※ちなみにこのグラフはあくまで「自分がやっている採集の期間」を表したもので、決して「青森の採集ベストシーズン」や「有効な採集方法」を表した物ではないので誤解の無いように。
= 1月 =
日に日に雪が積もり天候も荒れやすい月。新雪が深く積もるので採集に行く事はなく、標本作成と飼育作業がメインになりますが、飼育作業自体もちょっと厳しいので(コバエが居る容器は外に出て作業しなければいけないので)どちらかと云うと標本作成作業が多くなります。
= 2月 =
積雪のピークにあたる月。青森では最も雪深くなる頃なので採集はいかず1月に続き標本と飼育がメインです。1月がやや標本作業寄りになっているのでその分この月は溜まっていた飼育作業に傾倒する事が多かったと思います。
= 3月 =
段々と晴れる日が多くなってくるので、溜まりがちな割出しやビン交換作業を消化するために飼育作業のウェイトが重くなってきます。その合間に標本作業を行い前年採った虫の消化も進めていきます。
それと採集はまだお休みですが、採集道具のメンテナンスは行わなくてはならないのと、しばらく採集に行っていない反動が噴出して我慢できずに山に行ってしまう年もあります。
= 4月 =
雪も融けだしてきて屋外でしかできない飼育作業を今ここぞとばかりに行います(ビン交換や使用済み容器の洗浄など)。昼夜の寒暖差が大きくなってくる頃でもあるので虫の置き場所も変えて容器内の変化も注意を払う時期です(蛹化、羽化や休眠明けなど)。
山も雪が固まってくる頃で雪上を歩けるようになるので、採集の方も再開します。ターゲットはルリであることがほとんどですが、場所によってはコクワ狙いになる事もあります。
標本作業は、これらの合間を縫ってやりますが段々頻度が落ちていきます。
= 5月 =
雪融けが進み山の冬季閉鎖も解除される時期。地面も見え下草もあまり無いのでルリは勿論ツヤハダ、マダラも採集するには一番良い時期です。月の後半からはマグソもシーズン入りするので採集頻度は一気に加速します。しかし、雪による土砂崩れなどで道路が工事で封鎖されてしまっている事もあるので、狙っているフィールドへ行けるかどうかはその年の運次第なのが怖いところです。
そして相対的に飼育作業と標本作業にしわ寄せがいってしまいます。段々と疎かになっていくわけです。
= 6月 =
月初めはマグソ、そして月の後半からはライトトラップのシーズンも始まります、そして梅雨入りまでの間はバナナトラップが効くので、一気に採集も本格化します。色々と採集方法も多くあれこれやろうとしても追いつかないのですが、野外活動を開始する時期でキレイな個体が得られやすいのでこの月は出来るだけ1つの採集に固執せず手広く動き回るようにしています。
この月を最後に標本作業は勿論、飼育作業は実質的な停止期間に突入します(恥)
= 7月 =
ミヤマ、コクワ、オオクワをメインに夜の灯火採集、昼は樹液でコクワ、スジ、ノコギリ、アカアシをターゲットに奔走します。梅雨の影響で雨の日もよくありますが、土砂降りでなければ大体採集に行きます。
飼育作業は恥ずかしながらこの時期は温度管理と成虫のエサ交換ぐらいしかやっていません。
= 8月 =
青森県内どこもかしこも祭り一色の月。盆が過ぎるあたりから夜間の気温が下がりはじめ、ミヤマも小型や擦れ個体が多くなってきて灯火採集の時期も後半になります。夏休みシーズンも重なるので外灯回りの成果は薄くなりライトトラップ頼みになります。この月からオニが発生しライトに飛来するようになり、月の後半からはオオクワの2次発生も始まるので結局のところまだまだ採集三昧と云う事に変わりありません。
= 9月 =
夜の寒い日も増えてくる月。ライトトラップも効率が悪くなり、代わってヒメオオの樹液採集も最盛期に入るので、昼ヒメオオ・夜ライトトラップと云う流れが月初めの頃にあり中旬頃からはヒメオオやアカアシの樹液採集一辺倒になります。
= 10月 =
夜の冷え込みも増す月。この頃になるとアカアシは姿を消し、ヒメオオ採集もこの月がラストチャンスになります。そして木の葉も落ちてきて森の見通しも良くなってくるのでルリ、マダラ、ツヤハダを狙っての材採集も時期に入ります。
そして、この月に発売されるBE-KUWAの飼育レコード発表が導火線になり、長らく怠けていた飼育作業に再び取り掛かれるようになります(雑誌を読まなきゃやる気が復活できないなんて・・・)。大体は、夏前に組んだ産卵セットが熟しきっていたりします。
= 11月 =
いつ雪が降り出すかと云う月。取り敢えず冠雪する頃までツヤハダなどをターゲットにした採集は続きますが、飼育作業も溜まっているのでこちらがメインになります。
= 12月 =
平地にも雪が積もりはじめる月。採集も越冬期間に入り標本と飼育の作業のみになります。年の瀬を意識し来年に持ち越したくない作業を優先して済ませていきます。
年末特番を見ながらチクチク展足するのも楽しいものです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
こうして見ると、
夏場=採集、冬場=標本、春と秋の短い期間=飼育・・・と云うようなサイクルでやっている事になるワケですね。
採集と標本だけなら時期を分けられるので楽ですが、これに飼育も差し挟むと一気にギュウギュウになり中途半端な結果になってしまいますね。採集優先になっている現状が丸わかりです、飼育と採集の両立って難しい。
飼育において、夏期の怠け期間を改善できればもっとましな結果が出せそうに思えます。去年は、新型機材を入手した事もあって平日でも雨の日でもとにかく採集ばっかりだったので、今年はもうちょっと落ち着いてバランスよく虫を楽しみたいと思います。
今年に入ってから初の記事です、
既に新年の挨拶も必要無くなってしまった時期でもう間もなく2月になろうとしていますが、こんな時期だからこそ書いておきたい内容を記事にまとめてみたいと思います。
野外ではほとんどの昆虫が活動を止め、雪の下に埋まっているこの季節、昆虫趣味を楽しむ人達はその地域や内容によって様々に変化がある時期だと思います。
夏場と違う採集法でこの時期も採集する人、虫は一旦冬季停止して他の趣味にシフトチェンジする人、夏の為に黙って貯金する人、年中やる事が変わらない人、・・・色々でしょう。
自分も、採集・標本・飼育と大きく分けて3種類の楽しみ方をしていますが、一年の中でその比重は変化していっています。
全員が全員そうだとは言えませんが、この1月2月の時期と云うのは夏に向けての充電期間であったり飼育スケジュールの計画を練る期間だったりします。自分もこの時期は標本の作製や整理をしたり採集で使う地図の記入作業をしたり、シーズンオフだからこそ腰を据えて出来る室内作業に専念しています。
そんな季節毎の昆虫趣味のバランスを客観的に振り返ってまとめてみれば、趣味として楽しむにあたって改善点や自身の楽しみ方の傾向も新しく見えてきたりするんじゃないかと思ったので、
今回は自分の昆虫趣味の1年サイクルについて振り返ってみます。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
前述したように自分は大別して採集・標本・飼育の3つが核なんですが、具体的には以下の内容。
【採集】
一昔前は一年中フィールドに出て採集していましたが、今は「山の雪が固まってきた頃」から「雪が積もり始める頃」までに期間は狭まりました。暦上では3月上旬から11月末がシーズン。その前提として青森県外には一歩たりとも採集には行きません。色々見聞きしていると他の皆さんは離島のロマンを求めて県外に
採集のターゲットは基本的にクワガタのみで、その経過で採れた物であれば気紛れで他の虫も採集・観察するという感じ。県下に分布する12種全部を狙ってはいますがその年の気分によって注力する種類が偏ったりします。
【飼育】
国産・外国産問わず飼育し、その範囲はカブトとクワガタに限ります。自分の温室の容量と相談しながらブリードや増種を行います。飼育種の種類としては色虫(準色虫?)が基軸でドルクスなど黒虫はほとんどやっていません、昔は兎に角色々やってみたいと欲望のままに増種していたような気がしますが今はもうちょっと冷静に考えて飼育種を管理していこうと考えています。
近年は採集の二の次になっている状況で、ブリードは産卵セットを組んだ以降がグダグダになる傾向にあり、年間を通すとモチベーションの上下が激しく、結果として割出遅れで頭数激減したり大型♂が羽化できなかったりと良くない循環に嵌まっているのは否めません。
【標本】
自分で採集した個体や、飼育した個体の中の一部のみを展足して納めています。採集品は基本的に産地ラベルを重視。標本を買ったりと云う事は今のところ無し。
基本的には採集シーズン中は〆た個体を生状態で保管(恥)しシーズンオフにまとめて処理していますが、シーズン中でもその時々で余裕を見て展足・油抜き・マウントしています。保管場所も限りがあるので、処理する度にスペースから押し出すような感じで標本を移動させています。
こうしたスタンスで行っている3通りの楽しみ方が一年の間にどう変化していくかを、2つのグラフを参考に月毎にまとめてみました。
各分野の注力バランスの変化
自分の昆虫趣味の分野を採集・飼育・標本の3つに分け、合計を100%とした場合にその時期傾倒している分野の1年間のバランスの変化を表したものです。
※例えば8月の間は、採集が95%で飼育と標本がそれぞれ2~3%となっていて、この場合、「採集ばかりしていて飼育関連作業や標本作成作業はほとんどやっていない」と云うように解釈できる。
県産クワガタ12種の採集時期と手段
自分がクワガタ採集に行く場合の種類ごとの年間スケジュールと、実際に行っている採集方法です。灯火採集は、外灯などの屋外照明を回っていくのと、灯火機材を設置して行うトラップが含まれます。樹液採集は、樹木に付いている成虫を採る方法の他、バナナなどを使ったトラップや、樹液やトラップには集まりませんが野外活動している成虫を採る方法(マグソとか)も含まれます。材採集は腐木中に居る成虫や幼虫を採集する方法です。
※ちなみにこのグラフはあくまで「自分がやっている採集の期間」を表したもので、決して「青森の採集ベストシーズン」や「有効な採集方法」を表した物ではないので誤解の無いように。
= 1月 =
日に日に雪が積もり天候も荒れやすい月。新雪が深く積もるので採集に行く事はなく、標本作成と飼育作業がメインになりますが、飼育作業自体もちょっと厳しいので(コバエが居る容器は外に出て作業しなければいけないので)どちらかと云うと標本作成作業が多くなります。
= 2月 =
積雪のピークにあたる月。青森では最も雪深くなる頃なので採集はいかず1月に続き標本と飼育がメインです。1月がやや標本作業寄りになっているのでその分この月は溜まっていた飼育作業に傾倒する事が多かったと思います。
= 3月 =
段々と晴れる日が多くなってくるので、溜まりがちな割出しやビン交換作業を消化するために飼育作業のウェイトが重くなってきます。その合間に標本作業を行い前年採った虫の消化も進めていきます。
それと採集はまだお休みですが、採集道具のメンテナンスは行わなくてはならないのと、しばらく採集に行っていない反動が噴出して我慢できずに山に行ってしまう年もあります。
= 4月 =
雪も融けだしてきて屋外でしかできない飼育作業を今ここぞとばかりに行います(ビン交換や使用済み容器の洗浄など)。昼夜の寒暖差が大きくなってくる頃でもあるので虫の置き場所も変えて容器内の変化も注意を払う時期です(蛹化、羽化や休眠明けなど)。
山も雪が固まってくる頃で雪上を歩けるようになるので、採集の方も再開します。ターゲットはルリであることがほとんどですが、場所によってはコクワ狙いになる事もあります。
標本作業は、これらの合間を縫ってやりますが段々頻度が落ちていきます。
= 5月 =
雪融けが進み山の冬季閉鎖も解除される時期。地面も見え下草もあまり無いのでルリは勿論ツヤハダ、マダラも採集するには一番良い時期です。月の後半からはマグソもシーズン入りするので採集頻度は一気に加速します。しかし、雪による土砂崩れなどで道路が工事で封鎖されてしまっている事もあるので、狙っているフィールドへ行けるかどうかはその年の運次第なのが怖いところです。
そして相対的に飼育作業と標本作業にしわ寄せがいってしまいます。段々と疎かになっていくわけです。
= 6月 =
月初めはマグソ、そして月の後半からはライトトラップのシーズンも始まります、そして梅雨入りまでの間はバナナトラップが効くので、一気に採集も本格化します。色々と採集方法も多くあれこれやろうとしても追いつかないのですが、野外活動を開始する時期でキレイな個体が得られやすいのでこの月は出来るだけ1つの採集に固執せず手広く動き回るようにしています。
この月を最後に標本作業は勿論、飼育作業は実質的な停止期間に突入します(恥)
= 7月 =
ミヤマ、コクワ、オオクワをメインに夜の灯火採集、昼は樹液でコクワ、スジ、ノコギリ、アカアシをターゲットに奔走します。梅雨の影響で雨の日もよくありますが、土砂降りでなければ大体採集に行きます。
飼育作業は恥ずかしながらこの時期は温度管理と成虫のエサ交換ぐらいしかやっていません。
= 8月 =
青森県内どこもかしこも祭り一色の月。盆が過ぎるあたりから夜間の気温が下がりはじめ、ミヤマも小型や擦れ個体が多くなってきて灯火採集の時期も後半になります。夏休みシーズンも重なるので外灯回りの成果は薄くなりライトトラップ頼みになります。この月からオニが発生しライトに飛来するようになり、月の後半からはオオクワの2次発生も始まるので結局のところまだまだ採集三昧と云う事に変わりありません。
= 9月 =
夜の寒い日も増えてくる月。ライトトラップも効率が悪くなり、代わってヒメオオの樹液採集も最盛期に入るので、昼ヒメオオ・夜ライトトラップと云う流れが月初めの頃にあり中旬頃からはヒメオオやアカアシの樹液採集一辺倒になります。
= 10月 =
夜の冷え込みも増す月。この頃になるとアカアシは姿を消し、ヒメオオ採集もこの月がラストチャンスになります。そして木の葉も落ちてきて森の見通しも良くなってくるのでルリ、マダラ、ツヤハダを狙っての材採集も時期に入ります。
そして、この月に発売されるBE-KUWAの飼育レコード発表が導火線になり、長らく怠けていた飼育作業に再び取り掛かれるようになります(雑誌を読まなきゃやる気が復活できないなんて・・・)。大体は、夏前に組んだ産卵セットが熟しきっていたりします。
= 11月 =
いつ雪が降り出すかと云う月。取り敢えず冠雪する頃までツヤハダなどをターゲットにした採集は続きますが、飼育作業も溜まっているのでこちらがメインになります。
= 12月 =
平地にも雪が積もりはじめる月。採集も越冬期間に入り標本と飼育の作業のみになります。年の瀬を意識し来年に持ち越したくない作業を優先して済ませていきます。
年末特番を見ながらチクチク展足するのも楽しいものです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
こうして見ると、
夏場=採集、冬場=標本、春と秋の短い期間=飼育・・・と云うようなサイクルでやっている事になるワケですね。
採集と標本だけなら時期を分けられるので楽ですが、これに飼育も差し挟むと一気にギュウギュウになり中途半端な結果になってしまいますね。採集優先になっている現状が丸わかりです、飼育と採集の両立って難しい。
飼育において、夏期の怠け期間を改善できればもっとましな結果が出せそうに思えます。去年は、新型機材を入手した事もあって平日でも雨の日でもとにかく採集ばっかりだったので、今年はもうちょっと落ち着いてバランスよく虫を楽しみたいと思います。
採集の夏! 国産の夏! [日昆 日常雑記]
今年のクワガタ屋界は昨年以上に盛り上がっています。
・・・と多分毎年皆思っている節はあるでしょうが、
主に初心~中堅層の国産採集メインの人達の間では、
この6月7月に出た2冊の国産クワガタ本がやる気を最高潮まで高めてくれていると思われます。
ウマい具合にこの手の本が2冊立て続けに発刊されたので、
今回の記事ではその2冊の紹介・所感をまとめてちょっとだけ書いてみます。
BE-KUWA 64号 (むし社 刊)
新種・新亜種の記載が今の時代になっても続く日本産クワガタムシ科の全種がまとめられている巻頭図鑑が見どころなワケです。
国産の分類も色々ガチャガチャしているのが昔と事情が違う部分なんですが、この号ではその点についてもきちんと説明が入っているので、人の意見を鵜呑みにしてしまわず自分で見て考えて認識を深めていこうと云う暗喩も含んだ本ではないかなと思った特集でした。
標本も全国の各都道府県の個体をまんべんなく掲載しているようで、今の時代としては未採集種攻略のヒントとして結構活用できるところもあるのではないかとも思います。
個人的にはルリクワガタの分類についてBE-KUWAでやってくれたと云うのが新鮮でした。初心者受けしない小型種にはあまり触れてくれないのがこの雑誌のウィークポイントなのですが今回はその辺も割と比重が高いので参考になりました。
やはり情報誌は、自分では得られない新情報や高等の情報が手に入るからこそ買い続けたいと思うものです。飼育メインの雑誌ではありますけど、親子でキャンプついでに採集して「楽しかったです」みたいな記事とか「山に入る時の格好は・・・」みたいな記事ばっかりじゃ流石に採集記事の分野としては食傷しますからね。少し知識を持つようになったくらいの段階にきてから読んでもこれではスキルアップにはなりません。
とにかく今号は、「昔買った図鑑があるから・・・」とか「最近の内容はつまんないから・・・」と云った人も持っておくべき1冊ではないかと思います。
HIGH VOLTAGE 2 (六本脚 刊)
知る人は知っている国産クワガタ採集に関する内容だけをまとめ上げた紀行集の第2弾。
飼育分野に重点を置いたBE-KUWAと違い採集一色で内容がまとまっているので中身がブレず安心して読めました。
特にこのシリーズは執筆者が見なベテランばかりで、どれもが参考になる記事や「自分も負けてられんな」と上手い具合採集意欲をあおってくれる記事ばかりなので、採集に行く前日の晩に寝床で読むと効果的(笑)
個人的には、他の雑誌では非常に少ないツヤハダメインの記事が読める点がポイント高いですね。さらに、玄人向けの内容が多そうに思われるところですが、各執筆者の採集における流儀や虫屋としてのマナー・エチケットも読み解くことが出来るので、採集はじめたてで右往左往してしまう人でも参考になる本でもあります。
・・・この2冊はこの夏クワガタ屋には欠かせない必読書になる事でしょう・・・
そして、本が手に入ったら次は採集道具の増強。
今年になり清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったライトトラップ機材。
その重要アイテムの一つ・投光器ですが
怒涛の2台目導入。
やるにしても早すぎるだろう、と自分でも思います。
初めに導入した投光器が大きいタイプの投光器だったのですが、
先日の六ヶ所のようなマニアックなフィールドや、十和田のようなお馴染みのフィールドの適正仕様も考えて、小さく取り回しやすいタイプの投光器も持たねばという事で導入しました。
本来、ハイワットクラスに踏み込む場合はこの小さい方から始めるのが一般的ですからね。
ここから更に投光器にめんどくさい一工夫をしなければいけないのですが追々で・・・
安定器の配線も、前回3人でやった作業を1人でやったのでまぁ時間がかかりました。
しかも、安定器本体は東芝製で3本線なので配線の仕方がまたちょっとメンドくさかった・・・
(ちなみに最初に仕入れた方のは岩崎製で4本線)
先日12日に、試しに近場でライトトラップに行ってきましたが問題なく点灯できたのでひと安心。採れたのはノコ♂2頭とカブト♀1頭だけだったけど。
そして2台目テストの日と時を同じくしてまた新しい秘密道具が到着しました。
・・・いや・・・ワレモノなんだから箱に入れて送れよ・・・(怒)
発送連絡も無いし・・・
投光器の配光を調整できる・・・と言っても間違いではないこの部品ですが、これを使うとどのくらい配光に違いが出るか今から楽しみです。
・・・と多分毎年皆思っている節はあるでしょうが、
主に初心~中堅層の国産採集メインの人達の間では、
この6月7月に出た2冊の国産クワガタ本がやる気を最高潮まで高めてくれていると思われます。
ウマい具合にこの手の本が2冊立て続けに発刊されたので、
今回の記事ではその2冊の紹介・所感をまとめてちょっとだけ書いてみます。
BE-KUWA 64号 (むし社 刊)
新種・新亜種の記載が今の時代になっても続く日本産クワガタムシ科の全種がまとめられている巻頭図鑑が見どころなワケです。
国産の分類も色々ガチャガチャしているのが昔と事情が違う部分なんですが、この号ではその点についてもきちんと説明が入っているので、人の意見を鵜呑みにしてしまわず自分で見て考えて認識を深めていこうと云う暗喩も含んだ本ではないかなと思った特集でした。
標本も全国の各都道府県の個体をまんべんなく掲載しているようで、今の時代としては未採集種攻略のヒントとして結構活用できるところもあるのではないかとも思います。
個人的にはルリクワガタの分類についてBE-KUWAでやってくれたと云うのが新鮮でした。初心者受けしない小型種にはあまり触れてくれないのがこの雑誌のウィークポイントなのですが今回はその辺も割と比重が高いので参考になりました。
やはり情報誌は、自分では得られない新情報や高等の情報が手に入るからこそ買い続けたいと思うものです。飼育メインの雑誌ではありますけど、親子でキャンプついでに採集して「楽しかったです」みたいな記事とか「山に入る時の格好は・・・」みたいな記事ばっかりじゃ流石に採集記事の分野としては食傷しますからね。少し知識を持つようになったくらいの段階にきてから読んでもこれではスキルアップにはなりません。
とにかく今号は、「昔買った図鑑があるから・・・」とか「最近の内容はつまんないから・・・」と云った人も持っておくべき1冊ではないかと思います。
HIGH VOLTAGE 2 (六本脚 刊)
知る人は知っている国産クワガタ採集に関する内容だけをまとめ上げた紀行集の第2弾。
飼育分野に重点を置いたBE-KUWAと違い採集一色で内容がまとまっているので中身がブレず安心して読めました。
特にこのシリーズは執筆者が見なベテランばかりで、どれもが参考になる記事や「自分も負けてられんな」と上手い具合採集意欲をあおってくれる記事ばかりなので、採集に行く前日の晩に寝床で読むと効果的(笑)
個人的には、他の雑誌では非常に少ないツヤハダメインの記事が読める点がポイント高いですね。さらに、玄人向けの内容が多そうに思われるところですが、各執筆者の採集における流儀や虫屋としてのマナー・エチケットも読み解くことが出来るので、採集はじめたてで右往左往してしまう人でも参考になる本でもあります。
・・・この2冊はこの夏クワガタ屋には欠かせない必読書になる事でしょう・・・
・・・否、もうなっているでしょう!
そして、本が手に入ったら次は採集道具の増強。
今年になり清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったライトトラップ機材。
その重要アイテムの一つ・投光器ですが
怒涛の2台目導入。
やるにしても早すぎるだろう、と自分でも思います。
初めに導入した投光器が大きいタイプの投光器だったのですが、
先日の六ヶ所のようなマニアックなフィールドや、十和田のようなお馴染みのフィールドの適正仕様も考えて、小さく取り回しやすいタイプの投光器も持たねばという事で導入しました。
本来、ハイワットクラスに踏み込む場合はこの小さい方から始めるのが一般的ですからね。
ここから更に投光器にめんどくさい一工夫をしなければいけないのですが追々で・・・
安定器の配線も、前回3人でやった作業を1人でやったのでまぁ時間がかかりました。
しかも、安定器本体は東芝製で3本線なので配線の仕方がまたちょっとメンドくさかった・・・
(ちなみに最初に仕入れた方のは岩崎製で4本線)
先日12日に、試しに近場でライトトラップに行ってきましたが問題なく点灯できたのでひと安心。採れたのはノコ♂2頭とカブト♀1頭だけだったけど。
そして2台目テストの日と時を同じくしてまた新しい秘密道具が到着しました。
・・・いや・・・ワレモノなんだから箱に入れて送れよ・・・(怒)
発送連絡も無いし・・・
投光器の配光を調整できる・・・と言っても間違いではないこの部品ですが、これを使うとどのくらい配光に違いが出るか今から楽しみです。
晴天の冬山へ・・・ [日昆 日常雑記]
いやいや無理だってば。
すっぽり1ヶ月以上更新が止まっておりました会長です。
前回の記事で冷やし虫家をぶっ壊したままにして以降、
記事に出来るようなネタも無く3月も終わりを迎えてしまいました。
さて今日の記事ですが、
ひょんなことから山へ遊びに行くことになり、いつもの遊び仲間と某山地へ行った時の話になります。
そうですね・・・場所はお馴染みのフィールド、まぁ八〇田山とでも濁しておきましょうか。
3月半ばの雪山。この日は運よく天気に恵まれ爽やかな陽射しを浴びながら昼前に出発しました。
(世間的に今このテの内容は控えるべきかもしれませんが、時系列でおことわりしておきますと、3月19日の出来事です)
山は白い雪に青い空のコントラストがきいていて、
そこにいるだけで気分がいいです。
吹雪の時は果てが無い地獄の山岳地帯そのものなのですが、
天気のいい時は最高の画が見られる場所なのがこの山の面白いところですね。
(完全に偏見だけど)
平らなところを踏み均し、パンドラが持ってきたカセットコンロを点火。
弱く吹き抜ける風の所為できちんと加熱できているのか気にしながら、
やかんに入れた水を時間をかけて沸かしていきます。
パンドラが用意していたのはカップラーメン。
流石、選ぶ銘柄のセンスがいい・・・
冬山で食べるカップラーメン。これは一生に一度はやっておきたかった(笑)
「お米」でも「パン」でもなく、「うどん」でも「そば」でもなく、
他ならぬ「ラーメン」だからいいんですよね。
さて、お湯を待っている間に
No.2とNo.6は遊び場の整備に汗を流し雪に塗れていました(笑)
山の斜面はなだらかながらも、見ているととても滑りやすそうです。
大自然の中ではどこだろうと遊べる方法を見い出し「無から有を創る」達人の2人が
傾斜をズリズリ圧削し続けていき、白い絨毯に1本のレーンが出来ていきます。
やがてレーンはだんだんと滑らかになっていき・・・
※動画読み込みに遅延が起こりますので、
再生時間を全部溜めてから再生を始めてください。
滑ってみると、傍目で見ているのとは段違いにコワい(泣)
思ったよりも速度が出るのに後ろ向きで滑るとか何考えてんだよ!!
この後さらにレーンは伸びていき、滑る距離は増していきました・・・
そんなことをしてる内にお湯は沸きました。
カップラーメンにお湯を入れ、3分間、待つのだぞ。(←こりゃカレーか)
木と空と雪しかないここに、一杯のラーメン。
家の中と同じく3分待って出来たカップラーメンも、寒さのせいかまだ少し麺がかたい。
もちろん、スープもきちんと全部飲みました。
せっかく山に来たのだから、クワガタを採りたいと思い、
他の皆が坂を滑って遊んでいるのを尻目に林の奥へとリュックを背負い探しに出かけてみました。
今年の上半期は迫り来る夏のために遊びたい気持ちをグッと堪えていかなければならないため、今日のこの日は貴重なルリクワガタ採集のチャンスです。
(特定分野の昆虫採集者の間で今この1~2ヶ月が、今後を左右するかもしれない絶妙な時期という事でにわかに騒がしくなっているとか・・・いないとか・・・)
うっすらとウサギの足跡が付いただけの真っ新な雪原を進み、ルリの産卵痕を探しましたが2次林でほとんど木が細く枯れ木も少なく皆乾燥しているため結果として採れ高はゼロ。
とは言え、ルリが沢山居る場所を狙って採るよりも、違う所・変わった場所で採るからルリクワ採集は楽しいと思っているので、
近年は採れずに帰ることになろうともそれほど精神的ダメージは受けなくなりました。
ルリは採れずに帰ることになりましたが、
後日、しっかり風邪をひいてしまいました。・・・お粗末。
2001年12月から・・・ ~BE-KUWA~ [日昆 日常雑記]
チョウやカミキリやオサムシやらクワガタやら広義の昆虫をはじめとして、
シリーズもののフィギュアやらDVDやら
掛け軸やら壷やら切手やら古銭やら果てはビール瓶のフタまで、
集め始めるとナゼか全て揃えるまで止まれなくなってしまう。
そんなデ〇ゴス〇ィーニ症候群に陥った経験はないでしょうか・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、我が家では待ちわびていたBE-KUWAが届きました。
シリーズもののフィギュアやらDVDやら
掛け軸やら壷やら切手やら古銭やら果てはビール瓶のフタまで、
集め始めるとナゼか全て揃えるまで止まれなくなってしまう。
そんなデ〇ゴス〇ィーニ症候群に陥った経験はないでしょうか・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、我が家では待ちわびていたBE-KUWAが届きました。
2017年の挑戦 [日昆 日常雑記]
ようやくまともに雪が積もりだした青森です。
このまま春が来てくれねェかなと思ったのは自分だけじゃないはずです。
自分は正月明けの仕事始めでいきなり重めの風邪をひいて周りの迷惑になっている状況ですが
おかげで無理せず家の中で本を読んだりして落ち着いた生活を心がけています。
ただ、読んでいる本が昆虫関係か地理関係ばかりなので採集のことを考えてしまいその都度心臓バクバクで安静とはまたちょっと違う感じです。
今年に入って最初の記事ですが、
毎年恒例の目標を書いていきます。
まず、
去年の目標がどのくらい達成できたかを振り返ってから今年の目標を並べたいと思います。
今となっては書くのも恥ずかしい2016年の挑戦の結果は、
① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
結果・・・×
全然できてなかった(焦)
去年採れたコクワをポイント毎に計算していくとラベルは増えているんですが、
新しい市町村ラベルを更新することはできませんでした。
特定の場所に固執せず足を延ばせていたら、特にまだラベルが揃っていない下北~上北~三八のどこかは簡単に見つかっていたのでしょうが、結果的に当初の試算より十和田に通い過ぎた(恥)
三八上北方面にコクワ採集へ行って記憶に残ってるのは、五戸へ行ってスジだけ採って帰ってきた1回だけ。
② ギラファ亜種保管
結果・・・△
昨年新しく着手したダイスケのブリードはこの目標の文言としては違うかと思うのでそれ以外で考えてみますと、正直言えばどれも首の皮一枚。
ニルギリとティモールに関しては現状のまま進むと累代停止です。
ティモールは一回止めておいた方がいいかと思うんですが、ニルギリは一回手放すとハイそれまでヨとなる危険性が高いので、最後の彼には今18℃で頑張って生き永らえてもらっています(焦)
そしてタイ産の方は4頭しか幼虫が採れなかった上にこのラベルを持ってるブリーダーが片手で数えて終わるのでこっちの方が危ないという現実にも直面しています。
ケイスケは・・・ それはノーカウントでOKです。
③ マット系のクワガタに挑戦
結果・・・△
挑戦したにはしたのですが力及ばず轟沈。
今年は前回の失敗を踏まえて再挑戦といきたかったトコロですが、そんな余裕は無くなってしまったのでインペリアリスの攻略挑戦は去年で一旦終了とします。今年は続編無しって事ですね。
④ 今一度フタマタをやる
結果・・・×
まぁ、インペリアリスに挑戦した時に書きましたけど、
③と天秤にかけた結果こっちは諦めました。
だからと言ってその代わりに今年はやる・・・とも言いませんね。
これに限らず今年は従来の飼育種の補填以外はあまり増種はしない方向でいくかと思います。
セアカフタマタの原名亜種なんてもし入ってきたら心は変わるでしょうけど。
(♀入ってきても最初はぜってーボッたくるだろな・・・)
⑤ 青森産クワガタ2種の革新 → そして・・・
結果・・・×
去年、その2種を目当てにフィールドを調べ探察したのですが結局その尻尾も掴めず進展はありませんでした。そのクワガタが採れた後の事については少々カタチが出来てきましたが、これは今年も継続で行っていく他ありません。できれば2つの内片方は今年中に決着付けたいんだけど・・・
⑥ 死虫を溜めこまない
結果・・・△
ちょっとは減ったかな・・・?
ゴム化したヒメオオの処理がめんどくさい部分はありますが、4月に入る辺りまでには片付けてしまいたいです。
・・・と云う感じで、
全体的に目標が大きすぎた上に多かった気がして、年の初めに右顧左眄していた感がします。
自分が単なる口舌の徒だと云う事をブログを通して曝け出している気しかしないので、今年はもうちょっと現実的な内容を書いてみようと思います。
去年から継続している目標を主軸として。
ということで今度は今年の目標、2017年の目標は主に採集関連です。
ブリードも丁度周期的に幼虫飼育が多くなると思うので現状維持が出来ればいいです。
① 日昆として採集体制の見直し
主に道具の選定や装備の話なんですが、この①がこの後の②③④に大きく関わります。
実質的にこれが今年の最大の目標となります。
これまで、
樹液採集に梯子・ロープ・マイクロスコープ(は壊れた)等々、
材採集に鉈・鋸・斧・ピック等々、
灯火採集に懐中電灯・HIDハンディライト等々、
他の採集法でも道具を自作したりもしてきましたが、フィールドで他の採集者のスタイルを見聞きしていると、自分と比べても遥かに先鋭的で、次々と結果を出していることにどこか焦りを覚えていたとも思います。
これには、採集に対しての意識もありますが、自分の場合特に新規の飼育種に目移りして、¥的な部分で散財した事も今となっては反省すべき点でした。
自分はここがネックなので、消耗の激しい「生き虫」分野は最小限にして、使い続けられる「採集」分野の特に道具の部分へウェイトを置くように意識していこうかと思います。
含めて、採集にあたってメンバー数名で動くときにも薄々と思っていたところですが、手持ちの道具として「最低限の部分での優劣」が生じている事は放置しておくべきではない点も今年は注意したいと思います。
特にそれを感じたのがメンバー同士で行ったヒメオオ採集。
(ただ、ヤツらの場合道具が無いときに施す工夫が非常に頼もしいのでその時はその時で面白いのではあるが・・・)
この件を基に、網については再考し今年から各個人の力量やスタイルに合わせて各メンバーにきちんとした網が装備されることになりました。
これ以外にも、考えるべき道具はあるので
それらをこれからじっくりと揃えて日昆としての全体的なベースを固めていきたいと思います。
② 青森県産クワガタ2種の革新
これは去年から引き続いての目標ですが、先の①をじっくり固めていく事で確実に達成へ近づけると思います。
このクワガタの内、片方だけはそうとは言えないけど(汗)
③ 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
これも去年から引き続いての目標です。
町村によっては採集に行くタイミングや時間帯・都合などで、従来の採集スタイルでは達成までが遠い所があると感じるようになってきました。それに、たとえばある市町村のコクワとしても、1ヶ所だけではなく色々なポイントから刻むようにラベルを収集できるようにするにはやはり従来のやり方では難しい場合も多いので、①の目標を進めていく延長上でこちらもはかがいくようになると思うワケです。勿論まずは市町村ごとのラベル追加ですけどもね。
④ 県産ヒメオオクワガタの市町村別攻略
ヒメオオの新規開拓や新ラベルの追加は去年も順調に行えたのですが、シーズンが終了して各産地を見直してみると、秋の天候不順が原因で希少ラベルや新エリアでの採集がほとんど上手くいってなくて結果的に既存エリア内の新ポイントがほとんどと云う事になっていました。
斬新なラベルがほとんど採れなかったです。
県内に広く生息しているにもかかわらず、
手元に残った個体を地域別に分けてみると、偏りまくって、もう。
今年は去年より天候に恵まれることを祈りつつ、去年痕跡だけは見つけたポイントや以前採っていたけど今は標本が残ってない産地を中心にラベルを増やしていこうかと思います。
採集ばかりが目標で飼育虫がまた泥を食わされそうですが
今年も『日昆会長 諸記』をよろしくお願いします。
タグ:日昆
ハニーズサタデー [日昆 日常雑記]
先週の土曜日のことでした。
今期の採集に使う材料の調達のためにホームセンターに来ていました。
お昼の青森市内のサンデーです。
車を停め、財布を持って下りると
辺りを多数のハチが飛び回っている場面に直面しました。
一瞬「何だ!?」と思ったその次の瞬間、目線が一ヶ所に向いたまま釘付けになってました。
おや まぁ。
駐輪スペースの柵にミツバチの分蜂集団がたむろしてました。
うわぁ~こんなところで見るとは(笑)と近づいて見ようとしたところで
「危ないよー!」 と声が。
遠目に見ていた男性からのものでした。
ハチが集団でかたまっているところを見れば誰もが『危ない』と思ってしまいがちなのですが、
ミツバチの新女王が巣離れして分蜂する際、新しい場所を決めるまでの移動中の集団は大変大人しく、(100%安全とは言えないものの)手を突っ込んだりしても大丈夫なほどなかなか安全なものなのです。
数時間~数日で次の場所にすぐ飛び去っていくので実質無害なものですし、場所が場所だけに『ミツバチを始めたい人』にはチャンスとも言えるのですが・・・
「これ大丈夫なヤツですよ~」と返し、傍観していたその男性に話を聞いてみました。
どうやらその男性の話によると、
流石に店側もこの状況を看過しているはずもなく店員が駆除業者を呼んだとの事でした。
関係無いかもしれないけどパトカーが近くに停まっていました。
ホームセンターの駐輪場にかたまられては、
「(ちょっと放置しておいてやればどっか行くんだけどなぁ)」とは口に出せず、
その場を後にし買い物を済ませて帰りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
分蜂なんて久しぶりに見たなぁ~と余韻に浸りながら帰宅すると、
我がキョウダイが昼飯をムサボっていました。
ふと思い立ってキョウダイにそれを見せてやろうかと思い立ちました。
「おい!今サンデーにあのハチが来てるぞ!見に行かないか!?」
「ハ!? 何 何言ってんの!?」
一瞬なんか芸能人でも来てんのかと錯覚したのかは知らんが、
事情を説明すると「見に行く!」と好反応。
帰ってきて早々またサンデーに急行しました。
(と云うのもこの時、キョウダイは大学で生物の課題が出ていて、生物を見つけて同定するレポートを作るため素材を探していたワケなんです)
駆除業者を呼んだと言っていたから着く頃にはもう作業が終わっているかもしれない、警察が立ち入り禁止とかにしちゃってるかも知れない・・・
等と不安を感じつつ、件の駐車場に入りました。すると・・・
現場近くに停まっていたパトカーがもう1台増えていて、
さっきはほとんど居なかった観衆が2~3人増えていました。
(それでも2~3人)
現場を見てみるとなんだかんだでまだ状況は進展してなくて、
集団は無事そこに留まったままでした。
さっきは居なかった店員が傍で見守っておりましたが、
封鎖も何もされていなかったのでキョウダイと2人でスタスタと歩み寄り
「スゲー」と感動するキョウダイに写真を撮らせる。
「近寄ると危ないですよー!」と呼ぶ店員に一通り説明をして観察を続行する。
よく考えたらまだ何の種類か見てなかったなぁと思い、よく観察してみると
ちょっと意外なことにニホンミツバチではなくセイヨウミツバチ。
この付近一帯は商業施設と住宅地に囲まれていて天敵のスズメバチが居ないからコイツらでも生き残れているのかな?
それともこんな住宅地のどこかで養蜂なんてやってる家でもあるのか?
気になる点はありましたが、
俺たちは用事が済んだのでこれで帰りました。
商業施設前だし他の人達のことを考えれば、
「この虫は悪くない!そっとしておけ!」なんて勘違いした事を言うつもりもないですしね。
このハチ達がその後どうなったのか・・・それは分かりません・・・(合掌)
と云うかそもそも、駆除するつもりならホームセンターなんだし
自分の売り場からハチ用殺虫剤持ってきてブッかければ早いし安上がりじゃねェのか!?
・・・と思ってしまった私は野暮でしょうか。
今期の採集に使う材料の調達のためにホームセンターに来ていました。
お昼の青森市内のサンデーです。
車を停め、財布を持って下りると
辺りを多数のハチが飛び回っている場面に直面しました。
一瞬「何だ!?」と思ったその次の瞬間、目線が一ヶ所に向いたまま釘付けになってました。
おや まぁ。
駐輪スペースの柵にミツバチの分蜂集団がたむろしてました。
うわぁ~こんなところで見るとは(笑)と近づいて見ようとしたところで
「危ないよー!」 と声が。
遠目に見ていた男性からのものでした。
ハチが集団でかたまっているところを見れば誰もが『危ない』と思ってしまいがちなのですが、
ミツバチの新女王が巣離れして分蜂する際、新しい場所を決めるまでの移動中の集団は大変大人しく、(100%安全とは言えないものの)手を突っ込んだりしても大丈夫なほどなかなか安全なものなのです。
数時間~数日で次の場所にすぐ飛び去っていくので実質無害なものですし、場所が場所だけに『ミツバチを始めたい人』にはチャンスとも言えるのですが・・・
「これ大丈夫なヤツですよ~」と返し、傍観していたその男性に話を聞いてみました。
どうやらその男性の話によると、
流石に店側もこの状況を看過しているはずもなく店員が駆除業者を呼んだとの事でした。
関係無いかもしれないけどパトカーが近くに停まっていました。
ホームセンターの駐輪場にかたまられては、
「(ちょっと放置しておいてやればどっか行くんだけどなぁ)」とは口に出せず、
その場を後にし買い物を済ませて帰りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
分蜂なんて久しぶりに見たなぁ~と余韻に浸りながら帰宅すると、
我がキョウダイが昼飯をムサボっていました。
ふと思い立ってキョウダイにそれを見せてやろうかと思い立ちました。
「おい!今サンデーにあのハチが来てるぞ!見に行かないか!?」
「ハ!? 何 何言ってんの!?」
一瞬なんか芸能人でも来てんのかと錯覚したのかは知らんが、
事情を説明すると「見に行く!」と好反応。
帰ってきて早々またサンデーに急行しました。
(と云うのもこの時、キョウダイは大学で生物の課題が出ていて、生物を見つけて同定するレポートを作るため素材を探していたワケなんです)
駆除業者を呼んだと言っていたから着く頃にはもう作業が終わっているかもしれない、警察が立ち入り禁止とかにしちゃってるかも知れない・・・
等と不安を感じつつ、件の駐車場に入りました。すると・・・
現場近くに停まっていたパトカーがもう1台増えていて、
さっきはほとんど居なかった観衆が2~3人増えていました。
(それでも2~3人)
現場を見てみるとなんだかんだでまだ状況は進展してなくて、
集団は無事そこに留まったままでした。
さっきは居なかった店員が傍で見守っておりましたが、
封鎖も何もされていなかったのでキョウダイと2人でスタスタと歩み寄り
「スゲー」と感動するキョウダイに写真を撮らせる。
「近寄ると危ないですよー!」と呼ぶ店員に一通り説明をして観察を続行する。
よく考えたらまだ何の種類か見てなかったなぁと思い、よく観察してみると
ちょっと意外なことにニホンミツバチではなくセイヨウミツバチ。
この付近一帯は商業施設と住宅地に囲まれていて天敵のスズメバチが居ないからコイツらでも生き残れているのかな?
それともこんな住宅地のどこかで養蜂なんてやってる家でもあるのか?
気になる点はありましたが、
俺たちは用事が済んだのでこれで帰りました。
商業施設前だし他の人達のことを考えれば、
「この虫は悪くない!そっとしておけ!」なんて勘違いした事を言うつもりもないですしね。
このハチ達がその後どうなったのか・・・それは分かりません・・・(合掌)
と云うかそもそも、駆除するつもりならホームセンターなんだし
自分の売り場からハチ用殺虫剤持ってきてブッかければ早いし安上がりじゃねェのか!?
・・・と思ってしまった私は野暮でしょうか。
タグ:ハチ