SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

日昆 日常雑記 ブログトップ
前の7件 | 次の7件

ずぼら標本作製のすすめ 「針刺し標本用 脱脂容器」作成 [日昆 日常雑記]

半月以上更新してませんでしたが、死んではいません。
どうも会長です。

死んではいませんが色々と落ち着けない日々は送っております。
ブログもなかなか手を付けられずにいますが、
それ以上に・・・もう採集シーズン来てるのに展足作業が終わらない!!
針も足りなくなって注文してたらその間に山の雪はドンドン減ってきているし、
このままでは結構まずいです。

さて、死んでないだとか何とかと云う事で、
今日は標本についての内容を書いてみます。


そもそも自分は標本作製が得意とは言えないのでこれまでも標本関連の記事を書いた事は無かったのですが、これも一つの勉強だと思って今回は書いてみる事にしました。
標本作製については(飼育や採集もだろうけど)人それぞれで程度ややり方が異なってくるので、自分の書いたやり方のところどころに突っ込みどころが多々あるかもしれませんけど生温かく見守ってください(笑)


まず、前提として自分は標本作製についてはまぁまぁ不徹底な方だろうと思うワケです。
基本的に薬品殺虫後、(汚れの程度により水洗浄後)生展足してからの乾燥→マウントと
いかにもテキトーな流れで虫を箱に収めていましたが、
やはり時間が経った標本の中には、黒ずんできた色虫脂が浮いてカビてきた虫も出てきました。殺虫後軟らかい歯ブラシで水洗浄を行っても虫体の処理としては高が知れてますね。
「脂抜きってやっぱやらないとダメか~」と悟ったのは、わりと最近です・・・(恥)

生体を採集してから箱に収めるまで、どのような手順を経ていくかは作成者の考えや経験は勿論、虫の種類によってもそれぞれ異なりますし、保管場所や時期・入手経路により臨機応変に対処するのは言わずもがなですが、
自分の場合は基本的に、殺虫容器内でそのまま生状態で保管(汚れ次第では水洗浄してから・保管状況によっては蒸気軟化後展足)針展足1~3ヶ月以上常温乾燥脂抜き脱液ボンドパックマウント保管
と云った具合です。
殺虫後ずっと毒ビンに入れっぱなのがまず突っ込みが入りそうなのですが、確かに虫によっては〆た後すぐ毒ビンから出して乾燥させて展足するまで保管した方がいいのでしょうが、自分は主にクワガタしかやってないので著しい変色の危険が伴う事は無いと判断してやってます(苦笑)、それに軟化作業は極力省きたいしねェ。
そんでもって多分一番突っ込まれるであろう展足後の脱脂、それ以降の順序。
仮展足は行わず一発本展足

脂は抜いてもその後もう一度展足し直したくない!
ずぼら根性がこういう部分に現れてるワケです。

「じゃぁ先に脂抜きしてから軟化して展足すればいいじゃん」と言われる事受け合いですが、
・軟化作業がマストになるのでヤダ
・乾燥状態で触る回数は倍以上に増えるのでコワイ
・ゴム化が多くなりそうでメンドクサイ
などなど、虫屋としての熱意の欠片もない理由に阻まれやりたくありません。
何事も経験しないと上達しないんだけどね・・・

と云う事で、極力手間は惜しみたい自分としては、
「〆て軟らかい内に形を決めちゃって、脂落としてパックしたい」わけなんです。







そうなると、一つ大きな問題が立ちはだかるんですね。



展足標本をどうやって脱脂しようか



容器になみなみと入れたアセトンなどの溶媒に虫をそのまま入れると当然ながら浮きます。
ase-01.JPG
ちょっと見辛いですがこうなりますよね↑↑
このミヤマ、展足・乾燥後に一度アセトンにそのまま浮かべたんですが、
やっぱりダメでした。液面に接している境目で脂が白く凝り固まってしまいました。
寒い部屋に置いていたのも原因ですがやはり半身の液浸は不適です。

↑↑なので、虫体からしっかり脂を抜くためにはしっかり液内に沈めないといけませんが、
本来この後乾燥、軟化を経てまた展足するつもりならば
タトウ紙で包んで液に浸したりむき出しで浸した虫の上からティッシュ等で落とし蓋をすれば済む話なのですが、展足標本を何かで押さえつけてしまうと結局展足が崩れてまた展足しないといけません、
・・・二度手間になってしまうワケですよね。
容器のフチまで満タンに溶媒を注げば、浮かんだ虫を蓋がある程度押さえつけてくれるけど、使用中も容器自体の扱いがシビアになるし、ただ浮かべるだけだと複数の虫を容器に入れると接触して破損する危険が生じ、
一つの容器に対して単数~ごく少数の虫しか入れられないのでコストがかかりあまり頭の良いやり方とは言えないですよね。

「溶媒が満タンに入っていなくても触角や脚に当たること無く虫体を沈めてくれる形状のフタ」が付いた容器なんてのも無いし、
デリケートゾーンを避けてなおかつ虫それぞれの形状に合うようになってる重しなんてあるワケ無ぇし、
虫の身体に金属棒かなんかの重しを糸で縛って沈める・・・とか
・・・もはや非現実的な発想に逸れてしまっています。

自分の場合は中型(3cm弱)以上のものは虫体に針を刺すので、そうとくれば早い話で
虫を容器の底に針を刺して固定すれば、虫も浮かばずに済む・・・

・・・と(針を刺す人なら)誰もが及ぶ考えですが、
(ちなみに針を直接刺さない3cm弱以下の小型種は浮かべてもきちんと浸るので、小ビンとかで個別に難なく脂抜きしてて問題ないです)

さァ一体何に針を刺すか。

自分が針を刺す展足板として使っているのは、
・温室作成で余ったスタイロフォームの切れ端
・100均で買うポリスチレン製カラーボード
の2種類なんですが、まさかこれを使うなんてのは無理ですしね。
接着剤は使っても意味を成さないし、そもそも有機溶媒に浸けたら一貫の終わりですからね。
溶解の仕業です。

(堅い消しゴム・・・)

まァ普通に考えれば、ペフ板を使うのが妥当な策なのですが、
容器の底にどうやって固定するか・・・。
で行き詰まるわけなんですな。

発泡スチロールのような材質だったら、容器に固くはめ込む事で固定できてしまうのですが
ペフ板は弾力性があって固定できません。先に書いた通り接着剤は不可。
この先繰り返して使うものだし随時用意を増やす事も考えて、手に入りやすいもので作らなければいけません。

そんな中、某雑誌の記事が大変参考になったので、
それを踏襲し思考錯誤した末、ようやく納得のいくものが出来上がりました。






前置きが長くなりましたが、
今回の記事の本題はその脱脂容器の作り方です。


自分のややこしい文章だと使えるものも使えなくなってしまうので
簡単に手順と道具を以下の表にしてみました。

~ 作成のかんたんな流れ ~
Step.1 道具の用意
・容器(タッパー)
・ペフ板
・割り箸
Step.2 容器にあわせペフ板を切り出す
Step.3 ペフ板を容器にはめ込む位置にあわせ
折れ目部分にカッターで切り込みを入れる
Step.4 ペフ板の折り目の両端(計4ヶ所)に穴を空ける
Step.5 はめ込むペフ板の穴が接する箇所の
タッパー内側に溝を彫る
Step.6 向かい合った溝部分に突っ張って固定できるように
長さを合わせて割り箸を折る
Step.7 ペフ板の穴に割り箸を挿し通し
タッパーの中にはめ込む   ・・・完成





では、順を追って紹介してみます。

Step.1 道具の用意
・容器(タッパー)
・ペフ板
・割り箸

材料として用意するものはこれだけです。

ペフ板と割り箸の説明は後に回すとして、まずは容器の説明です。
ase-02.JPG
参考にした雑誌に載っている物とほとんど同じ物を使用しますが、
爪とパッキンが付いた密閉型のタッパーを用意します。
入れるのは水ではないので、溶けて変形してしまう材質は勿論避けます。
ガラス容器を使うのがベストなんでしょうが、この後ペフ板の固定で容器内壁を削る必要があるので加工が可能なポリプロピレン容器(パッキン:シリコンゴムを今回使用しました。

ダイソーで売られているPLASTIC CONTAINER
容量は750ml表示寸法は横11.5cm×縦18.5cm×高6cm
容器の寸法としては、底面(内側)の短辺が割り箸より短い物でないといけません。


他に、材料を加工する道具として
・カッター
・定規
・錐
・彫刻刀(あれば)
を用意します。


Step.2 容器にあわせペフ板を切り出す

ase-03.JPG
ペフ板は一般に標本道具を扱う店にある5~6mmの厚みの物がちょうどいいでしょう。

これを容器に入るよう裁断するわけですが、上記のタッパーに寸法を合わせると
18cm×15cmのサイズに切るのが望ましいです。
これを、長辺の両側を折って容器内にピッタリはめ込むと蓋の閉まる位置ほぼギリギリで止まるようになります(文だと解りにくいのでこれは後で図解します)


Step.3 ペフ板を容器にはめ込む位置にあわせ
折れ目部分にカッターで切り込みを入れる

ペフ板を一回タッパーに入れてみると分かりますが、それなりにペフ板もカタい素材なので、
ギリギリピッタリに押し込んだペフ板は折目部分に相当な負荷が掛かり反発して戻ろうとします。

参考雑誌の方の説明ではタッパーの角部分までペフ板を折り込まず緩やかに曲げて両端にストッパーを作り、引っかけ留めておくやり方が書かれていましたが、
このやり方だと、ペフ板の折り曲げが緩く大きくなってしまい虫を入れるスペースが狭くなってしまいます。
(この留め方だと、仮にペフ板をギリギリに折るとストッパーから弾けてしまう)

ペフ板の反発力を殺し、なおかつ作業の精度を高めるためにも
ここでペフ板の折り目部分に切り込みを入れて、折れやすくしておきます。

切り込みを入れるのは、タッパーに入れて山折りになる側です。

ase-04.JPG
ここで注意する点
切り込みの深さは板の厚みの半分くらいまでにとどめます。
板の裏まで切って貫通させてしまうと、固定箇所が板の端であるため中央が固定されない事になり板の中央が浮力によって持ち上がってしまう危険が生じます。板の両側を折る意味が無くなります。


Step.4 ペフ板の折り目の両端(計4ヶ所)に穴を空ける

切り込みを付けたらもう一度容器にはめ込み、この後の作業のシミュレーションをします。
容器底面にピタッとあわせたら、その位置で板の両側を割り箸を突っ張るので
確認の後、ペフ板の折り目の両端(計4ヶ所)に穴を空けます。
(両端部分とは言っても、折って側面に位置する部分(矢印部分)になります)
ase-06.JPG

工程としては実際、ペフ板を貫通して割り箸を渡すより
板の折目に沿って渡せばこの段階の作業をカットできるんだけど
一応、入れる虫の邪魔にならないように割り箸の占める場所を極力減らした結果がコレですよ。


Step.5 はめ込むペフ板の穴が接する箇所の
タッパー内側に溝を彫る

さっきのシミュレーションで割り箸の突っ張る予定の場所(内壁)を、
下の画像のように1cm四方のスペースを刃物を使い溝を掘ります。
ase-07.JPG
使う刃物の理想としては彫刻刀(三角刀)がベターです。カッターでもいいですが溝が小さい事と、力を入れ過ぎると最悪貫通してしまうので注意します。

これを相互の位置に気を付けながら計4ヶ所作ります(矢印部分)
ase-08.JPG


Step.6 向かい合った溝部分に突っ張って固定できるように
長さを合わせて割り箸を折る

向かい合った溝にガッチリ食い込むように、割り箸を折ります
折れて毛羽立った断面でないとしっかり溝に食い込まないので、きれいに切断したらダメ(きれいに折らなきゃならない)なワケです。

ase-09.JPG

↓↓

ase-10.JPG
この真ん中の2本を使います。
(両側の断面が毛羽立っていないといけないので)
ちなみに、折った後の画像で片方の割り箸が竹串にすり替わっているのは、
別に1本しくじったワケじゃないからね!! ないからね!!


折る際ですが、寸法には気を付けなければいけません。
この容器の場合、寸法に0コンマ数mmの製造誤差は生じるとは思いますが、
96.5mmでバッチグー(笑)でした。96.0mmでは緩かったです)

ase-05.JPG
もし割り箸の長さが足りず固定が緩くなってしまうと、後で悲惨な事になります。
↑↑の画像は試作中の時の物ですが、最初は底にピッタリつっかえていても時間と共にペフ板の浮力と反発で上に持ち上がってしまいます矢印
持ち上がってしまうと、特にタッパーの角部分にいる個体が圧迫されて、最悪は変形・破損してしまう危険が高いです(例:〇部分
勿論、この危険が極力無いようにしたのが今回の作成法なんですが、万が一にでもずれる事態に直面した時に、蓋でペフ板がつっかえて少しでもダメージを減らすためにStep.2ではめ込みギリギリになるようにペフ板の寸法をとったと云うワケです。


Step.7 ペフ板の穴に割り箸を挿し通し
タッパーの中にはめ込む   ・・・完成

ここまできたらあとは組み立てるだけです。

ペフ板の両側の穴にそれぞれ割り箸を挿し通し、
ase-11.JPG
タッパーにはめ込みます。
割り箸もしっかりペフ板を固定するように下まで押し込みます。

ase-12.JPG
このように溝の位置でガッチリ突っ張らせます。

ase-13.JPG
これで完成です。




容器が完成したら、入れる虫がしっかり浸かるくらいまで溶媒を適度にトプトプ注ぎ、
あとは至って普通の脂抜きを行えるはずです。
ase-16.JPG
板底も割り箸も浮かぶことなく、フ節や触角も危なげ無しです。


因みに溶媒とは言っても、
このポリプロピレン製タッパーに入れるとしたら、自分が知る限り
ase-14.JPG
基本的にアセトンしかありませんケドね。


今、脂抜きにはアセトン以外にベンジンも使用していますが、このタッパーで使うと


ase-15.JPG




タトウにまとめて大量にやる方法と比べると流石に処理ペースは劣りますが、
展足標本の処理としては容器のスペースは有効に使えるので、
納得のいく方は試してみてはいかがでしょうか?
(なんだかんだ言っておいて、結局しっかり紹介してしまった)



この記事、「ずぼら標本作製」とか銘打って書いたけど
そもそもホントにずぼらな人はこんなめんどくさい工作しないだろうな・・・

〉〉 おまけ タッパー利用のメリット(どうでもいいコト編)


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:学問

2016年の挑戦 [日昆 日常雑記]

ウルトラQ.jpg


家に2台在る冷やし虫家が1台壊れてしまい、
その壊れた方が今見事にコガシラクワガタ飼育にピッタリ使える温度になっている会長です。
(11~14℃、素晴らすぃ)

吹雪く季節もいよいよ佳境、2月になってしまいました。
1月中やりたい事もせず、やろうとしている事もなんだかよく分からなくなっていたんですが、
年が明けてなんか思考がフワフワしているなと思ったら
まだ今年の目標を記事に上げてなかった!

「今年どういう目標を立てて虫をやるのか。」

一見すると「目標をブログにUPするのってただの記事ネタだろ」と思いがちですが、
個人的には結構「記事にしておく」って大事だなと考えています。
春夏秋冬季節が移り変わる度に色々な誘惑が虫屋を襲うので、最初に「挑戦したい事」を持っていた場合月日が経つと次第に当初の目標や願望が置き去りにされていく危険性が高いです。
(率直に言うとこういう人間(←私)は優柔不断なのです)

では、
去年の目標がどのくらい達成できたかを振り返ってから今年の目標を並べたいと思います。

2015年の挑戦の結果は、
① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
② オオクワガタ自力採集
③ マグソクワガタ採集ポイント新規開拓
④ ギラファノコギリクワガタ巨大化計画
この4つ。忘れてたかも


① ⇒ ×寄りの
今年はあまりコクワガタ狙いで市町村を渡ることがなく、
反面ヒメオオクワガタ狙いではえげつないほど市町村を意識して移動していました。
コクワ2015.png
↑↑2015年末に一度載せたコクワ市町村別コレクションの進行状況。
増えたには増えたのですが市町村数で数えるとショボ・・・
これくらいの数なら県内に何人もコレクター居るだろう・・・(い、居るだろう・・・・・・)

② ⇒ ×
オオクワガタは去年採集出来たには出来た、のですが「自力採集」とは口が裂けても言えない内容です。
自分で場所を見つけそこから独力で採集出来てはじめて「自力採集」と言えます。
理想ばかり高くてどうにもならなかったパターンですね。

③ ⇒ 
マグソクワガタの新規開拓は目標として十分達成できました。
津軽地域と下北地域で採れましたし、日中の爽やか(?)な景色の下で採ったからかマグソ採集は夜間の採集と比べてやけに鮮やかに記憶に残る感じで個人的には異質です。チョウとか昼の虫を採集している人たちは皆こんな感じのメモリー多いんでしょうかね
(・・・ぅ、羨ましくなんか、Nai !! Yai !!)

④ ⇒ 
去年で出てきた中でそれぞれの亜種の最大値は、
原名亜種(タイ産):測るほどでなし(最大幼虫は年内に羽化せず)
原名亜種(カンボジア産):測る意味なし(長歯が出ず、一番悲惨だった)
ニルギレンシス:年末羽化で未計測(まともに100mmは越えてないだろう)
マキタ:測る気も湧かず(夏場の放置で全部縮む)
ケイスケ:年内に羽化せず(「居たの??」と云うレベル)
ニシヤマ:98mmUP(100越えならず)
ティモーレンシス:80mm(地味に自己最大)
ティモールがささやかに嬉しかったのですが、生き残りが非常に少なく危険な状況と云うのがまたヤバい。使える♀もサイズも状態も良くないので本当は♀をどこからか仕入れたいところ。
タイ産最大♂幼虫とケイスケ幼虫はまだ楽しめそうなのですができればまとも以上のサイズで出てきてほしい・・・


さて、去年を振り返り終わった・・・いや振り払ったところで今年の目標です。


① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
もはや惰性でやってねェか!? と自分に問いかけたくなるほど毎年目標にしてますが、
やる気を持ってやれば2年で40市町村完全クリアできる内容だったんですよねぇ・・・
自己開拓ポイントでオオクワガタを張ったりしなければ、今年でほとんどマップが埋まる予定ですけども・・・まぁ、無理だナ。南部方面が薄いので、そっちの方に意識を傾けていきたいです。

また、ちょっと似た内容ですが、マグソクワガタとヒメオオクワガタの未採集市町村もクリアしていきたいと思います。(この2種類は全市町村は無理だけど)

現在青森県40市町村中、採集済みなのは
コクワガタ:16市町村
マグソクワガタ:4市町村
ヒメオオクワガタ:16市町村


② ギラファ亜種保管
要するに、「今居るギラファの亜種を全て絶やさない」と云う事。
もはやギネス級を狙うとも言わなくなりましたが正直ムズイ(焦)
ニルギリは毎年ギリギリなのが変わってませんが現在は特にほとんどの亜種で危機的状況。ブリード時期が重なってきたことが一番の悩みの種です。ケイスケ以外は皆セットを組み始めなければなりません。
とりあえずその為に、脱走兵にズタボロにされチャタテムシが支配しつつある温室のメンテナンスをしなければいけません。
いやァ・・・ティモールの方はマジでチビ飼育にシフトしようかな・・・


③ マット系のクワガタに挑戦
余裕が出来ればと云う話なんですが、昔何度かやって玉砕してきたマットでないと飼育できないクワガタのブリードにまた手をつけたい願望がこの冬沸々と湧いてきました。具体的に言うと、ネブト・ツヤ・マルバネのグループです。
最近はネットで見るに、学生など若いクワガタ飼育者もツヤやマルバネのブリードに興味を持つ人が多いようでそれに中てられたのかもしれません(苦笑)
ギラファなどの飼育スペースの兼ね合いもありますし、今まで「簡単」と言われてきた入門種でも玉砕してきたものですから、あまり増種出来ない状況で上手くブリードするなら手堅くインターメディアツヤとかプラティオドンネブトとかで感覚をつかんだ方が賢いやり方なのでしょうが、自分は昔から「好きな虫」だけをブリードしてきたのでその考えを改めず、
ラスボス級のヤツに挑戦したいと考えています。


④ 今一度フタマタをやる
これものツヤと同じく環境に余裕があればなんですが、
フタマタクワガタの飼育の楽しみを味わい直したいと思っています。
だいぶ飼育年数を重ねた人間の場合、フタマタと言ったら世間ではボーリンやらフォルスター、サヌチみたいな高級志向の種類に目を向けがちですが、

「いやここでちょっと振り返れよ自分」と。

小学生中学生の時図鑑で心躍ったのは何だったか?
なんの基礎知識も持たない子供の頃に一目で驚かされたのは何という種類だったか?

マンディブラリスだろう!!!!
ブケットだろう!!!!
セアカだろう!!!!!

そしてマンディブやセアカも、赤みが出てちょっとオサレ感出てるボルネオ産じゃなく
野暮ったくて厳ついスマトラやマレーのが最高なんです!!!
小っこい♂♀ペアがワゴンセールで1,480円で売られてしまっているような
ソイツらの方を選びたいのです。
(だからと言って「高嶺の美人より近くのブス」みたいな理屈ではない)

飼育の感覚がに比べて今の飼育種と近い分、
今の考えではフタマタに手を出す方が率直に楽しみではあります。


⑤ 青森産クワガタ2種の革新そして・・・
去年(自分の中だけで)立案し、今年実行に移す県産クワガタの採集プランが
2種類のクワガタで今あるのですが、
採集に成功しない限りは記事での具体的な内容の公開が出来ません。
(片方は採集に成功しても直ぐには書けないかも・・・)
だいぶ非現実的な話になってしまうからです(もう何考えてんだか)、まぁこんなブログで書いたところで大した危険は無いんだろうけど。
以前、ネット以外の場でこの話を漏らしたことがあったのですが、聞く側からすれば「ビッグマウス」だと思うでしょうし、それ以外の何物でもない夢半分の話なのは承知の上なので、今年の目標の中ではこのが達成が最も難しい内容だと言えるのは間違いないでしょう。

しかし、もしこれが達成できてしまったあかつきには、
『普通の』記事は書きません。
『誰にでも読ませはしないけど誰でも読める』記事を書くつもりです。
現実させる可能性はこのの目標が最も低いのは前述しましたが、
同時に、今年一番気合を入れている目標もこのなんです。

とりあえずその時が来たらブログでお知らせしたいと思います。


⑥ 死虫を溜めこまない
実際まだツヤハダとヒメオオが・・・・・・・・・うぷッ(吐)




考えていた目標(予定)を挙げてみましたが、いやァまさか6つもあるとか・・・
(最後の⑥って目標ぢゃねェよな・・・)
タグ:日昆
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

2015年の挑戦 [日昆 日常雑記]

ウルトラQ.jpg


今年の方向性を意識する為の『2015年の挑戦』。
2015年か・・・2020年まであと5年かぁ・・・なんてな

去年の目標は
① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
② オオクワガタ自力採集
③ ギラファノコギリクワガタ飼育をメイン
④ ブログの採集記事をもうちょっと中身濃くする
この4つ(3つ?)でした。


これらの目標の達成度合いを個人的に評価するならば
① ⇒ △
去年はコクワ採集を意識した分、それを口実にただただ田舎の景色を楽しみながら(と言っても夜中だったりする事が多かったな)ドライブしていただけに留まった市町村も多かったです。初めて足を踏み入れた田子町なんかは結構気に入りましたが(笑)、あと真夜中に寒立馬見た時は結構怖かったです。
そして他市町村に赴かずにシーズン途中で市内の住宅地近隣のマイナーポイントを探すことに浮気をしたりとなんだかんだで趣旨が逸れていた感が否めず「もっとしっかり調査に行けばあと数市町村分は増やせていたんだろう」なんて反省もしていたりしていなかったり(苦笑)

そんな中でも個人的に良かったと思えるのは、
県内最難関市町村と思われる田舎館村産の攻略と
CA3I0340.JPG
この板柳町産の個体をメンバー3人で1ペアずつ採集し1つの箱に収める事が出来たと云うことですかね。あまり多くの個体を採ってはいない上、この箱に写ってる分の個体しか持ち帰って来なかったのですが何故か♂は全て平等に42mmというよく分からない奇跡(?)が起こっています。

② ⇒ ×
全くやってませんでしたね(嘲笑)
割りとこの年は目的とした産地に赴く事も少なかったのに加えて、豪雨による道路の通行止めで首を絞められたのが大きな原因でした。

③ ⇒ 〇
これは、ある意味・・・

成功したとはいえ結果的に失敗したんじゃないよな??

飼育種数も当時1桁だった余裕もあって、マキタとニルギリの2亜種だったギラファも今では
・原名亜種(3産地:タイ・チェンマイ/ターク、カンボジア・カンポット)
・ニシヤマ
・ティモーレンシス
が増え、一気に飽和状態になりました[あせあせ(飛び散る汗)]
ちなみに、現在飼育していないケイスケ等の他の亜種も
ちょっとばかりそれぞれ気になっていなくもないのが本音ですが、そこにまで手を出したら絶対共倒れになるでしょうな(笑)

あと最後の(④)は・・・・・・・・・(苦笑)
去年の採集記を大きく分けると
序盤・・・ルリ採集(遭難した)
中盤・・・コクワ採集
終盤・・・ヒメオオ採集
こうなってましたが、この年はルリで遭難したのがピークだったな(笑)





さて、今年の目標ですが・・・実質あまり変わりません。

① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
3年連続・・・だったかな。
これまでで箱に納めているのは以下の通り。
白字未確保 緑字確保済 青字日昆以外の採集品

津軽
 ・青森市 (あおもりし)
 ・弘前市 (ひろさきし)
 ・黒石市 (くろいしし)
 ・五所川原市 (ごしょがわらし) ←♀のみ
 ・平川市 (ひらかわし)
 ・つがる市 (つがるし)
 ・外ヶ浜町 (そとがはままち)
 ・中泊町 (なかどまりまち)
 ・今別町 (いまべつまち)
 ・蓬田村 (よもぎたむら)
 ・平内町 (ひらないまち)
 ・鶴田町 (つるたまち)
 ・板柳町 (いたやなぎまち)
 ・藤崎町 (ふじさきまち)
 ・田舎館村 (いなかだてむら)
 ・大鰐町 (おおわにまち)
 ・鯵ヶ沢町 (あじがさわまち)
 ・西目屋村 (にしめやむら)
 ・深浦町 (ふかうらまち)

南部
 ・八戸市 (はちのへし)
 ・むつ市 (むつし)
 ・十和田市 (とわだし) ←♀のみ
 ・三沢市 (みさわし)
 ・大間町 (おおままち)
 ・風間浦村 (かざまうらむら)
 ・佐井村 (さいむら)
 ・東通村 (ひがしどおりむら)
 ・横浜町 (よこはままち)
 ・六ヶ所村 (ろっかしょむら)
 ・野辺地町 (のへじまち)
 ・東北町 (とうほくまち)
 ・七戸町 (しちのへまち)
 ・六戸町 (ろくのへまち)
 ・おいらせ町 (おいらせちょう)
 ・五戸町 (ごのへまち)
 ・新郷村 (しんごうむら)
 ・南部町 (なんぶちょう)
 ・三戸町 (さんのへまち)
 ・階上町 (はしかみちょう)
 ・田子町 (たっこまち)

これらを見る限り、特に攻略が簡単な市町村がわりと埋まってないです。
(コクワ採集ってほとんどの市町村が簡単だと思うんだけど)
地理的な問題で津軽地域のが多いんですが、今年は南部方面にも出来るだけ通いたいと思います。
特に六戸!おいらせ!・・・楽しみです。


② オオクワガタ自力採集
なんか今年は青森県内全体的に、採集者の動向が変わる・・・
・・・かもしれないのでこちらも緊張感を持って臨みたいです。


③ マグソクワガタ採集ポイント新規開拓
これはマグソの発生期間約1ヶ月のみの短期間目標なのでだいぶ難易度は高いと思います。
マグソの発生環境も、「ここ良さそうだなぁ~」と思っていても成虫の発生時期以外にその存在の有無を確かめる事はほぼ不可能でしょうから、ルリの採集時期を過ぎたら即行でマグソ採集に移らないといけませんね(それ自体は別に面倒でも大変でもないけど)
今現在産地として把握しているのは県内2ヶ所(内採集済みは1ヶ所のみ)ですが、青森なんだから探せば絶対まだまだ見つかります。


④ ギラファノコギリクワガタ巨大化計画
すでに飼育頭数の大半を占めている本種で、ここまで増やしてる意味もただただ爆産(?)が嬉しくてやっているわけではなく勿論立派な巨大種としての見栄えを追い求めたいがための事です。
巨大個体羽化を目の当たりにするため、基本的に今年の飼育はギラファメインです。
今年は初飼育のニシヤマが羽化するので、野外品と違って飼育品がどのようなプロポーションを持って出てくるのかが非常に興味深いです。できれば思いっきり不細工な体型で出てきてほしい(笑)
今年羽化予定の亜種で求める♂サイズとしては堅実なところから
・ニシヤマ100mmUP(羽化情報自体見た事無いので果たしてこのサイズは難易度的にはどうなんだろ)
・マキタ105mmUP(現在蛹化ビンの2頭)
・原名亜種(タイ・チェンマイ産)80mmUP(エサ交換を抜かってしまい今蛹化体制だけど縮み過ぎ&♀全滅)
・・・今年はあまり羽化種類数は多くないな・・・ちょっとつまらんな・・・



 さァ・・・今年もがんばろう!!!・・・(涙目)


タグ:日昆
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

ブログ記事を書く② [日昆 日常雑記]

採集記事については前回ので一旦終了として、
続いては⑦⑧の考察や実験をネタにした記事ですが。

いくつか自分も読ませてもらっているブログの中には、カブクワ(や他の昆虫)についてどうしたら大型の個体が羽化するかを統計などデータを取って公開しているものや、大学の論文を足掛かりにして飼育に有用な情報を自分なりに解釈して紹介したもの、飼育下で発現する特異な個体についてその原因を探る内容のものなどを頻繁に記事としてアップしているところを度々見かけます。
個人的には、そういうところのブログは非常に興味深く読んでいて尚且つ自身も目指すところではあるんですが、なんせ馬鹿なので書けません!
もっと化学の勉強とかしておけばよかった…といつも思っています。…え、いつ頃から…? そうですねェ…センター試験でボロボロになった時から…かなァ…。

そう云った事ですので、幼虫に与えるエサがどんな部分でどの時期に作用して…と云ったよくマットや菌糸の添加剤の実験を化学的な思考で理詰めで行う事が出来ません。それにまともな機材が無いので、温度による成長の優劣や速度の違いを厳正なデータで表したりもできません。
あくまで感覚的な結論を述べるのが精一杯です。
自分で出来る事と言えば、二番煎じカブトムシの真横に定規を置いてみたりするだけです(笑)
そして前述の例よりもっと俗っぽい内容になり、生き虫流通で自分で勝手に問題視する『A亜種とB亜種の違い』とか生き虫産地ラベルの話が多くなるワケです。(まぁ本当に個人的に書きたいからでもあるんですが)



:飼育内容が中途半端
:採集成果もイマイチ
:しっかりしたデータで考察や実験が出来ない
虫ブログで重要な部分が↑↑こんな感じじゃ全然駄目じゃん!
(気楽にやるから良いんじゃないの? と言えばそれで全部解決なんですが…)

それでは一体どうしたらいいのか……………………




……中身は無いけど外側だけ盛る! まぁやだねぇ~(嘲笑)


ブログの記事をある程度読んで頂いた事のある方ならうっすらお気づきだと思いますが、
私自身、無駄に細かいところだけやたら力を入れるんですよ。

ブログの仕様をぐりぐり弄くり回して
ブログTOP.jpg
ブログ画面の上部に『最近の一言』なんてコーナーを設けたり、

ロゴ達.png
ロゴ画像を不定期でデザイン替えたり、

カレンダー.png
カレンダーも見やすく日付をクリックしやすいように数字を大きくしたり
(他のso-netブログにあるカレンダーと比較してみてください)

プロフ.png
【にちこん】とか【ひこん】とか誤読されないようにブロガー紹介欄に括弧つけて読み仮名振ったり、
無駄に、無駄にマイナーチェンジしております。



そして記事の文面・文体についてですが、書き続けている内にある程度自分の中でルールが出来てきました。
(無駄に)

【 1 】 常体と敬体
通常記事の文章は敬体(~です・~ます)を使いますが
採集記事や昔の話の時だけは常体(~だ・~である)を使います。
ただ、結局のところその時の書きたいやり方によって変えているので、上記が絶対ではありませんね。

【 2 】 文字の大きさや色
記事を読んでいてお分かりになると思いますが、インパクトを持たせるためにその箇所の文字を大きくしたり不要な話だけどちょっと書いときたい一言は文字を小さくしたりしてます。これはここのブログに限ったことじゃないですね。
そして色遣いですが、これも言葉の意味合いによってある程度使う色を決めています。自分の場合他のブロガーさんよりずっと節操無くいろんな色を付けているので読み取りにくいと思います。スミマセン。
黄土:強調箇所
:決定的な強調箇所
:日付、時刻
:マイナス要素
:マイナス要素の衝撃的箇所
水色:気温の低さ
:今後の展開を煽る…等
:注釈、括弧内文

さらに、もしかしたら気付いていない方もいるかもしれませんが、
書きたいんだけど諸々の理由で書きにくい…けどやっぱ書く!と云うような話を載せる際には、文字の色を記事背景に同化させ一見しただけでは読めなくさせ文章をドラッグさせたりしないと文章が読めなくなるようにしたりもします。
(この欠点としては、ケータイ版だと仕様の違いがありまるで隠せないと云う所ですね)

【 3 】 順序
通常内容は単純に言うと導入部から入り順番に事の成行きや説明を展開し、
落ちや結論を最後に持っていくのですが、
その時の記事の内容によってはその順序を変える事があります。
大した記事を書いてきていなかったのであまり必要な技法じゃないかもしれませんが、
記事のはじめでその回のハイライトを画像などでドンと紹介してその後順番に一から説明したり、
ブログ初登場種の記事などではいきなり主役の画像を出さないで伏線やヒントなど「ため」を作ってその後記事の中盤を過ぎてようやく正体を明かすなどしたり(まぁイライラする方もいるでしょうけど)
飼育関連の記事ではこのような入れ替えを行う事がありますが、採集記の場合ではあまりそういう順序を崩すような事はしないですね。
また、このブログでは記事の後に【追記(続きを読む)】機能があり、追記リンク文言か記事タイトルをクリックして記事個別のページに入らないと続きが読めない設定が出来ます。これを使う事で、センセーショナルに仕上げる事が出来ます(いやらしい!)。マンガ等で使われる手ですが、ページをめくると云う動作をはさむので、次のページでドーン!…といった衝撃的な展開を効果的に使う事が出来ます。(そうでないと、流し読みしながらスクロールしてて記事の内容のピークをヌルっと見てしまいますからね)
例としては、
 本文:新入荷種がいる事を紹介 ⇒ 追記:新入荷種の名前・画像を公開
 本文:採集記の導入 ⇒ 追記:採集記の本編
 本文:飼育記話題本編 ⇒ 追記:脱線話


今のところ文章としてまとめ切れている点はこれくらいなんですが他にも画像の挿し方とかまだいくつかディテールに小細工することがあります。




★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


なんか結局ブログをどうしたら内容を濃く出来るかじゃなくて単に自分のブログの書き方を紹介しただけの記事になってしまいましたがこれでもうほとんど終わりです(…は!?)




せめてというかなんというか、これも脱線話なのですが
これまでに読んで面白かった物を3つだけ書いてみます。
記事を書く上で参考(目標)にしているところもあります。


≪1≫山口進 (1989) 「日本産クワガタムシ撮影旅行記」 『小学館の学習百科図鑑49 クワガタムシ』 pp.130-149. 小学館

≪2≫トッシー 「トッシー昆虫記」 『くわがたマガジン』 東海メディア

≪3≫鈴木直也 「店主のひとりごと」「飼育と採集の知恵袋」『ファーブルハウスウェブサイト〈https://fabre-house.jimdo.com/〉』

他にもいくつかあるんですがあえてこの3つを選択してみました。
実際のところ個人的な上位3位のような位置づけです(※古い順です)


この3つについて説明をすると云うのも僭越なのですが、
まぁ犯罪ではないだろうと云う事で暖かい気持ちで読んでください。

≪1≫ですが、これは図鑑や解説とは違う、個人の視点で展開する採集記(観察記)と呼べる読み物としては初めて読んだものです。
記憶では確か、自分が小学2年生の時に買ってもらった物で購入直後から小学生時代ずっと本の前半の図鑑部分ばかり見て読んでいたのですが、中学生になってこの旅行記の部分を読んでドはまりしたんでした。
ページ数もそう多くないので直ぐに読み終えたのですが、その柔らかい文章の中には撮影(採集)時の細かな動作や情景が鮮やかに表現されていて、想像力に乏しい(?)自分でもその場に居るような気分になったもので、日本各地のクワガタのそれぞれの生態がめくるめく説明されているので、よりもっと自分の中でクワガタそれぞれに個性を感じるきっかけになったと思います。
(文中には写真も結構あるけど白黒のページだったからそれも良かったのかな? こういう場合カラーより白黒の方がいいですよね)
これ読んだ後、なんか不思議とヤエヤマノコギリにロマンを感じるんだよなぁ…(笑)


≪2≫は、自分が中学生の頃当時初めてカブクワ専門雑誌を買った時にその中で他の記事とは明らかに別のベクトルで「面白かった」と印象に残っている記事です。
今は無き「鍬心」の店長・トッシーによる、店の内外での出来事や個人の面白おかしいエピソードが書かれていた連載記事だったのですが、これは嵌った(笑)
(独特の感覚やオヤジギャグのクオリティで言えば、シーラケースの社長の連載も好きだったな)
近所に昆虫専門店が無かった青森の人間の自分にとって、虫屋の店長が書く店についての面白い記事と云うのはそれだけでもワクワクするのですが、記事の文面から漂ってくる店の雰囲気と云うのが楽しそうなんですよ。個人的な生き虫店のイメージは3つくらいあって、1つはいわゆるオジサマ向けな感じの店(入口が狭くて子供が入り辛そうな、もし入ったら睨まれそうなアングラ臭が漂うタイプ)、2つは品揃えとか見栄えとか小綺麗にしてある均等な客付き合いを心掛けるかんじのコンビニみたいな店、そして3つが近所の小学生とかが週末になると集まってきたり店長の知り合いの虫仲間やらがちょくちょく集まってきたりして店の中から話し声が漏れ聴こえてくるような店。
自分としてはこの中では一番好きなのが3つ目で、記事を読んでいるだけでの勝手な憶測ですがまさにそれがドンピシャで≪2≫なんですよ。自分の年代がそんな感じだから余計に憧れるんですよね。
そしてここの登場人物のキャラクターが濃く描かれているのも、他の近い部類の記事と雰囲気が違う要因ではないかと思います(記事は基本的に虫が主役と云う事もあるせいか、こうして人物の方に焦点を当てる事が他の記事ではほとんど無い)
話が所々でK-1やアニメのネタを組み込みつつ内容の雰囲気としてそれを定着させ、話の落ちのつけ方も上手くて、だからと言って記事の全部が全部で何が何でも上手い落ちを付けてやろうと云ういやらしさもなくて清々しい気分で読めるのも見習いたい部分です。
そしてこの連載のイイところが、読んだ感じのボリュームの割りに実際のところほとんど何も起きてないし進んでないと云う所なんです(笑)


そして最後の≪3≫は、これだけ本ではなくてネットのサイトです。
虫屋の店長が自分の店のサイトの一角に虫ネタやらを更新するページやブログを設けている例は数多ありますが、個人的には一番濃厚な話が載せてあると感じます。
(他に個人的に好きだったのはドルクスグッズの店長のページでしたね)
店長ブログ等その界隈で比較してみると、他が十中八九「入荷・セール案内」「イベント出店」「自社製品のお客様使用結果報告」ばかり続いていてそれがまぁ本来の店の運営に繋がるやり方として真っ当な内容なのでしょうが、それを基準に考えると≪3≫は1人の飼育者として採集者として…一専門店の長がそこまで商売っ気無くて大丈夫なのかと不安にしかならないくらい色々な事を書いてます。普通の店なら商売上出し惜しむような情報も突っ込んだ視点で書いてあったり、気になった件について詳細に実験されてあったり、身近な問題については一番参考になるサイトです。(これは地元こそ有益である内容だからと云うのも一部ありますけど)
そして読み物としても読み応えのあるひとりごとのページは、本人からも直接話を聞くのもあるからでしょうが純粋に面白いです。(ステマみたいだな…)話題は多岐に渡り、所々にはさんでくるネタがスポーツ・文学・音楽・昭和とこれまたバラエティに富んでいるので流石は親ほどの年だけあって表現力が豊かで含蓄のある内容を存分に盛り込んできてます。そして真面目な話とは裏腹に馬鹿話さえも完成度が高くて恐れ入ります。



ちなみに、この記事を書くにあたって思ったのですが、≪2≫≪3≫の雰囲気がちょっと似てる気がします。・・・文体ではなく、雰囲気で。ああいうのってなかなか真似できるものではないですけど、こういう「読んでて楽しい、ニヤニヤしてしまう」ような記事が書きたいですね。



nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

ブログ記事を書く① [日昆 日常雑記]

当ブログ『日昆会長 諸記』を始めて4年11ヶ月が経ちました。

ウェブログと云うのは実質は日記なので、書けば書いた分だけ記事総数が増えるのは当たり前。
書かなければ当然記事総数も増えない。
インターネット上に公開されている物なので記事をアップロードする頻度が高ければ見に来られる方も増えるし、滞れば段々減っていく。
自分としては、沢山の方にこのブログをご覧になってもらっているのはそれだけで非常に嬉しいです。採集記事や考察記事がアップされた時はそれはもうアクセス数はフフフな事になるので冥利につきます。

しかし、今現在のブログ記事総数は500件に迫る数。
その数を客観的に見た感想としては、
結構書いてきたなぁと我ながら感心する気持ちが半分、残り半分は「俺が今初めてこのブログに訪問して読む側の人間だったら、こんなに数あったら読む気失せるわ~…」
実はあんまり記事数を増やしたくないと云う気持ちがあったりします。
内容が濃く、それでいてさっぱりした分量のブログが好きなんです。
しかし、記事を書くのをやめるとブログが『終わり』ます…それは好きじゃない!
(上手い形で終わらせられたブログならばそれは良いんですがそれはあくまで自分以外のブログの場合です)
非常に矛盾した価値観ですね。

記事数が多くなってそれでも満足して書き続けられる唯一の方法は何だろうと考えてみると、
非常に単純明快な結論が出てきます。
それは、『記事の中身を濃く充実したものにする事』
自分のブログの場合、なぜ上記の「記事数が多くなるのが嫌」になるのかと言えば、
『今日は薄味(or空っぽ)の記事です』と云う記事の無駄使いをしているからだと思うんです。
たかがブログでそこまで神経使う必要無いだろ、と言われればそれまでですが
変な言い方をすると自分もこのブログの読者なので、面白くない記事が完成すると自分自身読んでてゲンナリしますし長々といろんな事を書いた記事が出来上がると自分自身も楽しく読んでるんです。
もう完全に奇人宣言してますね。

そういう事なので今回は、
その『記事を書く』事そのものについて書いてみたいと思います
(思います、と書くのは自分でも今回の記事がちゃんとまとめ上げられるのか分からないからです)



最初に断っておきますが、
今回は記事を書くにあたって結構具体名とか出します。
否定的な意見の部分に引用する事もあるかも知れませんがお気になさらないよう…


* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *


まず、このブログ内の記事内容の種類を大まかに分けると、
①採集記(出撃予告含む)
②採集考察
③飼育種の紹介
④飼育経過報告(産卵セット・幼虫エサ交換)
⑤飼育経過報告(羽化報告)
⑥飼育終了報告
⑦飼育法考察
⑧種・産地の考察(実験含む)
⑨カブト・クワガタ以外の虫の話
⑩人物・店・道具・本の紹介
⑪虫以外の話(昔の話・最近の話)
⑫行事の紹介(地域・仲間内)
⑬時事話題
⑭地元の話題
⑮年1回の記事(1年のまとめ・挨拶 等)

こんな感じに分けられます。
カブクワ飼育が主体のブログとしてよくみられる傾向ですが、
内容として多くなるのは④⑤です。
「今日はこんな虫をセット組みました」
「割り出してみました、幼虫〇〇頭採れた!」
「エサ交換しました、体重〇〇グラムでした」
「羽化しました、〇〇ミリだ」
虫を飼っている内で一番簡単な内容であり、『使い回し』の利く内容とも言えます。

ただし、そんな世の傾向とは裏腹に(?)自分はこの産卵セット報告やエサ交換報告を記事にするのは気が進みません。

記事全体に言える事ですが、量や質で面白くもつまらなくもなります。
その中でこの④⑤は記事としてつまらなくなる可能性が高いです。
(※自分のところでは、と注釈を付けときます)
というのも、他のブロガーのように一度の記事で何頭もの個体を紹介出来たり目を見張るような個体を紹介できる場合はそれなりに読めるものになるのですが、飼育個体が少ない自分のような場合、たった1~3個体しかも平凡な大きさのものを紹介しただけでは、これほど読む意味のない記事はありません。
平凡な個体を紹介してもそのあとに⑦の自分なりの考察が加われば記事としての充実を図れるんですが、そんな頭も回らない事の方が多いのでそうそう毎回考察込みの飼育記事なんて書けません。
(だからいつまで経っても飼育スキルが成長しないんだろうなぁ…[たらーっ(汗)]
③の飼育種の紹介は、既存の飼育種を全て紹介し尽くした現在では「初飼育種の入手」「飼育再挑戦種の入手」が主ですが、紹介の記事を最後に『続きが無いまま飼育終了して⑥のようになる』事がこのブログで多いのは、飼育報告を逐一こまめにアップするのが嫌だから内容が溜まってからまとめて記事にしようとした手前で壊滅させているからなんですね。
ブログをやっている身として、ブログネタの為だけに増種したと思われたくない考えとこれまでの失敗から、次第に増種のペースが減ってきているのが現状ですが自分としてはこれがベストと思うようになってきました。

その他の種類記事に関しては、書く事があればその度書きたいままに書いています。
今となっては産卵セット報告やエサ交換報告をするのは、よほど気合が入っている時や初飼育の虫の場合ですかね。




続いて触れるのは、①の採集記。
記事の面白みという観点で『飼育関連記事』と『採集関連記事』を比べた場合、虫と云うテーマ以外は根本的に種類が違う内容なので比べるのはナンセンスなのですが、前者は主に個人個人の飼育部屋と云う非常に限定的な舞台から作られる内容なのに対し後者は野外のフィールドで行動するので、内容にもよるんですが昆虫そのものについて以外の内容も盛り込みやすく(人同士の掛け合いやハプニング等々)、純粋な読み物としての側面も強いので読む側としては取っ付き易いと思います。
(飼育記事だと基本的に虫自体の内容にしか焦点があたりませんが、採集記事だと虫自体の内容以外にも採集に至る過程や採集マナーから派生して道徳的な内容など多角的な内容でも書く事ができる…と。 言いかえれば、虫自体の内容が薄くても他の面で内容を誤魔化す事が出来ると云う事になります)
自分のその考えが的を得ているかは分かりませんが、一個一個の記事を見てみた場合採集記事の方がアクセス数が平均的に多いです。

そう云う事なので(つまり自分も採集記事が好きなので)、自分も採集記事は出来るだけ書きたいのですが、実際のところ採集記を書くのは今の自分にとっては特に大変な作業です。
他の種類の記事は大体なら現在進行形で構成できる(その時に調べたり、文章を入力しながらでも新たな意見を生み出し書いていける)のに対して、採集記事(と昔の話)についてはその時に起こった事のみを元にして書かなければいけません。
そりゃ当り前だろうと云う話ですが、
実は結構(かなり)忘れっぽい自分にはこれが非常に疲れる作業なのです。

採集中に見たことあったことについて後から説明・考察を加えることは可能ですが、採集中には実際に無かった事をでっち上げる事は出来ません。となると、採集時にあったことを忘れてしまい結果だけの記事内容になってしまうと非常に味気ない中身になってしまいます。
頭の悪い自分としては、採集記事を書き終えるまでに、採集の行程で起こった事やその時の心境をどれだけ覚えていてそれを記事にするまでに忘れないでいておけるかが最重要なのです。
歳もまだ20代なのに年を重ねるにつれて記事を書く時間が長く長くなっています。
高校生だったブログ開始1年目の当時は今よりもずっとスラスラと文章が浮かんできたものでした…
以前は、一晩中走り回ってきた時の採集記を書いても一晩で記事をでかしたものですが
今では、夜に数時間だけ行った分の採集記ですら記事の完成に2日~3日掛かったりしますからね。
頭が固くなってきたのか集中力が切れてきたのかボケてきたのか、一行の文章を考えるのに時間がかかるようになってるんですね(死ぬんじゃねェか俺!?)

なので、今になって昔の採集記事を読んだり他の方の長い採集記事を読んでいると
「今の俺じゃァ音声記録やノートに記述でもしながらでないとちょっと無理っぽい」
と感じてしまいますね(汗)

そして、採集記の場合は、他のブログでも言える事ですが
展開に抑揚をつけたり間を作ったり、時系列をずらすなどの小細工で構成を面白くしやすいのではと考えられます。
ハイ、自分の場合はこうした技法で巧みに(?)嵩増しして薄~い採集内容を誤魔化しております。
読み物として楽しむ場合、たとえ成果が素晴らしく大物が採れたとしても、文章が淡々と展開されていくと没入感に乏しい記事になり、長い記事でなくても読むのが苦痛になります。まして、それが連載だったりするとウンザリしてしまいます。流石に、このブログの採集記ほど小細工がウザイところは他に無いと思いますが 笑

「個性を出す」と云う観点で言うと、ちょっと気を付けている点があります。それは、
なるべく表現豊かに
他の人の記事で多用されている表現に引っ張られない
と云う2点。
採集記をいくつも書いていくと、往々にして「採集地を決める」「採集を開始する」「昆虫を発見する」「狙いのものが採れる」といったあたりの内容は、展開がまあまあ似通ってしまい表現が単一化していきがちです。ここで文章表現の方法にバリエーションを持たせておかないと、どの採集の時も筆者の感情が同じように受け取られてしまうし、採集記一つ一つの価値が薄まってしまいます。採集者本人の側としては、内容にもよりますけど飼育記事と違って毎回展開や状況、そして感情はバラバラなはずで、それを上手く差別化し伝える為にも「色々な表現を駆使して」採集記の展開を彩っていきたいと思うのです。
そして、採集記を書く場合、多少なりとも他の人の採集記を読んだりもする事でしょう。そうなると、中には文章のクセで印象深い表現や多用される表現が知らぬ間に刷り込まれてしまい、自分が文章を考える時に「それら」がフッと出てきてしまう場合もあります。勿論、表現の仕方は自由ですから、どんな表現を多用しようと伝わっていれば問題は無いんです。ただ、採集記の場合、それはよくよく決定的な場面のものである事が多いので、そんな大事なシーンで他人のフンドシを借りたくないと思ってしまうのです。具体例で言えば、
・ボロボロの成虫を採った時に ⇒ 歴戦の兵(つわもの)
・苦しい状態が続いてからの大物発見 ⇒ テンションが上がった

あと、採集記を書くスタンスも色々あるものなんだけど、
自分としては一番面白くないのが、採集の途中内容をほとんど書かないでいきなり
「今日は〇〇クワガタが××頭、◆◆クワガタが××頭・・・」
と数だけ報告して画像を載せて終わりの『ほぼ結果報告のみ』のタイプ。
これはライトトラップ採集の場合が多い。確かにライトを点けて基本待つだけな採集法だとさして書く内容が無いので、ライトトラップ採集記の場合外灯回りや樹液採集・材割り採集に比べて簡素な内容になりやすい。いくらオオクワが飛んできても画像だけでは読んでいる側はあまり興奮もしないし勉強になる事もない(大概はコンクリの上に居るだけの画像だからね…)
とは言え実際、その時やった地域やライトを照射する山の地形と使用するライト機材の組み合わせや時間帯の選び方等書こうと思えば書けるんでしょうが、如何せん近年の東日本ではライトトラップ採集者が新規参入も増えてどんどん競争率が高くなり、採集記を書くにしても詳しい事を書けば書くだけ大なり小なり自分の首を絞めることに繋がるので詳細を書ける人は少ないです(皆無?)。
結果的に、ライトトラップ採集の記事ってそのものはただの「自慢」か「自虐」でしか無くなるんですよね。

そして果実トラップ記事、特に南西諸島が舞台だと青森県人の自分にとってはやや非現実感のようなものを感じられてワクワクさせられます。狙う虫によってトラップを掛けるポイントや木の高さを選んだりする点から、トラップとは言え「狙って採集できるか」のドキドキ感も読んでて感じられることもありますので詳細な内容を省かなければ非常に勉強になりますし入り込みやすいです。
その中でも、特に多くの種類が生息する奄美大島&徳之島の採集記事だと面白いんですが…

個人的に一番ベストなのは樹液採集記事で、
もし自分が読む立場になって食いつく種類を順位にして挙げるならば
Best 1 オオクワガタ
Best 2 ヒメオオクワガタ
Best 3 その他
、となるんですが
特にオオクワガタは樹液採集で採るのは難しいだけに、記事を書く人(採集者)の情熱や経験や知識がそのまま素直に文章で表されることが多く、(地域によって棲息環境に違いはあれど)北海道から鹿児島まで沖縄以外の全国に分布している虫なので「自分のいる都道府県でもこんな事が可能なのだろうか」と、採集難度が高くそれでいて身近と云う『現実と非現実の中間』で想像に更けながら読む事が出来るんです。
人気が高い虫と云うこともあって、採集記事自体には良くも悪くもいろんなエピソードが織り込まれることも多い為こってりした記事になる事も多く、他の種類の昆虫採集記事と比べても物足りなさを感じさせる事は比較的少ないのではと感じます。
あと個人的に入れてみたい(入れてほしい)事として、記事の本命であるオオクワガタ本体を発見した時の様子を写した画像(出来れば動画)を組み込みたいんですよね(笑)
オオクワ採る間際にカメラを片手にしてる余裕ってまずそんなに無いでしょうけどね(苦笑)



頭が回らなくなってきたので今回はここでひとまず終了で……
後から校正するかもしれません。

  続く

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

2014年の挑戦 [日昆 日常雑記]

ウルトラQ.jpg


毎年毎年、達成する事も出来ない目標を掲げる記事となっています。
今年は『2014年の挑戦』。

去年の『2013年の挑戦』←では、
① 飼育部屋環境の改善
② 採集道具の充実
③ 県内全域採集
④ 県内全市町村のコクワガタ採集制覇
の4つの大きな目標を立てたのですが、
例年に比べると去年の分はよく達成できた方かも知れません(苦笑)

① ⇒ 〇
部屋の改善は、LEDシーリングライト導入と新しい大容量の簡易温室の完成により
満足できるまでに成し遂げられたと感じています。
細かな課題はまだ残っていますが少なくとも飼育作業は今年からは捗る事になるでしょう。

② ⇒ ×
ほとんど何の進展もありません…
ちょっと新しいハンディライトや足回りの道具を購入したにとどまりました。

③ ⇒ △(×)
限りなく×に近い△です。
県内各地を回ると宣言するほど積極的に調査市町村数が多かったわけでもなく
例年通りの数…それどころか出撃回数だけで言えば例年以下でした…

④ ⇒ △
去年新たに1個体以上入手できた市町村は
♂の話をすると津軽=2、三八上北=1、下北=3でした。
その上半分以上が貰い物…
今のところ計画倒れと言っても文句言えません。
各市町村毎に箱を作るなんてこのペースじゃ20年経っても30年経っても無理でしょ。




今年は飼育と採集の2分野においてある程度方向性が定まったので
そこらへんを「目標」と位置付けてまとめてみますと……


① 県内全市町村のコクワガタ採集制覇

去年と同じ内容でそのまま続行です。
少しずつ情報や個体を集めていて分かったのですが、
地図上では山や森があっても、灯火採集だけではコクワガタの♂、まして大歯は
採ることも見ることもかなわなそうな市町村がいくつもある事が分かり、
外灯をただ回る事の効率の悪さ・見通しの甘さ・等々
それまで自分のやっていた採集の生ぬるさを痛感しまして、
今年からは採集方法をガラッと変えて心機一転して積極的に多方面に出向くようにするかなと思っています。
その為(と云うのも色々理由がありますが)
今年から採集は主に自分一人だけで行く事になる割合が圧倒的に増えるでしょう。
(記事も比例して内容がそう云うものになると思います)
採集スタイルを変えてもどのくらい効率が上がるのかは計算できませんが
最低でも10市町村は新たに記録に残すように考えています。


② オオクワガタ自力採集

今年の目標の内最も難度が高い(相当高い)目標に違いなく、
内容はここで詳しく弁を振るえば振るうだけ空しくなるので言いません。
が、諸々の事情で残された時間も少ないので結構力は入れてやります。


③ ギラファノコギリクワガタ飼育をメイン

一時期瞬間最大40種類以上いた我が家の飼育種も、
一昨年→去年と減りに減り、見事飼育種は一桁に落ちました。
(何とも言えぬ飼育者として恥ずべき事態ですね)
元々半分ほどの種類は累卵の危うきにありましたので
気(手)を抜けばいつ全滅してもおかしくは無かったのですがね。

そんな中、去年より少数の生存種と新たに飼育を再開した自分は
それまでの状況をきちんと整理するため、飼育記録を一部の種類で付ける事にしました。
基本的に飼育において何に重点を置くかと云うと、体長を如何に伸ばすかに尽きます。
昆虫飼育そのものを楽しめることこそが飼育において一番重要ではありますが、
今のクワガタ飼育と云う趣味の中で一番分かりやすい目標が
「特大個体を羽化させる」ことであるのは自分の中ではあります。
その中でも特にギラファノコギリは世界最大種と云う事もあって
見た目にも非常に楽しみやすい虫なので、
主にこの種類の中の気になった(気に入った)亜種を収集・飼育し
書籍やインターネット上で見る事がないような特大級を羽化させる事を目標に
飼育していこうと考えています。
特大級の♂個体をブログに写真など掲載する事によって
ギラファが魅力あるクワガタだという事を更に感じてもらえれば良いな…と
言うほど大それた理由でも無いんです…が…
…と云う事で今年の飼育記事は結構ギラファ寄りの内容が多くなるかもしれません。

そして大事な事が、脱走の予防。
ギラファは元々脱走を図られやすいクワガタで、
今までも何度かありました。
これから数亜種を同時に飼育していくとなると、きちんと管理するために
脱走は100%防がなければなりません。
下手な管理は交雑を招き飼育環境上大混乱を招くのでそれは今まで以上に注意ですね…







今年は特にこの3つが柱となっていくので
ブログの内容もそれに準じて内容が偏ることも考えられますが、
少なくとも更新をサボらないようにすればいいかな…


あと採集の内容(スタイル)をどうのこうの…って部分から派生するんですが
④ ブログの採集記事をもうちょっと中身濃くする

ってのもある意味(否…結構?)重要なんじゃなかろうか…[たらーっ(汗)]




タグ:日昆
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

シャンデリア撤廃 [日昆 日常雑記]

遂に青森市内も7日(土)、積雪して冬本番になってしまいました。
もう来春まで融ける事は無いでしょう(泣)



青森に住む自分にとって、
雪が降り積もる冬と云うのは非常に虫の飼育作業が滞る時期なんですよ。

何せ外は、寒い・降雪・風が強い!!!!!!!!!!!

大体、屋外でやる作業と云うのは主に
①産卵用ケースの割り出し
②幼虫のエサ交換
③使用後のケース・ビン洗浄
の3つなんですが、
特に冬になれば割り出し作業なんて外で出来ませんね。
割り出した卵や幼虫はものの数秒で生命の危機に陥りますし
風が吹く日も増えますし
雪が降ってれば直ぐにビショビショになりますし
作業してるこっちが風邪ひきますし……


ただ少なくともコバエさえ湧いていなければ屋内(自部屋)でも①と②は出来るし
③も風呂場で出来るっちゃあ出来る…

しかし、それでも自部屋での作業は制限がかかる…




それはなぜかと云うと、


照明が暗い!!!!!!!!!!


部屋の照明が暗い、それはつまり細かい作業が出来ないと云う事ですね。

割り出しなんて、川底の砂利から砂金を摘まむような作業なので
灯りを全部点けてみても、
部屋を照らし出すにはまだ薄暗いと言わざるを得ず、その上電球色


ホント何も見えない。


それに冬は日も短く、
どんなに家に早く帰ってきても外が明るい内に作業が出来ず
この手の作業が出来るのは休日の昼間だけという制限だらけの環境。







この状況はそう遠くない未来に打破せねばなるまいと
大分、大分前から思っていました。


上向きソケットで
尚且つ調光機能に対応した
シャンデリア利用向きの
LED電球………
………
………
………
………
………
………無いですねェ………無いですわ………



などなど他にも色々と今のこのシャンデリアの存在感?を活かしつつ
夜間でも細かい手作業が出来るよう何とか策を案じてきたのですが
………
………
………
………
………無理ですねェ………無理ですわ………


現状より良くなる方法はありますが根本的な解決になる方法はありませんでした。



シャンデリアとの共存は諦めるしかありませんでした。


となると、光量の多いシーリングライトを付けようと考えました。
(この部屋にシーリングライトはかなりアナーキーに感じますが)
シーリングライトは一般的に環形蛍光灯LEDの2種類に分かれていて
金額的に割高になるものの、
・調光が多段階で出来る(種類によっては無段階で可能)
・光色を数種類切り替えられる(昼光色・昼白色・電球色の他最近ではピンクなんてのも)
・電気代の節約
・光源寿命が長い(光束が7割以上を維持する時間は40000時間)
これらの魅力に負けLEDのものを選ぶ方向で決めました。

因みにLEDと比較して環形蛍光灯のものだと、
・調光は2~3段階のものがほとんど(例外もありますが)
・光色は単色(常夜灯は除く)
・電気代はやや高い(白熱電球よりは大分安いですが)
・光源寿命が短い


LEDだと、メーカー説明で光束(ルーメンlm)が数値で表記されているので
「この製品がどのくらいの明るさなのか」購入検討する上で非常に参考になります。

となれば、家庭用に販売されている物で一番明るいのは何なんだと探してみたところ、
発見しました最大7300lm

通常の規格で目安14畳が最大でそれがほとんど5000~6000lmなので
この7300lmはイレギュラーと言ってもいい数値なわけです。
自部屋はたったの約6畳なので、7300lmはトゥーマッチなのですが、
こちらとしてはバランスをとるなどと云う事は微塵も考えていないので

完全に決めました。



今年の目標として『2013-4-22 2013年の挑戦』の最初に掲げていた事でもあったので
マストで達成しなければならないと個人的に考えていた事もあり
本日漸く念願の取り付けを完了しました。








CA3I1549のコピー.jpg

なんか並べてみても光色以外はあまり違わないように見えるんですが
実際は全く違います。
因みにBeforeのシャンデリアの画像だって、
電球をマジックで青く塗ってこの色ですからね。
普通の電球だったらもっと黄色い明かりでした。

今まで足を引っ張ってきた調光スイッチも取り払い、完全にスッキリしました。


これで昼でも夜でも部屋で作業しまくれる!!!!!!!!!!







これ以上部屋が明るくなると何も見えなくなってしまうので、

某店長には新兵器のライト機材を部屋に向けて照射しないで頂きたいですねぇ(苦笑)



〉〉 LEDシーリングライトを付けてから気付いた…


タグ:紹介
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:インテリア・雑貨
前の7件 | 次の7件 日昆 日常雑記 ブログトップ