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鈴木さん 大丈夫そうなら連絡下さい [青森の昆虫事情]

特定の個人に何かを訴えかけるのはブログでやるような事ではないのかもしれませんが、もうこれくらいしかやりようがないのでこうして今書いています。



鈴木店長がファーブルハウスの店舗を引き払って既に3年以上経ちますが、「更新しているかな?」と未だにホームページへ度々アクセスしています。

ところが、昨晩アクセスしたときには繋がらなくなっていました。
ホームページのアドレスを何度読み込み直しても

not found.png
この通りアクセスエラーになってしまいます。

ホームページが消滅してしまったのかと、スマホで鈴木さんにLINEを送りましたが既読が一向に付きません。


このまま書きっぱなしで放置しておくのもまずいので、ひとまずこの後何か動きが有っても無くても本記事の追記で状況報告したいと思います。

〉〉19:00 追記分


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色ノコ狂騒 ~前編~ [オキピタリスノコギリ (原名亜種)]

我が家のブリードスペースも、去年一昨年と比べてまた賑やかになってきた。

・ニジイロクワガタ
・オオクワガタ
・セラートゥスネブトクワガタ
・メタリフェルホソアカ
・ヘラクレスオオカブト
特にこれら5種のスペースが1シーズンで大幅増加し、温室内の整頓も急がれる状況。

温室内は生育中の幼虫の他に、
・カラカラに乾いたハルマヘラプラティオドンやギラファが入った容器
・グズグズに溶けたマットと死骸が区別できなくなっているアクタエオンの容器
生体反応が無い産卵ケース
など放置された「要処分認定」のケースやボトル・カップも多数ある。かの日のプランディーゴホンヅノの時のようにこれからまた大容量容器で3令のリッキーを飼育しなければならない手前、それらももういい加減に片付けてしまわなければいけない。


 4月16日

しばらく前からやろうやろうと思いつつ、結局この日になるまで実質的にスペースの整理が進んでいなかった。飼育作業以外のタスクも停滞し、もうどれから手を付けたらいいか分からない状況ではあるが、この日は飼育スペースにも関係する「ある事」が控えている事もあり、何を置いても片付けを強行する事にした。

片付けるにしてもケース類・ボトル/ビン類・タッパー類色々あるわけだが、その中でも「早いところ処分しておきたいケース」に焦点を絞る事にした。





2022年6月。今から10ヶ月も前の話だが、タリアブ島産オキピタリスノコギリの記事を書いた。
野外品で入手したものから幼虫を得て、菌床2種類(カンタケ、カワラタケ)に分けて飼育したところカワラタケ組が全滅・・・というところまで書いた。今回はそれ以降の話である。


その後、残されたカンタケ勢も蛹化する前にじわじわと数を減らしていった。今思えば、ずっとカップのまま無交換で放置していたところに要因がありそうな気もするがきっとそれ以上に細かな管理ミスを犯していたのだと思う。
果たして、WF1の羽化個体はとうとう2頭の小型♂のみという結果になってしまった。あまりに情けない結果で、羽化個体の写真すら撮っていなかった。
完全に「累代終了」の流れである。

しかし、マニアックな産地とは言え一部に根強いファンを抱える本種。羽化総数が♂2頭と確定した直後に、運よくネットオークションで同産地WF1の♀成虫1頭が安価に出品されているのを発見し、「今度はもうちょっと納得できる結果を残したい」と願望が湧き、これを落札した。
通常、自分としてはラベルミスや詐欺の疑念が湧いてしまうのでオキピと言えども♀単品を購入するのは憚られるところであるが、今回落札した個体はTwitterで情報を発信していた秋田県の人が飼育していたもので、野外品入手時からの経緯も追えた点で安心できると判断した。

KIMG5516.JPG
到着した♀個体。24mmの通常サイズだが、400円と安かったのは嬉しいところだ。
ただ残念ながら我が家で羽化した2頭の♂の内、早くに羽化した1頭が死亡してしまった。これで遂に水際まで追い詰められてしまった。この1ペアをペアリング可能な時期まで死守しなければならない。

ここからが大変だった。
オキピと言えば我が家ではとにかく休眠期間の癖が強く、コントロールが非常に難しい事で毎度苦心する虫である。温度帯や湿度に高低をつけてもそれを無視してバラバラに起きる。このWF1ペア、まず♂が羽化してその約1ヶ月後くらいに♀が羽化しているので、順当に成熟してくれればほぼタイムラグ無しで休眠から明けてくれるものと思いたかったが、やはり甘くなかった。
いつ雪が降り出すかという時期に♀が起きてしまう。まだ♂は寝ている。
そうかと思えばしばらくして♀は動かなくなった。所謂二度寝に入ったのだ。
そしてまた数週間経つと、今度は♂が起きてしまった。こちらは二度寝には入らず完全に活動を開始したが、案の定♀は寝たまま。
そこから期間が空き、そろそろ♂もペアリングに堪えられるか怪しくなってきたタイミングでどうにか♀が起きてくれた。ペアリングに移行したのは2月の半ばに入ってからの事だった。

KIMG5512.JPG
♂を管理していたコバシャのタイニーへ♀を投入してペアリング開始。
見て判る通り♂は翅に黒いしみも浮き、フ節の動きも怪しいところが見えて不安だったため、数日のあいだ同居させた。幸いにも♀殺しは起きず一緒にゼリーを後食するところも見られたが、終ぞ交尾しているところは観察できなかった。

2月22日夜、セットを組む事にした。
交尾が未確認なのは同じままだが、この時点でもう1週間以上同居している上、♂はもう時々「電池が切れたように」動かなくなる事が多くなってきた。もし交尾をとっくに済ませているなら♀をこのままにしておくのはかえって産卵のタイミングを逃す可能性にもつながる。
KIMG5509.JPG
マットは、先のヘラクレス・リッキーのセット時に全く使い物にならなかったF社製のオーガニック腐葉マットを再加水してリユース。

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産卵木は、ホームセンターから購入してストックしていたパック済みの産卵木。勿論、軟材を選別しており肉感も丁度いい。

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ケースはコバシャの小。産卵木は横置きで全埋めにした。

KIMG5517.JPG
こうしてゼリーを配置し、転倒防止材無しで♀のみ入れて約23℃の温室へ。

その後、無事に♀はマットへ潜ったように見受けられたが、
潜りっぱなしと云う様子ではなくしょっちゅう地上に現れては徘徊する様子が見られた。





そして今月16日の話にまで進む(戻ってきたと言うべきか? )

2ヶ月弱が経過したタイミングだが、それまでの間♀が産卵に勤しんだような様子も見られず、途中から「あぁ、ペアリング失敗だったかな」と悟っているような状態だった。♂親も既に死亡し、♀はこの時点でマットの中に居り、これが存命かどうかも数週間確認できていない。
眺めた限りだとどう見ても「失敗」「死相が見えている」ケースだったため、いつ処分するか待っているような状態だったが、温室内のスペースを空ける為いよいよ暴く事にした。
記事のはじめに「ある事」が控えていると書いたが、この日の昼過ぎの時点でそれがいつになるのかが未定だったため、時間潰しも兼ねてこのケースを割り出す事にしたわけだ。

早々に片付けて、次にプラティオドンの放置ケースも暴く予定である。

KIMG5676.JPG
蓋を開けてみても、材を全埋めにしている事もあって様子は全く変わっていない。♀が徘徊した所為もあってか、潜った跡も消えてしまっている。

気分の浮き沈みも無いまま、広げた新聞紙の上へケースを逆さまに伏したところで思いもよらなかったものを見つけてしまった。




KIMG5678.JPG
・・・幼虫!!!!
1令幼虫が底面に1頭のぞいている!

あわててカップやスプーンといった割り出し道具を揃え、一度逆さまにしたケースを起こした。マットが程よく乾いて固まっている所為か、ゼリー殻がこぼれただけである。

地表のマットを軽く取り除き、埋まっていた材を引き抜いてみた。


KIMG5680.JPG
材の下に何頭もの幼虫が転がっている。

どれも孵化から1週間程度の1令幼虫。この産地の本種は材産みへの嗜好が強いと言われるが、しっかり材のみに産卵していたようだ。ケース底に見えていた幼虫も、どうやら材から下りてきた個体みたいだ。
完全に予想外だったので嬉しさも一入ではあるが、準備していなかった分少し焦る。
ひとまず、買い置きしたまま役目に恵まれなかった生オガ発酵マットを、200ccのカップに詰めながら同時進行で幼虫を割り出していくことにした。

KIMG5682.JPG
ちなみに、親♀も出てきたが脚欠けもなく完品で生きていた。

幼虫だが、マットの中からは最終的に7~8頭が採れたがさて材はどうするか・・・? 当初はただ中をばらしてゴミ袋に諸共流し込むだけで終わると思っていただけに、時間の経過が問題だ。そもそもこの日、起床したのが昼過ぎで割り出し作業を始めたのも昼飯時を大幅に過ぎて久しい頃でもあった。

そのタイミングでケータイを確認すると、
待ち侘びていた予定の方に進展を確認。もう出発OKとなったわけだが・・・どうする。

試しにちょっとだけ材の表面を捲ってみる。
KIMG5685.JPG
ああぁ・・・中にも結構居そうだ・・・
これはもう一旦終わりにして、埋め戻して後日に回そうかとも思ったものの、
多分それをやると再割り出しが2ヶ月後とかになるのが目に見える・・・、多分、淘汰されて小さく生き残った3令幼虫が僅かに回収される羽目になるだろう・・・それは避けたい!

KIMG5686.JPG
結局、なんとか全て割り終えた。
材の中にも少なくない数の幼虫が居り、1頭だけ2令だった以外は全て1令で成長の程度も同じくらいだった。数は20頭、他に卵も見られなかったことと2ヶ月弱の期間があった事から、どうやらセット投入後しばらくしてからとあるタイミングで一気に産卵し、その後は産まなかったという事になる。♀が産みたくなる要因が何か一瞬だけ重なった結果だと思うと、本種も実に気難しい虫と思えて気が抜けない。

さて、割り出しが終わったところで時刻も夕方5時半近く
残された猶予はもう残り僅か、プラティオドンや他のケースの掃除は出来なくなってしまった。

後片付けを済ませ、郵便局へと向かった。

つづく


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