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〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ ブログトップ

酒と泪と男と女と奄美大島と徳之島 [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

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ある夜の飲み屋街。
No.7オジさんに襟首を掴まれ
どこかへ連れて行かれる場面を目撃。






 虫屋達の年末
先日、青森県某所にて虫屋同士の納会が執り行われました。

去年もあったこの納会は今回が3回目(自分は2度目の出席)
ブログを通じて知り合った者同士、採集フィールド上で知り合った者同士、昔からの知り合い同士、専門店で知り合った者同士、同じ卓を囲んで虫の飼育や採集の話・それ以外の話など、とても濃密な時間がそこで流れていました。
「知り合いの知り合い」が「知り合い」になるというのは普段ではあまり多くはありませんが、15名がこの場で虫を中心とした話をするのは田舎の土地ではホントに稀有な事です。
昔はこんなことやってただとか、今年はこんな所へ採集に行って来てたとか、
あっという間に時間が経ちました。

図鑑や生き虫や標本を持ち寄り、一次会は中華飯店でワイワイやっていましたが
ここでNo.7が早々にアルコールが回ったようでした。





個人的な事件が起こったのは二次会のスナックでした。

席順も変わり、普段あまり酒を飲まない自分はソフトドリンクでつないでいましたが、大所帯で入店し他のお客も居る事もあって落ち着いて虫話と云う雰囲気ではなく、やがてテーブルにはカラオケの電リクが回ってきました。

(うっわー・・・ヤベェなぁ・・・)
↑↑と出来るだけ歌の話題に行かないようにと思っていたところ、
やや遠目の間合いから悪意マシマシのキラーパスが飛んで来ました。



No.7 会長さ~ん、
会長さんも歌ってくださいよぉ~!



おれは何も悪いことはしていない(泣)
ただちょっと彼には自分の助手席に乗せた時に怯えさせちゃったり脆い急斜面登らせちゃったり土砂降りの日にルッキングに連れ回しちゃったり材割りでヒバ林を散々彷徨ってヒバのトラウマを植え付けたりしちゃっただけなんだ!!!
おれたちは誰よりも平和を望んでいたはずだ!!!


このままではマズイ、と崖際まで迫られてきたところに
後ろから肩をトントンと叩かれファーブルハウスの鈴木さんが耳打ちで一言。

FH鈴木 悪・魔・が・来・た・り・て・笛・を・吹・く(=逃がさん)

俄然お酒が欲しくなってきた(汗)


この後、我が痴態をマイクを通して晒したのは言うまでもありませんでした。
(注:自分はヒップホップなど歌った覚えはないんだ!!
   あれはラップじゃなくてただがむしゃらに突っ走っただけなんだ!!!)


記事の最初の画像は、
二次会が終わった午前0時過ぎに解散してホテルに戻る際のワンショット。
千鳥足でフラフラになったNo.7を鈴木さんが介抱して歩いているところでした。

その後自分はと云うと、
二次会終了間際に鈴木さんに飲まされたカルピスの原液のせいで頭が痛かったです。





 我が家の鹿 《奄美大島》
さて、今回はアマミシカの現在についてです。

前回アマミシカの記事を書いたのは2年以上も前。
あまちゃんとかもうだいぶ懐かしいな・・・(←前回の記事タイトルが「あまちゃん」)

まず、2年前のその後の展開なんですが、
WF1のセットを組んで難なくF2幼虫を採りまして、行く先の累代障害の対策として同産地のCBF1幼虫ペアも専門店から調達
しかしながらブリードで得たF2幼虫はカップ管理が長引きすぎ結果的にどれも中歯の3cm台以下の♂しか羽化せず、さらに油断を重ねてそのF2の♀が気付けば絶滅していて、唯一生きていたCBF1の1♀と早くもクロスさせる羽目になったのです。
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この時のF2の♂達がコレ↑↑
カワイイのは良い事だけど物足りなさは否めない。

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セットを組んだのは10月終わりごろです。
マスターズの熟成無添加発酵マットに小さく切ったブナ材を埋め込んだセットでそのまま翌2016年を迎えました。

気が付けばケース側面には多数の3令幼虫が犇めきあい、
割出のベストタイミングはまたしても逃してしまっていました。

そして春。
いい加減に割出した方がいいなと思って手付かずのままにしていた産卵ケースを引っ張り出してみると、もういくつもの蛹室がケース側面に見受けられるようになっていました。
こうなってしまってはもう「このままいってしまえ」と放置を決め込みました。
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すでに手が付けられない状況。
このケースをひっくり返す勇気は自分には無かったのです。



冷やし虫家の中で放置を続け、季節は
県内各地を東奔西走し時間を採集にひたすら費やしていた中、様子見にケースを見てみたところ、マットの様子に異変が。

マットの地上部に穴っぽこやら壁際にのような物ができ始め、
日を変えて見直してみるとその穴や道の位置が毎回変わっています。

ついに出てきたか・・・

昼間や夕晩に確認しても何も居る様子は見受けられず、
どうやら真夜中に活動しているようです。
時間帯を見計らってケースを確認してみることにしました。


そして8月の終わり頃のある日の真夜中、
ケースを引っ張り出してフタを開けてみると・・・


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地表には亡くなって久しいF2親♂とCBF1親♀がバラバラになって散らばっています。

そんな中、マットがモゾモゾ動きだし・・・、


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新成虫が出てきました!! 小っちゃ!!!!
2cm余りの♂です。


羽脱してきた新成虫を回収しカップへ個別に移しますが、
この日以降10月まで同じ展開が続きました。

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多い日には一晩で6頭も地上に出ていることもありました。
どれも例外なく100%♂♀全て2cmちょっとの小粒サイズ。


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羽脱が終了ムードになってきた10月23日
最終確認としてケースをひっくり返して出てきた♀2頭をもって、新成虫が全て回収完了となりました。
組んだセットが無添加発酵マット+ブナ枯木と云う栄養価に乏しい内容だったため、変に幼虫期間が延びた個体は居らず、蛹や幼虫は出てきませんでした。
全てを食らい尽くしたと言ってもいい程に、マットの中にはブナ材のかけらも残っていませんでした。


CA3I0234.JPG

    結果

          25頭 (♂:15頭 ♀:10頭)

ちょっと興味深かったのは、
8月半ば~10月下旬にかけて羽脱してきた新成虫の内、
9月の間までは出てきたのはほとんど♂個体で、それ以降から段々と♀に偏るようになってきたことでした。
ミクラミヤマやマルバネ他、島嶼のクワガタの生態では
「発生初期に♂が多く、遅れて♀の個体数が増える」とよく聞きますがまさにそんな状況に見て取れた3ヶ月間でした。





 もう一つのアマミシカ 《徳之島》
さて、一旦奄美大島産は休題して時は今から約1年前になります・・・。
去年の12月に突入すると同時にまた別血統のアマミシカの幼虫を手に入れました。



しかし今度は今までのアマミシカとは違うものです。
自身初めてアマミシカ本種の飼育に挑戦しひと夏の思い出となって散っていった、
徳之島の個体です。

 【ひと夏の思い出となって散っていった、徳之島産】
   ⇒ 2010-09-18 『緑の恐怖』


アマミシカは国産クワガタ種の中でも人気が高い方で、分布する2つの島の内で
奄美大島産はよく出回っているのですが、徳之島産においては滅多に流通に乗らないため、6年前の前回徳之島産WILDのブリードを失敗した時にはもう次のチャンスは来ないだろうと半ば諦めていたくらいです。
そんな中いつも見ている某専門店で徳之島産初令幼虫の単品売りを見かけた時にはもうお財布事情など考える間もなく電話をかけていました(笑)

幼虫を4頭注文し、届いたカップのまま管理を続け、
今年の夏には全ての幼虫が羽化しました。



しかし今回もまた絶望的な状況に直面しました。

全部、♂。
あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・

幼虫は全部♂も♀もないような小サイズだから最後の最後まで希望を捨てずに見守っていましたが、結果としてわずか12.5%しかない雌雄偏りの危機にぶち当たってしまいました。

徳之島産という事でネットで探しても同産地が見つけることも叶わず途方に暮れていました。
入手元の専門店も、流石に半年も前の在庫があるワケもなく、
ここで徳之島産の飼育はまたしてもあの時のように急ブレーキでストップしたのです。






ええ、6年前ならそうなっていました。




絶望していた8月のある日、
電話でいつものようにNo.7と虫話をしていた時に徳之島産アマミシカが累代停止になった事を話したところ、
「知り合いの中で持ってる人が居るかもしれないんで片っ端から聞いてみます」
と同産地♀探しを手伝ってくれることになりました。
なんと良い人なんだ・・・
探してもらうにあたって、去年あたりから今年にかけて散々出品されていた詐称個体についても注意するよう伝えたところ「モチロンですよ!」との事。なんて頼りになるんだ・・・
(詐称個体:主に『アマミシカは"13年に採集禁止になったのでこの出品個体(WF1だかの出品)の価値は100倍! さらに徳之島産は珍しいので価値は1000倍です!』とかって書いてたヤツ。この出品者から結構買っている人が多いのでオークションでは今もうどれが本物か判らない)


数日後、No.7から「同産地を持っている人を見つけました」とホントに連絡が来ました!

かくして無事にその方から♀を確保することができ、
ブリードの目処がたったのです。




さて、無事に♀が到着したのですが、
また新たな問題が起こりました。


・・・いや。起こったと言うか、起きないというか・・・


その新たな問題とはつまり、羽化・休眠ズレのことです。
仕入れた♀が4月羽化で既に活動を始めているのに対して、
こっちで羽化させた♂達は冷やし虫家で低温管理して羽化したのが6月~8月、しかもその後盛夏を過ぎてもずっと20℃程度で管理していたせいで完全に休眠状態になってしまっていました。
9月に入り常温管理に移すも全く蛹室から出てくる気配なし。

このままでは♂は来年にならないと動き出さないし♀はきっと寿命が間に合わない。




・・・そうだ、こんな時は!!!




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ツルグレン法 (※違う)


ツルグレン法は一般的な昆虫採集ではほとんど馴染みがありませんが、
昆虫採集の中の一つの手段でして、土中の昆虫の嫌光性を利用し、採取した腐植質や土壌に強い光を当てて中に潜む微細な昆虫を抽出する方法です。
(これを初めて知った幼稚園当時の自分は、まさかこれを応用してクワガタに使うなどとは考えもしなかっただろうナ・・・)


以前もこのツルグレン法モドキでシベルートオキピとかを強制的に活動開始させ無事に交尾・産卵とこぎつけたので、
今回もそれと同様に、休眠中のアマミシカ♂を覚醒させることにしました。

やることは至って簡単。
♂が入っているカップに直近から200ワットの白熱電球を照らし続け、
主に熱によって強制的に蛹室から出してやるのみ。
蛹室の間近をずっと照らし続けると、カップが溶解したり肝心の新成虫が熱死してしまうので適度に休憩をはさんだり底面と天面を交互に照らし替えたりしていきます。

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最初はジタバタするだけの♂でしたが、次第に蛹室を掘る動作に移行しジリジリと蛹室を脱していきました。

完全に蛹室から抜け出したところでカップ内のマットを適度に減らし、
駄目押しでさらにカップの下側→上側→下側→上側→・・・と交互に照らしてマット上を歩き回るようになるまで続けます。



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方法はひとまず成功!
照射を終了してもマット上を徘徊するようになり、後日ゼリーを入れたところきちんと後食も開始していました。





そして今月、満を持して奄美大島産と徳之島産の2産地をペアリングさせ
CA3I0253.JPG
産卵セットを組みました。
さて、奄美大島産はさておき徳之島産は無事に次世代が採れるかちょっと目が離せません。
特に♂は高熱に晒したせいで精子が死滅したりしてないか心配です(・・・)

頑張れアマミシカ(♂)!!!
バイ〇グラ!!! 起立!!! 礼!!!


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あまちゃん [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

先言っとくけど・・・

今日はねぇ、
記事がウザいよ(笑)

(今日『も』か・・・)




さて、ゴホンツノカブトが入荷する季節になってしまいました!!!
画像が目に入るたびに猛烈な欲求に襲われます。アレまぢで良いよ。
ヘラクレスは年中見れるけどゴホンツノは今だけだからね・・・
カブトはウチも今ペーニャだけだから余裕出来たら次はコイツかな。




数ヶ月前から、ご厚意で頂けた冷やし虫家が2台あるのですが
その内1台が調子が悪いようで、この夏場の間設定温度まで温度が下がらずに実質的に庫外と庫内の温度がほとんど同じような状態でした。
譲り受けた時点で「なんだか調子が悪いみたいで」という事だったんですが、あまりに冷えないので中をよく調べてみるとペルチェは問題なかったものの内部ファンが故障していることが判明。
CA3I0144.JPG
9月1日夜8時の画像。
上が正常な方で下が壊れていた方。
庫内温度と設定温度に大きな開きがあります。

そりゃ冷えるわけないな・・・と原因が分かりなんとか代用品を付け替えました。

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今度はきちんと機能してくれていてホッとしました・・・
秋になる前に気付けりゃよかったね・・・(汗)
冷やし虫家も中国生産なのでたまにこんな事があるんですね・・・


〉〉 あまちゃん


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全てが成虫! [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

こんばんは。ここのところ、ずっと夏風邪
心身共にボロボロの状態で廃人間状態になっていた会長です。

『と言うか、「調子良いです!」なんて近年言ったためしが無い』




そんな死中に活を求める・・・気分転換?に、
つい先日虫仲間に連れられロマンに満ちた県内某所へと久しぶり(・・・でもなかった)に行ってきました。

「激しい咳」「喉の痛み」「鼻腔の腫れ」「鼻水」「治まらない耳閉感」「慢性的な頭痛」「倦怠感」
を伴い、首から上が完全に病人な状態でもつなぎに着替えて行ったのは、行き先がここ数年で一番注力している地域であるからと、自分は運転しなくてもいいからだったからでしょうな(笑)

今回はライトトラップの実験と言う事で虫仲間と別れ場所を放して2ヶ所の機材をもって採集に取り掛かりました。
機材は勿論自分は持っていないしやり方も分からないので、虫仲間から割り当てられた機材を基本的な操作と留意点をレクチャーしてもらいスタンバイする事に。

借り物機材で採集(≒無人君の拾い役)とは言え今回が初めてのライトトラップです。
個人的にこの時一番ドキドキしたのが、
「ちゃんとクワガタを集められるか」と云う事ではなく、
「機材を誤って壊したりしないか」と云う事でした。
機械に関しててんでダメな自分は勿論この時は及び腰でしたが、
この場所ではどんな虫が飛んでくるのだろうというワクワク感が自分を引っ張ってくれていたような気がします。
初めてのポイントで灯りを点ける人は、こんな気分なんだろうかと
後から冷静になって考えてみるとそう思います。

明るい内から点灯!

時系列に沿って点灯中の内容を説明・・・はしませんが、
最初アカアシ→コクワ→ミヤマという感じでした。

そして、風邪をひいていることもあって、ガをはじめとした小虫がかなり体に障る!
これが2ヶ所ではなく1ヶ所点灯だったら、
光の干渉が無くなりもっと集中的に雑虫がたかっていたんでしょう。

・・・もしそんな事になっていたら、気分や体調が悪化して少女漫画ばりにフラッとその場で倒れこんでいたかもしれません。


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【 モスバッカー 】









さて、今日の本題は飼育ネタですが、
先のライトトラップの部分で自分の思考能力と記事を書く体力がほぼ尽きてしまったので
大して何も書けません!


・・・・・・それに夏で蒸し暑くて集中力が続かないのです。





去年の12月に、採集禁止のあおりを受けて手を出したアマミシカ幼虫を紹介しましたが、
それらが遂に羽化しました。

去年をもって奄美大島産が、今年の初めには徳之島産も採集禁止になった本種を
遂に自分で採る事なく長じて今に至ってしまった事を悔いに感じながら
ボトルの中を見続け、死ぬ事なく3頭(♂:2 ♀:1)全て外側から羽化した事を確認。
幼虫飼育には自分で作成してみた添加発酵マットを用い、
800ccのクリアボトルで温室管理していました。
温室管理とは言っても見事にほぼ常温管理で、
さらに貴重なWF1なのに作り慣れない自作マットで1本羽化させるというあたりが
思い入れが有るのか無いのかよく分からない風に思われるかもしれませんが、
個人的には小学5年生の時点から日本産で最も憧れるクワガタムシとして今も思い入れがある憧憬の昆虫なのだという事を分かって頂きたい!

ちなみに、この自作マットは他に以前タイワンシカに使ってみたのですが
見事に全部大きくもなく小さくもないサイズで羽化してきました。
そしてなぜか加水してビンに詰めた後すっごくカビる。(死ぬようなものじゃないけど)

まずはじめに羽化したのは、勿論♀。
5月には蛹である事を確認し、6月上旬には羽化。

続いて♂達も蛹化し、7月中に両方とも羽化。
CA3I0041.JPG
見事な普通サイズ野外最大すら届かねぇ。
しかしそれでも純粋に4cm前後でもカッコいい・・・
これがお外で見れたらなぁ(泣)
自力で羽脱するのを待つ事にしたので、それまで温かく見守る事に。
そうなったらまた改めて記事を書くとしましょう。
今羽化したら、9月~10月頃年内には出てきてくれるのでしょうかね?
このまま越冬されるのだとしたら、少しもどかしいですな・・・



さて、採集禁止になった以上野外から新しい血を入れてブリードする事が出来なくなったわけで、
インブリードに弱いとされるアマミシカ(シカ全般インブリードには弱い傾向はあるが)を今後安定して飼育し続けるには現在出回っている飼育品を入手していかなければなりませんが、最近ネットなどで本種の生体価格をざっと見ていると、特に採集禁止の影響が強く出ていてWILDから世代があまり進んでいない代の個体は特に値段が跳ね上がっているようです。
ちょっと前までは若者からおぢさんまで幅広い層のブリーダーに気軽に飼育されているイメージのクワガタでしたが、今後どんどん飼育者の手の届かない虫になっていってしまうのかな・・・?

と思うとちょっと気が引き締まる気分になりました。

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最後のチャンス!? [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

さて、今日は内容も無ければ虫の写真も無い空記事です。
(記事にする意味あるのかね……?)


時は今月の3日に遡り、
待ち望んでいた荷物が届きました。

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中身はあるクワガタの幼虫なのですが、

CA3I1548.JPG


かなり切羽詰まって入手したものです。

と云うのも、
ある島で当該のクワガタの採集を禁止された事によって
野外品の成虫の購入・採集が不可能になってしまったからです。

その島と云うのが、既に御存じの方も多いでしょうが、かの奄美大島です。

島内全市町村の条例により、今年10月より
島特産の種類を含む3種類のクワガタ(その他動植物)が島内全面採集禁止になりました。

体面上の理由はどうあれ、
自分を含むこうした愛好家や販売業者らが飼育目的に採集・売買することに対する
地元民の不快感がこういう形で現れたと言えるのでしょうかね。


その昔自分が小学生だった頃は
「大人になったら日本全国全種のクワガタを採集してやるぞ!」
なんて図鑑を見ながら夢見てたりしましたが、
元から採集が絶望的な小笠原諸島は除けど、
ミクラミヤマやら十島村やら三島村やら次々とクワガタの採集が禁止されるようになった現在となっては、非常に動き辛くなった世の中になりなんか切なくなります。

特に今回、国産種で最も好きなクワガタがその矢面(?)に立ったと云うのは、
個人的には非常に焦りを覚えました。

よく出回る飼育品を入手しようとせず絶対野外品から飼育…
出来るならいつか実際に島まで行って採集した物を飼育したいと考えていたのですが
もうそんな事も言ってられなくなり、
条例施行前に採集された個体からのWF1幼虫を辛うじて入手するに至りました。








それが、このアマミシカクワガタです。

自身小学3年生のころに図鑑で一目惚れして以来
ずっと憧れ続けている国産クワガタです。
アマミシカ自体は徳之島にも分布しているのですが、
それでも奄美大島産が手に入らなくなると云うのはショックです。

それに前回初入手した徳之島産を虫カビ(緑彊病)で亡くしていたので、
今度ばかりは満足に飼育したい想いで、もはや息が苦しいです。





……無駄に思いの丈を書き下してしまいました…
切りがなくなるので取り敢えずこれで終わりです。



    再入荷した在庫  1種類
      全ての在庫  9種類?



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緑の恐怖 [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

酷暑の置き土産はまだまだ我が家の虫達を苦しめています…

今日は期待種のアマミシカの割り出しを敢行しました。

仕入れたのは7/20
セッティングしたのは8/23
後はエサ交換しながら2ヶ月ちょっと待つだけ……

のはずでした。


が……


8/13にちょっとケースのフタを開けて様子を見てみると、










地上でがカビに塗れて昇天していました。




セットからそれほど日数も無いのに死骸はすでに
死んでから数日は経っている模様でした。


しかも、♀の死亡確認時にはまだ生存していた♂も
♀の後を追うようにして同じカビに塗れ亡くなりました。


あれほど元気だったペアが何故こんな…
と絶望感が漂う自分の目に入ったのはとある情報でした。









  病名  【 彊病 】




昆虫界では非常に有名な病気です。
ボーベリア菌等の昆虫病原糸状菌が感染し、
体内を蝕みながら宿主を殺してしまうもので、
とり付かれると食欲は無くなり体内の水分は抜け
体が硬化し最後には体表面から成長した菌が出てきます。

中国では漢方薬として使われる他、害虫駆除のためにこの菌が使われてもいます。

カイコ等の飼育では白彊病(はっきょうびょう)が有名ですが、
菌の種類(菌の色)によって黒彊病とか黄彊病など色々な種類があります。


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これは緑色なので緑彊病とでも言うんでしょうか…

この手の病気は虫自体の抵抗力が低い時に感染し易いという話もありますが、
だとしたら…
完全にこの日中35℃にさらしてしまったせいで虫を危険な状態に冒したからですね…




で、短期で死んでしまったセットには卵が産まれているのか…
確かめるのが非常に怖いですが。

2010 09 18_1406.JPG
一応潜った形跡は有るっちゃぁ有る…

しかしこのマットの中は暑さによる劣化で変色し、
潜った痕は浅い所までで途切れていました。

気合を入れて仕込んだ霊芝材にも
産卵痕が2つあるだけで、
卵の残骸はおろかカビやダニ(卵があった痕)すら無かったです。

もしかしたら♀自体も種が付いていなかったみたいですね(泣)


2010 09 18_1408.JPG
結局何も無し。

こんなことなら材を全埋めにしないで半埋めにでもしといた方が良かった…




結局人生初の国内産シカはアッと言う間に轟沈してしまいました。

               ……………リベンジ確定種がまた増えてしまった…
                                             来年こそ!


        尽きた在庫  2種類 遂にブッダノコギリも天寿を全うしました
        全ての在庫 33種類


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セッティングに追われる今日この頃… [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

最近居間の虫密度が急激に高まってきております。
と言いますのも、我が家は今年から本格的に羽化個体が出現しておりまして
成虫管理用のカップやケースやボトルの数が過去最高の状態となってきてるからです。
しかも今現在産卵セットを多数組んでいる事もあり
非常に生活スペースが脅かされています。
自部屋の完成までまだもう少しかかりそうです…

早く割り出さねばならないカネギ・ゼブラ・エラフス等のケースもあるし、
カワノイ・ザウテル・レダゼブラ・ニルギリギラファ等
早くペアリングしなければ寿命が来てしまうしと、
どれから手を付ければいいんだっけ??? と混乱しています。

さらにさらに今は採集シーズン!
採らねば…


ひとまず今日は熱狂中のアマミシカ復讐のタイワンシカのセッティング。


いやいや…セッティングの記事はもう必要ネェベ!なんて言わなくて結構。


 アマミシカ WILD

今回の内容は
・Beケース 中
・プロゼリー
・マット2種
・砂埋め霊芝材 グレードAAA 1/2

某S氏には「憧れのヤツなのに中ケース?」と罵られましたが
スペースがホントにもうヤバいんですって[あせあせ(飛び散る汗)]
置くトコ無いんですよ~~~~~~~~~~~~! ! ! ! !

2010 07 23_1275.JPG
霊芝材は縦にカットしたうちの片方をさらに半月切りにしたものを全埋めに。
やわらかさがトップグレードの品を使用~

2010 07 23_1279.JPG
無駄にマットを混合使用、まぁちょっと粒子の関係でこの方が良いかなって思いまして…
なんだかこれぞ正しく地層って感じですね~

アマミシカ セット.JPG
これでゼリーを入れて完成です。
マットの一番上の層はほぼ無加水にしてあります、
なので転倒防止材がカビないはずです(ウチは転倒防止材がカビない事はまず無い)

ここにペアで入れてみました。
♂は潜らず転倒防止材(樹皮)の下で休むようになり
♀の産卵の邪魔をしなさそうに見えますのでとりあえずこのまま見守ります。



 タイワンシカ WILD

こっちで使用したのは
・Beケース
・プロゼリー
・マット1種
・砂埋め霊芝材 グレードAAA 1/2

内容はマット1種マットを抜かした以外は全部同じ。

2010 07 23_1277.JPG
材は半月切りせず1/2カットを
そのままマットに4/5くらい埋めてみました。はい、アクセントをつけようと思って…

マットの水分量はちょっと多め。発酵度合いが若干理想より浅い感じでしたので。

タイワンシカ セット.JPG
タイワンは♀のみとりあえず入れてみて様子見…
一向に潜らないようなら♂も入れればいいだけです。



さてさてこんな感じでセッティングの内容はサラリと終わりまして
お次に我が家の虫の近況






ペロッティ(♀)が夫のペロッティ(♂)により殺害。
死因は家庭内暴力によるものと断定。
夫のペロッティ(♂)被告は会長の尋問に対し黙秘を続けており、
会長は現在、殺害の原因・動機の究明を続けているとの事です。


パプキンは全滅がほぼ確定。


デキピエンスノコギリはカップ組が続々と蛹化・羽化中。


カナリクラトゥスホソアカは続々と羽化中。


ブッダノコギリは♂が死亡で現在累代停止状態。


ディディエールシカは♀が全部活動開始で♂がまだまだこれから、ひじょ~に、キビシー!


ツツイシカケース側面に卵を肉眼で確認。ひじょ~に、ウレシ~


アッサムシカは、遂に1♀が蛹室を作りました!


ヘラクレス・リッキーは1♀が羽化を控えております。



ま~今説明できるヤツらと言えばこのくらいですね。
自部屋が出来ればブッダとかも復活させたいところですが…

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♪♪とォォ~てもがまんがァ~~ できなかったよォ~~~♪♪ [〆鹿児島県産 アマミシカクワガタ]

それは、とある2冊の本から始まった…

2010 07 20_1265.JPG2010 07 20_1266.JPG
その存在は幼稚園の頃に買ってもらったこの本を読んで知った…
この時はまだ大して「その虫」に熱い想いは抱いていなかったが…

2010 04 08_1025.JPG2010 07 20_1267.JPG
小学3年で入手したこの図鑑で「その虫」に対する憧れが一気に爆発した。

自分としては、オオクワよりもミヤマよりも、
そして外国産勢のなによりも憧れが強い虫なのである。

て事は、かれこれ10年間憧れ続けていたクワガタという事になるか…
遂に…遂に…遂に来たか……………………






『今日は自分の想ってる事ばかり書き連ねていきますぜ ヘッヘッヘ~』



本日、俺の人生の中の大きな行事がまた一つやってきました。







アマミシカ.JPG
アマミシカ 鹿児島県 大島郡 徳之島 (以下伏名)


♪♪はァ~~るばるぅきたぜ 青森へ~~~♪♪
10年間の想いがしみじみと駆け巡る瞬間です…

なにしろ国産のクワガタで一番好きなヤツがここに居るワケですからね。

実は憧れが強い虫なだけに
自分で採ってこそだと考えていたんですが、
まぁ金が無い。これじゃ何年先になるか分かったモンじゃない。と。
割りきりまして…
そこに舞い降りたWILD!!! しかも徳之島産!!!!!!!??

徳之島ラベルはマジでデカかったですね、
一晩悩んで購入を決意しましたよ。
♪♪おもいだすたび 逢いたくて~


【アマミシカクワガタ】
聞いたことがない方も結構いるんじゃないでしょうか?
鹿児島県の奄美大島徳之島だけに生息している
日本で唯一のシカクワガタです。
現地でも数が減っていて採るのは難しいとの事です。
採れるのも2~3cm台で、大歯なんてまず採れないというのは昔から有名です。

今現在ブリード物が出回っているのはほとんど奄美大島産ばかりで
徳之島産の生体なんて見たことありませんでした。

採集日は♂が7/13 ♀が7/12
とても活きが良いです。
それと動きがホントにコクワに似てます、
♂は逃げ腰で動きも素早く、♀は威嚇して脚を踏みしばったり…




じゃ、次の夢は自己採集…  いつになるのか…ハァ…

そして、これでシカクワは12亜種が手に入った事になります。
残るシカは…ヤベェ…



           新しく入荷した在庫  1種類
           ブログに載せた在庫 51種類                             全ての在庫 40種類
                           マグソ、結局セットせず仕舞いで終わっちゃった…


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