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ゴホンヅノ (キミオイ亜種) ブログトップ

キミオイの不安 ~割り出し3連続~ [ゴホンヅノ (キミオイ亜種)]

昨年秋から冬にかけて、我が家ではいくつかの飼育種で産卵セットを組んでいました。

それらは全て、年を跨いで管理していましたが、
年明けは直後から 和歌山遠征(準備も)→ ブログ記事作成 に必死で、2月初頭まで一切眼中に無かったです。

採集記も書き終わりようやく飼育種に向き直ったところで、なんだかイヤ~な雰囲気が漂ってる事に気付きはじめたのです・・・





セット中のケースは飼育種の存続が懸かっているものばかりですが、
中でも最も気になるのがキミオイゴホンヅノ
血眼でオークション対戦に臨み必死で掴み取った2ペア。
近年、ナゼかやたらと「産卵難関種」みたいな脅し文句が飛び交っているゴホンヅノ系ですが、自分はこれまで多産とは言わないまでもそれなりに楽しめるくらいには毎回産ませられてたので、今回も「伝家の宝刀・バンブーマット」を使わずに実績のある「某」腐葉土でセットを組んでいました。

KIMG7442.JPG

【セット内訳】
A個体
2023年11月2日セット
 容器:コバエシャッター大
 マット:腐葉土(銘柄は伏せます)
 管理温度:23℃前後

B個体
2023年11月2日セット
 容器:コバエシャッター大
 マット:腐葉土(銘柄は伏せます)
 管理温度:23℃前後

2023年12月初め頃セット (①から移行)
 容器:ニッソー プラケース大
 マット:カブト1番(フォーテック製)
 管理温度:23℃前後

2頭の♀をそれぞれA、Bとして、片方だけ試しにセット替えをしてみました。最初のセットが両方同じマットだったので、リスク分散のつもりで別銘柄のマットにしてみたのです。
ちなみに、カブト1番は今回初めて買ったのですが(通販ではなく地元ペットショップで)、開封したら鼻がもげるような激臭! 自身の飼育史上最悪レベルと言っていいほど激烈な悪臭でした。このマットって必ずこういう臭いがするものなの? ハズレのロット? とりあえずガス抜きをしてみたものの、1週間近くは匂いが強烈なままでした。

A個体の方は11月中に死亡し、B個体の方は12月後半に死亡しました。


【割り出し】
2月8日、全てのケースを暴きました。

〉〉結果発表~~!


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Tanaosri? Tanintharyi? Tenasserium? [ゴホンヅノ (キミオイ亜種)]

一昨日、昨日と続いた駆け込み増種記事も今夜が最後です。ギリギリです。
第3回の今回は、今年最も衝撃を受けた種類であり、初飼育でもある種類となります。


遥か以前、当ブログではこんな記事を書いた事がありました。

 【こんな記事】
   ⇒ 2010-3-12  ゴホンヅノカブト 『キミオイ問題』

ゴホンヅノカブトの一亜種=キミオイkimioiの誤同定に素人ながら物申した記事でした。
――って言うか この時まだ俺高校生だったのか。なんか泣けてくる・・・!


キミオイゴホンヅノについて

増種した虫の正体を軽々とバラしましたね。


さてこの当時の記事↑↑は、その前年9月にターク産ゴホンヅノカブトがキミオイとして販売された事に端を発していて、当時はブログ全盛期だった事もあって様々なブロガーがこの “偽キミオイ” の飼育記を書いていました(今検索すると全然ヒットしません、ブログが消滅した・・・!?)
そうしたブログをいくつも読んで、「なんだかよく分からないけど珍しいんだ~凄ぉ~い♪」と判りもしない虫を有り難がる矛盾に一石を投じたい一心で書いたのがあの記事でした。

それから、毎年のようにゴホンヅノカブトはタイから入荷してくるのですが、どれもチェンマイ周辺の原名亜種ばかりで、タイ中西部やミャンマー南部からの入荷は皆無(標本を除いて)。さらには一時期、ゴホンヅノ自体入荷が激減した時期もありました(これを覚えている人どのくらいいるでしょうか)。その上、新型コロナウィルス流行で一旦タイ便が来なくなった反動か、それまで4,000~5,000円で買えていたゴホンヅノが20,000円クラスに急騰してしまい、ブリーダーによる投機対象の虫に変わってしまいました。

――話をキミオイに戻して、
キミオイの存在についてはしばらくの間カブト好きの記憶から消滅しかかっていたと思われますが、10年以上の年を置いてまた入荷の報せが入ったのです。
2021年の事なので現在も飼育中の人がいると思いますが、とあるショップにのみ入荷した中国の雲南省・盈江県ラベルのものがそうです。

これには最初、自分もこの入荷情報に胸が高鳴りましたが、産地ラベルの位置を確認しようと地図を開いたところ愕然としました。
これ、キミオイじゃなくない???
この頃には月刊むし等のゴホンヅノ記載文やBE-KUWAのゴホンツノ特集なんかも手元にあって、参考文献も十分な状態にありました。
この地域から得られたゴホンヅノがキミオイであると云う根拠として中国のサイトがスクショされていたのですが、それにしては根拠と出来るような説明は不足していて、図示された個体もミャンマー南部産(地名では地点を特定できず)
後年、これを買った人らが羽化したWF1♂個体の画像をSNSやヤフオク出されていましたが、キミオイに見える個体はいませんでした。


タイ・カンチャナブリ産の入荷

まず入荷するなんて事無いんだろうな~と既に高を括っていた今年の10月中旬の事、「埼玉県の専門店でタイ産のキミオイ亜種が入荷した」と云う情報をキャッチしました。

見てみると、載せられている画像はまさしくあの「キミオイ」そのもの!
本当に入荷するもんなのか~~!!! 諦めて標本買っちゃったのに~~!!!

しばらくその写真(と入荷情報)に目が釘付けになりました。・・・あのキミオイが、本物が、国内に入ってきた・・・!!!
正直言って原名亜種より好みなので、生きているのを生で見てみたいもの。

しかし、この時はちょっと心にブレーキが掛かっていました。

まず第一に、今の温室内には去年から飼育し始めたヘラクレス・リッキーが犇めいている事。抱えている飼育数も少なくないし、これから本格的に飼育容器を大きくしていかなければならない手前、さらにカブトムシなんて増やしたら現状の飼育スペースが限界を突破してしまう危険があります。

そして、それ以前に飼育していたプランディ亜種の苦しい記憶がまだ鮮明に残っています。当時は60頭超産まれた幼虫を全て抱えて飼育した事もあり、ズボラブリーダーの自分としては非常に大変な思いをしました。エサ代も体力も馬鹿みたいに使ったので、レコードに出せるレベルの個体は羽化させられましたがもうヘロヘロでした。それを思い出して、もうしばらくはゴホンヅノに近付くのは止めとこうかな・・・と考えていたのです。

おまけに、キミオイの入荷はほぼ【初入荷】と同義(以前も書きましたが、かなり昔に個人のホームページでミャンマー産キミオイ生体を所持している人を見かけているので、個人的には初入荷ではないと解釈しています)。昨今のゴホンヅノ価格を想像すると決して気軽に買える金額ではなさそうで、お店に価格を聞くのも躊躇われました。


こうした理由でしばらく固まっていたのですが、
長年憧れ続けてきた虫が国内に今入荷していると思うと、本当に悩ましくなってきました。遂にはいよいよ仕事も手に付かなくなってくるほど頭の中がキミオイで一杯になってきました。
(ちなみに虫の事で仕事が手に付かなくなる事はしょっちゅうあります)

散々悩んだ挙句、意を決してお店へ問い合わせる事にしました。
つまり、増種する覚悟を決めたわけです。
この時点で最初の入荷情報公開から、3~4日が経っていました。

電話を掛け、キミオイの在庫を訊いてみます。


ところが残念な事に、時すでに遅し。
入荷分はもう全部売り切れていました。
念の為に詳しく聞いてみると、入荷は9ペアのみと少なく、今回現地から1便だけ入ったとの事。もっと数を押さえておきたかったが現地キャッチャーの採集日程中に悪天候日と被ってしまい、ほとんどまともに採集できる日が無かったとの事でした。
ついでに、「産地はもしかしてカンチャナブリですか?」と訊くとその通りだとの事で、第2便の予定を訊くと「要望してはいるがおそらく叶わない」との事。

こうなっては、もうほとんど諦めるしかありません。
「あぁ~なんか夢見ちゃったなー でもまぁこれも運命だろなぁ」


ミャンマー・タニンダーリ産の入荷

それから約半月後、キミオイの存在が頭の隅で小さく小さくなっていた矢先、
今度は神奈川県の専門店から入荷情報が飛び込んできました。
前回見たタイ中西部産と違い、今回はミャンマー南部産です。

前回の時はあまりに予想外で衝撃的だったので、見た瞬間ポカンとしていた感じでした。今回は前回の事を忘れて気にすまいとしている中での報せだったので、あたかも後ろから髪を掴まれて引き倒されるような感覚。
今度は店頭販売以外にもネットオークションへの出品があるとの事で、この時にはもう心のブレーキは壊れていましたね。

出品は全部で5件。
10月30日から始まり、翌31日には3件が終了、11月1日に2件が終了しました。
自分の見立てとして、このごく短い出品期間の中でじっくり動静を見極めていると注目が集まってしまい、遅くなるほど入札額が上がってしまうだろうと判断。結果、31日の終了分に勝負をかけて落札を決めました。
終了日2日目は予感が的中、入荷最大個体が含まれていたのも要因ですが、落札価格は初日と比べて倍以上に膨らんでいました。落札していたのは、初日は未参加だったショップのブリーダーでした。こんなのと入札被ったら、自分のような個人では太刀打ちできなかったでしょうね。

その後、追加出品もありミャンマー産は総数20件弱が出品されました。
(この時の出品ページは、今後の詐欺出品対策時の資料として全てスクショして保存しました)
ちなみに落札者を確認してみると前出のショップ含めた僅か2名が集中的に落札していて、資本力をまざまざと見せつけられたようで寒気がしました。



さて、何はともあれ自分のブリード分は確保できたので、手元に生体が到着する前に産卵セットを準備しておきます。なにせ寿命が短いカブトですからモタモタしてられません。

手元には産卵に使えそうなマットがありませんが、通販だと生体の到着に間に合いそうもありません。・・・と云う事で、昔ゴホンヅノの産卵で実績のある腐葉土をホームセンターから調達する事にしました。
KIMG7016.JPG
夜を徹して腐葉土のダマを潰しては篩がけを繰り返し、産卵ケースのセットも完了。


〉〉そして、生体到着・・・


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