青森県 初点灯地採集 [日昆 採集記 【2010年】]
13日(火)
午後5時半ごろ、No.2とNo.6が家に到着。
家までチャリで来た2人はいつものようにこの後3人で鈴木さんに合流して
鈴木さんの車でポイントまで行くと考えていたのでここでカミングアウト。
俺 「じゃ、車に乗れ」
2人 「は? ………お前が運転するって事?」
俺 「そ~なんだよ」
No.2 「帰っていいですか?(笑)」
No.6 「お前いつの間に免許取ったんず!?」
俺 「昨日だよ」
ま、軽い死刑宣告ですね。
親の車に乗り込み、エンジンを掛ける。
「大丈夫か!!? 大丈夫か!!?」と気の散るような言葉を投げかけられて気付いた、
ガソリン無ぇぇ――――! ! ! ! !
そこで鳴りだしたケータイ、親だった。
親 「ガソリン無いでしょう!今ちょっと用事あるから車返しなさい。」
と足止めをくらい載ったばかりの車を降り親が用事を済ませ帰ってくるまで
待機する事に。
もう集合時間が過ぎており、
ヤバいヤバいと焦りながら鈴木さんに電話を掛ける。
鈴木さん 「……トゥルルルルル ガチャ 今どこに居るの?」
俺 「ぇぇ… 家ですスンマセン、今ガソリン切れてて、入れてから行きます。」
鈴木さん 「もう時間無いからさ、師匠迎えにいくから◇◇(隣町)のローソンまで来てけじゃ、
急がなくてもいいハんでくれぐれも事故らないように」
俺 (ヒィェェェェェ~~~~~◇◇まで自分で行かにゃならんのか~!)
車が帰ってくるまでの時間、
日昆会議で恒例の呪いのビデオ鑑賞で時間を潰す。
30分経ってようやく戻って来て、
再び車に乗り込む。
シートベルトやギアやサイドブレーキの手順を確認して
キーを回してエンジンを掛ける。
半クラッチで発進、
ウ…ウウウウウン ドッッ
急発進。。。。。
方向を変えいざ行かんと云うその時親に呼び止められた、
親 「初心者マーク貼らねェと!」
俺 「オア!! 忘れてたァ! ! !」
2と6に貼ってもらい車道へ…
なんかゴチャゴチャ言ってる「後部座席」の2人、
そして家を出て数十~メートルの交差点で
いきなり自転車が車の前に! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
キィィィィィィィィィィィィィッッ
人を轢きかけました…
ギリで接触を免れました。
なんとか一般道に出て数km、
このあたりでそろそろ土地勘が無くなってきて
「どこ通ればよかったんだ……?……???(焦)」
しかしここでNo.6が上手く誘導してくれてなんとか迷走せずに済みました。
No.6は高校時代に通学路としてこの道をよく通っていたとの事で
ここでの助言が随分と助かりました。
にしても交差点はヤバいです。
隣町までの長い長~い道を進み続け、
皆で「ローソン探せ、ローソン探せ!」と
俺の運転にハラハラしながら盛り上がり?ました。
素晴らしい夕日を写メりながら(もちろん俺は違いますよ)
ようやく一軒のローソンを見つけました。
ローソンに着き、ブレーキを掛け車を停めましたが
ウインカー点けるって結構勇気要りますね(汗)
車から降りてきた鈴木さんがこっちに歩み寄り後ろの2人に声を掛け、
2人は一休みしようと?ドアを開けますが間髪入れずに
自身の車に戻った鈴木さんは「じゃ行くぞ」と言わんばかりに車を発進。
俺らは「エッ!!!!!? も、もう行くの!!!!?」と急いで車に戻り
車を発進させます。
ここから鈴木さんの車について行けばいいので少しは楽になりました。
とは言えここからがまた長い!(免許取得2日目にとってはね)
何も無い道をずっと走り続ける事自体は後続車が居ない事もあって安心ですが。
No.6に縁のある地に差し掛かった辺りで
今回の新ポイントへ続く山道へと車を進め始めます。
軽自動車で路面の悪い山道を延々と上り続ける……
アスファルトで舗装されていませんよ勿論。
段々と道は狭く悪くなり、結構ヤバい溝が出てきました。
上下左右に揺られ幾分酔ってきました。
10cm前後の石にこれほど殺意を覚えたのは生まれて初めてです。
(ほぼ)1本道とは言え一人だったら確実に遭難していたであろう山道を
上った末にようやく山の頂上付近に到着!
先に着いていた鈴木さんと師匠は車から降りて準備中。
自分らも車を停めて準備にかかる。
ここでNo.2と6は師匠とは初顔合わせです。
ここから山頂までは車じゃ無理なので徒歩で機材を運ぶ事に、
この時点で辺りは真っ暗です。
我々日昆メンバーは重たい発電機などの機材を持って
傾斜は20~40°ある坂を数百m上ります。
坂は傾斜が急な上に砂利道、砂利はかなり大きく滑りやすくなってます。
ある意味『全力坂』です。
最後の20mは上り坂って言うかかるい岩登り状態、
重い発電機を持って岩を登る事は出来ないので
岩場の手前で発電機と安定器はここで下ろし、
ランプや固定台だけを持って頂上へ。
頂上は岩場になっていてあまり広くはなく
クワガタがキチンと落ちてこれるか心配ですが、
頂上なだけあって見晴らしは最高です。
いくつもの市町村の街の灯りが正しく「一望」出来ます。
その内の一部ですが、ケータイでは夜景の撮影に無理がありますね
セッティングを開始しますが、
気温も低く、風も僅かだがある…
ちょっと望み薄です。
開けた場所に向けて設置。
これからどうなるのかおそらくNo.2と6は予想できないだろうね…
鈴木さんの「点けるよ~」の合図の後、発電機の音が鳴り始め
点灯!!!!!
何度見ても非っ常~に眩しい!
次第に様々な雑虫が飛んで来ます。
ガ・ハチ・カ・カゲロウ… マジでウザい! ! ! ! !
十数分経ってか、
「あっ! 飛んでるアレアレ!」
と鈴木さんと師匠が言いだしいよいよクワガタの飛来が始まりました。
しかしなかなか落ちてこない!
上空をクルクル回って手をのべても届かない
師匠 「あんまり動くと崖から落ちるドぉ!」
山の頂上とあって、危険な傾斜になってる場所ばかりで
ある場所は断崖絶壁となっています。
少しの間をおいて、鈴木さんが「落ちた!」と声を張り
鈴木さんの手の届かない場所にクワが付いている。
(頂上はロープが張ってありロープの外側は足場が悪くなっている)
ロープの外側に出て草の上に付いたクワを掴み捕る。
青森ではお約束のミヤマです。
今まで誰一人として手にした事の無いラベルの第1号です。
その後、またクワガタが飛んで来ます。
今度もまたロープの外の藪に突っ込みました。
鈴木さんが落ちた個所を指差し俺もそこを入念に掻き分けて探しますが
全く分かりません…
No.2にも手伝ってもらい探しますが、全然見つからず断念…
安全地帯に戻りまたクワガタ待ちの状態に逆戻り。
しかし、やはり条件が厳しいからかクワガタがほとんど飛んで来ません。
平地で採れるまともな数に及びません。
服の中にモゾモゾとした動きが…
「ヒ~~~~~! なんか入ってるぅ~~~!」
耳元で随時よく分からない虫の羽音が鳴り響く、
ゾッとしますね、この「よく分からない虫」ってのが非常にキモい!
これでビビっていては俺もまだまだ青いなァ~
とそんな感じで一人盛り上がっていたところで
ロープの外の藪からガサガサとNo.2が出てきた、
その手にはなんとミヤマの♂!
「この藪の中から見つけ出したってのか!!!!?」
鈴木さんと師匠は彼の仕事ぶりに軽く驚いた様子でした。
雑誌などの採集記を読んでいると
『発見し辛い場所にいる個体を見つける事が出来る』方がたまに出てきますが
彼もその中の数少ない人間の中の一人である事は間違いないでしょう。
こんな男が日昆メンバーに居るというのは非常に助かります。
No.2はその後も藪の表層部に居たミヤマを捕まえ、
鈴木さんも1頭拾い、
このままじゃもう収穫は無い、と
撤収し坂を下り機材を下ろし
車に戻り第2ポイントに出発。
この時点で10時半を過ぎていました。
第2ポイントは頂上に車での途中にあり、
運転に集中していた自分は通ったはずですが記憶がありません。
車を停めて準備を始めます。
機材の中に浮かぶランタンの光。
師匠はこのランタンをかなり気に入ったようです。
ライトを点けて、再戦!
しかしなかなか手強い様子。
雑虫の数もさっきと比べて明らかに少ない…
すると一瞬ガードレールの外側に「ガササッッ」と云う明らかな甲虫音が。
結構遠いな…と思っているとNo.2が歩み寄ってきた
No.2 「なした?(どうした?)」
俺 「こっちにクワっぽいのが飛んできた音したんだけどさ…」
No.2 「ふ~ん」
するとNo.2はNo.6と一緒にガードレールをまたいで
行ってしまった。
ガードレールの先はコンクリと石で出来た傾斜45°の坂(壁)になっていて
深い藪が茂っていておまけにコンクリと石が濡れていて滑りやすくなっている。
ちょっとした常識外れな人であっても下りないような悪条件の急斜面を
2人は「ちょっと行ってみねぇ?」程度のノリで
気付けば一番下の50m程先までもう降りてました。
2人 「お前ェも来いってェ!」
と何やら叫んでいる。
結局俺も下りる羽目になりましたが。
死ぬかと思いました。
こんな所をしかも真っ暗な中下りていく人の気が知れないですね。
結局小一時間張って何も採れずにそのまま後片付けする事になりました。
車に乗り込み鈴木さんの車について行き下山開始になりました。
最初の内は前の車(鈴木さん&師匠)のテールランプについて行っていましたが
次第に車間距離はグイグイ伸びていって…
遂には見失いました。
3人で「迷ってねぇよな? 迷ってねぇよな?」と軽く興奮しながら
長い長い山道を戻っていきます。
俺 「来る時あんなに上り坂多かったのになんか今上り多くないか???」
それに行っても行っても一向に鈴木さんの車の灯りが見えてきません。
不安になった俺はNo.2に鈴木さんへ電話を掛けてもらう事にした。
No.2 「(しばらくの会話の後)………ハイ…おやすみなさい」
俺 「えっ!!!?」
どうやら、師匠は翌日朝早いとの事で
鈴木さんはそのまますっ飛ばして先に行ってしまったらしい…
早い話が既に解散していたらしい。
ヒ~~~~こっから青森まで俺らだけかよ~
ようやく安心できるところまで下山して
ここからまたずっと同じ風景の道を走り続ける。
後部座席の2人はケータイで録画したTV番組を見ている。
酔わねえのかな…?
なんとか国道に出てきて車線や信号や後続車にビクビクしながら
いったんMINI STOP。
夕食も食わずに来たのでかなり腹が減ってしまい、
夜食の弁当を買って車内で至福のひととき。
この頃になってくると発進やギアチェンジ(マニュアルです)も慣れてきて
後部座席の2人も少しは安心してきてくれているようです。
真夜中の青森と云う事もあって
車道にはほとんど車は走っていません。
ようやく見慣れた道に出てきてホッと安堵。
無事に家に到着しました。
途中何度もアクシデントはありましたが
事故る事も無く無事に車を無傷で車庫入れまでもって行けました。
この時点で午前2時前。
車から降りしばしの雑談の後解散となりました。
14日 (水)
前日の採集成果を見るべくファーブルハウスへ。
車での遠征で疲労困憊していたので
車ではなくチャリで向かいました。
店に入り、早速写真撮影。
結果は… まあ分かってはいたんだけど。
4頭
全てミヤマ、サイズは52~58mmの小さめなサイズ。
どれも毛が生えそろっていて非常に綺麗な個体でした。
今回は結果的にアレでしたが、
まあいい思い出にはなったでしょうね~
とっつぱれ
午後5時半ごろ、No.2とNo.6が家に到着。
家までチャリで来た2人はいつものようにこの後3人で鈴木さんに合流して
鈴木さんの車でポイントまで行くと考えていたのでここでカミングアウト。
俺 「じゃ、車に乗れ」
2人 「は? ………お前が運転するって事?」
俺 「そ~なんだよ」
No.2 「帰っていいですか?(笑)」
No.6 「お前いつの間に免許取ったんず!?」
俺 「昨日だよ」
ま、軽い死刑宣告ですね。
親の車に乗り込み、エンジンを掛ける。
「大丈夫か!!? 大丈夫か!!?」と気の散るような言葉を投げかけられて気付いた、
ガソリン無ぇぇ――――! ! ! ! !
そこで鳴りだしたケータイ、親だった。
親 「ガソリン無いでしょう!今ちょっと用事あるから車返しなさい。」
と足止めをくらい載ったばかりの車を降り親が用事を済ませ帰ってくるまで
待機する事に。
もう集合時間が過ぎており、
ヤバいヤバいと焦りながら鈴木さんに電話を掛ける。
鈴木さん 「……トゥルルルルル ガチャ 今どこに居るの?」
俺 「ぇぇ… 家ですスンマセン、今ガソリン切れてて、入れてから行きます。」
鈴木さん 「もう時間無いからさ、師匠迎えにいくから◇◇(隣町)のローソンまで来てけじゃ、
急がなくてもいいハんでくれぐれも事故らないように」
俺 (ヒィェェェェェ~~~~~◇◇まで自分で行かにゃならんのか~!)
車が帰ってくるまでの時間、
日昆会議で恒例の呪いのビデオ鑑賞で時間を潰す。
30分経ってようやく戻って来て、
再び車に乗り込む。
シートベルトやギアやサイドブレーキの手順を確認して
キーを回してエンジンを掛ける。
半クラッチで発進、
ウ…ウウウウウン ドッッ
急発進。。。。。
方向を変えいざ行かんと云うその時親に呼び止められた、
親 「初心者マーク貼らねェと!」
俺 「オア!! 忘れてたァ! ! !」
2と6に貼ってもらい車道へ…
なんかゴチャゴチャ言ってる「後部座席」の2人、
そして家を出て数十~メートルの交差点で
いきなり自転車が車の前に! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
キィィィィィィィィィィィィィッッ
人を轢きかけました…
ギリで接触を免れました。
なんとか一般道に出て数km、
このあたりでそろそろ土地勘が無くなってきて
「どこ通ればよかったんだ……?……???(焦)」
しかしここでNo.6が上手く誘導してくれてなんとか迷走せずに済みました。
No.6は高校時代に通学路としてこの道をよく通っていたとの事で
ここでの助言が随分と助かりました。
にしても交差点はヤバいです。
隣町までの長い長~い道を進み続け、
皆で「ローソン探せ、ローソン探せ!」と
俺の運転にハラハラしながら盛り上がり?ました。
素晴らしい夕日を写メりながら(もちろん俺は違いますよ)
ようやく一軒のローソンを見つけました。
ローソンに着き、ブレーキを掛け車を停めましたが
ウインカー点けるって結構勇気要りますね(汗)
車から降りてきた鈴木さんがこっちに歩み寄り後ろの2人に声を掛け、
2人は一休みしようと?ドアを開けますが間髪入れずに
自身の車に戻った鈴木さんは「じゃ行くぞ」と言わんばかりに車を発進。
俺らは「エッ!!!!!? も、もう行くの!!!!?」と急いで車に戻り
車を発進させます。
ここから鈴木さんの車について行けばいいので少しは楽になりました。
とは言えここからがまた長い!(免許取得2日目にとってはね)
何も無い道をずっと走り続ける事自体は後続車が居ない事もあって安心ですが。
No.6に縁のある地に差し掛かった辺りで
今回の新ポイントへ続く山道へと車を進め始めます。
軽自動車で路面の悪い山道を延々と上り続ける……
アスファルトで舗装されていませんよ勿論。
段々と道は狭く悪くなり、結構ヤバい溝が出てきました。
上下左右に揺られ幾分酔ってきました。
10cm前後の石にこれほど殺意を覚えたのは生まれて初めてです。
(ほぼ)1本道とは言え一人だったら確実に遭難していたであろう山道を
上った末にようやく山の頂上付近に到着!
先に着いていた鈴木さんと師匠は車から降りて準備中。
自分らも車を停めて準備にかかる。
ここでNo.2と6は師匠とは初顔合わせです。
ここから山頂までは車じゃ無理なので徒歩で機材を運ぶ事に、
この時点で辺りは真っ暗です。
我々日昆メンバーは重たい発電機などの機材を持って
傾斜は20~40°ある坂を数百m上ります。
坂は傾斜が急な上に砂利道、砂利はかなり大きく滑りやすくなってます。
ある意味『全力坂』です。
最後の20mは上り坂って言うかかるい岩登り状態、
重い発電機を持って岩を登る事は出来ないので
岩場の手前で発電機と安定器はここで下ろし、
ランプや固定台だけを持って頂上へ。
頂上は岩場になっていてあまり広くはなく
クワガタがキチンと落ちてこれるか心配ですが、
頂上なだけあって見晴らしは最高です。
いくつもの市町村の街の灯りが正しく「一望」出来ます。
その内の一部ですが、ケータイでは夜景の撮影に無理がありますね
セッティングを開始しますが、
気温も低く、風も僅かだがある…
ちょっと望み薄です。
開けた場所に向けて設置。
これからどうなるのかおそらくNo.2と6は予想できないだろうね…
鈴木さんの「点けるよ~」の合図の後、発電機の音が鳴り始め
点灯!!!!!
何度見ても非っ常~に眩しい!
次第に様々な雑虫が飛んで来ます。
ガ・ハチ・カ・カゲロウ… マジでウザい! ! ! ! !
十数分経ってか、
「あっ! 飛んでるアレアレ!」
と鈴木さんと師匠が言いだしいよいよクワガタの飛来が始まりました。
しかしなかなか落ちてこない!
上空をクルクル回って手をのべても届かない
師匠 「あんまり動くと崖から落ちるドぉ!」
山の頂上とあって、危険な傾斜になってる場所ばかりで
ある場所は断崖絶壁となっています。
少しの間をおいて、鈴木さんが「落ちた!」と声を張り
鈴木さんの手の届かない場所にクワが付いている。
(頂上はロープが張ってありロープの外側は足場が悪くなっている)
ロープの外側に出て草の上に付いたクワを掴み捕る。
青森ではお約束のミヤマです。
今まで誰一人として手にした事の無いラベルの第1号です。
その後、またクワガタが飛んで来ます。
今度もまたロープの外の藪に突っ込みました。
鈴木さんが落ちた個所を指差し俺もそこを入念に掻き分けて探しますが
全く分かりません…
No.2にも手伝ってもらい探しますが、全然見つからず断念…
安全地帯に戻りまたクワガタ待ちの状態に逆戻り。
しかし、やはり条件が厳しいからかクワガタがほとんど飛んで来ません。
平地で採れるまともな数に及びません。
服の中にモゾモゾとした動きが…
「ヒ~~~~~! なんか入ってるぅ~~~!」
耳元で随時よく分からない虫の羽音が鳴り響く、
ゾッとしますね、この「よく分からない虫」ってのが非常にキモい!
これでビビっていては俺もまだまだ青いなァ~
とそんな感じで一人盛り上がっていたところで
ロープの外の藪からガサガサとNo.2が出てきた、
その手にはなんとミヤマの♂!
「この藪の中から見つけ出したってのか!!!!?」
鈴木さんと師匠は彼の仕事ぶりに軽く驚いた様子でした。
雑誌などの採集記を読んでいると
『発見し辛い場所にいる個体を見つける事が出来る』方がたまに出てきますが
彼もその中の数少ない人間の中の一人である事は間違いないでしょう。
こんな男が日昆メンバーに居るというのは非常に助かります。
No.2はその後も藪の表層部に居たミヤマを捕まえ、
鈴木さんも1頭拾い、
このままじゃもう収穫は無い、と
撤収し坂を下り機材を下ろし
車に戻り第2ポイントに出発。
この時点で10時半を過ぎていました。
第2ポイントは頂上に車での途中にあり、
運転に集中していた自分は通ったはずですが記憶がありません。
車を停めて準備を始めます。
機材の中に浮かぶランタンの光。
師匠はこのランタンをかなり気に入ったようです。
ライトを点けて、再戦!
しかしなかなか手強い様子。
雑虫の数もさっきと比べて明らかに少ない…
すると一瞬ガードレールの外側に「ガササッッ」と云う明らかな甲虫音が。
結構遠いな…と思っているとNo.2が歩み寄ってきた
No.2 「なした?(どうした?)」
俺 「こっちにクワっぽいのが飛んできた音したんだけどさ…」
No.2 「ふ~ん」
するとNo.2はNo.6と一緒にガードレールをまたいで
行ってしまった。
ガードレールの先はコンクリと石で出来た傾斜45°の坂(壁)になっていて
深い藪が茂っていておまけにコンクリと石が濡れていて滑りやすくなっている。
ちょっとした常識外れな人であっても下りないような悪条件の急斜面を
2人は「ちょっと行ってみねぇ?」程度のノリで
気付けば一番下の50m程先までもう降りてました。
2人 「お前ェも来いってェ!」
と何やら叫んでいる。
結局俺も下りる羽目になりましたが。
死ぬかと思いました。
こんな所をしかも真っ暗な中下りていく人の気が知れないですね。
結局小一時間張って何も採れずにそのまま後片付けする事になりました。
車に乗り込み鈴木さんの車について行き下山開始になりました。
最初の内は前の車(鈴木さん&師匠)のテールランプについて行っていましたが
次第に車間距離はグイグイ伸びていって…
遂には見失いました。
3人で「迷ってねぇよな? 迷ってねぇよな?」と軽く興奮しながら
長い長い山道を戻っていきます。
俺 「来る時あんなに上り坂多かったのになんか今上り多くないか???」
それに行っても行っても一向に鈴木さんの車の灯りが見えてきません。
不安になった俺はNo.2に鈴木さんへ電話を掛けてもらう事にした。
No.2 「(しばらくの会話の後)………ハイ…おやすみなさい」
俺 「えっ!!!?」
どうやら、師匠は翌日朝早いとの事で
鈴木さんはそのまますっ飛ばして先に行ってしまったらしい…
早い話が既に解散していたらしい。
ヒ~~~~こっから青森まで俺らだけかよ~
ようやく安心できるところまで下山して
ここからまたずっと同じ風景の道を走り続ける。
後部座席の2人はケータイで録画したTV番組を見ている。
酔わねえのかな…?
なんとか国道に出てきて車線や信号や後続車にビクビクしながら
いったんMINI STOP。
夕食も食わずに来たのでかなり腹が減ってしまい、
夜食の弁当を買って車内で至福のひととき。
この頃になってくると発進やギアチェンジ(マニュアルです)も慣れてきて
後部座席の2人も少しは安心してきてくれているようです。
真夜中の青森と云う事もあって
車道にはほとんど車は走っていません。
ようやく見慣れた道に出てきてホッと安堵。
無事に家に到着しました。
途中何度もアクシデントはありましたが
事故る事も無く無事に車を無傷で車庫入れまでもって行けました。
この時点で午前2時前。
車から降りしばしの雑談の後解散となりました。
14日 (水)
前日の採集成果を見るべくファーブルハウスへ。
車での遠征で疲労困憊していたので
車ではなくチャリで向かいました。
店に入り、早速写真撮影。
結果は… まあ分かってはいたんだけど。
4頭
全てミヤマ、サイズは52~58mmの小さめなサイズ。
どれも毛が生えそろっていて非常に綺麗な個体でした。
今回は結果的にアレでしたが、
まあいい思い出にはなったでしょうね~
とっつぱれ
会長さん、こんにちは!
恐怖の採集ドライブ、お疲れ様でした。
成果はともかく、何事もなくて良かったですね。(^^;)
運転は始めの5~10年位までがかなり肝心と思います。
因みに自分は今まで二回事故ってますが、
会長さんはなるべくなら事故らずに上手くなっていって下さい。(^^;)
by キドちゃん (2010-07-15 13:50)
こんにちはキドさん!
帰りの道で車体前部にひびが入っていることに気づいて
かなりへこみましたが後で確認したら
親の仕業でした。
5~10年ですか… 怖いですね…
長い年月の中では何度かは事故ってしまいそうで
気が遠くなりそうです。
当分の間移動手段はチャリにも頼ることになりそうです。
by 会長 (2010-07-15 19:21)
おばんです。
免許取ったんですね!
これで遠征もできますね。
〇✕岳ですか…わからない。あとで教えてね。
近じかウチの畑でライトトラップ掛けようと思ってます。
白いシーツを車で照らすだけですけどね。
近所の灯火採集よりとれるような気はしますが…。
やってみたら成果はお知らせします。
by 呼胡 (2010-07-16 03:31)
こんばんは呼胡さん!
無事に取れましたよ。
まだまだ自由に動けない諸問題はありますが…
ま…次にお会いしたときにでも名前を…
ライトトラップできる畑があるなんて楽しそうですね~
成果楽しみにしてますね。
by 会長 (2010-07-16 20:04)
遠出の採集、お疲れ様でした!
ライトトラップも日によりますね。
去年、白神山地やら十和田湖やらでヘッドライト+シーツですがしょっちゅうやりました^^;わんさか来る時は来るのに、来ない時は蛾も来てくれない(笑)
自分は今のところミヤマが4頭、アカアシ、コクワ、スジ等がたくさん、小型のノコ二頭です…なかなか採集へ行けないのもありますが、今年は大型が少ないなぁと感じます。
しかし鈴木さんと言い、師匠と言い、カブクワ飼育のベテランの方がご一緒だと色々な場面で心強いですね!羨ましいです^^
自分は昔から自己流なので全くの無知で…メンバーに入りたいくらいです(笑)
by 目薬 (2010-07-17 07:05)
お早うございます目薬さん!
自然相手だと上手くいかないのが大半ですよね~
今回のポイントは層で言えばドルクスが少なく
ほぼ完全にミヤマだろうと言っていたんですが正しくそうだったみたいです。
一応この前に行ったポイントでは69.5mmのミヤマが採れましたので
今年もまだ捨てたもんじゃないと思いますよ!
青森も意外に虫関係の実力者・大物がなかなか居るんですよ、
目薬さんも実はそのなかの一人だったりして…
by 会長 (2010-07-17 10:05)
いえいえ…
先程のコメにも書きましたが自分は採集馬鹿の無知野郎でして…(笑)
ミヤマ、ノコ、大好きな部類です。
ドルクス類も勿論品があって可愛いですが。
去年採集したミヤマで70ミリ以上の個体が二頭おり、周りに自慢していたのですがこれも山地によるのでしょうね~。
初めて出向いた場所だったので、オニも普通に採れるしで、驚きの連続でした。
夏の連休には毎年、泊まりがけで新たな産地を徘徊しています^^
長文コメだらけですみません^^;
虫の話が出来る人は周りにいないものでつい…(笑)
by 目薬 (2010-07-19 08:10)
目薬さんのコメは非常に分かりやすいので全然大丈夫ですよ~
今年は良い意味で虫がヤバいので
何か起きるかも知れませんよ。
でもオニは100%不意打ちだったでしょう、
実に楽しそうです。
70オーバー…羨ましい…
by 会長 (2010-07-19 09:08)