SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

日昆 採集記 【2010年】 ブログトップ
前の7件 | 次の7件

青森県 初点灯地採集 [日昆 採集記 【2010年】]

  13日(火)

午後5時半ごろ、No.2とNo.6が家に到着。
家までチャリで来た2人はいつものようにこの後3人で鈴木さんに合流して
鈴木さんの車でポイントまで行くと考えていたのでここでカミングアウト。

俺 「じゃ、車に乗れ」

2人 「は? ………お前が運転するって事?」

俺 「そ~なんだよ」

No.2 「帰っていいですか?(笑)」

No.6 「お前いつの間に免許取ったんず!?」

俺 「昨日だよ


ま、軽い死刑宣告ですね

親の車に乗り込み、エンジンを掛ける。
「大丈夫か!!? 大丈夫か!!?」と気の散るような言葉を投げかけられて気付いた、



                           ガソリン無ぇぇ――――! ! ! ! !



そこで鳴りだしたケータイ、親だった。

親 「ガソリン無いでしょう!今ちょっと用事あるから車返しなさい。」

と足止めをくらい載ったばかりの車を降り親が用事を済ませ帰ってくるまで
待機する事に。

もう集合時間が過ぎており、
ヤバいヤバいと焦りながら鈴木さんに電話を掛ける。

鈴木さん 「……トゥルルルルル ガチャ 今どこに居るの?」

俺 「ぇぇ… 家ですスンマセン、今ガソリン切れてて、入れてから行きます。」

鈴木さん 「もう時間無いからさ、師匠迎えにいくから◇◇(隣町)のローソンまで来てけじゃ、
       急がなくてもいいハんでくれぐれも事故らないように」

俺 (ヒィェェェェェ~~~~~◇◇まで自分で行かにゃならんのか~!)


車が帰ってくるまでの時間、
日昆会議で恒例の呪いのビデオ鑑賞で時間を潰す。

30分経ってようやく戻って来て、
再び車に乗り込む。

シートベルトやギアやサイドブレーキの手順を確認して
キーを回してエンジンを掛ける。

半クラッチで発進、
ウ…ウウウウウン ドッッ

急発進。。。。。

方向を変えいざ行かんと云うその時親に呼び止められた、

親 「初心者マーク貼らねェと!」

俺 「オア!! 忘れてたァ! ! !」

2と6に貼ってもらい車道へ…

なんかゴチャゴチャ言ってる「後部座席」の2人、
そして家を出て数十~メートルの交差点で
いきなり自転車が車の前に! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
キィィィィィィィィィィィィィッッ

人を轢きかけました…
ギリで接触を免れました。




なんとか一般道に出て数km、
このあたりでそろそろ土地勘が無くなってきて
「どこ通ればよかったんだ……?……???(焦)」

しかしここでNo.6が上手く誘導してくれてなんとか迷走せずに済みました。
No.6は高校時代に通学路としてこの道をよく通っていたとの事で
ここでの助言が随分と助かりました。

にしても交差点はヤバいです。

隣町までの長い長~い道を進み続け、
皆で「ローソン探せ、ローソン探せ!」と
俺の運転にハラハラしながら盛り上がり?ました。

素晴らしい夕日を写メりながら(もちろん俺は違いますよ)
ようやく一軒のローソンを見つけました。
ローソンに着き、ブレーキを掛け車を停めましたが
ウインカー点けるって結構勇気要りますね(汗)

車から降りてきた鈴木さんがこっちに歩み寄り後ろの2人に声を掛け、
2人は一休みしようと?ドアを開けますが間髪入れずに
自身の車に戻った鈴木さんは「じゃ行くぞ」と言わんばかりに車を発進。

俺らは「エッ!!!!!? も、もう行くの!!!!?」と急いで車に戻り
車を発進させます。

ここから鈴木さんの車について行けばいいので少しは楽になりました。
とは言えここからがまた長い!(免許取得2日目にとってはね)
何も無い道をずっと走り続ける事自体は後続車が居ない事もあって安心ですが。



No.6に縁のある地に差し掛かった辺りで
今回の新ポイントへ続く山道へと車を進め始めます。

軽自動車で路面の悪い山道を延々と上り続ける……
アスファルトで舗装されていませんよ勿論。

段々と道は狭く悪くなり、結構ヤバい溝が出てきました。
上下左右に揺られ幾分酔ってきました。

10cm前後の石にこれほど殺意を覚えたのは生まれて初めてです。

(ほぼ)1本道とは言え一人だったら確実に遭難していたであろう山道を
上った末にようやく山の頂上付近に到着!

先に着いていた鈴木さんと師匠は車から降りて準備中。
自分らも車を停めて準備にかかる。

ここでNo.2と6は師匠とは初顔合わせです。

ここから山頂までは車じゃ無理なので徒歩で機材を運ぶ事に、
この時点で辺りは真っ暗です。

我々日昆メンバーは重たい発電機などの機材を持って
傾斜は20~40°ある坂を数百m上ります。
坂は傾斜が急な上に砂利道、砂利はかなり大きく滑りやすくなってます。
ある意味『全力坂』です。


最後の20mは上り坂って言うかかるい岩登り状態
重い発電機を持って岩を登る事は出来ないので
岩場の手前で発電機と安定器はここで下ろし、
ランプや固定台だけを持って頂上へ。

頂上は岩場になっていてあまり広くはなく
クワガタがキチンと落ちてこれるか心配ですが、
頂上なだけあって見晴らしは最高です。
いくつもの市町村の街の灯りが正しく「一望」出来ます。
2010 07 14_1254.JPG
その内の一部ですが、ケータイでは夜景の撮影に無理がありますね


セッティングを開始しますが、
気温も低く、風も僅かだがある…
ちょっと望み薄です。
2010 07 14_1255.JPG
開けた場所に向けて設置。

これからどうなるのかおそらくNo.2と6は予想できないだろうね…

鈴木さんの「点けるよ~」の合図の後、発電機の音が鳴り始め

2010 07 14_1256.JPG
点灯!!!!!

何度見ても非っ常~に眩しい!

次第に様々な雑虫が飛んで来ます。
ガ・ハチ・カ・カゲロウ… マジでウザい! ! ! ! !

十数分経ってか、
「あっ! 飛んでるアレアレ!」
と鈴木さんと師匠が言いだしいよいよクワガタの飛来が始まりました。

しかしなかなか落ちてこない!
上空をクルクル回って手をのべても届かない

師匠 「あんまり動くと崖から落ちるドぉ!」

山の頂上とあって、危険な傾斜になってる場所ばかりで
ある場所は断崖絶壁となっています。

少しの間をおいて、鈴木さんが「落ちた!」と声を張り
鈴木さんの手の届かない場所にクワが付いている。
(頂上はロープが張ってありロープの外側は足場が悪くなっている)
ロープの外側に出て草の上に付いたクワを掴み捕る。




2010 07 14_1257.JPG
青森ではお約束のミヤマです。

今まで誰一人として手にした事の無いラベルの第1号です。

その後、またクワガタが飛んで来ます。
今度もまたロープの外の藪に突っ込みました。

鈴木さんが落ちた個所を指差し俺もそこを入念に掻き分けて探しますが
全く分かりません…
No.2にも手伝ってもらい探しますが、全然見つからず断念…

安全地帯に戻りまたクワガタ待ちの状態に逆戻り。

しかし、やはり条件が厳しいからかクワガタがほとんど飛んで来ません。
平地で採れるまともな数に及びません。

服の中にモゾモゾとした動きが…
「ヒ~~~~~! なんか入ってるぅ~~~!」
耳元で随時よく分からない虫の羽音が鳴り響く、
ゾッとしますね、この「よく分からない虫」ってのが非常にキモい!

これでビビっていては俺もまだまだ青いなァ~


とそんな感じで一人盛り上がっていたところで
ロープの外の藪からガサガサとNo.2が出てきた、
その手にはなんとミヤマの♂!

「この藪の中から見つけ出したってのか!!!!?」

鈴木さんと師匠は彼の仕事ぶりに軽く驚いた様子でした。
雑誌などの採集記を読んでいると
『発見し辛い場所にいる個体を見つける事が出来る』方がたまに出てきますが
彼もその中の数少ない人間の中の一人である事は間違いないでしょう。
こんな男が日昆メンバーに居るというのは非常に助かります。

No.2はその後も藪の表層部に居たミヤマを捕まえ、
鈴木さんも1頭拾い、
このままじゃもう収穫は無い、と
撤収し坂を下り機材を下ろし
車に戻り第2ポイントに出発。
この時点で10時半を過ぎていました。

第2ポイントは頂上に車での途中にあり、
運転に集中していた自分は通ったはずですが記憶がありません。

車を停めて準備を始めます。
2010 07 14_1258.JPG
機材の中に浮かぶランタンの光。
師匠はこのランタンをかなり気に入ったようです。



ライトを点けて、再戦!

2010 07 14_1259.JPG
しかしなかなか手強い様子。
雑虫の数もさっきと比べて明らかに少ない…

すると一瞬ガードレールの外側に「ガササッッ」と云う明らかな甲虫音が。

結構遠いな…と思っているとNo.2が歩み寄ってきた

No.2 「なした?(どうした?)」

俺 「こっちにクワっぽいのが飛んできた音したんだけどさ…」

No.2 「ふ~ん」

するとNo.2はNo.6と一緒にガードレールをまたいで
行ってしまった。

ガードレールの先はコンクリと石で出来た傾斜45°の坂(壁)になっていて
深い藪が茂っていておまけにコンクリと石が濡れていて滑りやすくなっている。

ちょっとした常識外れな人であっても下りないような悪条件の急斜面を
2人は「ちょっと行ってみねぇ?」程度のノリで
気付けば一番下の50m程先までもう降りてました。

2人 「お前ェも来いってェ!」

と何やら叫んでいる。

結局俺も下りる羽目になりましたが。
死ぬかと思いました。
こんな所をしかも真っ暗な中下りていく人の気が知れないですね。

結局小一時間張って何も採れずにそのまま後片付けする事になりました。

車に乗り込み鈴木さんの車について行き下山開始になりました。
最初の内は前の車(鈴木さん&師匠)のテールランプについて行っていましたが
次第に車間距離はグイグイ伸びていって…

遂には見失いました。


3人で「迷ってねぇよな? 迷ってねぇよな?」と軽く興奮しながら
長い長い山道を戻っていきます。

俺 「来る時あんなに上り坂多かったのになんか今上り多くないか???」

それに行っても行っても一向に鈴木さんの車の灯りが見えてきません。

不安になった俺はNo.2に鈴木さんへ電話を掛けてもらう事にした。

No.2 「(しばらくの会話の後)………ハイ…おやすみなさい」

俺 「えっ!!!?

どうやら、師匠は翌日朝早いとの事で
鈴木さんはそのまますっ飛ばして先に行ってしまったらしい…
早い話が既に解散していたらしい。

ヒ~~~~こっから青森まで俺らだけかよ~[あせあせ(飛び散る汗)]

ようやく安心できるところまで下山して
ここからまたずっと同じ風景の道を走り続ける。

後部座席の2人はケータイで録画したTV番組を見ている。
酔わねえのかな…?

なんとか国道に出てきて車線や信号や後続車にビクビクしながら
いったんMINI STOP。
夕食も食わずに来たのでかなり腹が減ってしまい、
夜食の弁当を買って車内で至福のひととき。

この頃になってくると発進やギアチェンジ(マニュアルです)も慣れてきて
後部座席の2人も少しは安心してきてくれているようです。

真夜中の青森と云う事もあって
車道にはほとんど車は走っていません。

ようやく見慣れた道に出てきてホッと安堵。
無事に家に到着しました。

途中何度もアクシデントはありましたが
事故る事も無く無事に車を無傷で車庫入れまでもって行けました。
この時点で午前2時前。

車から降りしばしの雑談の後解散となりました。




   14日 (水)

前日の採集成果を見るべくファーブルハウスへ。

車での遠征で疲労困憊していたので
車ではなくチャリで向かいました





店に入り、早速写真撮影。

結果は… まあ分かってはいたんだけど。

2010 07 14_1253.JPG
    4頭

全てミヤマ、サイズは52~58mmの小さめなサイズ。
どれも毛が生えそろっていて非常に綺麗な個体でした。




今回は結果的にアレでしたが、
まあいい思い出にはなったでしょうね~



                                          とっつぱれ

nice!(1)  コメント(8) 
共通テーマ:地域

(久しぶりの)出撃~~~~! [日昆 採集記 【2010年】]

まったくもって実に久しぶりの出撃予告で御座いますよ~
それだけ気合が入ってるって証拠ですわねェ…

さてさてお気付きになられたでしょうが
またまたテンプレート画像を変えました。

現時点でアッサムを除く全てのシカクワの成虫が生きて揃っておりますので
全個体集めて1つのフレーム内に収めてパシャリ!
、といきたいところだったんですが…
シカクワだけに、じっとしてくれません。
少しでも体が触れ合うとすぐに殺し合いが勃発してしまいます。
んでもって諦めて1頭ずつ撮ってつなぎ合わせました…

しかしこうして見るとウチも結構シカクワ居るなァ~



話が逸れましたが、
今回の採集場所は未だかつて採集例の無いいわゆる『未開拓地』


もしかしたらボウズで帰ってくるかもしれませんし
普通にアカアシとかミヤマを10頭位採って終わるかもしれません…

運良く今日は天気が悪くならないみたいですから
このチャンスを逃さずバッチリ採ってきたいと思います。(自分は持って帰りませんが)

しかも今回は濱田師匠も参戦という気合の入る回とのこと。

日昆メンバーもようやく重い腰を上げます(笑)


しかし一つ心配事が…





それは…







昨日取ったばかりの免許で車を運転するということかな(ギャァァァ―――!!!!)

しっ死ぬ~~~

この後もう少し経ったら集合です。




さてさて無事生きて帰って来れるのか……



タグ:採集 日昆
nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

完全水牛!!!! [日昆 採集記 【2010年】]

昨日もチャリをこいで採集に行ってきました。

本当のところなら今回ブログネタにするつもりで行ってはいませんでした。
何か変わった事でもない限り…

その日も空気がクワガタの薫りで、
「せっかくだからシャワー浴びる前に行っとくか…」と
夜の山へと繰り出しました。

日曜日と言う事もあっておそらく他の採集者も多かったでしょうから
集中するであろう午後7時~9時を避けて少し遅い時間になってから出発しました。

まずサラッと第1ポイントに到着し、アカアシ♂をひっ捕まえ
山登りを開始。

何度登ってもこの道は嫌いです。
汗かきながら山を登っていると道を何かの獣が一瞬横切りました。
サイズからしてキツネ。何を狙っていたんだろう…


坂を越えてからの中盤ポイントでは何も採れず…
いつも思うのですが何で居ないんだろ?
多分このあたりは他の採集者もポイントとして回っていたのでしょう。


終盤ポイントに入りました…
チャリを停めると早速コクワ♀を発見!
さらに立て続けにアカアシ♀も発見! ちょっと大きめ。
さらにさらにノコギリ♀も発見、しかし亡骸でした…
その後さらに山を登りましたが獣の糞がある所から察するにもう食われたんでしょうね。
そして戻ってくると↑↑のポイントの暗闇で怪しく光る物体を発見!
拾ってみると、ノコギリ♀! しかも今度はちゃんと生きてる! !
ノコギリは今季初採集です。
灯りには結構ガも集まっているので今日はなかなか良かったと思います。

そして坂を下り、第1ポイントに戻ってみる。

もうほとんど戦い終えたような心境で、
ここまで特に写真を撮る事はせずにきました。

他の採集者も居たであろうに結構採れたかな~なんて思いながら
外灯を見つめながら
「あ~アレコガネかな~」とかボ~~っと考えていたら











カシャン





と明らかにガやコガネの類とは違う硬いキチン質のぶつかる音が遠くから聞こえてきました。

「!!!? 今のは明らかに違う!!!!!」
音がした場所に駆け寄り周辺をよく見まわすと
明らかに巨大なクワガタが付いているではないか!!!!!!!!






♂だ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !




こんなでかいの地元産で見たことがあっただろうか。
クワガタを掴むと、その横幅と質感に一層重みを感じます。

持つ手が相対的に小さく見えてしまいます。

地元産ながらこんなに興奮させたそのクワガタの名は……












青森ノコギリ.JPG

ノコギリクワガタ! ! ! ! ! !

ホコリ付き、目測…6cmはオーバーしています。

大腮の迫力が異常なくらいあります、大腮のランクで言えば完全に『水牛』です!

しばらく見惚れていました。
十和田湖周辺と違って一晩に2桁採る(クワガタ全体をひっくるめて)のもキツイ上に
ライトトラップも使えない産地なのでこんなレベルが来る事は稀でしょう。
産地からみれば年に1~2頭採れるかどうかと云ったところです。

何よりこの周辺で考えればギネスクラスかもしれないっす
昔小5の時友達が学校に持って来たのが61mmでしたから。
青森市内全体からでは66mmが採れたという報告もあります。

満足して計5頭を採集して帰宅しました。





余韻は帰ってからも浸り続けます。

ノギス(安モノ)をあててみると


2010 07 05_1240.JPG
63mmUP (約64mm)



おォ……

改めてブツの凄さに大興奮。
眼鏡を外して見るとそのサイズの本当の価値が見えてきます。
(因みに俺は眼鏡掛けてますが眼鏡掛けるのは好きじゃないんで掛けたり外したりします)
眼鏡を掛けてる方に念のため言っておきますが
よく虫を見るときは外したほうがいいですよ。
虫の本当の魅力は眼鏡を掛けてちゃ分からないですから…




        本日の 日昆の名言

                
虫の本当の魅力は眼鏡を掛けてちゃ分からない






nice!(2)  コメント(6) 
共通テーマ:地域

ご近所採集物語 [日昆 採集記 【2010年】]

ハイハイ最近採集シーズンも本番を迎えているせいか
青森のオオクワ・ノコ・ミヤマ目当てで採集記事を探している人たちが
どんどん『春のクワガタ採集』というサブタイトルに引っかかってくれております ウッヒッヒ~

さすがにそろそろこちらもメジャー種の採集記事も入れたいと思ったかどうか分かりませんが
先ほど、ちょっとそこまでクワガタ採りに行ってきました。


日中は最高で30℃以上になり、
青森県も今年最高気温を記録しまして、そのまま順調に日が暮れ
ほとんど月も満ちてはいましたが午後8時半頃チャリでポイントを目指します。


今回向かうポイントは、我々日昆メンバー含め地元周辺住民にはお馴染みの
昔からの定番ポイントで、言わばホームグラウンドってヤツですな!
ちなみにこの採集ポイントはNo.4が一番得意なのです。
まあアイツは今関東に居るからなァ~…


  さて、まずはじめに今回の記事の趣旨ですが、
  採集する側の行動や心境を赤裸々に語る事で
  読み物としてまあまあ退屈しないようにお伝え出来りゃ良いかな~って理由ですんで、
  特に「何か凄い事があったから」とか「こんなに採れました」って事はありません。
  あくまで『ちょっと行って来た採集』がどんな感じかを感じて頂くためだけの記事ですよ。

  因みに現時点で既に十和田にも今回のポイントにも多数出撃しております


チャリにはケースを入れたバッグを入れ、
ズボンのポケットには今使ってるケータイと
ライト用のケータイ(懐中電灯が電池切れなので)を入れるだけ、

そのままポイントに直行。

上半身は半袖のためそこそこ気温はあるものの風が涼しい~
そして日中とは違う夜の匂いがまた良いんだよな…

今季は既に何度かポイントには行っているのですが、
未だ1頭も収穫がない状態です。
推測ですが、他の採集者が車を使ってササッと採っているため
チャリの自分は車組に先を越されているんだろなと思いますけどねェ





さて、まず1ヶ所目のポイントに到着。
チャリを降りて、ケータイを取り出しライトを点けて探索を開始…

外灯には蛾や蚊が集り、建物の壁ではクモがゴソゴソと動き回る。
下に落ちていないか、建物の壁に張り付いていないかくまなく探し回る。

探索場所は道路に面しているため
人が来て怪しまれないかをビクビク警戒しながら探すという不審ぶりは
毎度毎度の事ながら本当に嫌になります。
いっその事、虫捕り網でも持ってれば「昆虫採集です」って空気を醸し出せるんだけどねぇ~


探し始めて間もなく
んォ!!?  黒い塊が居るゾ!!!?
とよく見てみるとクワガタじゃなくて黒いオサムシだった(カタビロ系)。

・・・ナンだよ ォ~イ

と顔を上げその真上を見てみると、
建物の手が届かない天井くらいの高さの位置にもう1体黒い塊が居る。
目が悪いので最初は「ガかクモかな?」と思いましたがよく見ると
ハサミの様なものが見えているではないか!?




クワガタがいる! ! ! ! !



この瞬間は強烈ですね。

こう云ったちょっと遠めの微妙な場所に居るクワガタを見ていると、
「何クワガタだろう!?」 という想像が膨らんできてこれがまた楽しい

やっぱコクワかな~ アカアシも有り得るな~ とか思いを巡らせつつ
どうやってあの高い位置に付いているのを落とせるもんか… と思案。

と、被っている帽子を投げてぶつけて落とす事に。
帽子を脱ぎクワガタ目掛け投げつける、
しかしまぁ当たらない。
昔からコントロールは悪い方だったもんだから、
高々地上3mちょっとのクワガタにすらなかなか当てられず。

こんな光景を誰にも見られてないことを祈りつつ投げ続ける事数回、
ようやく当たってポロっと落ちてきた。







おおッ!!!!







2010 06 25_1221.JPG

スジじゃないか! ! ! ! ! !

実は小学校以来で久し振りにスジクワ採りました。
サイズは29mm(家で計測)

灯火ではほとんど飛んで来ないスジが採れた事もあり、
今日はなんかラッキーじゃん? と思いつつくまなく探索し尽くし、
このポイントは一旦終了し先に進む事に…






ここからは上り坂、
車だと苦とも思わないような距離だろうけど
チャリだと汗だくは必至!

おまけにこのあたりは外灯が無かったりで真っ暗な空間が広がります。

それでも月だけは明るく輝いているのが憎たらしい…
お前さえ居なければもっとクワガタが飛んでくるッつぅのに~

ハァッ ハァッ
さっき晩飯食い過ぎたせいか疲れて腹痛くなってきたかも…

上り坂も一段落し、第2のポイントに到着 ハァ…ッ…~ハァ…ッ~
ここでは明りが集中していて、7~8月にはコクワやカブトムシが採れるのだ。

車が来ていないのを見計らい車道に出たりして
甲虫的な影が動いてないかをくまなく探す。

が、いない…

さっきのスジクワがまぐれだったんじゃないかと不安になります。
粗方見終えたので先に進みます。






第3ポイントに到着。
ここは第2ポイントと構成は近いが比較的捕獲率が高く、
何よりもこのエリアの採集に火がついたキッカケとなる
ミヤマクワガタの死骸が見つかったポイントでもあるのです。
しかしここにも残念ながら目当ての虫は居らず早々に上り坂を進む事にしました。
2010 06 25_1224.JPG






坂を上ると次の第4ポイントが見えてきた…………… が。

灯りが点いていない…!?
もしかしたら採集者対策で灯りを消したのかも知れない。
しかもココはかなり有望なポイントで、
かなりの確率でコクワかアカアシが採れていた所なんですよ~…

軽く恨みの目を向けながらポイントを離れ、先に進む…





次に向かうは第5ポイントですが、FH鈴木さんからの情報で
「〇〇は見た方が良い、あそこは付いてる」というオススメのポイントが途中にあるので
そこも探索、クワガタが付いていそうなところ、隠れそうなところをくまなく探すが
これが全く見つからない…

因みに、これまでも何度も通るたびに探したのですがいつ見ても採れた事は無いのです。
ま、その内採れるでしょう。

そして再びチャリにまたがりこぎ出す。


んンッ!!?


上り始めてすぐ、横に目をやると
鈴木さんのオススメポイントの極々近く、奥の方に、
一つだけ強めの外灯が立っているのに気付く。
「あ! なんか期待できそう~」
と、後で坂を下る時についでに除いていこうと云う事に。






第5ポイントに到着。
ここが一旦の上り坂の終点です。

何やらクワガタらしき影をいきなり発見。
チャリを止めその影に近寄って見てみると…








2010 06 25_1222.JPG

ぅおぅッッ!!? ミヤマじゃん… でも アラ…

何故だかグチャグチャになってしまってる…
どうして…
今この時間帯は絶対人は通らない筈だから踏まれるだなんて事は有り得ないのに
                        (ちなみにこのミヤマがいたのは歩道・縁石も有り)
しゃあねェ… このミヤマは諦めるか…
と外灯に向き直った瞬間、

ガサササッッ

不自然に外灯奥の藪から音がする!

一瞬ビビった。
しかしこれでミヤマの不可解な謎の真相が分かった

獣だ!
自分はなぜかクマが居るという最悪の事態を想像してしまったケド…
完全に「人間以外にもクワガタを狙っているヤツらの存在」を忘れていました。

とりあえずココはやられたな、と最終ポイントに進む事に。
最終ポイントは今までの上り坂から脇道に逸れた先にあります。


とそこで先ほどの獣の正体が藪から出てきました。





ネコでした。


ネコかよ~~





すぐさま最終ポイントに到着。
ここは外灯の質もよく、7~8月には安定した飛来があるので(数は僅かですが)
他人に見られる気まずさが無ければ文句ナシの場所です。

とは言え、ここでも何も採れず。

気持ちを切り替えてさっさとUターンを始めます。


ここからは上ってきた苦労が報われる時間が訪れます。
坂を下るこの爽快さは何度味わっても良いものですね~

電光掲示板で現在気温を見ると23.1℃
文句ナシ!




このまま一気に家まで帰りたいところですが、
さっき見つけた良さそうな外灯を見てみるべく
脇道に入っていきます。

外灯周辺を見ると、どうやら公園で、周りには気も植わってます。

さて外灯を見てみますが、
生憎なことに外灯周辺は全て草地で、飛んできても分かりませ~ん
じゃあ木でも見てみますか~








2010 06 25_1223.JPG
オヤッ!!? コクワが居るぢゃないか!

ここにきてようやく2頭目。長かった…

他の木も全て見て回りますが、よさげに樹液が出ていたりもするのですが
その後の追加は無し。
その上若干の肌寒さで敏感になっているむき出しの腕にチクッとした感覚が。

見てみると案の定、蚊だよ~
そこの公園では何度も狙われました、そのたびに「フウゥゥゥ――ッ!」と吹き飛ばす…
なんかやな汗をかきますよこれは…





坂を下り続けます、
そしてすれ違う走り屋がビュンビュン飛ばしていきます。







やってきたのは一番最初のポイント。戻ってきました。
それと夜チャリで走るとよくあるのですが、
クモの巣が絡んでくるよね~
あれは気分の良いモノではありません…

さて、話はクワガタに戻して、
少し経った間に新しく飛来してきた個体が居る事を願いつつ探索開始。


ォお!? さっきオサムシが居たところにもう1匹何か甲虫が居る!これはまさか!



                      ァ… 同じオサムシだ…1匹増えてる…



がっくしため息をつきながらも諦めず探索し続けていると、




ブブ――――ゥン!


明らかに大型甲虫の羽音が!

遂にミヤマかノコギリが!?と期待しつつ音の方向に目を凝らすと…




ガムシでした…  紛らわしいィッ!!!!!


そして行きの時より入念に探索していると…











2010 06 25_1225.JPG

コクワだ! ♂じゃ~ん!
比較的大きく見えるがサイズは42mmで、ちょい難有りの個体でした。





さらに立て続けに

2010 06 25_1226.JPG

アカアシじゃんか~
体表面をよく見てみると、毛も生えそろっていていかにも発生初期の個体です。



後は納得できるまで探索し、
チャリにまたがり家路につきました。
家に戻った頃にはもう11時になりそうなあたりでした




改めて本日の成果を発表…

2010 06 25_1227.JPG


   4頭

ま、数は少ないですが
月の状態と時期、他諸々を考えればまあまあですかね。
個人的にスジクワが採れたので満足ですし~!





…なんか記事を書いてるうちに眠くなってきて最後の方は文章テキトーになりましたが
ま、ちょいとそこまでってのは今の時期こんなもんですなって事で。


  因みに、
  今回のこの産地は採集できる場所としてみれば条件は良好ではなく
  十和田等に比べれば数もほんの僅かしか採れません。
  シーズン中でも1回や2回行っただけでは何も採れない事もありますので
  そういうポイントだということをご理解頂ければと思います。

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

マグソが大量!!!! [日昆 採集記 【2010年】]

さて、本日は前回採ったマグソを再び採りに行ってきました。

と言うのも、
先日採ったマグソは1日水分無しでボトルに放置したらほとんど滅してしまいまして…
♀はタフでしたが♂がアッサリ逝ってしまいました…

本日のメンバーは
・俺
・鈴木さん
 の2名

さてさて本日の採集記はアッサリすっ飛ばしてダイジェストでお送りします。

現場に到着。長靴に履きかえ網などを持って川原に向かう

  ↓

川に入り川原に上陸、濡れると思ったのになぜか水位が低かった。

  ↓

網を構えつつ目を見張るが全然見つからない。

  ↓

鈴木さんがまず地面から何かムシをつまんで
「これがマグソか?」と見せる。

  ↓

早速マグソによく似たゴミムシダマシである。
これじゃぁゴミムシダマシじゃなくてマグソクワガタダマシだよな…

  ↓

と、そこにまず1頭目が飛来! 少々手こずりながらも捕獲。

  ↓

見てみるとなんと♀!!? いきなりか…

  ↓

引き続き探していると藪の中から鈴木さんが大声で何か叫んでいる。

  ↓

その場に駆けつけてみると、まさかの光景!!!!!!!!
なんと、僅かにひらけた発生木付近の日陰に
おびただしい数のマグソが飛び交っていました。
マジで有り得ない数です。
鈴木さん 「これマグソか?」


こんな感じの場所です、一応バリバリココを飛び交っているんですが
画質が悪過ぎて全然分かりません…(悲)

2010 06 07_1160.JPG
一応簡単なイラストで説明するとこんな感じです。
それはさながら肥溜めに群がるギンバエのようでした。

恐らくこんな光景は北海道や東北以外ではそうそう見れないかも知れません。


前回みた時は居なかったのに。
後で思ったのですが、数分で様々な場所に移動するようで
さっきまではある一帯はブンブン飛び交っていたのに
今はサッパリ、なんて事が続いていました。

鈴木さんは流石と言いますか、
あちこち入って行っては飛んでるマグソを容赦なく捕まえてます。

どれくらい採れたんですか~? と鈴木さんの持っている小瓶を開けてみると

ウッ…なんか中から変な臭いがする!
中のマグソをみてみると皆生体反応が無い…

鈴木さんはどうやら標本目当てなので
捕まえたマグソは酢酸エチルを使ってソッコーでシメているようだ…
しかも採ってる数がハンパじゃない… 根こそぎですか…そんなに採ってどうするんすか?

結局午前11時から採り始めて12時半に撤収しました。

と言うワケで他にも色々採ったり行ったりしたわけですが
文章を打つほど頭が回転しないので省略します。(オイオイ…)







さて、店に帰ってきて結果発表~


まず採りに採りまくっていた鈴木さん。


2010 06 07_1158.JPG
ウッワぁ~~何十頭居るんだよ~
しかもこんだけ居て全て♂。
やはり♂は♀と違う存在という事がこれで分かる。
本人も「♀っぽいのも飛んでたんだけどアッと言う間に消えちまう」とのこと。







自分はブリードできれば良いくらいの数しか採らなかったので
大した数はありません。

♀が2頭と♂が5・6頭。


       ブログに載せた在庫 47種類
            全ての在庫 37種類


      最後に「マグソなんてクソだ!」って思ってる人たちに言っときますが、
      マグソは動きが面白いので見てると癒されますよ、老眼じゃなければ。

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:地域

春のクワガタ採集 [日昆 採集記 【2010年】]

オオクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、ヒメオオクワガタ、
ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、アカアシクワガタ、ルリクワガタ………


これらは自分が今まで採ってきたクワガタである。

青森県で採れるクワガタムシはまだ数種あるのだが、
自分のまだ採集経験の無いクワガタで非常に興味深くまた強く憧れる1種類が
今まさにこの時期発生しているのである。

まだ見ぬそのクワガタはFH鈴木さんに聞くと
「同じ環境であっても採れるポイントと採れないポイントがある」
「採ったことが無い」
「市外のポイントは聞いたが青森市内で採れるポイントは今まで聞いたことが無い
 との事。

つまりポイントについては自分でなんとか探し当てる他に道は無いと云う事だ、
しかもこの時期(春)を逃すと今年の採集はお預けになってしまう。
市外のポイントまで行ってる余裕も無いしねぇ。





だが実は一ヶ所、気になるポイントが自分の中で有る。
父が以前釣りに来ていたポイントで、
自分もついていった事がありそのクワガタが居そうな場所が存在していたのである。

探すならそこしかない! と決めた俺は天候をうかがって父と共にそのポイントへ行く事にした。



 30日(日)

天気予報の通り、絶好の昆虫採集日和となり青空広がる快晴です。

昼前、青森市内某所にある釣りポイントに到~着。
この場所に来るのは数年振りです。

さて、例のクワガタを狙う俺と魚を狙う父とで場所の見方は違いますが
まずはじめに気にとめたのは1台の車でした。

「先客がいるな~」

車を降りて周辺を見てみますが釣り人らしき人影は見えません。
父は「おそらく山菜採りに来たんだベ」と予想していました。
もしかしたら誰か人を埋めに来た可能性があるかも知れないなんて自分は思いましたが…

まぁ近くに釣り人が居ないならこっちは採集に集中できるから良いんだけどね。

雨上がり集団.JPG
雨上がりの水溜まりの光景。

で、そのクワガタが居るかも知れない気になるポイントは↓

ポイント.JPG
川の向こう!!

採集ポイントへは川を渡らないとイケないのです。
ここで気付いた、「長靴持ってくんの忘れてた――――!!!

と言ったところ、幸いにも父が「長靴なら持って来てる」との事で
長靴と捕虫網とバッグを持ち、
別の釣りポイントに向かう父と別れました。



早速長靴に履きかえます。

そして網を持って川に入ります。


マイアミ(安ッ).JPG
今回の採集で無くてはならない必須アイテム・捕虫網(My網) 税込105円だ!!
果たしてこの網が活躍するほどにクワガタが居るのかどうか…


フミダス.JPG
1歩を踏み出す!

また1歩を踏み出す!
ヤバいッ!!!! ちょっと水入ったァッ…

網を杖にしてまた一歩踏み出す。ヤベ~ヤベェェ~ッッ!!!
流れが強いィッ!!

ぅぉッ よろけるッ ウッ… ォォァア~~―――!!!!
ボッシャッボッジャッボシャッ… (ヤケクソ)


上陸……


長靴.JPG
ウエェ~ 長靴の意味ねェ~~~

完全にビショビショになりました。足がゴボゴボ鳴ります。

水を抜いて、いよいよ探索開始!




川原に上陸.JPG
ココがそのクワガタが居るんではないか? と云うポイントです。
ハイ、見ての通り川原です。


予備知識からすると、
こんな感じの場所に居るはずなのですが…

周囲を見ると意外に虫がたくさんいます。
主にハエ・アリ・ガガンボですが…

早速クワガタを探してウロウロし始めます。










……………



しかし、全くと言っていいほどそれらしい虫は飛んでいません。
ハエが纏わりついてくるし、アリの巣からウジャウジャウジャウジャ出て来るし…





「やっぱ居ねえなココ~…」
ほとんど諦めました。





気分転換にセミ捕りを開始し、網の長さが短くて断念…




ハエがうっとおしいし、微風に乗ってメチャメチャ何かの綿が飛んでるし、ガガンボはキモイし

午前11時前、もう帰ろうかな~とテンションがフワフワしてきた
                その時、何かが動いた!!!


ハエにしてはツブがでかい何かが低空飛行している!!

「!!?ッアレ何だ!!? アレじゃないか!!?」
すぐに網で振るッッ!
網にソイツが入るッッ!
一呼吸おいて網を上げ中のブツを見るッッ!!!






…んんん…ッ…!!!!!














初捕りマグソ.JPG
2頭目.JPG

ぉぃ ぉ~い おァ~イ 居たよ~居るじゃねーかァ~!!!!


特徴を確認、完全にマグソクワガタと合致。


ハイ! 今回狙っていたのはマグソクワガタです!!
ちょっと前からコイツに熱が入ってまして超~採りてぇー、と思っていたワケですね~

クワガタ好きが150人いてその内149人が興味ないと言うであろうマグソです。


まさかホントに採れるとは思ってなかったので、
いったん虫を網に閉じ込めたまま向こう岸に戻る事に。

川を渡るたびに浸水するのは気分のいいものではありませんな…


岸に上がり、置いているバッグから800ccボトルを取り出し
採ったマグソを入れ、今度はボトルをポケットに突っ込みまた川原を目指して浸水。
バッグは川原に置いとくとアリだらけになりそうで嫌なので持って行かず。

続けて捜索、見方が分かってくると飛んでるマグソが次々と見えるようになってきました。

地面をよく見ると石の上にとまっている個体も発見。

茂みの奥には発生木も沢山あり、
ここは完全にクロだと云う事を確信しました。




飛んでいるのはどれも♂。

♀を探して低空飛行すると云う話通りです。
腰から下の高さで皆飛んでいます。

ここからが実は勝負、
♀は♂と違ってあまり飛ばず、採集数が少なく
♂は大量に採れても♀がほとんど採れないのです。

地面をよく見て探すしかないのかな…  とか考えていると、
ちょっと違う飛び方をする少し大きめの虫が飛んでくるのが目に入りました。

「またマグソいた!」 と狙いを定めて網をスウィープ。

へへへ~また追加だァ~ と網を除くと、






♀!!!!!!!!!.JPG

♀! ! ! ! ! ! ! ! !



ェエェええッ ほッお~イマジぃ~~!!!?

♂を初めて見つけた時よりリアルに興奮してしまいました!

どうやら♀は人の背くらいまでの高さにまでは上がり、
スピードも比較的早く動きも変則的みたいです。



この後も余裕が出てきて続々追加し、他の昆虫も観察しました。
幼稚園の頃図鑑で見て「変なの~」と思っていたビロードツリアブ
毒があることで知られているアオバアリガタハネカクシ
日本最大のアリ・ムネアカオオアリ
名前分かんないけどスゴイカッコいいオサムシ
そして

オトシブミ.JPG
オトシブミ
首が短いので♀ですね、
葉っぱの上に居たのでまさか作成中!!? と思いましたがただの食事中でした。
てか飛ぶなよ!


さらには地上のマグソを探していて、
「マグソだ!」と思い捕まえようとして手を伸ばしたその時、
マグソが周辺にゾロゾロと居て
小石をひっくり返したところでさらに沢山居ることに気付き、
「すげ――――――! なんでこんなに居んだよ~!」
と大量捕獲しようとした時さらにまた気付きました。

「やけに黒っぽいのが多いな~……」
そしてそのマグソの触角を見ると
開いていない…! これマグソじゃねぇ!!!!

即リリースしました。
後に調べてみるとこの虫はゴミムシダマシのようで、
マグソとよく見間違える事があるので注意しなければいけないようです。
あの時気付いて良かった~

画像なくてすみません。


そろそろ♂はいいかな~と思っていたその時、
ケータイが鳴りました、とってみると父からです。

「昼メシだ」

時間を見ると正午を過ぎた頃、
いったん荷物をまとめ川を渡って車まで戻ります。

さっき停まっていた車はもう無くウチの車のみでした。


父 「クワガタ採れダナ?」

俺 「スッゴイ採れた」

父 「ホンドにィ!? 幼虫でダガ?」

俺 「違う違う成虫!」

父 「ウソォ~」


バッグからマグソの入ったボトルを出し見せてみる、
反応が非常に気になる…

父 「これがクワガタなんダガ? (これがクワガタなのか?)」
こういう反応をされるとは思っていましたが
マグソに関しては(あとはマダラも)なんか普通にミヤマとかオオクワを見せた時とは違う
反応が嬉しいですね、『えっ!? これがクワガタ~!?』みたいなね。



昼飯のにぎりを食べてから、
もう1時間粘ってみると言いまたポイントに向かいました。

なにしろ♀が居ない。
昼飯の時点で2頭捕獲したものの
フタを開けた時に1頭逃げてしまっていたからです。

♀の追加を目的に、
あちこち探索しますがさっきと比べて♂も見かけなくなりました。

もしかしたら
天候や時期も関係するでしょうが
一日の内はじめの方は異性を探して飛び回り、
時間が経つと異性を見つけ(主に♂が)交尾したりなどで
地上に降りる時間が長くなるのかも知れません。

そう考え、今度はひたすら地上を探してみる事にしました。



すると
2010 05 30_1134.JPG
休息ポイント.JPG
休んでいるのか? ♂達がじっとしている箇所を発見。
近い場所に集まっているのは単に生息密度が高いのか
♀の近くまで来ているからなのか分かりませんが…

その後もちょくちょく見つけるも全て♂。

♀がいないか見ていく。

♂の飛んでいく先に♀が居るのだろうと予測し
飛ぶ♂を見ていくと…

♂が着地したところを観察すると、そこには↓


虫玉.JPG
虫玉だ!!!

見つけたゼ~

マグソは1頭の♀を中心として♂が沢山集まり、
結果としてこういった光景を見る事が出来るんです。

ここまで見れるとは今日は運が良いとしか思えません。

贅沢な時間を過ごしたところで
ハエと綿がうっとおしくなってきたので今日はこれで引きあげる事にしました。





さて、家に戻って成果をカウント~!

結果は…

結果.JPG

     16頭       (♂13頭 ♀3頭)

♂に関しては全部採っていたら35~40頭にはなっていたと思います。

試しにブリードしてみようかな~


と、いうワケで
今回マグソのポイントが市内で一つ新たに発見でき、有意義な採集が出来楽しかったです!


                               他のメンバーはどう思うかなァ……


nice!(1)  コメント(6) 
共通テーマ:地域

午後は〇〇おもいっきり採集 [日昆 採集記 【2010年】]

採集記を書きますとこれが結構アクセス数稼いでくれるんですけどネ…

だと思ってルリ採集を書いてみると、これはまた皆サン興味が無いようで…
ルリは人気薄いのかな?
じゃあモット書いたろうじゃないの!!



本日昼過ぎ、今月3度目の出撃に行きました。

まずはいつものローソンに集合しました。
No.6も集合予定でしたが何故か居ません、まさかと思い電話すると…

「………………んあ…………………………」

寝坊してました。
と言うワケで今回も前回と同じく鈴木さんと2人のみで行ってきます。


山の様子ですが今日は…まあまあです、晴れてはおらず曇り・寒すぎないですが温かくもない。



まず一番最初に訪れたポイントの周辺を探索開始、

イイ感じの立枯れを探して 徘徊 探索しますが
全然見つかりませ~ん

で、アルキ回って沢にザッポリハマる前にその場を撤収して次のポイントに向かいました。


その途中、冬季通行止めになっていた場所に来ると
除雪関係車がチョメチョメやってまして開通しておりました。




そして、前回も採れたポイントに到着。
かんじきを履いて突入します。

春の嵐?によって向かい風が吹く中
産卵痕を求めて不審者2名がうろつき回ります。

まず始めに前回までとは違う方向に向かい、
数十分徘徊して何も収穫が無くなるとまた前回のエリアを徘徊開始。

3度目ともなると見る木も限られてくるかと思いきや
これがまだまだあるんですね~
まあ同じ木を3回見ているんでしょうがね~

すると、先の方で鈴木さんが見つけてしまったらしく太めの枯れ木をなめまわしている(目でね)

行ってみると、その木には未だかつて無いほど齧られまくった痕が付いています
そしておまけに脱獄跡も開きまくってました。

これはヤバい!  削るしかない!  と2人掛かりでガツガツし始めました。

産卵痕に木こりとかんな職人(意味不明)が刃を入れていきますが
食痕は現れても目的のモノがなかなか現れません。

鈴木さんは自分の頭上で木を割っていて
自分はボロボロ割りカスを被りながら木を割っていきます。

すると!!!





遂に出てきた!!!!


コメツキが! ! ! ! !


チョロチョロと出て来る出て来る、なんかみんな2つ折りになってるし。

鈴木さんなんて5cmぐらいあるんじゃないかってレベルの幼虫出してるし。





鈴木さんは『これはもう古い』と見極め、『この木は居るゾぉ~』と黙々と割る自分をその場に残し
周辺の捜索を再開しました。


すると間もなく自分の後ろからは
「これ多分居るよ、きっとー 産卵痕新しいー」
とか聞こえてくる。

鈴木さんがそこまで言うのも珍しいな~と思いつつ
コメツキを殺りまくっていると、

後ろから突然












出た――――――――――――――











ォお!?     遂に出たのか雪女 !




成虫! ! ! ! ! ! ! !








ぅおッ!? え  マジかよ!!!?

My鉈をほっぽり出して鈴木さんの元へ詰め寄る。


新成虫 第1号.JPG

お…お~~この人やっちゃったよ~オ~ィ


雪山で興奮も絶頂になった変態2人。

すげェ――やりましたね鈴木さ~ん  と喜びを隠さないまま持ち場に戻る俺。

余韻を残しながら自分もコメツキ材を割り続ける…

                         割り続ける……

                                 割り続ける………

                                        何も出ない

ルリはおろかツヤハダもマダラも。


するとまたもや鈴木さんの方の材にヒットが! ! !


本日幼虫1頭目.JPG
ようちぅ~
しかし前回採った初令よりデカイ!

もうやってらんねェ!!!と自分が削っていた材を諦め鈴木さんの材に自分も向かい動向を見守る、

本日初のルリを採り、水を得た魚・ターボ搭載のマグロと化した鈴木さんは
果敢に攻め続ける。

なんだか今日の鈴木さんはかなりキテる…

しかし、当たりだと思われた材もその後の収穫が無く終了



自分はその場に留まっていたせいですっかり冷えてしまった、すぐさま2人で次の材を探すが
見つける木はどれも乾燥してひび割れた材(つまりハズレ)ばかり…



歩き続けて数分、
鈴木さんが遠くの方を指さす。

その方を見ると、見覚えのある車道…
林の入口に戻ってきてしまっていたのだ。

何やら鈴木さんは他に木になるポイントがあるらしく、
そっちを見に行ってみるかこのポイントでもうちょっと探すかの2択を迫られたのです…

不器用な自分はもう少し粘ってみることを選択し、
入口の横の木々はまだ見ていなかった事に気付きそそくさと立枯れをチェック。

やはり産卵痕が付いている、しかも新しい!
雪から斜めに1mくらい出ている直径約30cmの苔付きの黒枯れ。

奥へ進む鈴木さんを尻目に、早速鉈を入れてみる。

長時間冬山に居たおかげで若干鼻水が…
鼻をすするたびに昔プールで溺れた時のような感覚になる

鉈を振る右腕もガタがきているのですが産卵痕、そして食痕を追っていくとまさかの






新成虫 第2号.JPG
オ~~~~~~~~

♀だヨ綺麗だぁ~

持ってきたカップに潰さないように慎重に入れる、
これも当たりか!? と続けざまに鉈を入れる。

するとまたまた幼虫が出現! !…  あ  ヤッベェ… (鉈が)当たっちまった…ごめんよ…

気をとり直し作業を続けると、
乾燥した黒枯れでない部分からも幼虫が出現! ! !

マジで!? これは俺グイグイキテるんじゃねーか?


見回り終えたのか鈴木さんがもどってきた。

そして2人で例の如く割っていく。

鈴木さんは「もう居ないだろ?」と言いつつも
この木からは依然幼虫が出て来る出て来る!!!!!

それまで割り出した木と違ってそこそこ深い所にも幼虫が居る
2、3回幼虫を潰してしまうのですが
結局その木からは2桁近い数のルリをゲットした


最後、周辺の木を見回りその場を後にしました。



続いて鈴木さんがチェックしてみたいと言うポイントに向かう…


が、なんとその道は冬季閉鎖中だった、
結局引き返し市街に戻りました。


2010 03 23_0980.JPG
気がつけばこんな明るさ、最後採った成虫の写真を撮るためにお店に直行。



2010 03 23_0981.JPG

しばし休息しながら撮影を開始。


しかしここで、
車中の暖房で目覚めてしまったのか♂が始動し始めた!!
ちょこまか動き回る成虫はかなりズド――ンとくるかわいさがある
しかも翅を広げて飛ぼうとまでする…



2010 03 23_0982.JPG2010 03 23_0983.JPG2010 03 23_0984.JPG


以上、彩虫好きの変態たちの奮闘劇でした


nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:地域
前の7件 | 次の7件 日昆 採集記 【2010年】 ブログトップ