青森県産クワガタが全部いる森 [日昆 採集記 【2017年】]
今年もこの季節がやってきました、マグソクワガタシーズン!
冬場はほぼ全く採集に行けなかったので、ここからようやく今年のクワガタ採集開始です。
ルリ・ツヤハダ・マダラはガソリン代等節約のため我慢してきましたが、
これだけは休んでおけないマグソの採集へ先週行ってきました。
(今日も出来れば行く予定だったのですが生憎の雨空だったので観念してこの記事を書いています・・・)
さて、マグソクワガタの新規開拓採集が個人的な恒例になっていますが、
まだ見ぬ新市町村ラベルを探していながら未だ発見・採集できていない既知産地があるのが密かな課題です。
最初に本種を採った2010年、採れた青森市内のそのポイントを除いては
とある市町村が当時情報として入手できた唯一の産地でした。
産地ラベルとしてはあんまりにもお馴染み過ぎて、
ラベルだけで見ると何の新鮮味も無い場所です。
急進的にマニアックな所を攻め続けてきた今となっては心が躍るような所ではありませんが、
そんな考えではマグソ収集は勿論、コクワの全市町村制覇なんて絶対できませんな。
さて、その肝心の目的地ですが・・・向かった先は。
地元県民の昆虫採集のメッカとも言えるこの地域。
本種の生息情報としては県内では最も古いのではないかと思われますが(※あくまで自分調べ)、意外性も無く「まァ居るだろうね」と云う観測から今までスルーしてきたのでしょう。
何より、クワガタの採集地としてお馴染みの場所でありながらも、本種の発生場所がクワガタとしてちょっと異質であることも未採集の要因でしょう。
5月21日に採集へ向かいました。
この日の天気はマグソ採集にはうってつけの快晴。
若干風はありましたがこのくらいなら地表で日向ぼっこぐらいはしているでしょう。
現地入りしてまず駐車場に車を停め、期待のポイントに徒歩で向かいます。
時刻はもう昼になっていて飛翔乱舞するピークを過ぎる頃なのですが、残念ながら期待とは裏腹に砂地の地形が若干変わっていて、それが関係あるのかないのかマグソを発見するには至りませんでした。
「あ~十和田のマグソなんて今まであえて採ってこなかっただけサ~♪♪」
みたいなナメた考えだったのが恥ずかしい・・・
ただ実際、十和田のどこで採れるかというのは詳細には知らなかったので、
意外と十和田も知らないものですね(苦笑)
気を取り直し、
ポイントを移動して同じ河川のやや下流へ移動します。
雰囲気充分の川原です。カラッとした空気を吸いながら散策を始めます。
いろんな種類の小さな虫が飛んでいてどれがマグソか惑わされます。
毎度お馴染みの「マグソクワガタモドキ」こと「ヒメスナゴミムシダマシ」も多数発見。
コイツの正体が知りたくてゴミダマ図鑑を買った今・・・清々しい気持ちで見ていられます。
探し始めりゃソッコーで見つかるもんかと思いきやそうでもない。
と、数分の間が開いた後にまた飛んできた小さな虫。
着地したので寄って見ると
・・・おぉっ!! 居た居た!!!
1頭見つけるのもやっととは、マグソも楽に採らせてくれないもんだねぇ。
風もちょっと吹いているのもあってか飛んでいる個体もあまり見つけられず、
かと言って地表に待機している個体も探せない。
・・・俺の視力がさらに危うくなっているのか!?
なんとか標本用に♂3頭確保できましたが、
今回も♀が採れませんでした。
去年に続いてまた♀を見られないまま終わってしまうのか・・・(焦)
陽も傾き始め時間帯も虫が落ち着いてしまったのでこれにて採集終了。
・・・・・・
せっかく昼間に(珍しく)十和田に来たので、
地元の消費に貢献しようとアイスを食べて帰りました。
いつも通り過ぎている場所もこうして寄ってみると違う場所のような気もする・・・
あっさりと終わってしまったようではありましたが、
終わってみると改めて十和田のクワガタの豊富さに感服しました。
・コクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ミヤマクワガタ
・スジクワガタ
・アカアシクワガタ
この一般的な普通中~大型種は勿論、
・ヒメオオクワガタ
・オニクワガタ
・ルリクワガタ
・ツヤハダクワガタ
・マダラクワガタ
ブナ帯の高標高に生息する種類、
そして
・オオクワガタ
これが生息する場所を同じくして
・マグソクワガタ
もそこに居たと云う事は・・・
つまりその極めて狭い範囲内の山林で、
青森県産の12種類全てのクワガタが生息しているという事!!!
地元のクワガタ屋でもどうとも思わない事かもしれません・・・が、
個人的には驚きと感動を禁じ得ません。
オオクワを求めて県内外の採集者が集まってくるこの地の2ヶ月前に
マグソがそこを飛んでいるなんて・・・
冬場はほぼ全く採集に行けなかったので、ここからようやく今年のクワガタ採集開始です。
ルリ・ツヤハダ・マダラはガソリン代等節約のため我慢してきましたが、
これだけは休んでおけないマグソの採集へ先週行ってきました。
(今日も出来れば行く予定だったのですが生憎の雨空だったので観念してこの記事を書いています・・・)
さて、マグソクワガタの新規開拓採集が個人的な恒例になっていますが、
まだ見ぬ新市町村ラベルを探していながら未だ発見・採集できていない既知産地があるのが密かな課題です。
最初に本種を採った2010年、採れた青森市内のそのポイントを除いては
とある市町村が当時情報として入手できた唯一の産地でした。
産地ラベルとしてはあんまりにもお馴染み過ぎて、
ラベルだけで見ると何の新鮮味も無い場所です。
急進的にマニアックな所を攻め続けてきた今となっては心が躍るような所ではありませんが、
そんな考えではマグソ収集は勿論、コクワの全市町村制覇なんて絶対できませんな。
さて、その肝心の目的地ですが・・・向かった先は。
十和田市
地元県民の昆虫採集のメッカとも言えるこの地域。
本種の生息情報としては県内では最も古いのではないかと思われますが(※あくまで自分調べ)、意外性も無く「まァ居るだろうね」と云う観測から今までスルーしてきたのでしょう。
何より、クワガタの採集地としてお馴染みの場所でありながらも、本種の発生場所がクワガタとしてちょっと異質であることも未採集の要因でしょう。
5月21日に採集へ向かいました。
この日の天気はマグソ採集にはうってつけの快晴。
若干風はありましたがこのくらいなら地表で日向ぼっこぐらいはしているでしょう。
現地入りしてまず駐車場に車を停め、期待のポイントに徒歩で向かいます。
時刻はもう昼になっていて飛翔乱舞するピークを過ぎる頃なのですが、残念ながら期待とは裏腹に砂地の地形が若干変わっていて、それが関係あるのかないのかマグソを発見するには至りませんでした。
「あ~十和田のマグソなんて今まであえて採ってこなかっただけサ~♪♪」
みたいなナメた考えだったのが恥ずかしい・・・
ただ実際、十和田のどこで採れるかというのは詳細には知らなかったので、
意外と十和田も知らないものですね(苦笑)
気を取り直し、
ポイントを移動して同じ河川のやや下流へ移動します。
雰囲気充分の川原です。カラッとした空気を吸いながら散策を始めます。
いろんな種類の小さな虫が飛んでいてどれがマグソか惑わされます。
毎度お馴染みの「マグソクワガタモドキ」こと「ヒメスナゴミムシダマシ」も多数発見。
コイツの正体が知りたくてゴミダマ図鑑を買った今・・・清々しい気持ちで見ていられます。
探し始めりゃソッコーで見つかるもんかと思いきやそうでもない。
と、数分の間が開いた後にまた飛んできた小さな虫。
着地したので寄って見ると
・・・おぉっ!! 居た居た!!!
1頭見つけるのもやっととは、マグソも楽に採らせてくれないもんだねぇ。
風もちょっと吹いているのもあってか飛んでいる個体もあまり見つけられず、
かと言って地表に待機している個体も探せない。
・・・俺の視力がさらに危うくなっているのか!?
なんとか標本用に♂3頭確保できましたが、
今回も♀が採れませんでした。
去年に続いてまた♀を見られないまま終わってしまうのか・・・(焦)
陽も傾き始め時間帯も虫が落ち着いてしまったのでこれにて採集終了。
・・・・・・
せっかく昼間に(珍しく)十和田に来たので、
地元の消費に貢献しようとアイスを食べて帰りました。
いつも通り過ぎている場所もこうして寄ってみると違う場所のような気もする・・・
《 採集の注意 》 今回の採集場所である十和田のポイント付近には、十和田八幡平国立公園の特別保護区があります。特別保護区に指定されている区域は奥入瀬渓流周囲も含まれており、区域内は自然景観に影響を与える行為が厳しく規制されています。 目的の如何に関わらずこの区域内で川原に降りるなどすると、何か些細な動植物を捕まえようとするだけでも逆に自分が捕まってしまう可能性があります。マグソクワガタ採集は川原で行うため、十和田市内では場所によっては罪に問われる事もあり事前に調べておく必要があります。 ※おことわりしておきますが今回の採集地は特別区域外です |
あっさりと終わってしまったようではありましたが、
終わってみると改めて十和田のクワガタの豊富さに感服しました。
・コクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ミヤマクワガタ
・スジクワガタ
・アカアシクワガタ
この一般的な普通中~大型種は勿論、
・ヒメオオクワガタ
・オニクワガタ
・ルリクワガタ
・ツヤハダクワガタ
・マダラクワガタ
ブナ帯の高標高に生息する種類、
そして
・オオクワガタ
これが生息する場所を同じくして
・マグソクワガタ
もそこに居たと云う事は・・・
つまりその極めて狭い範囲内の山林で、
青森県産の12種類全てのクワガタが生息しているという事!!!
地元のクワガタ屋でもどうとも思わない事かもしれません・・・が、
個人的には驚きと感動を禁じ得ません。
オオクワを求めて県内外の採集者が集まってくるこの地の2ヶ月前に
マグソがそこを飛んでいるなんて・・・
お久しぶりです。今季の活動始まりましたね。マグソクワガタまでいるなんて凄い場所ですね。十和田は30年前学生時代に1度キャンプで行きましたがそれっきりです。青森自体行く機会がないので勉強になりました。私の好きなハンミョウ類もたくさんの種類が青森にもいそうですね。
by ぶなちろ (2017-05-30 22:13)
ぶなちろさんおひさしぶりです~、
始まってしまいました(汗)
冬の間ずっと待っていた夏のシーズンがもうやってきてしまうと考えると何はどうあれ焦ってしまいます。
青森県のマグソクワガタは、広く分布していますが今のところ「時期を異にしてマグソもオオクワも飛ぶ川原」があるのはここだけなのが改めて驚きです。これが宮城や他の地域とかだとそんなに珍しくもなかったりするのかな?とコメントを読んでいてふと考えさせられました。
この採集時、写真はありませんがニワハンミョウも採れました。ナミハンミョウが本県では珍しい点が意外かもしれませんがマガタマ、コニワ、カワラ、ミヤマ他、それぞれのフィールドで色々なハンミョウがいて飽きる暇がありません。
by 会長 (2017-05-30 22:44)