歴シート ~2020~ [日昆 諸記]
気が付けばもう明けようとしている2020年。
何かと新型コロナウィルスに足止めを食らう年でしたね。
春頃にマスク・消毒液・ティッシュの不足と転売問題があったのもまだ記憶に新しいところ。外に出るにしても、離島へ行楽に行ってはダメとか、そもそも山に行くのも誰かの迷惑になるから自粛しろだとか、昆虫採集もところによっては非常に苦しい制限を受ける時期もありました。
残念なのは、状況が終息することなく来年も続くのがほぼほぼ決まっていると云う事です。
青森県でも、10月半ば以降罹患者が急増し、今では下北以外の地域で万遍なく患者が報告される毎日。倒産、一斉解雇、なんて単語も地元のニュースで報じられるようになり、生活の不安も増していくばかりです。唯一この状況で個人的に得をしたのは、仕事関係の行事がほぼ白紙になり要らぬ時間を浪費しなくて済んだことでしょうかね。
そんなこんなで今年最後の記事は締めの歴シートです。
飼育種のまとめが例年の主な内容ですが、軽く採集関連に関しても振り返ってみようと思います。
・採集を振り返って・・・
採集では、特にコクワガタ採集に奔走した記憶が強烈に残っています。
マグソクワガタも、ヒメオオクワガタもシーズン中やっていたにはやっていたのですが、例年ほど多くはこなしていませんでした。
マグソは久しぶりに新記録産地を1ヶ所開拓しましたが、ヒメオオは残念なことに今期は開拓ゼロ。2011年のヒメオオ採集以来、新規産地無しに終わった初の年だったと思います。
なんでだったろなぁ・・・当時の記憶を手繰り寄せた限りでは、9月に入ってからも気温だけはそれなりにあって、ルッキングもコクワガタメインだったような気がします。また、飼育の方にちょっと時間を割いた事もあって山に行かず、9月後半になってしまう頃には多産地以外はほとんどヒメオオは終わっていたんですよね。
で、最盛期シーズンの夏場については、
ライトトラップ&外灯採集と、樹液採集が半々?くらいの割合でした。
特に今年は、平日にコクワを狙って多方面へ赴く採集が高かったです。日付をまたいで朝の5時くらいに帰宅し、その3時間後には起床して仕事へ――と云う日も何度かありました(こんな歳にもなってそんな事をまだやってるんだなと思うとなんだか面白くもありますが)。
オオクワ採集で同じ所に何度も何度も通うと云う事はありましたが、コクワでそれをやったのは今年が初めてだったかもしれません(笑)
あと、採集と直接関係ないですが、
ちょうど1年前にようやくスマホに替えたワケですが写真の撮りやすさが一段と上がり、とても楽だと感じた事も今年の特徴と言えるかもしれません。
「この時間帯は上手く写らない」
「影で黒くつぶれてしまう」
と云ったもどかしさが幾分解消されたので、採集写真として残せる野外での画像の種類も以前と比べて結構増えたのはとても嬉しいですね(その反面、その写真を載せる採集記事を書いてないのは非常に勿体ない話だけど)。
余談として、このスマホを買った販売店はその後ぶっ潰れました。清々しました。
・飼育を振り返って・・・
年の初め頃は、「今年はほぼほぼ採集一本でいくだろう!」なんて思っていたのですが、結果的に以下の通り。
【2020年の入手分】 50音順 ※青字は今年初入手
ギラファノコギリ(ニシヤマ亜種) 成虫
ドルサリスノコギリ(ヒロミ亜種) 成虫
プラティオドンネブト(原名亜種) 成虫
ミクラミヤマ 幼虫
モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種) 成虫
こうして見ると、意外にも虫を増やしてたんだなぁ(笑)
思い返せば、下半期はほとんど飼育記事しか書いてなかったもんな・・・
モーレンカンプは去年のリベンジ、プラティオドンは年甲斐もなく競りに熱くなって痛い出費。
ペレンのニシヤマギラファは買ったら誤同定、メタリやファブリースは沢山採れるのになぜオキピやギラファは採り辛いんでしょうね、不思議な島です。♀も居らず宙ぶらりんな♂を眺めながら、いつか近い内に♀が来ることを願い、遠いかの島に想いを馳せて待つのもある意味楽しい時間かもしれません。
そんな中、
ここにきてブログでは今回初お目見えの虫が1種あるのがお分かり頂けると思います。
タイミングを見て、ちょうどいい時期が来たら書こうと思っていたらそのちょうどいい時期が来る前に終わりはじめてしまったので正直書き辛いです。
実はこの虫、今年の増種一番手なんですよね。
東京の虫仲間のご厚意で2血統・計10頭の幼虫を頂き、手探りで飼育していたのですが、なんとも申し訳ない事に♀と♂で羽化ズレ。ギリギリ♂がペアリングに間に合うかというトコロで♀が固くなり・・・
頂き物なだけに、すごくモヤモヤしたものが心の底に残ってしまいました。
あとできる事と言ったら、
この残った僅かな個体を眺めながら、行った事の無い御蔵島やその他近隣の伊豆諸島に想いを馳せることくらいでしょうか・・・
【飼育状況】
セット中
ズベールホソアカ(多分スカ)
フキヌキシカ(多分スカ)
アマミシカ(多分スカ)
オオクワ
コクワ
ハルマヘラプラティオドン 4セット(同一♀)
ドルサリス・ヒロミ
成虫管理中
コクワ
オオクワ
アマミシカ
スジ
アカアシ
ミクラミヤマ
メリーメンガタ
ツツイシカ
ペレンギラファ
プランディゴホンヅノ
幼虫管理中
オオクワ
ミクラミヤマ
ルリ
モーレンカンプオウゴンオニ
スラウェシギラファ
アクタエオンゾウ
以上飼育状況をまとめると、
今回で事実上の飼育撤退となる種類が多数います。
恥を忍んでそれらを挙げると、
・アマミシカ(!!!)
・ミクラミヤマ
・ツツイシカ
・フキヌキシカ(!!)
・ズベールホソアカ(!!)
大事にしていた(ハズ)のシカクワが・・・! 3種も終了確定・・・
・・・ってつまりそれって我が家からシカが全部消えるって事だ(焦)
特に、アマミシカは今期やたらと♀に偏り、貴重な♂はモタモタしてる間にオダブツに・・・
嗚呼・・・もう残った♀を眺めて奄美大島と徳之島に想いを馳せるしかなくなったね。想いを馳せる島ちょっと多くないかい。
また、地味にズベールホソアカも貴重なシブヤン島産で国内に僅かながら根強いファンも居ましたから、せめて撤退するにしてもその方々に次世代幼虫を渡して終わりたかったところです。シブヤンズベールも意外と入荷が無いので、シブヤン島にもついでに思いを馳せておきましょう。島のイメージは全然湧かないんですけど。
ゴホンヅノは、暫らく前から更新が止まっていますが
非常に残念なことにタイ産原名亜種は羽化した個体が夏までの間に全て突然死。今年は輸入制限が厳しく成虫の入手が難しかっただけに、せっかく羽化したものが謎の死を遂げて全滅したのは本当にやりきれません。
プランディもけして少なくない数の成虫が突然死を遂げたものの、こちらは飼育数に助けられ、どうにか生き残りの数がまとまった状態で現在に至っています。幼虫は全て羽化してしまったので、カウント取ってデータを残さなければいけないのですがなかなか進んでおりません。置き場所メチャクチャなんでチェックし辛いんですよねぇ。
カウントし終えた個体も数にちょっと余裕が出来たんで、少し前にヤフオク出品してみた事もあったんですが寒さのリスクもあってか(12月初頭)買い手は現れませんでした。
こうなりゃ一か八か休眠が春まで続くことを期待してまた出品してみるか・・・
・・・というワケで、これで今年最後になりますが、
この記事を以ってブログ記事数が700件に達しました。
気が付けばこんなに書いていたんですねぇ、
いらなく数ばかり増えてしまったモンです。
何かと新型コロナウィルスに足止めを食らう年でしたね。
春頃にマスク・消毒液・ティッシュの不足と転売問題があったのもまだ記憶に新しいところ。外に出るにしても、離島へ行楽に行ってはダメとか、そもそも山に行くのも誰かの迷惑になるから自粛しろだとか、昆虫採集もところによっては非常に苦しい制限を受ける時期もありました。
残念なのは、状況が終息することなく来年も続くのがほぼほぼ決まっていると云う事です。
青森県でも、10月半ば以降罹患者が急増し、今では下北以外の地域で万遍なく患者が報告される毎日。倒産、一斉解雇、なんて単語も地元のニュースで報じられるようになり、生活の不安も増していくばかりです。唯一この状況で個人的に得をしたのは、仕事関係の行事がほぼ白紙になり要らぬ時間を浪費しなくて済んだことでしょうかね。
そんなこんなで今年最後の記事は締めの歴シートです。
飼育種のまとめが例年の主な内容ですが、軽く採集関連に関しても振り返ってみようと思います。
・採集を振り返って・・・
採集では、特にコクワガタ採集に奔走した記憶が強烈に残っています。
マグソクワガタも、ヒメオオクワガタもシーズン中やっていたにはやっていたのですが、例年ほど多くはこなしていませんでした。
マグソは久しぶりに新記録産地を1ヶ所開拓しましたが、ヒメオオは残念なことに今期は開拓ゼロ。2011年のヒメオオ採集以来、新規産地無しに終わった初の年だったと思います。
なんでだったろなぁ・・・当時の記憶を手繰り寄せた限りでは、9月に入ってからも気温だけはそれなりにあって、ルッキングもコクワガタメインだったような気がします。また、飼育の方にちょっと時間を割いた事もあって山に行かず、9月後半になってしまう頃には多産地以外はほとんどヒメオオは終わっていたんですよね。
で、最盛期シーズンの夏場については、
ライトトラップ&外灯採集と、樹液採集が半々?くらいの割合でした。
特に今年は、平日にコクワを狙って多方面へ赴く採集が高かったです。日付をまたいで朝の5時くらいに帰宅し、その3時間後には起床して仕事へ――と云う日も何度かありました(こんな歳にもなってそんな事をまだやってるんだなと思うとなんだか面白くもありますが)。
オオクワ採集で同じ所に何度も何度も通うと云う事はありましたが、コクワでそれをやったのは今年が初めてだったかもしれません(笑)
・・・しかもそれで採れてないという・・・
遅々として進んでいなかったコクワ40市町村コレクションも今年で相当溜まったので、来月まとめる予定の【2021年の挑戦】の記事では、塗り潰されてだいぶ青森県の形に近づいてきたコクワ地図を載せられると思います。あと、採集と直接関係ないですが、
ちょうど1年前にようやくスマホに替えたワケですが写真の撮りやすさが一段と上がり、とても楽だと感じた事も今年の特徴と言えるかもしれません。
「この時間帯は上手く写らない」
「影で黒くつぶれてしまう」
と云ったもどかしさが幾分解消されたので、採集写真として残せる野外での画像の種類も以前と比べて結構増えたのはとても嬉しいですね(その反面、その写真を載せる採集記事を書いてないのは非常に勿体ない話だけど)。
余談として、このスマホを買った販売店はその後ぶっ潰れました。清々しました。
・飼育を振り返って・・・
年の初め頃は、「今年はほぼほぼ採集一本でいくだろう!」なんて思っていたのですが、結果的に以下の通り。
【2020年の入手分】 50音順 ※青字は今年初入手
ギラファノコギリ(ニシヤマ亜種) 成虫
ドルサリスノコギリ(ヒロミ亜種) 成虫
プラティオドンネブト(原名亜種) 成虫
ミクラミヤマ 幼虫
モーレンカンプオウゴンオニ(原名亜種) 成虫
こうして見ると、意外にも虫を増やしてたんだなぁ(笑)
思い返せば、下半期はほとんど飼育記事しか書いてなかったもんな・・・
モーレンカンプは去年のリベンジ、プラティオドンは年甲斐もなく競りに熱くなって痛い出費。
ペレンのニシヤマギラファは買ったら誤同定、メタリやファブリースは沢山採れるのになぜオキピやギラファは採り辛いんでしょうね、不思議な島です。♀も居らず宙ぶらりんな♂を眺めながら、いつか近い内に♀が来ることを願い、遠いかの島に想いを馳せて待つのもある意味楽しい時間かもしれません。
そんな中、
ここにきてブログでは今回初お目見えの虫が1種あるのがお分かり頂けると思います。
タイミングを見て、ちょうどいい時期が来たら書こうと思っていたらそのちょうどいい時期が来る前に終わりはじめてしまったので正直書き辛いです。
ミクラミヤマ 東京都 御蔵島村
実はこの虫、今年の増種一番手なんですよね。
東京の虫仲間のご厚意で2血統・計10頭の幼虫を頂き、手探りで飼育していたのですが、なんとも申し訳ない事に♀と♂で羽化ズレ。ギリギリ♂がペアリングに間に合うかというトコロで♀が固くなり・・・
頂き物なだけに、すごくモヤモヤしたものが心の底に残ってしまいました。
あとできる事と言ったら、
この残った僅かな個体を眺めながら、行った事の無い御蔵島やその他近隣の伊豆諸島に想いを馳せることくらいでしょうか・・・
【飼育状況】
セット中
ズベールホソアカ(多分スカ)
フキヌキシカ(多分スカ)
アマミシカ(多分スカ)
オオクワ
コクワ
ハルマヘラプラティオドン 4セット(同一♀)
ドルサリス・ヒロミ
成虫管理中
コクワ
オオクワ
アマミシカ
スジ
アカアシ
ミクラミヤマ
メリーメンガタ
ツツイシカ
ペレンギラファ
プランディゴホンヅノ
幼虫管理中
オオクワ
ミクラミヤマ
ルリ
モーレンカンプオウゴンオニ
スラウェシギラファ
アクタエオンゾウ
以上飼育状況をまとめると、
今回で事実上の飼育撤退となる種類が多数います。
恥を忍んでそれらを挙げると、
・アマミシカ(!!!)
・ミクラミヤマ
・ツツイシカ
・フキヌキシカ(!!)
・ズベールホソアカ(!!)
大事にしていた(ハズ)のシカクワが・・・! 3種も終了確定・・・
・・・ってつまりそれって我が家からシカが全部消えるって事だ(焦)
特に、アマミシカは今期やたらと♀に偏り、貴重な♂はモタモタしてる間にオダブツに・・・
嗚呼・・・もう残った♀を眺めて奄美大島と徳之島に想いを馳せるしかなくなったね。想いを馳せる島ちょっと多くないかい。
また、地味にズベールホソアカも貴重なシブヤン島産で国内に僅かながら根強いファンも居ましたから、せめて撤退するにしてもその方々に次世代幼虫を渡して終わりたかったところです。シブヤンズベールも意外と入荷が無いので、シブヤン島にもついでに思いを馳せておきましょう。島のイメージは全然湧かないんですけど。
ゴホンヅノは、暫らく前から更新が止まっていますが
非常に残念なことにタイ産原名亜種は羽化した個体が夏までの間に全て突然死。今年は輸入制限が厳しく成虫の入手が難しかっただけに、せっかく羽化したものが謎の死を遂げて全滅したのは本当にやりきれません。
プランディもけして少なくない数の成虫が突然死を遂げたものの、こちらは飼育数に助けられ、どうにか生き残りの数がまとまった状態で現在に至っています。幼虫は全て羽化してしまったので、カウント取ってデータを残さなければいけないのですがなかなか進んでおりません。置き場所メチャクチャなんでチェックし辛いんですよねぇ。
カウントし終えた個体も数にちょっと余裕が出来たんで、少し前にヤフオク出品してみた事もあったんですが寒さのリスクもあってか(12月初頭)買い手は現れませんでした。
こうなりゃ一か八か休眠が春まで続くことを期待してまた出品してみるか・・・
ブログに載せた在庫 92種類
すべての在庫 12種類(という事にしておこう)
・・・というワケで、これで今年最後になりますが、
この記事を以ってブログ記事数が700件に達しました。
気が付けばこんなに書いていたんですねぇ、
いらなく数ばかり増えてしまったモンです。
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