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2023年羽化報告 セラートゥスネブトクワガタ [セラートゥスネブト]

前回、WF1の羽化まで書いたセラートゥスネブト。

サイクルの早いネブト、前回が13ヶ月前と云う事で今はもうとっくにF2世代が羽化しています。オークションなどで国内に散らばった兄弟達の中には、もう既にF3幼虫が生まれているところもあると思います。

今回は1年振りと云う事で、ざっくりと羽化報告していきます。





【産地】ハルマヘラ島
【累代】F2

親WF1の♀を2個体・およそ3セットを組み、2022年秋に多数の幼虫が生まれました。得られた幼虫は120ccカップ、200ccカップ、500ccガラスビン、800ccガラスビンを使って飼育を開始。
特に今世代は前回がほとんどカップ飼育だった点からもうちょっと大型化を意識し、♂のビン飼育頭数を増やしました。

3月には早くもカップ組が続々と羽化、4月には続々と羽脱個体が見えるようになってきました。この時の雌雄比としてはやはり♀が圧倒的多数で、僅かに♂もいましたが〔15:1〕くらいのもので、先行きに不安を覚えるほどでした。
5月に入ると遅れてカップ組の♂達も羽脱。数もちょっと増えてきたので、一部はオークションに回したりもして調整もしましたが微々たるものでほとんどは鑑賞飼育同然でした。
また、カップ飼育組の♂の一部は、エサが足りなくなりやや幼虫期間が延びてしまいました。恥ずかしながら、マットを足すまで長期間空いてしまい、しばらく陸上生活を強いてしまってました。

ビン組は数が少ないですが、カップ組が大多数羽化した後も順調に幼虫をやっていて、8月初めに掘り出した時には、羽化していたもののまだ蛹室に留まっている状態でした。

・・・以上がざっくりとした飼育経緯です。


3個体だけ気まぐれに背面写真を撮っていたので、あまり変わり映えはしませんがデータを載せておきます。

♂①
P7090050.JPG
2022年10月14日 割り出し 120ccカップへ
2023年 6月20日 羽脱確認(※羽脱当日ではない) 27mm


♂②
P7090052.JPG
2022年10月14日 割り出し 120ccカップへ
2023年 6月20日 羽脱確認 27mm


♂③
P7090054.JPG
2022年11月13日 割り出し 120ccカップへ
2023年 6月20日 羽脱確認 23mm


今世代で使ったマットは、主に
・完熟マット(月夜野きのこ園)
・Beetleマット(ダイナステスマスターズ)
だったかな・・・? 記憶がちょっと曖昧です。ただ、いずれにしても世のネブトブリーダー様方から「そこに愛はあるんか?」と叱責を受けそうな銘柄ですね・・・

その所為か、実は上記のサイズがなんと今期最大!
ビンで羽化した個体達もこれ以上になりませんでした。
KIMG6261.JPG
↑↑こんな風にキレイにど真ん中に蛹室を作ってくれたビン羽化のコイツも27mm。
幼虫期間も容量もまるで違うのに結果が一緒と云う、非常に情けない結果となっておりました。マットも、特にブレンドや添加などしていないプレーン使用でしたから、結果がパッとしなかったのは必然でしょうね。
なお、最小個体は21mmでしたが、サイズは仕方ないにしても歯型が変わっていなかったのはちょっと残念でした。小さくなればもっと形が変わると思っていましたからね。

歯型と言えば、上記の①と②の個体、見比べると微妙に大腮の湾曲具合が違います。これも累代が浅い故の面白さなのでしょうが、①の方が湾曲が弱く、対して②は湾曲が強くなっています。GIF画像でも作れば判りやすいんだろうけど、メンドクサいからもういいや。



さて、次のF3に向けて現在セットを組んでいるのですが、産卵行動は観察できているもののその後の動きが見られず難航しています。
使ったマットの問題か、マット内にカビが目立っていて、卵がかつて見えていたところもその跡が判らないくらいにカビて幼虫も見えません。

秋になり、生存個体数も残り少なくなってきた事から、思い切って一斉投入してみる事にしました。
KIMG6684.JPG
KIMG6686.JPG
♀4頭、♂3頭。これを小ケースにまとめてぶち込みました。

10月中旬時点、ほとんど産卵の動き見られず!
何かのカウントダウンが聞こえてくる・・・








そんな危ない雰囲気の漂ってきた10月16日
KIMG6989.JPG
むし社からDM便が到着しました。

察しのいい方・もう読んだ方はお分かりでしょう、
KIMG7001.JPG
BE-KUWA最新号です。
何を隠そう、今年のレコードに本種を申請した「掲載者賞品」として送られたものです。

13日(金)には送って頂けたようですが、本だけで送ってもらう場合は土日が配達休みになってしまい、到着するまでは時間が掛かります。さらに、「掲載無し」の場合は送られてきませんから、自分の虫が掲載されたか判るまでの時間が非常に長く感じます。ついでに、近年は「専門店購入や電子書籍版購入した人が正式発売日前にネタバレする」と云うトラブル(?)もあり、個人的にストレスも抱える時期でもあります。

それでも、無事に掲載されたのでホッとしました。
(ページ都合で台湾ブリーダー勢の隙間に差し込まれてたのは苦笑しましたが)


KIMG7003.JPG
掲載されたのはWF1の最大個体。F2世代ではコイツを抜いて野外最大越えする “予定” だったので、前記事では堂々と背面写真を載せてしまっていました(記事の終わりのところの写真です)。応募しづらいと思われる小型種なので、今回はひとまずの指標と云う事で全国のセラートゥス飼育者の更新を楽しみにしています。

加えて、記事とは関係ありませんが今年で2年連続更新となった奈良氏のオオクワガタ! この時代に、更新した自分の記録を自分でまた更新するってのは・・・もう、なんて言うか、・・・なんじゃそりゃ!? 違うか、適した言葉が出てきませんね。
ちなみに、一度のレコードコンテストに青森県民が2人掲載されたのは今回初めてです。(自分のは応募規定ギリギリだったけど)個人的にはココが結構嬉しいポイントでした♪♪



さて・・・、そろそろちゃんと飼育作業再開しないとな・・・



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