クヌギシンクイ [青森県産 オオクワガタ]
次に公開するつもりで編集している記事の完成はまだ先になるので、
空いた期間の中埋め的に今回の記事を書いておきます。
今回は、我が家では存在が空気的に薄いオオクワガタの割り出しです。
去年、マイナー市町村某所で採れた♀を産卵ケースにすぐ投入したのですが、
その後採集した♀個体のセットや越冬物も含め、材に明確な反応が無いまま冬を迎えてしまいました。
越冬の為にと、秋まで入れていた温室からケースを出し、屋内常温で放置管理していたのですが、この暖冬の影響からかある冬の暖かい日に目を疑う光景を見つけました。
材からフラス(木屑や糞)が出てる!?
夏季には外見から何も反応が無いように見えていたケースから、初令幼虫大の坑道とフラスが確認できました。
一瞬、材の中に元々雑虫が潜入していたのではないかとも思いましたが、
セット前の材の様子を思い返せばそうとも思えません。
さらに、年を越してからまた久し振りに様子を見ると、
ケース側面に初令幼虫が出てきているのを確認。
どうやらちゃんと産卵されていたようです。
無事に幼虫も見えたので、
どうせ採集シーズンになったら手が回らなくなる加令しないうちに割り出すことにしました。
一度うっすらカビも回った材から生命反応が現れています。
新聞紙の上にケースをひっくり返すと見えるのは親♀。
ケースの一番下に潜り、周りのマットを固めてしっかりした空間を作って留まっています。野外でのクワガタの羽脱後越冬は見たことがありませんが、オサムシなどは朽木内や樹皮の下で身動きがちょっとできる程度の空間を作って越冬していますがそんな感じです。
とりあえずマットを暴いてみましたが幼虫は居なかったので、以前見えていた幼虫は材に戻ったものと思われます。親♀はずっと同じところでじっとしていたので子食いは多分していないはず・・・
残った材には、画像では見え辛いですが、地中側にちらちらと産卵痕が付いています。
材が堅かった所為か、内部には穿孔せず表面産みをしたようです。
材を割っていくとすぐに食痕を確認、ほどなくして1令幼虫が出てきました。
それにしても、親♀が表面に産まざるを得なかっただけあって堅い(苦)
材の端から爪とホビーペンチを使って割っていくんですがなかなか大きく割れない。
食痕は表面近くに比較的走っていたのですが、
元々それほど多くなかったですが中心部に近づくにつれて少なくなり、径の半分近くまで来たときにちょっと挫折しかけて、それでもまだ1本続いている食痕を追いかけ続けると、
遂にたどり着いたのは材の最中心部。
もう爪では太刀打ちできません。
なんでお前こんなとこまで来るの!?
一応この材には芯材部が無いので、本当に芯を食っているワケではないんですが。
この中心部に居た幼虫を取り出し、食痕の追跡はすべて終了!
少ない割に時間かかったな・・・1本の材をただ割るだけでも1時間掛かりました。
そして、採れた幼虫をカップに移して作業終了!
結果
いつも通り過ぎてなんも言えない。
全て1令だったことから、親が秋になるまで材に慣れなかった(か、仕込んだ当初はもっと堅くて齧れなかったか)のでしょう。
この数については、幾分か♂♀分かれてくれそうな可能性が残っているならこれでも良いかなという感じ。
実は去年秋にもう1セット、十和田産(2019年6月に採った♀)の割り出しもしたのですがたしか2ケタいかなかったんですよね。しかも手元に残した僅かな幼虫も現在は数が減ってしまってます。死亡率が高いWF1だからか古いカワラ菌床に入れたからか・・・まァ、要因がいくつもあって考えるだけ無駄なんですが。
いやぁ~、オオクワって本っ当に難しいですね。
空いた期間の中埋め的に今回の記事を書いておきます。
今回は、我が家では存在が空気的に薄いオオクワガタの割り出しです。
去年、マイナー市町村某所で採れた♀を産卵ケースにすぐ投入したのですが、
その後採集した♀個体のセットや越冬物も含め、材に明確な反応が無いまま冬を迎えてしまいました。
越冬の為にと、秋まで入れていた温室からケースを出し、屋内常温で
材からフラス(木屑や糞)が出てる!?
夏季には外見から何も反応が無いように見えていたケースから、初令幼虫大の坑道とフラスが確認できました。
一瞬、材の中に元々雑虫が潜入していたのではないかとも思いましたが、
セット前の材の様子を思い返せばそうとも思えません。
さらに、年を越してからまた久し振りに様子を見ると、
ケース側面に初令幼虫が出てきているのを確認。
どうやらちゃんと産卵されていたようです。
無事に幼虫も見えたので、
一度うっすらカビも回った材から生命反応が現れています。
新聞紙の上にケースをひっくり返すと見えるのは親♀。
ケースの一番下に潜り、周りのマットを固めてしっかりした空間を作って留まっています。野外でのクワガタの羽脱後越冬は見たことがありませんが、オサムシなどは朽木内や樹皮の下で身動きがちょっとできる程度の空間を作って越冬していますがそんな感じです。
とりあえずマットを暴いてみましたが幼虫は居なかったので、以前見えていた幼虫は材に戻ったものと思われます。親♀はずっと同じところでじっとしていたので子食いは多分していないはず・・・
残った材には、画像では見え辛いですが、地中側にちらちらと産卵痕が付いています。
材が堅かった所為か、内部には穿孔せず表面産みをしたようです。
材を割っていくとすぐに食痕を確認、ほどなくして1令幼虫が出てきました。
それにしても、親♀が表面に産まざるを得なかっただけあって堅い(苦)
材の端から爪とホビーペンチを使って割っていくんですがなかなか大きく割れない。
親指の爪が剥がれそう・・・ッ
食痕は表面近くに比較的走っていたのですが、
元々それほど多くなかったですが中心部に近づくにつれて少なくなり、径の半分近くまで来たときにちょっと挫折しかけて、それでもまだ1本続いている食痕を追いかけ続けると、
遂にたどり着いたのは材の最中心部。
もう爪では太刀打ちできません。
なんでお前こんなとこまで来るの!?
一応この材には芯材部が無いので、本当に芯を食っているワケではないんですが。
この中心部に居た幼虫を取り出し、食痕の追跡はすべて終了!
少ない割に時間かかったな・・・1本の材をただ割るだけでも1時間掛かりました。
そして、採れた幼虫をカップに移して作業終了!
結果
3頭 すべて初令
いつも通り過ぎてなんも言えない。
全て1令だったことから、親が秋になるまで材に慣れなかった(か、仕込んだ当初はもっと堅くて齧れなかったか)のでしょう。
この数については、幾分か♂♀分かれてくれそうな可能性が残っているならこれでも良いかなという感じ。
実は去年秋にもう1セット、十和田産(2019年6月に採った♀)の割り出しもしたのですがたしか2ケタいかなかったんですよね。しかも手元に残した僅かな幼虫も現在は数が減ってしまってます。死亡率が高いWF1だからか古いカワラ菌床に入れたからか・・・まァ、要因がいくつもあって考えるだけ無駄なんですが。
いやぁ~、オオクワって本っ当に難しいですね。