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2市町村立ち眩みヒメオオ採集 [日昆 採集記 【2014年】]

先々週の3人で行ったヒメオオ採集が惨敗(辛うじて1♀)で、
さらに先週また別の所へ行ってこれまた惨敗して土産無しで帰ってきて、
2週連続でヒメオオ狙いで山へ突入しボロ雑巾になって帰って来たのですが、

 【先々週の3人で行ったヒメオオ採集】
   ⇒ 2014-9-12 『ありく津軽採集 ~北国の秋~』


聞くところによると、今年は全国的に(東北地域?)ヒメオオクワガタが少なく採集報告も芳しくないんだとか。

「だから採れないのか~アハハ」と納得したような
(と言うか自分の実力の無さを棚に上げた)気分でいたのですが、そうは言っても採りたいもの。
2週連続でヒメオオ空振りしたこの虚脱感を打ち払ってもらおうと思い
考えていた秘密のマイポイントでのヒメオオ観察を予定し、
もしかしたら今年は良くないかも・・・と心配しながら今週の採集日程を組んでいました。
(秘密とは言うけど知ってる人は知ってるかもね)
未記録(未採集)のポイントを開拓するのも楽しいけど、
採れない日ばっかり続くと流石に採れる所に行って気晴らししたくなるものです。

 【秘密のマイポイント】
   ⇒ 2011-10-23 『ヒメオオビギナー自力採集』



ところが、No.2とNo.6は予定が合わず
今回は1人で行く事に。
いつもいつもの無謀な採集ではないので出来れば呼びたかったんだけど・・・


仕方ない、一人でもとにかく気合を入れて

   21日(日)

寝坊した。    ・・・もう昼近いよ(焦)


急いで支度をして、急いで麦茶を500mlペットボトルに汲んで急いでそれだけ持って
急いで家を出て急いで給油して急いで現地へ向かった。
(「急いで」多いな!!)

ストックケースや網は車にあるし細々とした道具もリュックに入れて積んだままだったが
途中で道路地図を持ってくるのを忘れていた事に気付くがまぁ遅い。
あとは野となれ山となれ!と云う感じでとりあえず林道突入~

時刻は正午を過ぎている。
山菜採りと思しき車を何台か横目にし、
林道の奥に着く手前で車を止めて脇に生えているヤナギを見ると・・・



CA3I0172.JPG
早速発見~ ペアで付いている。

写真撮影を終えた後、網で下から削ぐように掬うと・・・
♀はしくじって崖下に落としたものの、♂は網に入り今シーズン初のヒメ♂採集叶う。


CA3I0173.JPG
さらに今度は自分の立つ場所に生える苗レベルの若さのヤナギに
♀がしがみ付いているのを発見。こんなとこに居たら下手すりゃ車に轢かれるぞ・・・

1ペア確保し、これでとりあえず気分は楽になった。

いよいよメインのポイントに到着。
車を停め網を持ってヤナギの密生スペースに入ってみる。



・・・が、・・・あれ・・・? 居 な い・・・・・・

噛み痕はビッシリ付いているんだが、
普通だと本体が付きそうな位置に全然姿が確認できない・・・

・・・あれ~・・・

・・・んん~~?・・・

・・・何で・・・?

一通りこの一角のヤナギを見るも、
ちょっとは居るんだが本調子と云う感じではない。
やっぱ今年はキツいのか・・・? と思いを巡らせ
一旦車に戻ろうと踵を返すと、地面に白い物が・・・




ティッシュ・・・と気付くと同時にその下に堂々と横たわるウン〇にビックリした。




ぅげぇ・・・踏まなくてよかった~~

ティッシュは見た感じだと雨水を吸っていないようで、たかっているハエもわずか。
どうやらこれは今朝産み落とされたばかりのもののようだ(経ってても昨日か)
場所的にこんな位置で用を足していくところを考えると、
昆虫採集者のものではないだろう・・・ほぼ確実に山菜・きのこ採りだ。
コガネ屋の仕掛けたマイトラップの線も捨てきれないな・・・なんてね)


とりあえずその一角は見限って、次々と別の場所へ進んでヤナギを隈なく見上げると・・・






ぉ! ちゃんと付いてるじゃないか!!

CA3I0174.JPG
なかなか見栄えもする♂が採れた・・・と思ったのもつかの間、




CA3I0175.JPG
CA3I0176.JPG
CA3I0177.JPG

次から次へと
見上げる枝、幹、上にも下にも
クワガタがたくさん。

結構久しぶりにこれほどの光景を目にした。
所謂『鈴なりに付いてる』状態と形容していいくらいにだ。

ちょくちょく木から落ちて見えなくなる個体がいるが、
それでも今までこのポイントでこれだけの数が見られた事は無かっただけに
ただただ興奮するばかり。
途中からアカアシも採れ始め、
ヒメオオとアカアシの割合はおよそ半々くらいである。

個体数がこれだけいるからなのか分からないが、
以前は付いていなかった所のヤナギでも採れるようになっていた。

そこで何となく察しがついた。
さっきウン〇が転がっていた一画のヤナギにあまりクワガタが付いていなかったのは、
今年の発生数が少ないからではなく
ウン〇の主である山菜採り(仮)が今朝の段階で山菜を採るために薮に分け入り近くのヤナギに振動を加えてしまい、その衝撃で木に付いていたほとんどの個体が落ちてしまった所為で見つからなかったのではないか、と。


みずみずしい齧り痕がいたるところに付いている所為か、
スズメバチも数頭ヤナギの周りを飛び回っている。

どこから手をつけたらいいか分からないくらいに
パッと見であちこちに付いていて感覚も麻痺してきた・・・
取りこぼす数も増えてきたところで、林道の終点で全てのヤナギをチェックし終える。





もうストックケースに収まりきらないほど採れてしまった・・・!!!
このストックケースが満杯になったのはこれが初めてだ。
CA3I0178.JPG
収まりきらない分は網の中に入れておく事にして、
必要な分を残して他を逃がす前に採集成果をカメラに収める事にする。

CA3I0179.JPG
ケースに収めた分だけでこの量になった。(これと併せて網の中にも居る)ここまでくると、虫が逃げようとして出てくるので
ふたを一々開け閉めするのが面倒くさくなってくる。




CA3I0180.JPG
数は多かったもののアカアシは皆35~40mmほどの小さいものばかりだったので
一番大きい♂だけを残し他はリリースの為に省き、
ヒメオオだけをケースに残すとこうなった。

この後、土産に持ち帰る分だけを残してヒメオオも省き
あちこちのヤナギにまんべんなくリリースした。





CA3I0181.JPG
アカアシは皆小さいものばかりで、
♂は3cm台が多く♀も3cmを超えそうなものはいなかった。
この個体だけが唯一47mmというサイズではあるが、
5cmに達していない中途半端なサイズの割に妙に目を惹くビジュアルだ。
ちょっと大腮が太短いように見えるが気のせいだろうか?
アカアシの東北産は大腮があまり長くならないという特徴を持っているようだが
この個体はその特徴が顕著に見えるので持ち帰る事にした。



CA3I0182.JPG
1ペアだけ持って帰る事にしたヒメは♀が38mm、♂は50mm
ヒメもあれだけ居て最大がやっとこさ50mm・・・厳しい・・・
他には4cm台後半も数頭居たが、3cm台や4cm台前半もそれなりにいた。
付節・触角欠けの個体も4~5頭。


時刻はもうそろそろ午後3時
結構時間経ってしまった・・・(寝坊がそもそも)
実は今日の日程はこれだけではなく、
とある新ポイントのヒメオオ採集も予定していたのである。

そこは、以前一度入った事がありその時にハンミョウを採った林道で、
その林道のこれまた奥の方にまで辿り着いた時に
貧弱ではあったもののヒメオオの噛み痕が残っていたヤナギを発見しており、
この林道に来た当時は6月と云う事もあり
ヒメオオのシーズンに改めて突入しようと前々から考えていた。

 【以前一度入った事がありその時にハンミョウを採った林道】
   ⇒ 2012-7-5 『ママチャリ野郎 ~辛走デスティニー~』


時間は残り少ない、気温も下がり始めている。
善は急げとUターンして林道を下る。

すると間もなく、
来る時は山菜採りらしき車が停まっていた一画から車が消えているのに気付いた。
「気付いた」と言うのも、この駐車帯の一角にはヤナギが一応生えていてそれが目に入ったからだ。
と言っても、ここはさっきまで採集していたヒメオオのポイントから少し距離があり
以前も通りがけにチェックしていてここには何も居ないという事が分かっていた場所だ。
そう分かっていても車を停めて見てしまうのは、
いい加減体がヤナギに勝手に反応するようになってきてしまっているからなのかも・・・


懲りないなぁ~俺も・・・と思ったか思ってなかったかは別にいいとして、






CA3I0183.JPG
実際居たもんだから驚かずにはいられない!!
マジかよまだ居るのかよ!!!
ここでは10本弱のヤナギが生えていたが、
水場に面した所に生えたものを除いた全ての木に、1~3頭ずつ付いていた。

青森県ヒメオオクワガタ♂ 2014/9/21

午後3時を過ぎてようやく林道を今度こそ下りていった。



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次なるポイントは、さっきまでとは別の市町村である。
ここのラベルは、一般的にクワガタ屋があまり目を向けない場所で
勿論(市町村単位で)メジャーな産地ではない。
棲息はしているはずだろうが、果たして採れるのかが心配である・・・

まだ見ぬ新産地のヒメオオを夢見ながら、車を飛ばした。


〉〉 2市町村目へ・・・


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