2015年初ルリ採集!! へ [日昆 採集記 【2015年】]
3月も過ぎ去ろうとしていた頃、
今年に入ってまだ一度も山に踏み込んでいない事に少しばかりの焦りと空腹感(?)を覚え
いよいよ今年初の採集を計画しました。
狙うのは勿論・・・、ルリクワガタ。 ・・・他クワガタ。
4月も目前で、もう雪も融けきっている山道も出ていることから
いつ山に行こうかとウズウズしていたのです。
去年の標本を展足しきらないまま遂にこの時期が来てしまった・・・
冬場に飼育作業で出た空きビン・ケースを洗わないままこの時期が来てしまった・・・
思えば結局自堕落にこの冬過ごして来てしまった・・・
・・・・・・・・・けど・・・・・・採集、行こうか。
メンバーはいつもの3人。 俺とNo.2とNo.6。
基本的に鉈と鋸とカッターナイフで作業する2と6にと思って、
小回りの利く例のこの道具を2人にプレゼントしておいたので
フィールドでは更に動きやすくなりました(?)
(彼らからしたらこれほど『要らないプレゼント』はそうそう無かったでしょうな)
と言うか、
未だにこの道具の名前が無いのが個人的に凄く歯痒いんですが
これと似たような感じのを使ってる人いませんか??(笑)
************************************
前日の段階においてNo.6からの連絡で、
採集から帰ったら皆でお好み焼きを食べに行きたいとパンドラが言っているらしく
夕方までに帰りたい、とのこと。
(※パンドラについては過去記事⇒『日昆ちょいハチ退治』等を参照)
採集が終わったら採れたクワガタの話などなどで盛りあがろうではないか、
とお好み焼きを承諾。
その代わり当日はちょっと早めの出発で朝9時に出発する旨を伝え、
翌日を待った。
3月末 某日
朝9時。
「もうそっちに向かうよ」とメールだけして支度をして、
全員を拾い本格的な出発に至ったのは30分後である。
つなぎを着てしっかり山装備で家から出てきたNo.2を見て思った。
「しまった、『つなぎ』の存在をすっかり忘れて来てしまった!!!」
暫らく山に行っていなかった所為か、見事に服装の事を忘れて
普通の服装でジャンバーと長靴だけ履いて来てしまった自分。
さらにNo.6も、めちゃくちゃ自然にカジュアルな服装で出てきた。
結果的に全員の格好を客観的に見ると、
No.2が一人だけ『やる気出てる感』を醸すような形になってしまっていた。
2 「珍しい珍しいー!まだ9時半だよ?」
俺(以下1) 「もう9時半だよ?」
6 「10時(←笑)じゃないの?」
1 「何言ってんの、9時だって言ったろ(笑)」
2 「えっ?えっ? なんて?」
6 「10時(←笑)でしょ?」
1 「9時だよ」
2 「いつもの計算でいくと・・・・・・10時でしょ」
1 「ところが今日は9時なんだよ」
2 「なんだよォ・・・・・・」
1 「だってさ、こんな天気いいんだよ?」
2 「えぇ~?こういう時こそ、部屋に籠もってゲームだよ」
6 (笑)
2 「『天気いいなぁ・・・』で終わるもんな。『よぉぅしやるかぁ』だよ」
6 (笑)
1 「『採集を』だろ?」
2 「いや? いろんな意味で採取(つまりゲーム)だな。
採取したり・・・な、何かしらしたり・・・」
1 「『採取』って言ってる時点で虫じゃねェもの(苦笑)」
2 (笑)
**************************************
まず最初に向かったのは某市町村。ここをAポイントとする。
産地ラベルとしては馴染みが無く、ここで採れたら嬉しいことこの上ないのだが・・・
行けなかった・・・
山に近づく割りとかなり手前の方で、道路に雪が思いの外残っていて・・・
・・・行けなかった。
・・・まだ遠くて断念した・・・
ここまで何しに来たんだ・・・
Aポイントの景色。
目的の場所はまだまだ先にあるのだが、この先の道が完全に雪に埋まり断念。
************************************
奇をてらって変な市町村を選んでしまったので、
普通にルリが採れる既産地に変更するには今からでは時間が無くなってしまう・・・
仕方ないと考え、今度はまた別の市町村で新ポイント発見作業を試みた。
Aポイントからの戻り足で、Bポイントと言う場所一帯に突入した。
山道を登り、残雪でそれ以上行けなくなったところで車を停めて林へ突入した。
ルリ発見どころかクワガタって感じすらしなかった・・・
道を挟んで反対側は、山の斜面を登りきったその向こうに一面の針葉樹が広がっている。
丘まで登った自分らがいる場所一帯はマツ林で、向こうに見えるのは奥までスギ林だ・・・
広葉樹が無さ過ぎて、半笑いで遠い目をしてしまった。
道のもう片方の側は、コナラを主とした2次林で
こっちの方がまだまともにクワガタと云う名前をした虫が居そうな気がしたが、
突入したもののごっそり乾燥した林で何も居なかった。
カラカラに乾いた山だった・・・
Bポイントの景色。
小川(用水路)を渡り山に登りながらも結局何も採れなかった・・・。
************************************
一通り疲れた後で、いやもうこれなりふり構ってらんねェやと新ポイントを諦め、
お馴染みの八甲田山中にアタックする事に。
と言いつつ、時間の制約があるので思いっきり山中には入らず
青森市街地からほど遠くない、小峠付近に車を停め最後のポイント突入となった。
この辺りは流石に雪がまだまだ多く、地面は露出していない。
立ち枯れを1本1本、3人で舐めまわすようにルリの産卵痕を探していく・・・
1個たりとも無かった。
あんだけの数見たのに。
ほとんど割る気にもならず、ボロボロの立ち枯れを半分ヤケクソで崩して
発見したのはクロスズメバチ(シダクロ?)の女王数個体。
つくづく時間配分の悪さと突入場所の見立ての悪さが露見しましたな。
ハイ。結果はと言うと、今日は惨敗して帰る事に。
小峠での林内からの景色。
まだまだ雪が高く残っているのが分かる。
今年初のクワガタ採集には至りませんでした(嘲笑)
今年に入ってまだ一度も山に踏み込んでいない事に少しばかりの焦りと空腹感(?)を覚え
いよいよ今年初の採集を計画しました。
狙うのは勿論・・・、ルリクワガタ。 ・・・他クワガタ。
4月も目前で、もう雪も融けきっている山道も出ていることから
いつ山に行こうかとウズウズしていたのです。
去年の標本を展足しきらないまま遂にこの時期が来てしまった・・・
冬場に飼育作業で出た空きビン・ケースを洗わないままこの時期が来てしまった・・・
思えば結局自堕落にこの冬過ごして来てしまった・・・
・・・・・・・・・けど・・・・・・採集、行こうか。
メンバーはいつもの3人。 俺とNo.2とNo.6。
基本的に鉈と鋸とカッターナイフで作業する2と6にと思って、
小回りの利く例のこの道具を2人にプレゼントしておいたので
フィールドでは更に動きやすくなりました(?)
(彼らからしたらこれほど『要らないプレゼント』はそうそう無かったでしょうな)
と言うか、
未だにこの道具の名前が無いのが個人的に凄く歯痒いんですが
これと似たような感じのを使ってる人いませんか??(笑)
************************************
前日の段階においてNo.6からの連絡で、
採集から帰ったら皆でお好み焼きを食べに行きたいとパンドラが言っているらしく
夕方までに帰りたい、とのこと。
(※パンドラについては過去記事⇒『日昆ちょいハチ退治』等を参照)
採集が終わったら採れたクワガタの話などなどで盛りあがろうではないか、
とお好み焼きを承諾。
その代わり当日はちょっと早めの出発で朝9時に出発する旨を伝え、
翌日を待った。
3月末 某日
朝9時。
「もうそっちに向かうよ」とメールだけして支度をして、
全員を拾い本格的な出発に至ったのは30分後である。
つなぎを着てしっかり山装備で家から出てきたNo.2を見て思った。
「しまった、『つなぎ』の存在をすっかり忘れて来てしまった!!!」
暫らく山に行っていなかった所為か、見事に服装の事を忘れて
普通の服装でジャンバーと長靴だけ履いて来てしまった自分。
さらにNo.6も、めちゃくちゃ自然にカジュアルな服装で出てきた。
結果的に全員の格好を客観的に見ると、
No.2が一人だけ『やる気出てる感』を醸すような形になってしまっていた。
2 「珍しい珍しいー!まだ9時半だよ?」
俺(以下1) 「もう9時半だよ?」
6 「10時(←笑)じゃないの?」
1 「何言ってんの、9時だって言ったろ(笑)」
2 「えっ?えっ? なんて?」
6 「10時(←笑)でしょ?」
1 「9時だよ」
2 「いつもの計算でいくと・・・・・・10時でしょ」
1 「ところが今日は9時なんだよ」
2 「なんだよォ・・・・・・」
1 「だってさ、こんな天気いいんだよ?」
2 「えぇ~?こういう時こそ、部屋に籠もってゲームだよ」
6 (笑)
2 「『天気いいなぁ・・・』で終わるもんな。『よぉぅしやるかぁ』だよ」
6 (笑)
1 「『採集を』だろ?」
2 「いや? いろんな意味で採取(つまりゲーム)だな。
採取したり・・・な、何かしらしたり・・・」
1 「『採取』って言ってる時点で虫じゃねェもの(苦笑)」
2 (笑)
**************************************
まず最初に向かったのは某市町村。ここをAポイントとする。
産地ラベルとしては馴染みが無く、ここで採れたら嬉しいことこの上ないのだが・・・
行けなかった・・・
山に近づく割りとかなり手前の方で、道路に雪が思いの外残っていて・・・
・・・行けなかった。
・・・まだ遠くて断念した・・・
ここまで何しに来たんだ・・・
Aポイントの景色。
目的の場所はまだまだ先にあるのだが、この先の道が完全に雪に埋まり断念。
************************************
奇をてらって変な市町村を選んでしまったので、
普通にルリが採れる既産地に変更するには今からでは時間が無くなってしまう・・・
仕方ないと考え、今度はまた別の市町村で新ポイント発見作業を試みた。
Aポイントからの戻り足で、Bポイントと言う場所一帯に突入した。
山道を登り、残雪でそれ以上行けなくなったところで車を停めて林へ突入した。
ルリ発見どころかクワガタって感じすらしなかった・・・
道を挟んで反対側は、山の斜面を登りきったその向こうに一面の針葉樹が広がっている。
丘まで登った自分らがいる場所一帯はマツ林で、向こうに見えるのは奥までスギ林だ・・・
広葉樹が無さ過ぎて、半笑いで遠い目をしてしまった。
道のもう片方の側は、コナラを主とした2次林で
こっちの方がまだまともにクワガタと云う名前をした虫が居そうな気がしたが、
突入したもののごっそり乾燥した林で何も居なかった。
カラカラに乾いた山だった・・・
Bポイントの景色。
小川(用水路)を渡り山に登りながらも結局何も採れなかった・・・。
************************************
一通り疲れた後で、いやもうこれなりふり構ってらんねェやと新ポイントを諦め、
お馴染みの八甲田山中にアタックする事に。
と言いつつ、時間の制約があるので思いっきり山中には入らず
青森市街地からほど遠くない、小峠付近に車を停め最後のポイント突入となった。
この辺りは流石に雪がまだまだ多く、地面は露出していない。
立ち枯れを1本1本、3人で舐めまわすようにルリの産卵痕を探していく・・・
1個たりとも無かった。
あんだけの数見たのに。
ほとんど割る気にもならず、ボロボロの立ち枯れを半分ヤケクソで崩して
発見したのはクロスズメバチ(シダクロ?)の女王数個体。
つくづく時間配分の悪さと突入場所の見立ての悪さが露見しましたな。
ハイ。結果はと言うと、今日は惨敗して帰る事に。
小峠での林内からの景色。
まだまだ雪が高く残っているのが分かる。
今年初のクワガタ採集には至りませんでした(嘲笑)
ドタバタマキタ [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]
前記事のルリ採集で空振りした1週間後、
放置をかましていたマキタギラファF2幼虫の割り出しを行ないまきた。
親世代WF1では、最高サイズが♂:102.6mm、♀:54mmでした。
♀はなかなか大きなサイズ(ケイスケやダイスケは最大60mmに達するのでマキタも56~57mmくらいにはなると思いますが)が出てきましたが、♂は野外最大や飼育最大と比べてもまだまだ小さいと言わざるをえません。
(と言っている今現在、WF1世代成虫が全て殆ど死に絶えている状況で未だ蛹の♂が2頭居るのでWF1世代最大♂はまだ更新される可能性がありますけどね)
人工飼料に僅かにでも慣れてくる次世代F2では更なる大型個体羽化を目指すべく、親個体は先に紹介した「羽化している中で最大」の♂102.6mm×♀54mmを使用しました。
画像は遡る事去年12月半ばのペアリング用の小ケース内部。
個人的には珍しくこの1週間後すぐに、♀を産卵セットに投入しました。
(いつもだったらペアリング開始してだらだらと2~3週間放置してようやくセットですから)
◆セット内容◆
【容器】・・・マルカン製 ワイドビュー(中サイズ)
【マット】・・・月夜野きのこ園製 くわMat (ミネラルウォーターで加水)
【エサ】・・・KBファーム製 プロゼリー16g 多数
【温度】・・・約22℃ 温室管理
最近はコバシャばかり使っていたのですが(コバエ避けのためにもこの手のケースを使っているのが一番良いんですけどね)、丁度冬場で洗ったケースが無かったので久し振りにワイドビューを使ってみました。
蓋の通気穴がスリット(網目)状なので新聞紙を挟んでセットしました。
オオクワなどの長命種を除いて自分は通常、一旦♀をケースに入れてセットした後、
「♀が産卵行動に移らない(焦)」と判断した場合を除いてはどんなに容器側面に幼虫や卵が見えていようと親♀が死亡してから割り出しを行なう、俗に言う『一発割り出し』方式でケースを暴くのですが(←と云うかただの結果論)、この方法はいくつかの短所があるのできちんとした管理が行なえている飼育者はあまりしないと思います。
《短所 その1》
♀を死ぬまでケースに入れておくため、結果として同じケース内で長期にわたり産卵させることになりセット開始直後に産まれた時期と♀死亡直前に産まれた時期に大幅な開きが生じ、その場合割り出し後に投入する幼虫の、エサの種類や容量を連続的な段階で各種揃えておかなければならなくなる。
《短所 その2》
♀に長期間同じケース内で産卵させ続ける事で、マット内を徘徊し産まれた卵や孵った幼虫が親♀と接触し負傷・死亡したり、捕食される可能性が増大する。
《短所 その3》
特に、初期に産卵された卵は親♀と同じケース内に居る時間は長く、前述の接触により死亡する可能性は非常に高い。一般的に言われている事として、産卵後期に産み落とされた卵より、初期に産み落とされた卵の方が栄養条件が良く(大きな卵である等)、結果として大型化がより有望な個体が淘汰される危険が高まる上に産卵後期の個体と混ざって割り出される為初期に産卵された個体を選別しにくくなる。
《短所 その4》
前述の点も含め、初期に産卵された個体が割り出しまで長期間放置される事で、密集した空間で成長期の前半を過ごしてしまい個別飼育の大型化が中途半端にしか望めなくなってしまう可能性がある。
そんなわけで今回はずぼらを回避すべく、
セット投入後に卵が見え、それが孵化し始め有精卵をきちんと産んでいると判断すると同時に♀を取り出しました。
12月21日にセット投入して、翌年1月12日に初孵化確認。♀を取り出しました。
期間にしておよそ3週間ですね。
けど割り出したのはこないだ4月の上旬。
3ヶ月も経ってたら今までとほぼ変わんねェじゃん!!!!!!
セット中の経緯からして竜頭蛇尾なんて、俺らしいというか情けないというか・・・(呆)
『産卵セット内の方がよく育ってた』パターンに期待しますか・・・(嘲笑)
やはりコバシャが保湿性に優れている事を改めて実感しますね。
新聞紙を挟んだくらいじゃ余裕でマット上層はカラッカラに乾燥してますね。
乾燥は大型化の大敵・・・。大丈夫だろうか。
画像を見ると一目瞭然・・・大きな頭、3令です・・・。
全頭若い段階からの飼育はもう諦めて、
すぐに♀を取り出した少数精鋭なら、別に大ビンは確保してるしここから真面目に管理すりゃいい話だ・・・・・・・・・と思って、
数日前に詰めたマット大ビンやティモーレンシスギラファ割り出しで若干数余って保管していた菌床ボトルをバックに置いて、広げたマットから幼虫を次々トレーに移していったのですが・・・(汗)
・・・あれ? 多いぞ?
確か用意してる分は15頭くらいの見積もりだったんだけど・・・
ヤベェッ!!!
これ確実にボーダー(許容限界)超える!!!
そして、そんな予想以上の数に狼狽している最中、
期限満了間際で急いでいた車検の打ち合わせの連絡が。
今かよォォ!!!!
・・・と床の上でウニウニ動く幼虫達を一旦その場に残し車検の話のために部屋を出て、
数分(十数分)後部屋に戻り作業を再開。
これまでのブリードではほとんど♀入れっぱなしで割り出ししてきた事もあってすぐ♀を取り出したから産卵数も大した事ないだろな~と高を括っていた割りに、
実質3週間も入れていた事を計算すれば
まともに産卵してしまっているのは、誰でも容易に想像がついた事なんですよね(汗)
結果
24頭
まともに数が採れてしまった~・・・
正確にはケース内にいたのは24頭だけではなくこれは後述しますが、
♀を3週間だけ入れてた今回と、2~4ヶ月くらいケース内で死ぬまで入れているいつもとではあまり取れ高が変わらないのは、
やはり産卵初期の個体は親♀に蹴散らされたりタンパク源として食われたりしてケース内の丁度いい密度に落ち着いている証拠になるんでしょうかね。
ケースの中サイズだとそれの上限は大体20~40くらいかな? 2~3令の密度だと。
産卵木有り無しでも差は出来るんだろうけど、
別の♀にも産ませておこうかと別ペアを用意してたんだけどやらない方がよくなりました。
理想としては2~3ヶ月ずらしてまた採卵して、
・♂♀羽化ズレを防いで次世代ブリードの安全を図る
・幼虫飼育に適したブリードの時期・周期を見極める
2つの狙いがあったんだけど・・・
出てきた幼虫は2令が13頭・3令が11頭。
時期的に今これから只今大きくなるところですよ・・・って時にようやく割り出したワケです。
幼虫の頭幅は、2令は全てが7~8mmちょっとというくらい。
こないだ割り出した原名亜種は、6~7.5mmUPだったのでマキタは僅かに大きいと感じます。
3令は13~17mm。
♀と思われるもので最大は14mm越えなんですが、体格を除けば何か別の亜種の♂かと思えるような大きさです。ティモールの♂はこれ以下ですからね(笑)
野外品の中型♀の時と違って今回は飼育品1代目の大型♀が親なので、初っ端のキャパシティは高いと思います。
しかし困った・・・
思った以上に採れてしまった所為で入れ物が無い・・・
エサも菌床を使いたいがブロックを入れるケースが未洗浄のものを含めても足りない・・・
仕方ないと観念(?)し一念発起、
先程の車検のやり取りで預かった代車のキーを引っ掴みまして、
床の上でウニウニ動く幼虫達を、咬み合わないようにしてまた一旦その場に残し
車に乗り込みブロック用のケースを買いに走りました。
菌床ブロックを入れるケースは今現在のところ統一していて、
以前記事に書いたアスベル製ユニックスウェアブレッドケース4.7リットル。
これと類似のパンケースはいくつかメーカーがあるんですが、自分が探した結果これが一番サイズピッタリで尚且つ値段が最安(他のは1個1000円近い)。サイズ丁度じゃなければ安いのは在りますがそれは論外。大きいと幼虫はブロックから出ちゃうし、小さいのだったら最初からコバシャ小にブロック突っ込みます。
これが置いてある市内のスーパーを回り、3店舗駆け回って「もういいでしょう」と云うくらい買って家に持ち帰りました。
(このパンケース1店舗あたり1~2個しか置いてないんですよ)
部屋に戻ると、
幼虫みんなもがき疲れてぐったりじっとしてました。
すぐさま未洗浄のケースを洗って、
アルコールタオルで入念に消毒し保管中のブロックを投入。
今回も♂♀・令数全部半分に分けながら菌糸とマットに投入しました。
大容量のビンやブロックには♂を優先させましたが・・・
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
~~ すごくどうでもいい一コマ ~~
菌床ビンのちゅうおうのあなから、
うまく皮膜をくりぬけました~~
きかい詰めのあなあけの棒のかたちってこんななってんだね。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
今回、割り出し中に「とある目立つ」ものがいくつか見つかりました。
その① クリック⇒【 画 像 】
その②①別アングル クリック⇒【 画 像 】
その③ クリック⇒【 画 像 】
これらが、全部でこれだけの数出てきました(以下画像)。
その④ クリック⇒【 画 像 】
大量に・・・と云うワケではないのであまりインパクトは無いですが、
3ヶ月放置してしまったツケが回ってきた分かり易い例です。
・・・あ、※ちなみにこれらの画像はグロテスクなのでクリックする場合は注意してください。
この点においては色々と情報が錯綜している部分も一部であるらしく、
「幼虫が共食いするという話はデマ」
「間違って咬んでしまう事は偶にあるけど故意にはしないし食べてもいない」
「時間が経って多頭飼育の個体が減る場合は全部衰弱によるもの」
など主張する方もいるようです。
いい機会なのでその点に触れていきますが、これらの話は間違いです。
半分正しいものもありますけどね。(結局どっちだか)
まず共食いと云う行動自体は、本来菌により腐朽した木や腐植物を分解する事(消化器官内のバクテリア)がメインの幼虫からすると積極的にはしませんが、動物性のタンパク質も分解できないわけではなく、他個体の体内のバクテリアを摂取し自分の成長に役立てる事もできるので、無いという事はありません。
種類によっては頻繁に観察できますしね。
画像を見ると、胴体部分の内部が割りとごっそり抜かれています。
そして割り出し中確認してみましたが、食べられた個体の欠損部分はマット中からは出てきていません(頭部の脱皮殻くらいです)。
つまり見つからない部分は他の幼虫の体内と云う事以外考えられないワケです。
そして割り出し中に感じた事でしたが、最近割り出した他のケースの幼虫達に比べ、威嚇が激しく積極的に咬みつきにかかろうとする攻撃的な個体が非常に多かったのも興味深いです。
密集した空間で成長期の幼虫がどうなるかと考えると、こういう結果が出てきても不思議とは言えませんね。
元々のエサが少ない環境では、エサを取られる競合者も減らせてタンパク源(併せて体内の有用菌も)にもなるための行動を取らざるを得なくなると考えるのが妥当です。
勿論、環境もしくは体質が悪く衰弱して死んでいく個体が現れることはありますけども。
放置して良い事は無いですね・・・
放置をかましていたマキタギラファF2幼虫の割り出しを行ないまきた。
親世代WF1では、最高サイズが♂:102.6mm、♀:54mmでした。
♀はなかなか大きなサイズ(ケイスケやダイスケは最大60mmに達するのでマキタも56~57mmくらいにはなると思いますが)が出てきましたが、♂は野外最大や飼育最大と比べてもまだまだ小さいと言わざるをえません。
(と言っている今現在、WF1世代成虫が
人工飼料に僅かにでも慣れてくる次世代F2では更なる大型個体羽化を目指すべく、親個体は先に紹介した「羽化している中で最大」の♂102.6mm×♀54mmを使用しました。
画像は遡る事去年12月半ばのペアリング用の小ケース内部。
個人的には珍しくこの1週間後すぐに、♀を産卵セットに投入しました。
(いつもだったらペアリング開始してだらだらと2~3週間放置してようやくセットですから)
◆セット内容◆
【容器】・・・マルカン製 ワイドビュー(中サイズ)
【マット】・・・月夜野きのこ園製 くわMat (ミネラルウォーターで加水)
【エサ】・・・KBファーム製 プロゼリー16g 多数
【温度】・・・約22℃ 温室管理
最近はコバシャばかり使っていたのですが(コバエ避けのためにもこの手のケースを使っているのが一番良いんですけどね)、丁度冬場で洗ったケースが無かったので久し振りにワイドビューを使ってみました。
蓋の通気穴がスリット(網目)状なので新聞紙を挟んでセットしました。
オオクワなどの長命種を除いて自分は通常、一旦♀をケースに入れてセットした後、
「♀が産卵行動に移らない(焦)」と判断した場合を除いてはどんなに容器側面に幼虫や卵が見えていようと親♀が死亡してから割り出しを行なう、俗に言う『一発割り出し』方式でケースを暴くのですが(←と云うかただの結果論)、この方法はいくつかの短所があるのできちんとした管理が行なえている飼育者はあまりしないと思います。
《短所 その1》
♀を死ぬまでケースに入れておくため、結果として同じケース内で長期にわたり産卵させることになりセット開始直後に産まれた時期と♀死亡直前に産まれた時期に大幅な開きが生じ、その場合割り出し後に投入する幼虫の、エサの種類や容量を連続的な段階で各種揃えておかなければならなくなる。
《短所 その2》
♀に長期間同じケース内で産卵させ続ける事で、マット内を徘徊し産まれた卵や孵った幼虫が親♀と接触し負傷・死亡したり、捕食される可能性が増大する。
《短所 その3》
特に、初期に産卵された卵は親♀と同じケース内に居る時間は長く、前述の接触により死亡する可能性は非常に高い。一般的に言われている事として、産卵後期に産み落とされた卵より、初期に産み落とされた卵の方が栄養条件が良く(大きな卵である等)、結果として大型化がより有望な個体が淘汰される危険が高まる上に産卵後期の個体と混ざって割り出される為初期に産卵された個体を選別しにくくなる。
《短所 その4》
前述の点も含め、初期に産卵された個体が割り出しまで長期間放置される事で、密集した空間で成長期の前半を過ごしてしまい個別飼育の大型化が中途半端にしか望めなくなってしまう可能性がある。
そんなわけで今回はずぼらを回避すべく、
セット投入後に卵が見え、それが孵化し始め有精卵をきちんと産んでいると判断すると同時に♀を取り出しました。
12月21日にセット投入して、翌年1月12日に初孵化確認。♀を取り出しました。
期間にしておよそ3週間ですね。
けど割り出したのはこないだ4月の上旬。
3ヶ月も経ってたら今までとほぼ変わんねェじゃん!!!!!!
セット中の経緯からして竜頭蛇尾なんて、俺らしいというか情けないというか・・・(呆)
『産卵セット内の方がよく育ってた』パターンに期待しますか・・・(嘲笑)
やはりコバシャが保湿性に優れている事を改めて実感しますね。
新聞紙を挟んだくらいじゃ余裕でマット上層はカラッカラに乾燥してますね。
乾燥は大型化の大敵・・・。大丈夫だろうか。
画像を見ると一目瞭然・・・大きな頭、3令です・・・。
全頭若い段階からの飼育はもう諦めて、
すぐに♀を取り出した少数精鋭なら、別に大ビンは確保してるしここから真面目に管理すりゃいい話だ・・・・・・・・・と思って、
数日前に詰めたマット大ビンやティモーレンシスギラファ割り出しで若干数余って保管していた菌床ボトルをバックに置いて、広げたマットから幼虫を次々トレーに移していったのですが・・・(汗)
・・・あれ? 多いぞ?
確か用意してる分は15頭くらいの見積もりだったんだけど・・・
ヤベェッ!!!
これ確実にボーダー(許容限界)超える!!!
そして、そんな予想以上の数に狼狽している最中、
期限満了間際で急いでいた車検の打ち合わせの連絡が。
今かよォォ!!!!
・・・と床の上でウニウニ動く幼虫達を一旦その場に残し車検の話のために部屋を出て、
数分(十数分)後部屋に戻り作業を再開。
これまでのブリードではほとんど♀入れっぱなしで割り出ししてきた事もあってすぐ♀を取り出したから産卵数も大した事ないだろな~と高を括っていた割りに、
実質3週間も入れていた事を計算すれば
まともに産卵してしまっているのは、誰でも容易に想像がついた事なんですよね(汗)
結果
24頭
まともに数が採れてしまった~・・・
正確にはケース内にいたのは24頭だけではなくこれは後述しますが、
♀を3週間だけ入れてた今回と、2~4ヶ月くらいケース内で死ぬまで入れているいつもとではあまり取れ高が変わらないのは、
やはり産卵初期の個体は親♀に蹴散らされたりタンパク源として食われたりしてケース内の丁度いい密度に落ち着いている証拠になるんでしょうかね。
ケースの中サイズだとそれの上限は大体20~40くらいかな? 2~3令の密度だと。
産卵木有り無しでも差は出来るんだろうけど、
別の♀にも産ませておこうかと別ペアを用意してたんだけどやらない方がよくなりました。
理想としては2~3ヶ月ずらしてまた採卵して、
・♂♀羽化ズレを防いで次世代ブリードの安全を図る
・幼虫飼育に適したブリードの時期・周期を見極める
2つの狙いがあったんだけど・・・
出てきた幼虫は2令が13頭・3令が11頭。
時期的に今これから只今大きくなるところですよ・・・って時にようやく割り出したワケです。
幼虫の頭幅は、2令は全てが7~8mmちょっとというくらい。
こないだ割り出した原名亜種は、6~7.5mmUPだったのでマキタは僅かに大きいと感じます。
3令は13~17mm。
♀と思われるもので最大は14mm越えなんですが、体格を除けば何か別の亜種の♂かと思えるような大きさです。ティモールの♂はこれ以下ですからね(笑)
野外品の中型♀の時と違って今回は飼育品1代目の大型♀が親なので、初っ端のキャパシティは高いと思います。
しかし困った・・・
思った以上に採れてしまった所為で入れ物が無い・・・
エサも菌床を使いたいがブロックを入れるケースが未洗浄のものを含めても足りない・・・
仕方ないと観念(?)し一念発起、
先程の車検のやり取りで預かった代車のキーを引っ掴みまして、
床の上でウニウニ動く幼虫達を、咬み合わないようにしてまた一旦その場に残し
車に乗り込みブロック用のケースを買いに走りました。
菌床ブロックを入れるケースは今現在のところ統一していて、
以前記事に書いたアスベル製ユニックスウェアブレッドケース4.7リットル。
これと類似のパンケースはいくつかメーカーがあるんですが、自分が探した結果これが一番サイズピッタリで尚且つ値段が最安(他のは1個1000円近い)。サイズ丁度じゃなければ安いのは在りますがそれは論外。大きいと幼虫はブロックから出ちゃうし、小さいのだったら最初からコバシャ小にブロック突っ込みます。
これが置いてある市内のスーパーを回り、3店舗駆け回って「もういいでしょう」と云うくらい買って家に持ち帰りました。
(このパンケース1店舗あたり1~2個しか置いてないんですよ)
部屋に戻ると、
幼虫みんなもがき疲れて
すぐさま未洗浄のケースを洗って、
アルコールタオルで入念に消毒し保管中のブロックを投入。
今回も♂♀・令数全部半分に分けながら菌糸とマットに投入しました。
大容量のビンやブロックには♂を優先させましたが・・・
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~~ すごくどうでもいい一コマ ~~
菌床ビンのちゅうおうのあなから、
うまく皮膜をくりぬけました~~
きかい詰めのあなあけの棒のかたちってこんななってんだね。
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今回、割り出し中に「とある目立つ」ものがいくつか見つかりました。
その① クリック⇒【 画 像 】
その②①別アングル クリック⇒【 画 像 】
その③ クリック⇒【 画 像 】
これらが、全部でこれだけの数出てきました(以下画像)。
その④ クリック⇒【 画 像 】
大量に・・・と云うワケではないのであまりインパクトは無いですが、
3ヶ月放置してしまったツケが回ってきた分かり易い例です。
・・・あ、※ちなみにこれらの画像はグロテスクなのでクリックする場合は注意してください。
この点においては色々と情報が錯綜している部分も一部であるらしく、
「幼虫が共食いするという話はデマ」
「間違って咬んでしまう事は偶にあるけど故意にはしないし食べてもいない」
「時間が経って多頭飼育の個体が減る場合は全部衰弱によるもの」
など主張する方もいるようです。
いい機会なのでその点に触れていきますが、これらの話は間違いです。
半分正しいものもありますけどね。(結局どっちだか)
まず共食いと云う行動自体は、本来菌により腐朽した木や腐植物を分解する事(消化器官内のバクテリア)がメインの幼虫からすると積極的にはしませんが、動物性のタンパク質も分解できないわけではなく、他個体の体内のバクテリアを摂取し自分の成長に役立てる事もできるので、無いという事はありません。
種類によっては頻繁に観察できますしね。
画像を見ると、胴体部分の内部が割りとごっそり抜かれています。
そして割り出し中確認してみましたが、食べられた個体の欠損部分はマット中からは出てきていません(頭部の脱皮殻くらいです)。
つまり見つからない部分は他の幼虫の体内と云う事以外考えられないワケです。
そして割り出し中に感じた事でしたが、最近割り出した他のケースの幼虫達に比べ、威嚇が激しく積極的に咬みつきにかかろうとする攻撃的な個体が非常に多かったのも興味深いです。
密集した空間で成長期の幼虫がどうなるかと考えると、こういう結果が出てきても不思議とは言えませんね。
元々のエサが少ない環境では、エサを取られる競合者も減らせてタンパク源(併せて体内の有用菌も)にもなるための行動を取らざるを得なくなると考えるのが妥当です。
勿論、環境もしくは体質が悪く衰弱して死んでいく個体が現れることはありますけども。
放置して良い事は無いですね・・・
The bigger [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]
この冬から春にかけて、
ティモーレンシス、原名亜種、マキタ・・・とギラファ各亜種の続々産卵セットを暴き爆発的に(?)飼育スペースが占領されだした我が家。
成虫では昨年の夏から秋に羽化したマキタとニルギリも既に亡くなり、また次のサイクルへと移っていってます。
去年からの幼虫達の内、
スラウェシのニシヤマギラファは最近羽化ラッシュを迎えており
ビンやボトルの外からは黄色から黒に姿色を変えた個体が日を追うごとに増えていっています。
2~3年前に一度大量絶滅を犯してしまってからは割りと真面目に心を入れ替えてきちんと飼育をし直しておりまして、ギラファに関してもカップ羽化のような粗い真似はせずそれなりの容器を使って飼育しているのですが、
今回のニシヤマに関してはへまをやらかして、適したタイミングで割り出さなかったために一部の幼虫を除いて殆どの個体は大きくするのに丁度いい時期を逃して割り出してしまい結果的に多数の個体の大型飼育を諦め省スペースで羽化させる方向にシフトせざるを得なくなったという経緯があります。
その為、今現在羽化が始まっている個体は皆、
1000cc強以下の省スペースで飼育されている小型の♂や♀ばかりです・・・
♂のほとんどの大腮は小型の短歯や、長くはなってるけど湾曲しない中歯。
中歯の個体はニシヤマらしく非常に直線的に伸びて先端部でクルッとほぼ直角に湾曲していて凄く・・・なんかこう・・・萎えます。
(ギラファの歯型の内では中歯が最も個人的に何も感じません)
小型の方も、小さいのは小さいですが流石にチビギネス級の個体は出てきません。
初飼育のニシヤマなのに、こんんんんなお座成りな飼育管理で一体何をしたいのかといつもいつも溜め息をつきながら考えているのですが、
そんな中、数少ない一部の「きちんと飼育している」♂個体が(残念ながら早くも)蛹室を作りだしました。
「きちんと飼育している」にしてもエサ交換のタイミング・使った菌床の相性があまり良くなかったようで、最も体重がノッているであろう時期に交換した個体らの中には1頭も40g越えをする個体が居ませんでした。
なんとかもうちょっと幼虫期間を蓄えてから蛹室を作ってほしいなぁ等と考えながらも
やはり気にして蛹室を作った大型個体群のケースやビンを定期的に見てしまいます。
そして見る度に、
「はぁ~蛹室ちいせェなぁ~・・・」、と鈍い絶望感を味わうんですよ。
(ケース外側からの計測で10cm程度)
そして数日前、出来てた大型幼虫の蛹室の内ひとつが
蛹化しているのを肉眼で確認!
テカテカした真新しい蛹の体皮が美しい・・・!
ただケース側面から見るに、もし仮に長歯の個体だったとしたら結構狭そうな造りになっているのが気になるのと、中の様子が見たい(苦笑)と云う飼育者としての欲求が、
自分にスプーンを持たせました・・・。
外側から殆ど形が見えなかったので、どんな大きさかすら判断できかねる状態でしたが、
・・・お~~~~ぉぅデカいィ~
頭から生えた大腮の付け根が太く盛り上がっている=長歯
一番最初の長歯個体蛹化でこの光景は、ワクワクしないわけにはいきませんな・・・
厳つい前胸と大きな頭部。
そして掘り進めると蛹の全容が。
蛹室の全長を測ってみて想像した蛹のサイズより、明らかに大きい!!!?
想像では、10cmしかないこの蛹室の中には成虫予想8cm台半ばの中途半端なサイズの蛹がウニョウニョしていると思っていましたが、結構立派な長歯の♂でした。
こりゃまた厳しい蛹室を作ったように見えますが・・・
(これ確実に9cm台以上で羽化しますよ!?)
他で蛹室を作っているニシヤマ別個体達を見ても、割かし蛹室作りが下手が個体が(他の亜種と比べて)多いように感じます。
(現在進行形で蛹室作ってる幼虫なんか、14cm蛹室だしきちんと特大個体に羽化したりして・・・(笑))
おそらく、この個体も羽化の時頭をきちんと起こせなくなってしまう危険があるので、
久しぶりに人工蛹室で羽化させることにしました。(非常に雑な作りですが)
ニシヤマらしさの出る大腮の内歯の垂れ具合については、
こうして見てみる限りでは中途半端で普通~~なのですが、
実際羽化した時どんなブサカッコいい歯型になってくれるのか楽しめそうです。
ちなみに、せっかく蛹で取り出してみたので長さを測ってみると、
やっぱ比較的大きい頭部全長54mm(~55mm)
蛹の尾端までは71mmくらいでしたが、動いてる時に測った数値なのでほぼ無視。
ここから成虫のサイズを予測してみます。
まず参考に、展足してある成虫個体を各個体計測してみました。
これで見てみると、計算上では
54mmあるこの蛹は羽化すると大台の100mmに到達してしまう可能性があります。
他の亜種に比べ腹ボテ体型なので、頭部では数mmの差でも下半身で大幅に差が生まれる傾向が他の亜種より強いのではないかと思うのですが・・・
せっかくなので他の亜種の個体も計測してみました。
他の亜種と比べると、100mmまでは遠いと感じてしまいますな・・・
(110mmクラスとなれば頭部で60mmは最低必要ですもんねェ)
ティモーレンシス、原名亜種、マキタ・・・とギラファ各亜種の続々産卵セットを暴き爆発的に(?)飼育スペースが占領されだした我が家。
成虫では昨年の夏から秋に羽化したマキタとニルギリも既に亡くなり、また次のサイクルへと移っていってます。
去年からの幼虫達の内、
スラウェシのニシヤマギラファは最近羽化ラッシュを迎えており
ビンやボトルの外からは黄色から黒に姿色を変えた個体が日を追うごとに増えていっています。
2~3年前に一度大量絶滅を犯してしまってからは割りと真面目に心を入れ替えてきちんと飼育をし直しておりまして、ギラファに関してもカップ羽化のような粗い真似はせずそれなりの容器を使って飼育しているのですが、
今回のニシヤマに関してはへまをやらかして、適したタイミングで割り出さなかったために一部の幼虫を除いて殆どの個体は大きくするのに丁度いい時期を逃して割り出してしまい結果的に多数の個体の大型飼育を諦め省スペースで羽化させる方向にシフトせざるを得なくなったという経緯があります。
その為、今現在羽化が始まっている個体は皆、
1000cc強以下の省スペースで飼育されている小型の♂や♀ばかりです・・・
♂のほとんどの大腮は小型の短歯や、長くはなってるけど湾曲しない中歯。
中歯の個体はニシヤマらしく非常に直線的に伸びて先端部でクルッとほぼ直角に湾曲していて凄く・・・なんかこう・・・萎えます。
(ギラファの歯型の内では中歯が最も個人的に何も感じません)
小型の方も、小さいのは小さいですが流石にチビギネス級の個体は出てきません。
初飼育のニシヤマなのに、こんんんんなお座成りな飼育管理で一体何をしたいのかといつもいつも溜め息をつきながら考えているのですが、
そんな中、数少ない一部の「きちんと飼育している」♂個体が(残念ながら早くも)蛹室を作りだしました。
「きちんと飼育している」にしてもエサ交換のタイミング・使った菌床の相性があまり良くなかったようで、最も体重がノッているであろう時期に交換した個体らの中には1頭も40g越えをする個体が居ませんでした。
なんとかもうちょっと幼虫期間を蓄えてから蛹室を作ってほしいなぁ等と考えながらも
やはり気にして蛹室を作った大型個体群のケースやビンを定期的に見てしまいます。
そして見る度に、
「はぁ~蛹室ちいせェなぁ~・・・」、と鈍い絶望感を味わうんですよ。
(ケース外側からの計測で10cm程度)
そして数日前、出来てた大型幼虫の蛹室の内ひとつが
蛹化しているのを肉眼で確認!
テカテカした真新しい蛹の体皮が美しい・・・!
ただケース側面から見るに、もし仮に長歯の個体だったとしたら結構狭そうな造りになっているのが気になるのと、中の様子が見たい(苦笑)と云う飼育者としての欲求が、
自分にスプーンを持たせました・・・。
外側から殆ど形が見えなかったので、どんな大きさかすら判断できかねる状態でしたが、
・・・お~~~~ぉぅデカいィ~
頭から生えた大腮の付け根が太く盛り上がっている=長歯
一番最初の長歯個体蛹化でこの光景は、ワクワクしないわけにはいきませんな・・・
厳つい前胸と大きな頭部。
そして掘り進めると蛹の全容が。
蛹室の全長を測ってみて想像した蛹のサイズより、明らかに大きい!!!?
想像では、10cmしかないこの蛹室の中には成虫予想8cm台半ばの中途半端なサイズの蛹がウニョウニョしていると思っていましたが、結構立派な長歯の♂でした。
こりゃまた厳しい蛹室を作ったように見えますが・・・
(これ確実に9cm台以上で羽化しますよ!?)
他で蛹室を作っているニシヤマ別個体達を見ても、割かし蛹室作りが下手が個体が(他の亜種と比べて)多いように感じます。
(現在進行形で蛹室作ってる幼虫なんか、14cm蛹室だしきちんと特大個体に羽化したりして・・・(笑))
おそらく、この個体も羽化の時頭をきちんと起こせなくなってしまう危険があるので、
久しぶりに人工蛹室で羽化させることにしました。(非常に雑な作りですが)
ニシヤマらしさの出る大腮の内歯の垂れ具合については、
こうして見てみる限りでは中途半端で普通~~なのですが、
実際羽化した時どんなブサカッコいい歯型になってくれるのか楽しめそうです。
ちなみに、せっかく蛹で取り出してみたので長さを測ってみると、
やっぱ比較的大きい頭部全長54mm(~55mm)
蛹の尾端までは71mmくらいでしたが、動いてる時に測った数値なのでほぼ無視。
ここから成虫のサイズを予測してみます。
まず参考に、展足してある成虫個体を各個体計測してみました。
【P. g. nishiyamai】 ♂その①
|
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ |
【体長】91mm 【頭部全長】50mm 頭部の長さは、つけ根が前胸背板に隠れてしまっている為予測値になります。 |
【P. g. nishiyamai】 ♂その②
|
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ |
【体長】93mm 【頭部全長】51mm |
【P. g. nishiyamai】 ♂その③
|
スラウェシ島 中部スラウェシ州 パロロ |
【体長】96mm 【頭部全長】52mm |
これで見てみると、計算上では
54mmあるこの蛹は羽化すると大台の100mmに到達してしまう可能性があります。
他の亜種に比べ腹ボテ体型なので、頭部では数mmの差でも下半身で大幅に差が生まれる傾向が他の亜種より強いのではないかと思うのですが・・・
せっかくなので他の亜種の個体も計測してみました。
【P. g. keisukei】 ♂
|
ロンボク島 |
【体長】94mm 【頭部全長】52mm |
【P. g. giraffa】 ♂
|
タイ ターク県 ウムパン郡 |
【体長】103mm 【頭部全長】58mm |
【P. g. nilgirensis】 ♂その①
|
インド タミル・ナドゥ州 ニルギリ高原 |
【体長】92mm 【頭部全長】52mm |
【P. g. nilgirensis】 ♂その②
|
インド タミル・ナドゥ州 ニルギリ高原 |
【体長】106mm 【頭部全長】58mm |
【P. g. makitai】 ♂(頭部のみ)
|
ミンドロ島 ハルコン山 |
【体長】103mm 【頭部全長】58mm |
他の亜種と比べると、100mmまでは遠いと感じてしまいますな・・・
(110mmクラスとなれば頭部で60mmは最低必要ですもんねェ)