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シカクワガタ菌床産卵 [〆シカ (スペキオスス亜種)]

結構前に組んでいたスペキオススの菌床産卵のその後を報告します。
一部前回の内容がかぶります。


5月に入荷したドイ・インタノン産のペアをレギュラータイプのセットに投入後、
9/1210/1に割り出しを行い、それぞれ13頭9頭が採れました。

♀自体軽くなっていたもののまだまだ健康状態も良好だったため、
「産むも産まないも君次第だからあとは好きにしてくれ」と云うコンセプトで
小サイズのケースに埋め込み用の広葉樹未発酵マットを3cmほど敷き、
その上に余っていたカワラ菌床800ccボトルをフタを開けて横倒しにして置いて
ゼリーと親♀を投入すると云う簡素な菌床産卵セットを作ってみたのです。

菌床産卵セット.JPG

因みに、オオツヤクワガタやオウゴンオニクワガタのように
坑道を掘って産卵するタイプのクワガタではないので、
産める面積を広くする目的で、あらかじめドリルで穴を開けておく事にしました。
2010 10 01_1434.JPG

このセットをしたのが2010/8/30の事でした。

因みに「菌床産卵」は、
今ではオオツヤ・オウゴンオニの有効産卵法としてお馴染みな上、
オオクワ系・ヒラタ系・ノコギリ系にも使えることが分かっているのですが
クレナトゥス系シカにもこの産卵セット法が適用する事が一部で知られています。



菌床産卵セットに投入された♀は初めの内、環境に戸惑ったのか
徘徊してばかりだったようです。
そのせいで、はじめにドリルで開けておいた坑道も固まってしまいました。

しかし、2週間程たった後、ケースを覗いてみると喜ばしい事に、
2010 10 01_1429.JPG
菌床に産卵し始めたのです(嬉)



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その後も産卵行動をチョビチョビと続けていたようで、
菌床の表面が穴ぼこで目立つようになり、
ドリルで開けていた穴の一つを崩し、そこへも産卵していくようになりました。


そしてさらに嬉しい驚きが。


何ヶ月か経ったある日、
ボトルに産卵された卵が孵化して何所かに食痕が出ていないかどうかと気になり、
ケースのフタを開けセット中のボトルを手で持ち上げたところ……

なんとボトルの設置面の未発酵埋め込みマットから、
1令幼虫が2、3頭顔を出していたのです。

つまり、成虫管理が主な用途の未発酵マットに産卵していたと云う事です。

その後、無事食痕がボトルからも見えたので
親♀をセットから取り出す事にし、あとはゆったり余生を過ごしてもらう事にしたのです。

親♀はその後、年が明けるまで生き続け、今年になってすぐ眠るように息を引き取りました。



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しかし、なんだかんだでエサの調達の問題で割り出しが遅れ
割り出ししたのは3/20とメッチャ遅くなってしまいました。
セットしたのが8/30だから、その間6ヶ月半(汗)
結構カピカピに乾燥してしまいさらにコバエ地獄になってしまっています。


2011 03 21_1744.JPG
もうこれ幼虫全滅してても無理ない環境ですよね。
記事の最初のセット画像と見比べてもこの荒廃のあり様。
キノコ出てますからね…


2011 03 21_1746.JPG
ボトルからカワラ菌糸の皮膜を剥がそうとして取ってみたら、
中身諸共出てきてしまいました。

凄まじい事に、画像の通りほとんど菌糸の皮膜部分でオガの部分はほとんど食い尽くされ
綺麗になっております(ヒィィィィィ~~~)

結局、そのせいで共食いが起こったのかボトルから出てきた幼虫は
脂ののった♀3令幼虫と脚が一本千切れた2令幼虫の計2頭のみでした(悲)

ちゃんと早めに割り出していれば5頭くらいは居たでしょうね…



続いてマットを見てみますが、
ボトルを持ち上げた時からこんな感じ。
2011 03 21_1745.JPG
3令も居れば今にも死んでしまいそうな1令まで、
乾燥し過ぎて生存不可な部分を除けば高々2cm弱しかない埋め込みマットに
7頭も隠れていました。
マットは粒子も荒ければ湿度0%寸前なので食痕も残りません。

2011 03 21_1747.JPG

   9頭

いやもうこれって、菌床産卵ていうかただのマット産卵ですよね。

まァ産卵床の種類の幅が広がったと云うのが分かったのは事実ですが。


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