SSブログ
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

インドシナからの奇襲 [〆ギラファノコギリ (原名亜種)]


数日前、とある虫仲間から電話が来ました。





『カンボジアからアレが入荷していますよ!』





それは、とあるショップのWILD入荷情報で、
カンボジア便が入荷していたという話。

『珍しいんで気になっているんですが・・・』と云う彼と共に2人の決断は早いものでした。


『やるっきゃないでしょう!!!!!!!』

翌朝ソッコーで(2人とも)注文入れて
9日、到着しました・・・


CA3I0292.JPG
今か今かと到着を待っていました。宅配ドライバーの方が駆け寄ってくるのを少年のような目(?)で待ち構えていたのが気持ち悪っ中学生時代の自分を思い起こさせました。


早速開梱し、何よりもまず♂の撮影を開始しました。
到着した時すでに辺りは薄暗く、綺麗に撮れる太陽光の当たる時間帯が限られていた為です。



今回仕入れてみたのは・・・
カンボジア産 ギラファ.JPG

もう何度目だろうかギラファノコギリ、原名亜種です。
産地はカンボジアのカンポット州・ボコール山産

原名亜種は、現在どの産地も野外品・飼育品共に流通・飼育数が非常に少なく、
飼育品ではタイ産インド北東部ミャンマー北部産あたりが割合多く存在し
野外品では、タイ産・マレー半島産が最近では僅かに見られる程度です。
昔は、現在もごくたまに見かける上記産地の他に、ベトナム産ミャンマー南部産等も僅かに現地から持ち込まれていたのですが、これらは最近生体を見る事が出来ませんよね。
特にこの現在では得難いベトナム&ミャンマー南部産は、個人的に好みの形状だったり大型化したりでタイ産と共に非常に興味深いのですが・・・・・・
・・・なぜそういうのに限って入荷が稀なんだ!

ちなみに、ごく一部の間で「特大が羽化」するだのしないだのとささやかれている
南ベトナム産は今回仕入れたカンボジアとは地理的には近いので、少し大型の期待も出来るかも知れないですね。
(「地理的に近い」と言っても原名亜種の分布域から見た場合の地図上での直線距離なので、事実上直線距離で間500kmは相当遠い上に山塊も別々とくれば、南ベトナムと同じようなポテンシャルは持ち合わせていないかもしれませんな・・・と云うか大腮の形状がなんか違う気がするのですが)

一応過去にカンボジア産の(おそらく同じ産地の)ギラファも入荷されたことがあったのですが、
マイナーな感じでひっそりと出回るにとどまったので、どんな飼育者がどのくらいまでのサイズを羽化させていたと云う情報がほとんど得られません。



CA3I0295.JPG
CA3I0294.JPG
CA3I0296.JPG
この時、まだケースの中そして発泡スチロール箱の中で起きていたことに何も気付いていなかった・・・

♂単体で撮り終えたので、せっかく他の亜種が居ることだし
マキタのほぼ同サイズの個体を取り出して2ショットを撮ってみようと並べてみましたがおとなしくしてくれず断念・・・


続いて、マキタを元に戻し今度は♂と♀の2ショットを撮ろうとケースから取り出したその手に、♀が反応してくれない!!!?



えっ・・・



えっ。 ?・・・!!



え゛ぇ゛っっっっ!!!!!!!!





仮死状態だ・・・

体の芯がグッタリして爪が閉じて力が無い・・・

僅かに触角と口ひげ(小腮肢)が動くのみ。



しばらくしたら大丈夫だろうなぁ・・・

と普通なら今の時期柄度々起こる事なので仕方ないと思ったのですが、
不安になって梱包内容をよくよく確認してみると、愕然。

発泡スチロール箱には全く通気口が開けられておらず、
虫の入ったケースにカイロをべた貼りした事で直接熱しないようにとの配慮からか、そのカイロは新聞紙丸々1枚使って「純粋に」包まれていました。
ほとんど発熱が起きておらずだいぶ軟らかかったのです。

大柄な♂は開梱後緩やかに動き出しましたが、
それに比べて小柄で体積も小さい♀はひとたまりもない・・・
マットとミズゴケの水分も熱伝導に一役買って見事に冷え冷えでした。

これ、まずいんでないの・・・!!!!?


とりあえず、復活を促すべく22~23℃の温室に置いておくことに。






この間、一抹の不安を持ちつつも外出していましたが、

その後夜になり一度家に戻って確認してみると・・・・・・・・・・・・





状態変わ゛って゛な゛い゛!!!


そこから一気に抜け殻と化してしまい、溜め息ばかりつくようになりました。

もう色々、色々考えた後、
夜中になって帰宅してもう一度様子を確認してみると・・・







・・・なんとか蘇生してきた兆しが・・・

歩き回るような感じではないですが
神経も通うようになって爪にも力が入るようになってきました。



翌日(昨日)、さらに状態は回復してきたようで、
なんとか最悪の事態を回避できそうです。

状態を見つつ、数日中にセッティングしにかかります。




昨日今日で俺も寿命縮んだわ、疲れた・・・・・・。


⇒ 11月13日 追記


nice!(5)  コメント(6) 
共通テーマ:ペット