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~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。

長年、記事編集のブラウザにInternet Explorerを使用していたことで気付きませんでしたが
Google Chromeなど一部のブラウザで画像が回転して表示されております。
時間を見つけて修正しています。お見苦しい記事も少なくない点、予めご了承ください…

六大キクロマトス!? [〆タランドゥスホソアカ (原名亜種)]

CA3I0681.JPG
4月に入ってなお春の薫りがしません。

いつまで経っても雪は止まず、
止んだかと思えば強風で気温は上がらない。
これじゃあホントにねぶたの時期まで夏は来ないかも(汗)



さて、本日の虫ネタは上から下までキクロマトス一色です。

現在ウチには7種のホソアカクワガタが居りますが、
この内、カナリクラトゥスだけは書くことが何もなく
それ以外の全てをまとめてみます。
この内、頂きものだけど紹介以後まったく近況を記事にしてこなかったものもあるので
その近況報告も兼ねています。

因みに全編羽化ネタです。



 その1 メタリフェル

現在いるのはタリアブのイソガイ亜種で、少数のみで次世代に繋げるために
幼虫をブリードしていましたが危惧していた事が。

2頭しかいない♀が早々に蛹化していた。


これはホソアカおなじみの羽化ズレパターンだ。
♂は3頭居るがまだ蛹化の兆候などあるはずも……



CA3I0657.jpg
あッたァ!!!!!!!!
後ろ向きで画像では分かりませんがこれ♂です。(因みに何日か前の画像です)

カップに入れておいた幼虫の内1頭だけごく小さいサイズで蛹化してくれました!
空気読んでくれました(笑)


そして本日ですが…
イソガイメタリフェル♂新成虫.JPG
羽化しちゃってたよォ~~~~  無事にブリードできそうだよォ~~~~~

フィナエと違って飴色のテカテカしたボディが見事です。
小さいほどにこの手の光沢は強まるんですよねェ。



 その2 エラフス

今現在は♂個体が3頭居るのみになってしまったのですが…
2頭は材飼育、1頭は1500ccクリアボトルでマット飼育していますが
そのマット飼育個体が最近羽化しました。

CA3I0654.JPG
使ったマットがあまり合っていなかった気がする。
幼虫期間の長さの割に大したサイズにはならなかったのではあるが…

エラフス♂新成虫2.JPG
やはり新成虫は………綺麗だ………

エラフス♂裏.JPGエラフス♂新成虫1.JPG
体長はまァ、自己ギネス更新の72mmなので
嬉しいッちゃァ嬉しいですよ。

ただそれよりも、美しい深緑の輝きがホントに眩しいです。
ホソアカは本当に写真ではその魅力を伝えるのには用が足りません。
そして手に乗せた時の重量感が平均的なホソアカとは別格です。
(と云うか、新成虫だしまだ体内に色々溜まってるからなぁ…)


 その3 インペラトール

ここから頂きものシリーズですかね。

幼虫で頂いたインペラですが、
謎の不審死が次々と幼虫を襲い、生き残ったのはたった1頭の♂のみでした(汗)

先日羽化したので見てみますとまァ中途半端なサイズ…

しかし個人的にはそんな事どうでもよく、久しぶりに見たインペラにしみじみとしております。
インペラトールホソアカ♂2.JPGインペラトールホソアカ♂1.JPG
個人的に赤系は好きじゃないので銅色系で嬉しいのですが、
さらによく見てみると微かに緑入ってます!!!!
緑大好きですよ、うん。

できればこの緑を来年も見続けたいのですが…
いつか♀が手に入る時が来ればええのだけど…


 その4 アラガール

アラガールホソアカ♂.JPG
ちょっと前に羽化した♂の写真を載っけてたのですが…

今回は頂いた全個体をまとめて写してみました。
アラガールホソアカ×5.JPG
この通り、「今世代は捨てた」感が満天の超ミニマム級個体達です。
まァ無事に全頭羽化してくれたのでこれでまずは満足ですね。

全頭後食もばっちりなので、
血統ごとにセットを組んで次こそアラガール祭りやりたいと思います(笑)
(それよりも大きい♂を羽化させる方が重要だよな…)


 その5 チュウ

前回セットしたCBF1とは別に、
頂いていたWF4幼虫のその後です。

430ccカップに移したのですが、3頭居る幼虫(2♂・1♀)の内1♂が亡くなり、
ギリギリつがいになった状態で低温庫にて飼育していました、そして…


CA3I0678.JPG
先月あたり羽化しました。

もはや分かっている事ではありますが
チュウのサイズアップには低温が直接結びつくワケではないんですよね。
マットの場合にはやはり思考を凝らす必要があります。
ギネスレベルとかではなく、単に大きくしたいのであれば
やはり菌床での飼育の方が金銭的にも効率面でも有利なんでしょうね。


 その6 タランドゥス

実は飼育していて密かに焦っていた虫がコイツです。

頂いた幼虫の内、加令したら雌雄が偏り♂が少なくさらにエサ交換の時点で
明らかに♂と♀で蛹化までの残り時間に大きな差が生じていたのです。
このままではまたタランドゥスのブリードにブレーキが掛かってしまう、と
1頭の♂を熱源に極端に近い場所に置いておく事にしました。

36w白熱電球から10cmちょっとの位置。

それも忘れ月日は経ち…
低温庫に入れていたにもかかわらず♀達はうち合わせていたかのように一斉羽化。
そしてあっという間に蛹室を自力脱出後、ビンからも自力脱出。
慌てて回収し、ゼリーを与えるとこれがまた食べる食べる!

これでいよいよあとがなくなってしまったんですな~

ある日、定期観察で
「いつになったら羽化するんだろう、つ~かそれ以前にコイツホントに生きてんのか???」
とボトルを持ち上げてみると何やらフタの裏に細長い生命体が蠢いている…

開けてみるとそこには!!!!



CA3I0669.JPG
!!!!???!?!?!???!?!??
一瞬頭の中の整理がつかなくなりましたが嬉しい事に♂も1頭間に合ったみたいです(嬉)

マットはほぼ乾燥していてサラサラ状態。(熱源のすぐ近くに置いてたんだからそらそうだね)
そんな環境であっても、
タランドゥスホソアカ♂2.JPG
サイズは大体50mmはあります。


タランドゥスホソアカ♂1.JPG
このような中途半端なサイズの個体だと非常に細いですね。

測ってみると、5cmの体長の内胸部から腹部まではたった2cmちょいしかありません。
頭部のみで3cm弱、つまり体長の半分以上を頭が占めている事になります。
幼虫時代のサイズ(体積)を考えると、
なるほど本種が「他の中型キクロより小さくなりにくい」ワケがよくわかります。
幼虫時代あまり大きくならなくても頭部だけでグンと伸びるため
極端に体長が短い♂成虫にはなりにくい構造なんですね。
おまけに大腮が長大な他の種類にありがちな、
「飼育個体は野外個体に比べて、サイズの割りに大腮が短くなりがち」
と云う傾向も感じられません。
これは飼育者側にとっては嬉しい事です。

見応えのあるサイズはもう1頭だけ大ボトルで飼育中のやつに頑張ってもらって、
この5cmには富国強兵のために頑張ってもらうとしますか~



     ▼ ▼ ▼

》》 話は変わってブログのTOP画像について…


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採集道具 ~細工は流々?~ [日昆 日常雑記]

もう4月になっているにもかかわらずガッツリ積雪しており、
まだ山に採集行けないんじゃないかと心配しているのですが、
ここまで冬がズルズル引っ張られていると
早春の採集シーズンが非常に短くならないとも限らないので、
期を逸してしまわないように先月新しい採集道具を調達しておりました。

今夜はその道具についてです。

採集と云ってもその方法にはいくつか種類はあるのですが
今回のは、春先のルリ等をターゲットとする材割です…

元々、道具がお粗末なので
材割用のツールも、今は亡き祖父が昔から薪割に使っていた使い辛い1丁
作業効率が悪すぎて歯痒い思いをしています。

クワガタ採集にはいくつかの専用斧があり、
 ・・・採集名人・無限大(By:土牛産業)
 ・・・タコ採れ君(By:虫研)

とかありましたね。


smm.jpg
これらの専用斧には刃の反対側に、木を割り掘る画期的なツルが付いていて
これが一番戦力になるらしいです。

この内、「採集名人・無限大」↑↑は
ブレード材と柄が一体成型されていて木の柄のように
折れたりグラついたりすっぽ抜けたりすることが無く丈夫に出来ていて
残念にも販売が終了している今でも、
「探しているんですが売ってる所・譲ってくれる所はありませんか?」と言う人が後を絶たず
非常に人気なのですね。

自分もこの「無限大」を探していたのですが、販売が始まったのは今から10年以上前で
先に書いたように今はもう製造・販売が終了してしまっています。
因みに今はこの「無限大」
形変わって「無限大ライトⅡ」なる新製品が売られているのですが、
重要なツル部分が先の幅が広いバチツルになってしまっていて、
クワガタの採集で行う「木を割る」作業には不向きな物になっています。
(と云うかこの製品はオサムシ用の道具とのこと)

「タコ採れ君」の方は値が張るし柄が木製だし売ってるのか分からないしで、
願うものはもう手に入らないのかと、もはや打つ手はない事を覚悟していた
だが見つけてしまった!!!!







PAP_0001.JPG
ホームセンターで「無限大」と同じ土牛製で
「イイカンジ」の一品を発見してしまった!!!!! (しかも安い!!!)

形状は「無限大ライトⅡ」と同じくバチツル状なのですが、
「無限大ライトⅡ」のそれと比べて長くて、
加工すれば使えるようになるのでは、と考え買ってしまいました。
それに斧では付いてないので、
ツルを使ってる最中振り上げた拍子に反対側の斧が頭にグシャっとくる危険も無い。

と云う事で、早速サンダーで先を丸く加工し(てもらい)、
研磨してお手製採集道具を作り上げました。

CA3I0690.JPG
「無限大」の重量は約900g
これの場合は加工後で約650g


CA3I0689.JPG
木に食い込ませ易くするために先を少し薄くしてもらいました。

近写↓↓
Horizuru.gif

男ってこういうの好きだよなぁ…(笑)

さて、名前何にしよう……?

いくらなんでも「採集名人」も「タコ採れ」もおこがまし過ぎるから
取りあえず格は下げて「採集素人」か「脱・ボウズ」とかにしようか。


まァ、「木掘りのツル」とかでイイかな(失笑)

タグ:採集道具
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3度目の原名亜種 [ゼブラノコギリ (原名亜種)]

近年すっかりはまってしまったゼブラノコギリ。
とは言え飼育を極めに向かっているまでには至っておらず
産卵・サイズアップには難儀しているのが現実であり、
今回の主役も過去に二度ブリードには失敗しているので
今度こそ3度目の正直といきたいところです。


では早々に登場していただきましょう。

ゼブラノコギリ原名亜種.JPG
去年に引き続きゼブラノコギリの原名亜種です。

ワイルドじゃないぜぇ~ (←失笑モンだ)

飼育品のペア入手と云う事で今回♂画像があるので、
非常に投げやりではありますが
各亜種の画像をある分だけで比較します。

まずは【生体♂】

ゼブラ生体♂1.JPG
原名亜種41mm(短歯)


ノブユキ生体♂1.JPG
ノブユキ亜種45mm(短歯)


ルソンエンシス生体♂1.JPG
ルソンエンシス生体♂2.JPG
上:ルソンエンシス亜種46mm(長(中?)歯)
下:45mm(短歯)



【短歯♂頭部】

ゼブラ生体♂3.JPG
原名亜種


ノブユキ生体♂2.jpg
ノブユキ亜種



【死体♂】

ゼブラ死体♂1.JPG
原名亜種約40mm(短歯)


ノブユキ死体♂1.JPG
ノブユキ亜種56mm(長歯)


レダ死体♂.JPG
レダ亜種48mm(長歯)



【♂上翅側部】

ゼブラ生体♂2.JPG
原名亜種 生体


ゼブラ死体♂2.JPG
原名亜種 死体


ノブユキ死体♂2.JPG
ノブユキ亜種 死体



【生体♀】

ゼブラ生体♀.JPG
原名亜種


ノブユキ生体♀.JPG
ノブユキ亜種


ルソンエンシス生体♀.JPG
ルソンエンシス亜種


画像の個体ですが、
原名亜種:(死体)東カリマンタン州・パヤン山  (生体)中央カリマンタン州・ムラテウェ
ノブユキ亜種:ジャワ島・サラク山
ルソンエンシス亜種:カタンドゥアネス島・シワン山
レダ亜種:ミンダナオ島・カガヤンデオーロ

♂大腮の形状ですが、
長歯型になれば各亜種ごとの特徴が出てきて同定しやすいのですが、
短歯型になると原名亜種とノブユキが少々似通うようになり、
ルソンエンシスとレダに至っては同定が自分には不可能になります。

又頭部については、
亜種毎に微毛の量(長さ)に違いが見られ、
多さ(長さ)は原名亜種>ノブユキ>ルソンエンシス=レダの順になります。

そして亜種としての特徴を探したくなる一番の特徴である縞模様ですが、
大きく分けて2つ↓↓
インドネシア産亜種(ノブユキと原名亜種)と
フィリピン産亜種(ルソンエンシスとレダ)で大別でき、
上翅の上部にある横縞が、
ネシア系が「幅が均一でなく湾曲して表れている」のに対して
フィリピン系が「一定の幅で横に真っ直ぐ伸びている」のがお分かり頂けると思います。
(言葉にすると難しいんだよねェ)

そしてそれぞれの縞模様の細かい違いは
原名亜種:♂♀
縞模様、つまり黄帯が、(ノブユキに比べ)太く相対的に黒い部分が狭く見える。
ノブユキ亜種:♂♀
黄帯が(原名亜種に比べ)細く黒い部分が広く見える。
多亜種に比べて特に同産地間の個体差が激しい。

また上翅側部の黄帯が、
生存時に黒い中空部分が死後に黄色く塗り潰れてしまうのですが、
原名亜種は綺麗に黄色くなるのですが
ノブユキはあまりそこまで綺麗にならない事が多いようです。
(全然伝わらんな…)
ゼブラ生体パヤン.JPG

死体のパヤン山産の生きていた頃の画像です。
上翅側部の黒くなる前がこんなのだったと云うことです (はァ?)


フィリピン系:♂♀
ルソンエンシスよりレダの方が僅かに黄帯が太くなるようです。

縞模様を見る上で忘れてはいけないのですが、
累代で血が濃くなるF2(飼育個体第2世代)以降は
段々縞模様が弱まり黒味が増していくんですよね。

他の特徴で分かっている分としては、
CA3I0697.JPG
原名亜種では腹側の色が明るく褐色ぽく
♂は顕著ですが♀も少しではありますがその特徴があります。

脚部の黄紋ですが、
個体差が激しいので亜種を同定するには判断材料には使えませんが
ある程度の傾向としては原名亜種が黄紋が広いものが多いようです。
(脛節より腿節の方が分かりやすいと云うか安定的です)

♀個体は、
前胸背板の点刻は原名亜種が一番粗く艶消し状になります。
この点でノブユキとの同定が出来るのではないかとおもいます。
(カリマンタン産とスマトラ産は見たんですが、  大陸産とパラワン産は見た事が無いので分かりません)


結構お粗末にまとめてしまった……

         再入荷した在庫  1種類
            全ての在庫 40種類


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今のところ…ミヤマは順調…? [〆アングスティコルニスミヤマ]

今日届いたBE‐KUWAを読み進めつつ……こんばんは、会長です。

さて、今回は我が家で唯一のルカヌス属であるアングスティコルニスミヤマの近況。
これまでミヤマ系の子供を採った経験が無く、
最も飼育が楽だと言われているフランス産ケルブス羽化させる事すら難儀しているので、
ミヤマの飼育には今現在の在庫の中で一番不安定な飼育を強いられている
と感じています。

また、管理しなければならない温度帯が厳しく、
ネットで情報収集していると、
どうやら中途半端に低温で管理していても不適切ならしく
活動停止温度帯活動温度帯(蛹化・羽化の負担にならない温度帯)
メリハリはきっちり分ける必要があるみたいです。
一応温度帯の違う簡易冷温室を使い分けられるので
何とか工夫しようがありますが…


さて、肝心の幼虫本体ですが、
前回の記事で1個目の卵が孵化した事を書いたのですが
その後何頭孵化したのかと云うと、


……1頭も孵化せず、結局最終的に現在残っているのは
割り出し時に回収した初令1頭と最初に孵化した1頭の計2頭のみになってしまいました[たらーっ(汗)]


最初のカップのままだったので、
どうせ2頭しか居ないのですからめんどくさがらずにきちんとエサ交換する事にしました。
(・・・また問題発言を・・・)

CA3I0707.JPG
120ccと250ccのカップで我が家の低温室(16~20℃)で管理していました。

どちらも3令になっていて、
「できれば♂と♀に分かれてくれればなァ~[いい気分(温泉)]」と淡い期待を掛けていたのですが
どちらも腹の中が真っ黒。♂のようだ。
情報によると♂♀の区別は簡単ならしいのでこの判断は間違いないでしょう[バッド(下向き矢印)]


体重を量ってみると、
CA3I0709.JPG
120ccカップの方は3.8g

CA3I0708.JPG
250ccカップの方は6.4g

エサは、
きのこの山のビートルマットと、ホームセンターで買ったフジコンの高いカブトマットを
6~7:1の割合で混ぜてそれぞれ1400ccと2300ccのクリアボトルに入れました。

CA3I0710.JPG
管理温度はそれまでと同じにして元の場所に置く事にしました。

蛹化から羽化までがシビアそうだけど、
せめて完品羽化とWILDで手に入れた♂(5cm弱)より大きく出てきてほしい…

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K点越えたァ!? [〆ギラファノコギリ (ニルギレンシス亜種)]

花見ってなんかめんどくさいと思いませんか? こんばんは、会長です。

前回割り出したニルギリエンシスですが、
カップに入ったままだし、パッと見とんでもない頭幅になっていたので
びっくりしてエサ交換する事になりました(意味不明)

エサも、よく合っているので月夜野の菌床ブロックをある分だけ使う事にしました。

しかしただの菌床ではありません・・・




CA3I0694.JPG
約1年半前の保存品(しかも常温)

熟成に熟成を重ねた常識を逸した菌床と化しています。

ここまでのものを一旦砕いてビンに詰めても再生するかどうかも危ういので、
そのままケースにスッポリ入れて使用する事に。
(こないだ羽化した♂もこのやり方で飼育しました)

使用するケースはコバシャの小。

CA3I0692.JPG
まず外装のビニールの上部と下部(底部)をカッターで切り取ります。

CA3I0691.JPG
ケースに押し込みます。
若干ケースの寸法にそぐわないので圧を掛けて寸法を合わせます。
きちんとケースにはまったら、

CA3I0693.JPG
菌床を押さえながらビニールを引き抜いてセット完了。

ブロックは3個残っていたので3ケース作りました。

ただし、幼虫自体はまだそれ以上の数が待機しているのでそれらは、
ティモーレンシスでは7cmを超してやっとだった発酵マットに交換する事に。




さて、肝心の幼虫たちを見てみると…

ティモーレンシスに見慣れたせいか、
異様に頭幅が大きく見えます。(画像は無いんですが)
一番小さい個体でも16mmはあり、120ccカップで飼育していたにしてはでか過ぎです。

最大は17mmちょっとなのですが、脱皮から間もないのでまだ大きくなるでしょう。


そしてもう一つ驚いた点が…


ほとんど♂!!!!!!!!!!!!!
次世代が非常に危ういです。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


先日、届きました↓↓
CA3I0711.JPG
BE‐KUWA43号です。

ギラファにアツい今の自分にとってまさに運命を感じてならないタイミングでした。

今回ギラファの体長データが一新されていて、
今までのデータが古いままだったせいか、
ほぼ全部の亜種が最大体調がUPしており
ニルギリエンシスも102.0mmから106.6mmに更新されておりました。

原名亜種の各産地の個体が載ってあるのには脱帽ですね。

また、以前このブログで指摘した
「サンギール語」の発音の事やタフナの表記としての誤りの事などは
ニシカワの項で触れられていた事には非常にすっきりしました。
昔のBE‐KUWAでも「タフナ島」って書いてましたしね。
今まで勘違いしていた人も気付いてくれたのでは…

そしてティモーレンシス
ウェター島の個体群がケイスケに含められていた事には非常に納得です。
前々から自分もそう思ってました…… とか今さら言っても図々しいだけですね[あせあせ(飛び散る汗)]

そして憧れのマキタ
今年いくつか挑戦目標にしているカブクワの内の一つなのですが、
やっぱ面白い形でゾクゾクします。
光沢系が好きで、それならダイスケもそうなのですが、
コイツ(マキタ)の場合は大腮の形(と云うかライン)も好きで、
ニュルッと伸びた滑らかな湾曲がイイ角度なんだなァ…ハァハァ

立派な変態だと云う事がこれでお分かりいただけたでしょう(苦笑)


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


さて、先日集会を行いました。

今回のメインは、先日羽化した特大ニルギリエンシス♂の計測です。
(もっとも、呼んだNo.2とNo.6は興味無しで、ずっと仮面ライダーの話してましたが)


計測の前に、前々から「早く割り出せよ」と背中を叩いていた
No.2のバンガイヒラタの産卵ケースを暴く事に…


ケースを組んだ時期なんですが、なんと哀しい事に約6ヶ月前


ケースをひっくり返してみると何とも『凄い』としか形容できない内容が…





















CA3I0713.JPG


丸々とした♂3令幼虫が1頭。。。


 一体何が起こったのか・・・・・・

 多数居たはずの幼虫が共食いを起こし究極の状態となったのです。
 普通なら割り出しが遅れてもせめて3~5頭は残って居るものですが、
 彼はそんな「普通」を軽く超えてくれました。



そして、画像中のマットの色の薄い部分、コレなんだか分りますか??

劣化したマットではありません、産卵木なんです。

 一体何が起こったのか・・・・・・

 実は画像が小さくて見えにくいですがこのケースはコバエ地獄になっていて
 1立方cmあたりウジが5~10頭居るレベルです。
 そのおかげか、半年間でクワガタとコバエの幼虫の力で
 木材だったものはフレーク状に、やがて土に還りました
 ざっと探してみましたが、樹皮以外は木片も見つかりませんでした
 枯れ木が土に還るまで…自然界なら数年掛かるものが、半年で完全分解ですよ。


衝撃でした。


★ ★ ★ ★ ★ ★


さて、本題に戻って計測です。

きちんとしたノギスは自分は持ってないので、
デジタルノギスを持っているNo.2とステンレス製アナログノギスを持っているNo.6
の力を借り、測ってみると…
今まで小さいティモールばかり見慣れていたのもあって満足のいくサイズでした。


なかなか嬉しいです。

CA3I0715.JPG
手に乗せてみる。

飼育した最大個体を手に乗せたとき。
自分の胸の中心を掴まれていくような感覚は何とも言えません。
ギラファの場合は小さい方も凄い個体を見ていますが
やはり大きい個体の方が感動が大きいです。
なにより、飼育時の努力(←適正な表現か分からんが)
そのまま重みとなって感じられるのが小さい方との違いの一つです。
(小さい方は努力した分だけ軽くなっていきますからね…)

それに今回は大きくする事を目指して、
普段は流れにのせて大方温度が合っていれば
あとは適当に温室内に配置して管理するのですが
この個体は成長段階・ステージに合わせて容器の置き場所を変え、
細かにチェック・記録しかなり気を使い管理していたので
この瞬間は非常にドキドキしました(笑)
小学生の頃初めて飼育した時の興奮がよみがえったような感覚でした。


CA3I0717.JPG
今季羽化したティモーレンシスレギュラーサイズ61mmと並べてみました。
もっと極端な矮小個体と並べても良かったかも…(笑)


おそらく、今年羽化させるクワガタの中で最も満足に近い1頭になるでしょう。

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2012年度羽化報告 マキシカクワガタ [〆マキシカ]

実にひさしぶりのマキシカの記事です。

CA3I0730.JPG
久しぶり過ぎてちょっと叫びたくなります(嘘)

実際のところ羽化するものは全てだいぶ前に羽化したんですが、
特定の羽化個体が自力で蛹室を脱出してからにしようと思ってたので
結果として間が空いてしまいました。

今手元に居る個体は全部で6頭
♀がもうちょっと居たかと思ったのですが、
早期羽化で既に死んでいるものと思います。


♀-①
CA3I0721.JPG
2010年11月29日 割り出し
2011年5月19日 カワラ菌床3リットルクリアボトルへ(この個体含む4頭投入)
     10月~11月 羽化

この個体、幼虫時に「♀だからいっか~」と思って
3リットルボトルに幼虫4頭をまとめて投入して管理していた内の1頭です(汗)

投入後、菌床の調整をミスったせいか皆が暴れだし
そのせいか、30mmにも満たない個体で羽化してしまいました。


因みにそれを後々掘り出しだ時の画像がこれです↓↓
CA3I0513.JPG
1頭減ってるし!!!!
つ~か♂が1頭混ざってたし[あせあせ(飛び散る汗)]

そういえば、幼虫時(2令)に雌雄判別した時11頭中で♂はたった2頭しか居ないと
思っていたら実は羽化したら♂5頭だったと云う恥ずべき間違いがあったな。
シカクワは結構♂♀間違えやすいです。



♀-②
CA3I0722.JPG
2010年11月29日 割り出し
2011年5月19日 カワラ菌床1400ccクリアボトルへ(この個体含む2頭投入)
     9月8日 蛹化
     10月2日 羽化

これも、同じボトルに♀だと思って2頭投入した内の1頭です(しかももう片方♂)
今回は総じて大きな♀が出せませんでした(悲)



♂-①
CA3I0723.JPG
2010年11月29日 割り出し
2011年5月19日 カワラ菌床1400ccクリアボトルへ(この個体含む2頭投入)
     10月27日 羽化

♀-②と同じボトルから羽化した個体です。
小さいとひょろ長くて飽きられやすいビジュアルですね。



♂-②
CA3I0724.JPG
2010年11月29日 割り出し
2011年3月29日 カワラ菌床3リットルクリアボトルへ
     12月21日 蛹化確認
2012年1月6日 羽化

最後に羽化した個体なんですが…

「男の3リットル」に入れたにもかかわらず悲惨なサイズになり果ててしまいました。
1頭飼いなのに(泣)
ここまでカワラ菌床を使うのが下手だとマットに逃げたくなります。

体長は53mmと親WILD(56mm)越えにはなっていないのですが、
よく観察してみると、体形が太くなっている感じに見受けられます。
体形自体は親より体長が優れている個体のそれに思います。
雑誌なんかを見ていると
「マキシカは飼育すると太短くなる傾向に云々…」とあるので
体長の事を考えなければ本種はオオクワなどの飼育の楽しみ方に
似たものがあるかもしれません。



♂-③
CA3I0725.JPG
2010年11月29日 割り出し
2011年3月29日 カワラ菌床3リットルクリアボトルへ
     11月7日 羽化

漸く6cmを超えました。
このサイズになると、太さがでてきて迫力と存在感が滲んでくるように思います。
フタマタ系のクワガタのようなどっしりとした貫禄があります。
(ただ真上からの写真では伝わりにくいですが…)



♂-④
CA3I0726.JPG
2010年11月29日 割り出し2令
2011年3月29日 カワラ菌床2000ccガラスビンへ
     10月12日 蛹室形成確認
     11月22日 羽化
2012年4月19日 自力脱出確認

CA3I0429.JPGCA3I0496.JPG
今世代で一番大きい個体です。

ガラスビン投入後、順調に肥大化し見た目にも随分と大きな幼虫になっていったので
「これは7cmイケるんじゃないか!!!?」と期待していたのですが、
エサ交換をさぼった代償として大暴れしてしまい、
↑↑の画像のように綺麗なまでに菌床を粉砕して完全なるカワラマットに仕上げた後羽化。

大きさとしては65mmを超えなかったですが、
迫力としては申し分ないです。
ただ、合わせる♀が3cmしかないのが今後の問題点ですね…

そして、♂-③は羽化後すぐに掘り出したもので、
♂-④は逆に自力で地上に出てくるのを約半年待ったものなんですが
明らかに動きに違いがあります。
自力で出てきたものの方が力も強いし動きも機敏で鋭いです。
エサの食いも違います。
羽化後の管理が苦手な場合やブリード個体数に余裕がある時は
やはり自分で脱出するまで静観すべきなんだと云う事を改めて実感しました。



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大きい個体になるとどこから撮っても様になります(笑)

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大きさを比較してみるために並べてみました。
こうしてみると変わるもんだな…

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次世代こそ7cmオーバーを拝みたいものです。
そのためには……カワラをちゃんと使えるようにしないとな…
やはりクリアボトルよりガラスビンの方が菌床のコンディションが安定させやすいですね。
(なんかずっっと、何度も何度も常識的な内容を復習してるんだよなァ…)


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