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ルリクワ単独戦! 遭難採集 [日昆 採集記 【2014年】]

前回4月6日、No.2と二人で挑んだ春の雪山でボロ雑巾になって負けて帰ってきた
ルリクワガタ採集でしたが、(2014-4-9 『春の雪山採集』参照
その日からおよそ3週間経ち、ある程度雪が融けたであろうと推測しその山へ3度目の挑戦に出かける事にしました。


  29日(火)

この日は朝から天気は晴れ。
朝に用事を済ませ、採集道具を車に積み込み自宅を出た。

時刻は大体午前11時、今回は自分一人での行程と云う事に気を抜いた所為か、
予定より随分遅い出発になってしまった。
(なんていつも通りなんだろう……)
途中車にガソリンを補給する以外に寄り道はせず、山の麓まで来たのは正午過ぎになってからだった。




【 採 集 編 】


久しぶりに宇宙大戦争のテーマを聞きながら車で山に向かう。

前々回・そして前回は、山の南斜面から突入して生体は見つける事が出来ず産卵痕すら拝む事が出来たのはたったの1本だったという大変苦しく報われない結果となったため、今回は場所を替えて山の東側からアプローチする事にした。
とは言っても、東側に決めたのは「読み」があったわけではない…
ただ単に、地図で見た限り他の斜面より広い範囲に渡って広葉樹が広がっているように感じたと言うだけの理由である。
広葉樹林帯が広いのは良いのではあるが、その代わりこの山は頂上から東の方面に向かっては、南を含む他の方角の斜面より傾斜がなだらかになっていて、一定の標高まで上がるためには前回の南斜面の時と比べてやや距離を歩かなければならないと云う面もある。



山の東側には着いたものの、さて車でどこまで行けて停められるだろうと言う事を今調べなければいけない。入山場所を決めて車を停めたのは結局昼の12時半頃だった。
周囲を見渡してみると、平地(標高230m付近)だけあってさすがに雪は見当たらない。
そりゃそうだなって感じではあるが、行きの道中に山の近くまで来た時、山の中腹に当初の予想よりまだまだ残雪がある事を目視していたのでその時点で「あらら…まだやっぱ早かったかな…」と心配にはなっていた。

舗装路から未舗装路に突入、
ほどなくして道は倒れた木の枝に塞がれ車の進入は終わった。
ここから先を徒歩で向かう。

服装は肌着上下の上につなぎ、首にはタオル、手には手袋長靴を履き、
前回の採集からほとんどそのまま中身を変えていないリュックにはかんじきを突っ込み
水分補給用にヘルシアウォーター1リットルも積み込む。
この時リュックの中身を確認していかなかった事を、後々激しく激し~く後悔する事に……

車の鍵を掛けた後、真上よりやや西に傾きかけた陽に照らされつつ山に入った。


………………………………………………………………………


ほとんど進まない内に未舗装の山道は消え失せ、
早春の気配漂うただの林を進む事になった。

サクラマツミズナラなど様々な種類の木が入り混じる林の中を、
まだ枯れ草や枯れ葉ばかりが積み重なっているだけの地面をワシャワシャ踏みしめて歩いていく。
たまに近く遠くにまあまあな太さの枯れ木が立っていたり倒れていたりするが、ほぼ無視してダラダラ歩き続ける。
本当は少しコクワガタの新成虫なんか採りたいなぁぁなどと思ったりするのだが、
今回は標高を上げるためには前回よりも長い距離を歩かなければいけないのでブナ帯に入る前から余計な道草を食っていられない…と、ただひたすら灌木を右に左にかわしながら西に進んだ。

斜面になったり平坦になったりを小さく繰り返しながら、少しずつ山を登っていく。


……………………………………………………………………


いつまで歩いても樹相が変わらず針葉樹ばかりで、ほぼ無心で歩いていてふと顔を上げると、
それまで全く見なかったのにいきなり一面の残雪地帯に出くわした。
ようやく山に入ったって感じになってきた~…ふぅ~

まだ雪面から生えているのは針葉樹ばかりだったが、ひとまず目に見えて自分が進めているのと、雪の上が歩き易かったのは嬉しい。

雪はかたまっていてまだかんじきを履く必要もない、
どこからか聞こえるおそらくスズメバチの羽音にも度々出くわしながら、見晴らしのいい緩やかな斜面を登っていく。
途中で気付いたのは、山に入って直ぐの頃は汗をダラダラ垂らしてタオルで顔を拭いつつ息も荒くして歩いていたのが、いつの間にか汗の量も減り呼吸も楽になっていたことだ。
この行を続けていけばもっと山慣れしてくるんだろうなぁ…と実感しつつ、
ケータイの地図アプリを確認すると、まだ目的の標高まで遠くて、違う意味で汗が出る…


……………………………………………………………


しばらく歩いているとようやく針葉樹林帯を脱したのだが、
今度は、ミズナラやブナなどの沢山の幼木の枝が手前に向かって真横に伸びている所為でスムーズに前進できない…(つまり自分の歩く方向と真逆に枝が伸びているワケ)
登りで歩くためについつい足元を見ていると、
突き出た枝に不意に突き刺されることがしばしば(苦笑)
CA3I1670.JPG
この時、なぜか『忍び返し』と云う表現を思いつく(確かにそんな感じには思いませんか?)

この『忍び返し』に手間取っている時点で、時刻は既に午後2時を回っていた。
これらの灌木が並んで生えている内は、まだ周囲には身綺麗(?)な成木ばかりしかなく、
枯れて美味しそうな木は全く無い。
標高にして450m付近だろうか…


………………………………………………………………


木人の攻撃に耐えながら進むジャッキー・チェンの如く『忍び返し』と格闘しながら山を登る事しばらくして、ようやく灌木の付き出る地帯を脱した。

いよいよと云った感じで周りの風景が変わった。
木の種類もブナミズナラが主体となり、所々にサクラカンバが混じる。
どの木も幹の太さが20~30cm以上はあり、
所々に立ち枯れや折れた枯れ枝が見えるようになってきた。
枯れたものは大体カワラタケの類のものが生えている、
「コクワはいねがぁ~?」と手頃な落ち枝をバラしてみるが、……食痕しかなかった…

カワラタケで朽ちた白枯れならあるのだが、
ルリが入りそうな朽ち方をした木がまだ見受けられず、進む足はまだまだ止まらない…

この地帯に突入する辺りから、山の傾斜が次第に急になってくる。
しかし足元の雪は依然固いまま、時たまリュックからヘルシアを取り出して水分補給する際
かんじきがリュックの中でつっかえて邪魔に感じる。


…………………………………………


日も傾き、逆光となって西日が目に痛い時間になってきた。
同じ景色を歩き続け……………………………いや、少し変わってきた。


徐々に見る枯れ木見える枯れ木が平均的に太くなってきてる。

そしてさっきまで(ほぼ)全く無かったツリガネタケで朽ちたブナの立ち枯れが増えてきた。
少し尾根から下り、雪で斜面にずり落ちたブナの立ち枯れの折れ口を見てみると、
細かい目の詰まった食痕が… ヒメオオ…!!!!

少し斧を入れてみたが、やはりカッタい[あせあせ(飛び散る汗)]
これでは本命に辿りつく前に体力ゼロになってしまう……
おまけに斧で刃を入れる度に振動で木が斜面をずり落ちていく(オイオイ!)

(これで変に意地になって没頭しちゃう奴がギャンブルで落ちるタイプなんだろうなぁ…)

尾根筋に戻り依然として周囲を見ながら傾斜を登る。


……………………………………


標高はおよそ700mを過ぎたあたりから、ようやく次の段階にやってきた。

産卵痕の発見。

長かった~~~(・)

時刻は既に午後の4時を回っている。





早速表面を削ってみるがスカ。
周囲にもボコボコ「綺麗な」穴が空いている上、
削っている途中にも憎たらしいコメツキの新成虫が出てくる。
(持って帰ればよかっただろうか…?)

産卵痕を見つけてからがまた長いんだよな~~~~(←本体に出会うまで)



しかし、それから次の産卵痕を見つけるに至るまではそう時間はかからない。


………


否 それどころでは収まらない。


















CA3I1671.JPG

!!!!

(↑↑居たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! …と言ったいや正確には叫んでいないが…










尾根の北側の急斜面を眼前にして見つけたその立ち枯れは、
目線より少し上の位置に産卵痕が疎らに付いていて木の表面は縦横に薄くひび割れていた。

あまり期待せずに斧を入れてみると(いや斧を入れると云う事は期待はしているんだよな?)
ひびに沿ってパキッと剥がれた表面の木片の下には茶黒くなった幼虫の食痕で埋め尽くされていて、今までに無い良い予感がした。
斧で剥がし、また手でも摘まんで剥がすこと数度、
剥がした木片と一緒に外に弾き飛ばされる事無く運良くその場に居残った1cm大の小さな虫に、
自分の体はその虫と同じようにして固まった。

裏返って一瞬腹部側しか見えない状況で、「コメツキか!?」と疑ったが

いやいやいやいやこれこそルリではないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


青いではないか!!!!!!



取り敢えず↑↑の写真を撮った後、中途半端に取りこぼしそうな目線の位置にいるため
慎重にケースを虫の居る場所の下にあてがい、そっとケースの中に弾き入れる………

  カラン・・・    よし…入った…

少しミスったら根開き穴の奥に落ちてしまうかも知れなかったが無事ケースの中に入った。


CA3I1672.JPG

よく見ると青く見える黒色系の

いやぁぁ~~採るつもりでは来たけど、やっぱり採れると驚くわ~そして嬉しい!



CA3I1673.JPG
食痕はまだ周囲に広がっているようで、続けて慎重に割り広げていく。


すると、またまた(※Chelus fimbriatus出てきた新成虫!!!!!!!!!!!
うわぁあぁあぁあぁあ!!!!!!![ぴかぴか(新しい)]


マタマタ(※Chelus fimbriatusでてきた新成虫!!!!!!!
うわぁぉおぉおぉ!!!!!![ぴかぴか(新しい)]


立て続けに♀が出る!

♂も出てくれないか!!!!!!
と願い割り広げていくことしばらくして………












!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!














!!!!!!!!!!!!!!!!(汗)











手が届かない・・・





下の方の食痕から20~30cmぐらい上までは割れたのだが、
下の方を割るだけでも背丈ギリギリで手を伸ばしてやっていたので
それより上の方までどうにも手が届かない。一面食痕地帯はまだ上に伸びているのだが…

※ちなみに、木と足場と産卵痕の場所の高さについてだが、
産卵痕の付いている高さは積もった雪の足元から1.5~1.6mより上に付いていて当然食痕もそれより上に広がっており、足元の雪も地面から約2m積もっているので地上からはおよそ3.5m以上の位置だった計算になる。
さらに、木の周りには根開き穴が開いており木の際から一歩引いて作業していた。


上の方に手を伸ばして作業していく内に何度か穴に(俺が)落ちたので、
潔く膝丈の高さの幹の不朽部を加工し足を掛ける場を作り
木にしがみついて作業を再開した。


『たとえ山の中町の中』の図↓↓
CA3I1679.JPG


………………




…………………………




………………………………





少しして




………………………………………くッ…………………プルプル





CA3I1674.JPG
よぉォーシ…………プルプル…………♀出てきたぁ…………!!!!!!!![あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]プルプル

ケータイを見ると、地図アプリも使い過ぎていた所為か
電池の残り残量が減ってきていた。




そして更に!!!!!!!! プルプル



♀が出てきた!!!!!!!





……………………~~~んッ…ッ…………ぐッ……プルプル…………






そして遂に・・・!!!!!!!









    食痕が全て出尽くした…。




「あれ…ふゥッ…ふゥッ……♂は…????






出てきた♀は全て黒色系。
荷物をリュックにしまう頃には時刻は午後5時

空は雲で覆われていなかったが曇ったように感じる。
空の明るさがいつの間にか濁っている。


   時間だな。




それ以上山を登るのは諦め、
踵を返し下山する事にした。(登るときは西に向かっていたので今度は東に向かう事になる)
電池の残り容量も結構少なくなってきたケータイの地図アプリで現在地を確認し、
地形図と照らし合わせ標高を確認してみると、大体そこは800m付近だった。

CA3I1675.JPG
周囲を改めて見渡すと生えている木の96~97%はブナであった。

山を下りつつも、まだ♂を見つけていないので引き続きルリ材の探索も並行していく。

登るときは広い尾根の右側(つまり北寄りの側)を通ってきたので、
あまり道を外れるのは良くないが少しルートをずらして、
尾根の左側(南寄りの側)を歩いて別のルリ材がないか探しながら下りていくことにした。


……………………………………………


尾根の右側がほとんどブナだったのに、こちらの左側を歩いていると逆にミズナラばかりだ。

嬉しい事に、ブナ帯の時よりもこちらの方が更にルリの産卵痕が付いている立ち枯れが多い。
とはいえ、大体が木の表面が荒れていて(過去の採集痕も)
居るのが期待できないのが大半。
産卵痕の発見数は多いが、歩き進むペースはさほど変わっていなかった(と…思うよ)




そんな中、大体スルーしていたルリ材の中一つだけ妙にそれっぽい木を見て足が止まる。




CA3I1676.JPG
下の方に産卵痕、上の方にはカワラタケが生えている。
なんか良さげな………♪♪

当然叩いてみる。…………と、そこには!!!!!!!!!!











CA3I1677.JPG
居た居た!!!!!!!! 別色♀!!!!!!

この山は必ずしも青い個体ばかりではないんだな…

それもいいんだけどそれじゃあ今度は♂新成虫も……




・・・この木もその1♀で終了した。




少しずつ日差しを感じなくなってきたが、未だこの一帯を抜け出してはいなかった。


……………………………


続けて、ミズナラの立ち枯れを発見。
CA3I1678.JPG
剥がれて浮いた樹皮の裏を見ると、びっしりと綺麗に産卵痕が付いている。

真新しい木肌と産卵痕にちょっと今までとは違う雰囲気を感じつつ斧を入れると、
出てきたには出てきたのだが、幼虫だった。

そんな気がしたが、木に付いているどの産卵痕もまだ1年目のものだ…
新成虫が入っている2年目の材ではないと分かったので、
作業を中断しその立ち枯れを後にした。(だんだん感覚的に分かってきた)


……………………………………………


時刻は既に午後6時をとうに過ぎていた。
ケータイの時計を確認しながら、粘り過ぎたと反省しつつ
ミズナラ林を下っていった。
「今日のところはこれで終わりかぁ・・・
  ♂は採れなかったけど、無事に採集出来て良かったぁ~~~」














否。
これで終わりではない、
本当に大変なのはここからだった・・・







〉〉【採集編】終了 ⇒ 【〇〇編】へ…


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ヤッテマレー [〆カネギエーテルノコギリ]

風邪をひいて予定全滅のゴールデンウィーク中、遂に届きました。



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懐かしい・・・しかしどことなく目新しく感じるあいつが…また…(感涙)



さて、今回届いたものを順を追って説明しますと、

今回仕入れたコイツ、前にWILDから飼育した事があったものですが、
色々甘く見て1回累代しただけでその後続けられなくて途絶えたやつなんです。

何を甘く見たのかと云うと、
まあまあそれなりにWILD親♀が卵を産んでくれて多数の幼虫を得る事が出来たんですが、
飼育が容易なそのグループの虫だからと高を括って幼虫自体を多数手放し
羽化した成虫も「♀はそんなにたくさん要らないや」と考え
オークションの初出品で、多数の♀を落札者の要望に応えホイホイ手放してしまい
3頭残した♀が【長期休眠】と云うまさかの行動(?)に出たため♂とペアリングが出来ずそのまま累代終了・・・
高校3年生の頃だったな…

しかしやはりそいつの魅力を忘れられるはずもなく、
別産地の個体を入手して再飼育したのですが、これが全然違う・・・!!

なんかこう・・・・・・全体的に違うんだよ!!




こいつは、
俺が好きなカネギエーテルじゃない!!!!!
  あ、カネギって言っちゃった。。。



まぁつまり今回の主役はカネギエーテルノコギリで、
最初に飼育したのはマレー産なんだけど、途中で不本意ながら累代停止して今度はスマトラ産に手を出したんだけどやっぱマレーじゃなきゃ満足できなかったって主張なんだ。


長らく?マレーの虫に手を出す事もなかったんだけど、
なんかこう、一昨年~去年で一気に虫も減った後にギラファが増えて他の虫に手を出すのが難しい中で、小型ノコギリなら小さなスペースでも飼育可能だろうという点と、やはり今度こそあんなへまを犯さないで次なるステップ(F2の確保)まで進みたいんだ!と云う気持ちが相まって、
今のこのマレー便入荷シーズンに一念発起し


ヤッテマレー!!!!!!!


カチッ。←購入ボタン


 ※【ヤッテマレ = 津軽弁で「やってしまえ」の意味】


遂に2度目のマレー半島産カネギのWILD挑戦となったわけであります。


本当ならこの後マレー便繋がりで
またディディエールWILDに挑戦したいところだけど…
この後まだ入荷ラッシュが(我が家に)あるから残念ながら今年も見送りそう・・・



まずは♂の方から見てみますと…




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う~ん♪♪ やっぱマレー♪♪

スマトラ島産はマレー半島産に比べると
大腮の湾曲や頭部突起のうねりが弱く小さい、
体色が淡い(薄い)、
サイズ小さい(これは主観か?)。
趣味の世界だからどっちに優劣があるわけでもないんですが
個人的には圧倒的にマレー半島に魅かれるんですよ。

CA3I1687.JPG
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予備知識ゼロでこの写真を見たら、
まさかこれが最大5cm弱の虫だとは思うまい!(思うまい!)

これは確か41mm程のサイズなんですが、
あと2~3mm大きいとまだ大腮の迫力も少し変るんですな。

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カネギ独特の頭部突起。
似たような特徴を持つクワガタに、
・アスタコイデスノコギリ
・メンガタクワガタ
なんかがいます。
基本的に頭楯の方から反り返って前方に二つの突起が出てきて、その突起は黒色、
皆体色が赤褐色~オレンジと云うのも何か不思議に思える共通項ですね。
実用的なものなのでしょうか?

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裏は大体黒っぽいです。
スマトラ産はうって変わってオレンジ色が強いのですが、やっぱマレーの方が・・・




♀は、仕切りで分けられたミニケースの中のなぜか♂の方のスペースに一緒に入っていて焦りましたが、
多分ショップの方が発送前に状態確認をして入れ間違えたのでしょう。
ちゃんとそういう発送前に再確認してくれていると云う事になりますからここは良いショップですね。

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♀は、流石に小さ過ぎます。

そしてよく見ると気になる事に、上翅の黄帯部分に一部シミが浮いています。
オレンジ系の体色を持つクワガタの場合、老いた個体ほどシミがボツボツと浮いてきます。
なので少々寿命に気を使って早めにセットしなければいけないようです。


カネギは取り敢えず材に産んでもらうのが堅実なので、
砂埋め霊芝材ハーフカットをマットに埋め込んで組む事にしました。



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       再入荷した在庫  1種類
          全ての在庫 13種類


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伝説の・・・ [時事・話題・雑報]

昨日のカネギ到着の前日、実は別の荷物も到着していました。




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懐かしい・・・あれにまた出会える日が来るなんて・・・(感涙)



こいつとは、中学を卒業してからと云うものどこへ行っても見つける事が出来ず
もはや幻となってしまったのだろうかと再会を諦めかけていたこともあり、

ネットで探して見つける事が出来た時には
あった・・・! と我が目を疑いました。いやぁ・・・・・・本当に懐かしい・・・・・・




さて、その正体が・・・コレじゃ!!!









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さけぱっぱ


虫の話じゃないですよ今日は。



もはや知る人ぞ知るもはや伝説と化したふりかけであります。

このふりかけの味を大人になった今でも懐かしみ
また賞味したいと思う方は多々おられるのではないでしょうか??

「大人になった今でも」と言うのはなぜかと云うと、
このふりかけ、学校給食で出されるものだからです。
(冒頭で「中学以来」と言ったのはそういう意味です)
たかが給食のふりかけと侮るなかれ、これがあったからこそ給食の時間が楽しいものになったと言っても過言ではありません。
当時から小~中学校と、校内随一?の偏食少年だった自分は、
給食の時間は食べ物自体にあまり楽しい思い出はありませんでした。
極端な事を言えば、カレーライスの日かおかずに肉系惣菜が出た日か麺類の日以外はどの日もイライラしていました、食べられる物がほとんど無くて。

当時の給食は、(ここで世代間のギャップが生じます、注意)
1.ご飯or麺類orパン
2.味噌汁orスープ類(麺類の日は麺用のスープ)
3.おかず(惣菜や野菜・サラダ等)
4.牛乳(たまにリンゴジュースが出ました、青森ですね)
(5.毎日ではないが、デザート系やふりかけ・海苔)

これら1~5が1項目ずつ組み合わさって色々なメニューが出てきました。

しかし、偏食の自分は大体毎日、
お盆の上に並んだこれらのメニューと睨めっこしていたのです。

給食センターから学校の教室までに運ばれてくる間に結露して
ベチャベチャになって冷めた白いご飯に冷たい牛乳がまぁぁ合わない!!!
軽く吐き気をもよおしながら食べていたと言えば失礼な話ですが、マジです。
ただ、そんな時に限って出てくるのは自分が食えない玉子スープとか鯖の味噌煮とか。
別に料理にうるさい訳でもないのにそんな文句ばかり・・・
結局そういう時は、玉子スープの中を探ってわずかな鶏肉を摘まみ
牛乳を飲んで終わってました。
えぇ、ブログで平然と書いていい内容じゃありませんね(焦)

んでその反面、カレーの日は我先にと大盛り注文して勿論お代わりコース、
給食時間終了後は食べ過ぎで自分の席から一歩も動けなくなるなんて事も。
いやぁこれだけで人間性が浮き彫りになりますね・・・うわぁ・・・



そんな馬鹿な小中学生だった自分が当時の学校給食の中で特に強烈に記憶に残っているのが、このさけぱっぱなのです。
(まぁ他にも色々あるけどサ・・・)
自分が給食でこれを食べていた当時、たしか市販のふりかけで『ソフトふりかけ』なんてものはまず売ってなかったと記憶しているんですが・・・
そんな時代でしたから、
普通のふりかけのジャリジャリとしたどこか違和感のある感触と違って、ふわふわの感触で、ほんのり温いご飯にも抵抗なく融合するこの質感は、まさにこの給食の時間でだけ味わう事が出来る至福の一品だったわけであります。

そんなふりかけがもしまた食べれるのだとしたら、
そりゃもう手を出さずにはいられませんよ えぇ。


と言う事で、注文してみました。


基本的に学校給食用と言うだけあって、40袋入りパックで売っていました。

梱包を解き久しぶりに見る懐かしいデザイン。
早速茶碗にご飯を盛り掛けてみました。


・・・う~~んこのソフトふりかけらしいしょっぱさが抑えられた鮭とごまの香りが・・・イイ。


食べてみても、舌触りがよく普通に美味い。

思い出のあの味・・・・・・なのだが
やはり少し思い出に美化された部分もあって味が少し薄く感じました。

そして、久しぶりに食べて驚いたのですが、すっ少なッ!!!!!
普通の茶碗にご飯を盛って食べてるんですが、これ一袋じゃ足りない!!!
正直言って2袋くらいでちょうど茶碗1杯分って感じでしょうか。
学校の時は、たしかご飯の器って普通の茶碗より一回り(二回り)大きくてご飯もそれに比例して多かったよな・・・
それでいてこの僅かな量で上手い事全部ご飯食べていたな・・・
・・・今になってみると不思議だ・・・



ちなみに、

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ついでにわかめぱっぱも買って食べてみました。
当時はそれほどでもなかったけど、こっちも結構(いやだいぶ)美味しいじゃないか!!!!!



 多分、食べ残してばかりだった当時の給食も
 今になって食べてみれば全然美味しいものだったんだろうなぁ・・・





タグ:思い出話
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ふりだしに戻る [〆ギラファノコギリ (ニシヤマ亜種)]

一年に一度必ず来る、「少し」鬱になる日に、またまた荷物が到着しました。



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いやぁ・・・今年はもう手に入れられないと思っていたから・・・(感涙)













いや今回はさすがにふりかけじゃないですよ!


実は、今回仕入れたのはこの間産卵セットして失敗を犯してしまった
尻拭いをするための虫なんですよ。


まぁ今日ももったいぶる内容じゃないんで段ボールの中身に登場してもらいますと。


CA3I1707-65a94kai.jpg
ギラファノコギリクワガタです。
種類は今年の本命(?)ニシヤマです。

産卵セットで失敗を犯したと前述したのは、つまり
前回のニシヤマの記事で仕入れて生きていた1♀はその後セットに無事産卵し
その後幼虫がケース側面に見えていてブリードの成功を確信したのですが
後日いざ幼虫飼育だ!と割り出してみたら見事産卵中の♀親に幼虫を全て食われて
幼虫回収がゼロ(悲)いくつか出てきた若い卵も全部萎み今現在までどうやら無性卵を産み続けているようで・・・
その時の♂親たちはとっくに〆て展足待ち・・・

と云う意味なんですよ。

だめだ・・・詰んだ・・・今年はニシヤマ終わった・・・
とほぼ諦めていたところ、
WILD輸入業者がまたスラウェシ産のギラファを売っているのを発見、
飛び付いたと云うわけですよ。


今回も2ペア仕入れまして、
CA3I0002-2a70ckai.jpg
♀は2頭とも事前に用意していた産卵セットに投入しました。


さて、今回も2ペア仕入れたと云う事で、
ちょっとそれぞれの個体を見比べてみると特徴に差があり
ワケが分からなくなって(?)きたので載せてみようと思います。



♂A 92mm
CA3I1706-b815fkai.jpg
CA3I1708-115bakai.jpg



♂B 92mm
CA3I1704-ecd25kai.jpg
CA3I1709-449c3kai.jpg



AとBはどちらも同じ体長92mmなんですが、
印象がなかなか違って見えます。

Aは、上から見た大腮の扁平具合や細さ、鋸歯を含む内歯の形、上翅の光沢の強さから他の亜種のどれとも似つかない意味の分からなさがニシヤマらしい。
Bは、対照的に大腮のパイプが全体的にふっくらしていて、鋸歯が盛り上がって融合し、上翅は艶消し。

個人的にはAのがニシヤマとして美しいというか好みかな・・・
ただこの業者は、同じくしてケイスケも輸入しているのでBはおろかAも、ちょっと本当に完全にニシヤマとして信用しちゃっていいのか疑問なんですけどね・・・


そして♀も今回ちょっと個体差が感じられたので載せてみますと↓↓

CA3I0001kai.jpg
前胸の側縁なんですが、左の個体は横に張り出さずほっそりしていて
右の個体は外側に張り出し丸みがあります。

♀ごとの個体差として
それぞれの♀が産んだ子の成長度合いの違いや雌雄比率に違いが出てくるならちょっと興味深いですね。
ただ、太い方のWF1で115mmの♂が出てきたらそれは問題ですが・・・

もしこれが全部(今までの4♂)ニシヤマなら、
非常に個体差の激しい面白い亜種だと思いますね。
ヘラクレスオオカブトに例えるとエクアトリアヌスってとこですか
(特徴が安定しないと云うのが特徴・・・)


CA3I0003-a10a4kai.jpg
取り敢えずケイスケにちょっと(かなり?)似ているBの♂は観賞用として、
Aの♂を前回の♀(今無性卵を産んでるやつ)のケースに投入して種付けをしてみました。

上手くいくだろうか・・・
♀3頭体制のブリードも今まで滅多にした事ないしギラファだし・・・
エンゲル係数が半端じゃなくなってくるんだなぁ、
ニルギリも今ペアリング開始するし、それだけじゃないし・・・



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ふりだしに戻る その2 [〆ギラファノコギリ (ティモーレンシス亜種)]

今週月曜日、また届きました。待っていましたとも。



CA3I0004.JPG



いや・・・、もうこの冒頭の件(くだり)何度目だと思ってるんだ!!!!!?
・・・(でも感涙)


まぁ4回も続けてきましたが
このネタの被せも今回でお終いですからお付合いください(苦笑)

今回到着した虫は、今居る種類の強化分ではなく増種になります。
ただし初挑戦ではなく結構飼育した種類なので細かく言えばリベンジですね。
(リベンジと云うニュアンスもなかなか限定的な表現ですが)

飼育再開のあらすじがあるので(僅かですが)
まず先に主役の紹介からです。




まずこれをご覧ください↓↓






CA3I0005.jpg
お分かりいただけただろうか・・・??

ここまできたらほぼ100%あのクワガタでしかないと云うのはご理解いただけると思うのですが・・・
「いやいやもしかしたらコンフキウスかも知れない」と思われたなら、アナタはなかなか厄介な思考の方だと思います)



そうですよ、コンフキウス・・・ではなくギラファです。




では次に、どの亜種でしょうか・・・?


1.原名亜種
2.ニルギレンシス
3.ボロブドゥール
4.ケイスケ
5.ニシヤマ
6.ティモーレンシス
7.ニシカワ
8.ダイスケ
9.マキタ

選択肢は上記の全9つ、さて無駄にヒント注ぎ込んでみます↓↓
(初飼育じゃない、って言ってる時点で確実に答え割れてんだけど)


CA3I0009.JPG
まずは大腮。





CA3I0006.JPG
そして上翅。光を当てると・・・この通り、赤いですね。





と云うことで、



ティモールギラファ.JPG

正解は6.ティモーレンシスです



これでめでたく本命の亜種が全て出揃ってしまった事になります![ぴかぴか(新しい)]
・・・一つに絞れていない時点で「本命」と云う言葉の使い方を間違えてますが・・・




以前、種としての最小羽化を目指すべく飼育していた個体が最終的に絶え
ティモーレンシスの飼育は一旦幕を閉じて以来(←なんか言い回しが自分でイラつく)すぐにでもまた飼育を再開したい気持ちはあったのですが、これまでずっと踏み出せずにいました。
オークションやショップで累代のある程度進んでいる成虫や幼虫の販売を見かける事があったのですが、何せ自分のこのWILD至上主義(みたいなもの)が飼育の根底にあって、今までWILDもしくはWF1から飼育していた所為か、F3・・・F4・・・やCBF1などの累代が進んだものに手を出すのが億劫で「もしかしたらWILDが今年入ってくるかもしれない」と云う僅かな望みを持ち続けていました。
自分は最後にWILDを入手したのは2011年、それ以降WILDの入荷は知りませんでした。
何年と経っているわけではありませんが、ティモールの飼育規模が縮小してしばらくした頃にはもう「・・・もうWILDがどうとかわがまま言って待ち続けてる場合じゃないかな」と思い始め、ある程度信用できそうな販売個体を待っている状態でした。
が、ティモールギラファは見様によっては『ボロブドゥールの小型版』と言えるシルエット。おまけに大きくなりにくいので歯形がはっきりボロブドゥールと区別できるような販売個体があまりなく、ボロブをティモールだと詐称してないだろうかと不安が先行しなかなか手が出辛い・・・翅が赤い写真があってもほとんど参考にならないし。

そんな中、WEBサイトを定期的に閲覧していたところ先週
またティモールギラファの入荷情報を発見。
ティモールの字面に誘われて商品ページに進むとそこには、明らかにボロブドゥールではない痩せ細ってカギ歯の曲がったティモール産らしい大腮の♂成虫画像と、驚くべき単語が。


【累代:WF1】

まったく意味が分かりませんでした。
WF1?今年春羽化?それじゃあ去年の春~夏頃WILDが国内に入ってきてたってことか?でも散々ネットでチェックしてきたけど去年2013年はどこのサイトにもティモール産入荷の知らせは書いていなかったぞ!?
WF1と云う文字に疑問を抱きつつ購入、と云う流れだったわけです。

販売元にその事を問い合わせると経緯は納得。
確かにWILDは去年入荷したとのことでしたが、そのWILDを持ってきたのはネット販売してない(のかな)店で、某昆虫即売イベント経由で仕入れてのWF1と云うことでした。



と云うことで、今回入手した♂を載せてみます。

CA3I0007.JPG
73.9mm

90mmいけば特大と言える亜種なので、7cm強の個体でも大歯と呼べるかもしれないこの形。

そして、

CA3I0008.JPG
74mm

もう1頭♂います
というか今回も2ペア仕入れました。
アホみたいにギラファ仕入れまくってます(汗)ギラファ大祭です。
今年に入って
・原名亜種(タイ産)幼虫6頭
・ケイスケ(ロンボク島産)♂♀1ペア
・ニシヤマ(スラウェシ島産)♂♀4ペア
・ティモーレンシス♂♀2ペア
今年上半期だけで、俺は一体どうなりたいんだ!と云う事態になっています。
これで持てあましてたら笑い事でもなんでもなくなりますが、
これからが始まりだと云うのに、下手したらこれだけ集めて既に満たされちゃってる自分がどこかにいるのが非常~に危険なところでもあります。

特に本亜種に限って言えば、最大サイズを目指す目標の他に最少サイズへの再挑戦も含んだ飼育再開にもなるので、気を引き締めなければなりません。
目標としては、
♂最大95mmオーバー(100mmに届けるのか?)
♂最小30mmダウン
♂体長20mm台への挑戦は、以前羽化不全でも30mmジャストが出たのでもう一歩のところですが、最大クラスの羽化はそんな生易しい話では到底辿りつけないですね。
何しろ、サイズの伸びが全亜種の中で最も悪く幼虫体重の上げ方にもクセ(コツ?)があるようで他の亜種と比べても、頑張って飼育した分が報われない可能性が高いために数世代に渡っての飼育にも情熱を保ってあたり辛いのではないかと心配している節があります。
また、大型化を目指した飼育を極端に分けると、餌や環境を一生を通して同じに保ったままにするやり方と、幼虫や蛹のステージで細かに温度や容器の環境や餌を変えるやり方がありますが、この亜種については限りなく後者は向いていなさそうに思うのですが・・・


取り敢えず、来年良いものが見れるように今年は(も)頑張りますわ。
一つ救いだったのが、まだこいつら活動開始してないってところですかね(笑)
作業が追い付かない・・・


@ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @


ちなみに・・・今現在の我が家のギラファはここまできております。


① ティモーレンシス
ティモールギラファ.JPG


② ニルギレンシス(ニルギリエンシス)
2度目の正直.JPG


③ マキタ
CA3I1517.JPG


④ 原名亜種
無題.png


⑤ ニシヤマ
CA3I1612.jpg



・・・こ、・・・怖いよ~~~


           再入荷した在庫  1種類
              全ての在庫 14種類



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2014年度羽化報告 ニルギリエンシスギラファノコギリクワガタ [〆ギラファノコギリ (ニルギレンシス亜種)]

春となり我が家の飼育部屋にも少し変化があらわれ賑やかになりつつあります。


ニルギリの記事で前回、前々回と紹介した第1号羽化の♂が3ヶ月経って活動を開始したと云うこともあって、今年最初の羽化報告内容が今日の本題です。

まず、現在のニルギリギラファ8頭の現況ですが、

【1】:♀。羽化済み 活動中
【2】:♀。羽化済み 活動中
【3】:♂。
【4】:♀。羽化済み 活動中
【5】:♀。羽化済み 活動中
【6】:♂。
【7】:♂。羽化済み 活動中
【8】:♂。前蛹

ようやく♂全頭が次の段階に進み今期の幼虫飼育も総仕上げと言った状況ですが、何せ去年の管理はかなり杜撰だったので、個人的な感想としては
『100mm台に乗れそうな気があまりしない

蛹になった♂たちを見ても、
以前の106.4mmの時のインパクトを感じなかったのもその理由。
累代もかさんできたので、大型狙いを次世代に延ばし延ばしにしていくとどんどん小型化してくるよな・・・

と云う感じで心配ではあるんですが、
今回はまず羽化した【7】の♂と、♀を代表して【5】を書いていきます。


データ・・・
【産地】インド タミルナドゥ州 ニルギリ高原
【累代】F2 (親 ♂102mmCBF1×♀47mmCBF1)

【5】
CA3I0010.JPG

2013年5月12日 割り出し 容器/エサ不明
2013年8月13日 3令 1900cc(実容積1700cc)ガラス瓶 くわMatへ
2013年10月27日 蛹化
2013年11月23日 羽化 48mm
2014年2月21日 マット上へ脱出

♀でもなかなか50mmまで育ってくれない・・・
8月にビン交換して2ヶ月後には蛹室作ってる事を考えると、3令期間があまりに短かったですね。一応ビン交換後は温室の底部に置いて少し低めの温度(気持ち)で管理していたのですが足らなかったと云うかもっと前から低温にしておけばよかった。
今回飼育した4頭の♀の中で一番大きい容器を使ってなおかつ一番早く羽化したこの【5】が最大個体だったので(他は47.5~42mm)、一応きちんと管理すればまだ50mmの可能性はあるのでしょうかね・・・?


【7】
CA3I1698.JPG

2013年5月12日 割り出し(当日孵化) 120ccプリンカップ マットへ
2013年8月13日 2令 コバシャ小 月夜野ベーシック菌床へ
2013年10月27日 3令 頭幅14mm 32.8g
         (3令後期にさしかかり体格も小さかったため交換せずそのまま埋め戻した)
2013年12月8日 ケース壁面から蛹室確認
2013年12月30日 蛹化確認
2014年1月4日 人工蛹室へ移動 全長61.8mm 頭部長さ51.6mm
2014年2月6日 羽化 92mm
2014年5月6日 人工蛹室を粉々にしているのを確認 活動開始

CA3I1696-dd7e7kai.jpg
CA3I1699.JPG

割り出し日に丁度孵化した個体だったので、9ヶ月で羽化した事になります。
菌床に入れたにもかかわらず夏場思いっきり温度管理サボっていたのが特に響いて体重も上がらずそのまま小さくなってしまったんですね、・・・いやカップのまま3ヶ月引っ張ったらそりゃ大きくもならんわな(汗)
良い血筋のニルギリだったからそれでも9cmはいきましたがティモーレンシスだったら8月の交換の時点で立派なチビギネス候補になっててもおかしくないですなぁ。

CA3I1700.JPG
CA3I1701.JPG

9cmでも綺麗なプロポーションしてますが、
大腮を見ると、最大内歯が根元だけ太くて先っぽの方が急に細くなっています。
去年の102mm、103mmもそんな内歯の形になっていて、内歯自体も短く
それと比べると106mmの個体は内歯が根元から先まで滑らかに長く伸びています。
蛹の時点で現れる形なので、自分の感覚的にはこれは幼虫自身に適した環境だったか否かの指標とできるのではと思うのですが、個人的な好みで言ってる部分もあるので(内歯は長い方がかっこいいではないですか)

てか、最初サイズ測って「92!小さいなぁ・・・」とか思ったけど、
こうして飼育経過を時系列で並べて見てみると、こんな怠け管理でよくこんな大きくなってくれたもんだなとも思えますね・・・





さて、どちらも活動を開始したと云うことで、
羽化ズレのカバーをするため早々にペアリングしました。
今紹介した【5】と【7】の組み合わせです。

♂♀どちらの動きも良いのですんなり交尾は上手くいくだろうと思い、
動くギラファも載せようかと思ったのでペアリング開始直後の動画を撮ってみました。

ニルギリエンシスギラファ ペアリング

なぜか撮っている3分間、♂は♀に反応しているのですが♀の頭部に向かって交尾器を伸ばしています(汗)
何を狙っているんだ!?
と云うかいつかその内、
興奮した♀に♂の交尾器を咬み切られないかハラハラしていましたよ。
これって昔からいろんな種類で見た事あったけどその度♂が♀の体の方向間違えてるんじゃないかと思ってましたが、撮影を止めた直後、普通に両者落ち付いて交尾を開始しました・・・
この時少し考えてみて、「そう云えば前にこんな話を読んだ事があったような・・・」と思いだし、BE-KUWAのバックナンバーをあさってみると・・・ありました、メリーメンガタが交尾の際に♂が交尾時と前後逆体勢になって交尾器を♀の頭部直近で出す行動・・・
これってつまり♀に交尾の予告をする(促す)行動なのでしょうかね?
もしかしたら♂交尾器からフェロモンのようなものでも出して♀の触角(まぁ感覚器)に近接的に働きかけるようにするのがこの意味不明な体勢の目的なんでしょうかね。


数日ペアリングした後、♀がエサ皿をガリガリ齧り始めたので産卵ケースをセッティングしました。
CA3I0011.JPG
コバシャの中ケースなので、多分割り出しが遅れれば下手したらまたニシヤマのように全滅するかも・・・


CA3I0012-fdab6kai.jpg
今回はようやく♀の数にも余裕が出てきたのでまだ別のセットも組んでみようか・・・
(また金とスペースが・・・・・・)


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だらだら5年 [〆ギラファノコギリ (マキタ亜種)]

今日をもってこのブログを始めて丸5年が経ちました。
うわぁぁ・・・嫌ですな。なんか20歳を過ぎると歳は取りたくないですわ。
20代の過ぎ去ること矢の如し? 
色々空回りしているような、時間をもっと有効に使えたのではないかと云う気がするからこその焦りでしょうかね。



今の自分ではすっかりスタンダードになってしまった『菌床ブロック飼育』
ズボラ飼育法の一種ですが、詰め替え→再発菌がないので劣化スピードが遅いと云う利点?もあるので、ただひたすらズボラ飼育をしつつギラファの大型がでてくる頼もしいやり方ではあります。

しかし交換のタイミングが完全に遅れた所為もあって、ブロックに投入する前にビンの中の幼虫達は所々で
ガリガリ・・・ガリガリ・・・ガリッ・・・
と嫌な悲鳴をあげていました。

CA3I0015kai.JPG
まだ交換せずに初期投入1本目のビンに入ったままのところは皆こんな状況。
白い場所が一つもない・・・(汗)

ビンの中の幼虫が暴れて外から観察できるようになって分かったのですが、
今回のWF1はちょっと♂の比率が高い・・・♪
こうなるとブロックに投入する数も増えるのですが・・・・・・


ブロックに投入するにあたって実は悩みの種がひとつありました。

ブロックを投入するのに適した容器が無い! と云うこと。

今までブロックを詰めていた容器は、コバエシャッターの小を使用してきたのですが、これは菌床ブロックをそのまま詰め込むには一回り寸法が狭いんですよ。
そうなると、袋を破いて容器に押し込むとケースの壁が割れんばかりに張って容器が歪み(実際割れた事もありました)、蓋をしても隙間が出来てトビムシやらコバエやらが容易に侵入してしまい結果的によろしくありません。
大きい余分なところを削って成形すると、削った分が無駄になります。
これをなんとか払拭できないものかと前からずっと新しい容器を探していました。

そんな折、見つけてしまったのがこれでした。

CA3I0009.JPG
ASVEL製 unix ware Bread Case4.7リットル
市内のスーパーを駆け回って、瞬間的にこの町からこの商品を消しました。
似た容器が他にも100均やドラッグストアで売っているのですが、
寸法を測り一番菌床の入れやすい容器ではないかとこれで決めました。

タッパーのひとつですが、
CA3I0014kai.JPG
このように(判り辛い・・・)月夜野の菌床を入れると僅かに余裕が生まれるくらいのスペースで、コバシャのような容器破裂のおそれがありません。
ただ、容器と菌床の間に空気の層が出来る為きのこが発生しやすくなるおそれはありますが・・・

今更ながら、まだ3令になって時間がそう経っていない個体も含めて♂幼虫をこの容器に移してみましたがさて結果はどうなるのか・・・
容器でもそれぞれ性能が違うので餌が同じでも羽化サイズに影響する事がありますからね。飼育環境が安定しない自分のところだとなおさらですしねぇ。

3ヶ月経ったら今度は蛹化用にマットを堅詰めする大ビンを買わなきゃならないし・・・
本当に容器を置くスペースが・・・[あせあせ(飛び散る汗)]




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ちなみに、一つ報告が・・・





マイシカ、産まなかった・・・



        絶えた在庫  1種類
        全ての在庫 13種類


うおぉぉぉぉぉぉ・・・ん・・・



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